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マジで韓国って日本とほぼ変わらん


こんにちは!神田です。



突然ですが、今回の旅のでのカテゴリー別、私的「いろいろ優しい」ナンバーワン考えてみました。


肌に優しすぎる国ナンバーワン。

もちろんシンガポールです。

シンガポールはいるだけでお肌しっとりつるつるです。
肌は水分補給が何より大事!!!
湿度がすごいのに、なぜかムシムシしてないっていう謎の国、シンガポール。
女性に優しすぎる国です。
どうりでシンガポール、8割型女性が短パン。だって肌きれいですもん。


■財布に優しい国ナンバーワン。

ダントツでエジプト。

エジプトは今、世界で1番物価が安いそうです。
天国のダハブもあるし、人もあったかい!!
世界三大うざい国のひとつって誰が言ったんでしょうねえ。


■ひとに優しい国ナンバーワン。

絶対トルコ!!!
私たちが日本人ていうことが大きく関係してるかもしれないけど、とにかくとにかく優しいトルコ人。
どれくらい優しいかっていうと、自分の人としての在り方を考えさせられるほどです。
ヨーロッパなんかではあまりトルコのイメージがよくないから、みんなにもっとほんとのトルコを知ってほしいー!




おわり









2018年3月16日(金曜日)
【韓国】 ソウル





韓国さみぃ!!!!


宿から出ると寒くてぶるぶる震えてくる!!!



もう3月も中旬だよ…………?


まぁでもラオスあたりにいるときにソウルの気温を調べたらマイナス15℃とかで、マジ怖すぎるって思ってたから、だいぶ暖かくなったほうなんだけども。


いいいいぃぃぃー…………サミィなぁ…………








朝のホンデはゆうべの賑わいが嘘みたいな静けさ。

お店もまだ閉まってるところが多くて、人の姿もまばらだ。


澄んだ空気、街路樹、オフィスビル、地下鉄の入り口、


全てが清潔な朝の寒さの中でしんと静まっている。





いやぁ、日本だなあ。

もうまんま日本やん。

アスファルトに落ちる電信柱の陰すら日本の風景と重なるよ。


看板の文字はめっちゃ謎の言語だけど。


中国は漢字だったからなんとなくどういう意味かわかったけど、ハングルはマジでなんの想像もつかねぇなぁ。






するとそんな朝の静寂の向こうから、めっちゃ何か叫んでる声が聞こえてきた。


え?なんだ?


なんかものすごい勢いで絶叫してて、その声が町の中に響き渡っている。




ふざっけんなよチクショオオオオオオオオオオオオ!!!!

舐めてんじゃねぇよクソがああああああああああああ!!!!!!




誰か喧嘩でもしてんのか?と思ってキョロキョロすると、向こうのほうで1人の女が発狂していた。


1人でスーパー怒り狂いながらめっちゃ叫んでる…………

こ、怖え…………


太っててだらしない体で、ヘソ出しして胸も結構露出している。見た感じ25歳くらいかな。お笑い芸人のバービーみたいな感じ。


こう言ったら申し訳ないけど、ちょっとヤバい系の女。




なんかゆうべ嫌なことでもあったのか、すさまじい勢いで絶叫してる。


日本の都会でも朝方にこんな女の人たまにいるよな…………って思いつつ、別に構うことなくその女の横を通り過ぎた。












とりあえず朝昼ご飯でも食べようかーとホンデの町を歩き回る。

韓国だもんなぁ、毎食楽しみだよなぁと色んなお店を見ていく。


ほとんどのメニューが韓国語なので何を書いてるのかまったくわからなくてお手上げなんだけど、そこは韓国なので、たまにハングルの下に日本語訳を書いてくれたりするので助かる。


ていうか結構高い。

だいたい1食7000ウォン~8000ウォン(800円)くらい。


前回の記憶では500~600円でご飯食べてたと思うんだけどな。

日本人的な感覚だと普通の値段なんだけど、バッグパッカー的な感覚だと1食700円以上はかなり高い。

ヨーロッパでもケバブが450円くらいだったもんな。






そうやってどこのお店にしようか悩んでいると、また向こうからさっきの絶叫が聞こえてきた。

あの女まだ徘徊してんのかよ。


地団駄踏んで、頭振り乱して向こうから歩いてくるバービー。

怖すぎるやろ…………


触らぬ神に祟りなしってことで道の端に寄ってやり過ごそうとする。


フッざけんなよ!!!!クソ!!ボケ!!!

死ねクソがあああああああうああああ!!!!!!

ぎゃあああああああああ!!!!!


っておそらくそんな感じのことを鬼みたいな顔をして髪の毛振り乱しながら絶叫してる。


太ってて腹の肉がすごい。



するとそのバービー、俺たちの横を通り過ぎようとしたとき、いきなりカンちゃんの肩を手のひらでドン!!!と押した。本気の勢いで。


よろめくカンちゃん。


死ねボケ!!!みたいなことを吐き捨てて歩いていくバービー。



えええ!?ってビックリしてカンちゃんを抱き寄せる。

いったー…………って肩をおさえるカンちゃん。


どうする?追っかけていってビンタくらいしてやるか?

でも一応女だし、どうすっか?





と思いながら女の後ろ姿を見ていると、向こうから5人組くらいの若い韓国男子たちが歩いてきた。


みんな20歳くらいの兄ちゃんたち。

みんなでお喋りしながら楽しそうに歩いてくる。



まさか…………って思ってたら、案の定。


舐めてんじゃねぇぞカス!!!みたいなことを言いながらいきなり1人の兄ちゃんの頭を思いっきりぶっ叩くバービー。


え!?なに!?って呆気にとられる兄ちゃん。


バービーはそのまま去っていこうとする。


しかしすぐに叩かれた兄ちゃんがバービーを追いかけようとした。


すると、ギャアアアアアアア!!!!変態にレイプされるううううう!!!殺されるううううう!!!みたいなことを絶叫しながら走って逃げていくバービー。



兄ちゃんたち爆笑。

叩かれた兄ちゃんも、なんだよ俺ばっかりよーって感じで笑ってる。


周りの野次馬たちも笑ってる。




「カンちゃん大丈夫?」



「うん、大丈夫。ソウル怖いわぁ…………南アフリカでも叩かれなかったのにー…………」




いやぁ、ビビるわー…………


こんな子だったら俺が叩かれたいけど。













朝から神田さんがイカれたビッチに肩を掌底されたところでチャンポン食べましょうか。





うっま!!!!うっまい!!!!

魚介類たっぷりの海鮮チャンポン。


真っ赤なスープはもちろん辛いんだけど、魚介の旨味とモチモチした麺がからんですごく美味しい。


そういえば前回釜山でこの海鮮チャンポン食べたよなぁ。

これってあの釜山のお店だけじゃなくて、本当は韓国全体で人気のメニューなんだなぁ。


前回の韓国はひとりぼっちで節約もしてたし、うどんとキンパばっかり食べてたからほとんど韓国の食のことを知らないままだった。


最後に向けて心の余裕もなかったし、きっと全然この国のことが見えてなかった。


今回はカンちゃんと2人、しっかり韓国っていう国を堪能できたらいいなぁ。

ちゃんぽんの値段は5500ウォン(550円)。


うん、安い。

このお店。
















それから地下鉄に乗って街に移動。


韓国の電車は一律1350ウォン(135円)で、ここにカードの保証金500ウォン(50円)が加わる感じみたい。

保証金は乗った後に保証金精算機に入れたら返してもらえる。


135円で市内どこまでも乗り放題ならいいなぁって思ってたんだけど、乗り換えをしたらまた新しいカードを買わないといけないみたいだった。

1路線乗り放題って感じなのかな。


まぁそれでも日本の電車代に比べたら安いか。

日本だったらすぐ400円くらいするもんな。












電車を乗り継いでやってきたのはアングクの駅。

缶コーヒーなんて懐かしもんを飲みつつテクテク歩いていくと大きな門の前に到着した。





ソウル観光のど定番の昌徳宮ってやつ。


ここは1300年代後半から存在した朝鮮王朝の王宮。

270年間、正宮として使用されていたこともある由緒正しい皇居で、日本でいう京都御所みたいなとこなのかな。


ちなみに世界遺産。

なのに入場料3000ウォン(300円)。


韓国の観光地の入場料安くて助かるー。

これ中国だったら2000円くらいするよなぁ。



























木造の立派な建築物が敷地内に散らばるこの昌徳殿。

朝鮮半島の趣を感じさせる色合いや屋根の反り。

ぱっと見は本当に日本の神社仏閣にそっくりなんだけど、やはりそこはかとなく異国情緒がある。













素朴で、温かみのある板の間、障子、手すりの木の装飾など、日本人としてすごく心が和むなぁ。

ここにかつての朝鮮半島の皇室が生活していたのかと思うと、感慨深いものがある。


日本で歴史的な建造物は数え切れないほど見にいったけど、こうして隣国の似通った歴史遺産を見ると、また全然違う種類の想像力をかりたてられる。


面白いなぁ。

日本と韓国は本当に酷似した文化を持つエリアなんだなぁ。









ていうかこの昌徳殿。

あの豊臣秀吉が朝鮮出兵をしたおりに戦乱により一度焼失してるんだって。なので現在のは再建したもの。


なんかすんません…………

うちの豊さんのせいで…………


ていうか、豊臣秀吉のせいで燃えた建物、っていう歴史がすげぇ…………






















面白かったのはそんな昌徳殿の敷地の中をたくさんの韓国の伝統衣装を着た若者たちが歩いていたこと。





きらびやかな、可愛らしい韓国の伝統衣装が歴史的建造物にとてもマッチしている。


みんな大学生くらいの若者で、女の子同士ってのが多く、男女のカップルもいる。


なんだろな。なんか大学生の行事でもあったのかな?っていうくらいたくさんいる。



が、驚いたのは、この伝統衣装の若者たち、全員見事に日本人だったこと。


この昌徳殿の外に貸衣装屋さんがあって、そこでこの伝統衣装に着替え、ヘアスタイルもセットしてもらって観光するってのが相当日本の若者に人気みたい。













いやぁ、日本語と韓国語って全然違うように聞こえるけど、実は語勢とかイントネーションとかがすごく似ていて、油断しているとどっちの言葉なのか聞き分けられないくらい。


え?今のどっちの言葉?ってなる。


実際、安全ベルトとか、図書館とか、孤独とか、無理とか夜間とか約束とか簡単とか準備とか、まったく同じ言い方の言葉が日本語と韓国語の間には相当たくさん存在する。

方言レベルの違いなんじゃなんじゃないかな。


本当に日本と韓国は兄弟みたいな国なんだなぁ。


言語や文化の違いで言ったら、韓国よりも沖縄のほうが内地とかけ離れてるんじゃないかな?ってすら思えてくる。
















昌徳殿を満喫したらぶらぶら歩きながら中心部を目指した。





















カンちゃんが行ってみたかったというインサドンエリアは、古くて小さな古民家が密集する昔ながらのソウルの雰囲気を残す昭和レトロな場所。


なんだけど、面白いことにそれらの古民家がお洒落なカフェやレストランに改装されていて、今では若者に人気のオシャレスポットになっている。


大阪の中崎町みたいな感じ。
























狭い路地が入り組み、背の低い長屋みたいな古民家が並び、きっと昔は庶民が暮らすなんでもない生活エリアだったんだろう。三丁目の夕陽みたいな。


迷路みたいな長屋団地。

それが今ではインスタグラムでアップされそうな雑貨屋さんやモダンなカフェに改装されて、イマドキの若者で賑わっている。
























古民家が再利用されて若者に人気を集めているってところも日本と一緒だなぁ。











































そんなインサドンを抜けると、リアル三丁目の夕陽的なオッさんしかいないオッさんエリアに入ってくる。
















西成とか、山谷とか、寿町とか、そんな雰囲気漂うオッさんばっかりで、マジでオッさんしか住んでねぇんじゃねぇか?!ってくらい。


湯気を上げる屋台が並び、いつの時代のもんだ?っていうコーヒーの自販機が置かれ、その横を爺さんが歩いていく。












いいなぁ、めっちゃいいなぁ。

なんか日本の田舎を思い出してすごくノスタルジックな気持ちになってくる。


まるで日本を旅していたころのような、あの気分。


ここはどこの県の、どこの町だっけ。

この地方の人たちはどんな方言を喋るんだろう。


知らない街の風景が心に触れる。





道端に並べられた革靴の露店があったので、こりゃ安そうだなと思って値段を聞いてみたら4万ウォン(4000円)って言われた。


高っ!!俺の革靴260円!!!


























さらに南に下ると現代的なビルディングがそそり立つエリアに出てきた。

おおー、すごいなぁ。

ここはなんたってあのソウルだもんなぁ。









人口5100万人のこの国の首都で、ソウルだけで人口1000万人もいる。東京より多い。


首都圏人口なら2500万人と、桁違いの大都市。


ヒュンダイ、サムソン、LG、世界に名だたる巨大企業の本拠地で、国内総生産は今や世界11位。


1960年代までは世界最貧国グループの一員だった そうだけど、日本からの円融資や技術指導によって急激に成長。

もはや日本と韓国の経済力にそこまで差はないんじゃないかな。わからんけど。


ポップカルチャーの面でも、韓国のドラマやアイドルはめっちゃくちゃインターナショナルな人気がある。

シンガポールじゃ誰もがスマホで韓流ドラマを見ていたし、ヨーロッパでよく流れていたアジアのヒット曲も韓国のものが多かった。


でもそれいったら日本のアニメの人気も超絶すごいよな。

世界中の人が悟空とフリーザの戦いに手に汗握ったなんて、ホント鳥山明は神。


とにかく、韓国は今では世界トップレベルに存在感のある国だ。














そんなビル群の間を抜けていくと、いきなり道沿いにあるお店に日本語が目立つようになってきた。





おお、こ、これはもしかしてこのあたりがミョンドンってことなのか?


先に進んでいくにつれ、どんどん日本語が増えてくる。

















焼肉、チヂミ、ダッカルビ、お土産、韓国海苔、バラマキお土産に最適!!美容のお店!!


す、すげぇ!!もう通りのお店がどれも日本語まみれ!!!!

なんじゃこりゃ!!!


もはや修学旅行で行ったような、そんな場所みたい!!!!













ミョンドンの中心地にやってくると、そこはホコ天の通りが何本も交差するショッピングエリアになっていて、派手なお店がひしめき、ストリートフードの屋台が軒を連ね、人で溢れかえってる!!!!


ホンデもたいがい原宿っぽかったけど、こここそ本当に原宿みたい!!

ホンデは渋谷みたいな感じだったのかな!!!














まぁそれにしても美容のお店の数のパナイこと。

まさに最先端の美容品の聖地!!!

























どこのお店でもパックやら化粧水やらが鬼のように大量売りされていて、しかもこれがまたパッケージが可愛い。

デザイン性も高いけど、可愛いが先に立つアジアっぽさ。





























そしてカンちゃんいわく値段も日本に比べるとかなり安いみたいで、そりゃ日本人が韓国旅行に来て美容品を買いまくって行くわなって感じだ。













あと海苔もめっちゃ多い!!!


これこれ!!韓国旅行に行って来たんだーっていう友達からどれほど韓国海苔のバラマキお土産をもらってきたことか!!!

みんなこういうところで海苔を買ってたんだなぁ。

めっちゃ定番のお土産なんだよなぁ。















これ韓国で人気らしいチーズアメリカンドッグ。





僕アメリカンドッグが好きです。

なんてことないジャンクフードなんだけど、なんか昔から好きなんだよなぁ。


カリカリの衣とソーセージ、ケチャップの味、なんか懐かしくなる感じがたまらない。


韓国のやつは衣がちょっと変わってる上に中にチーズが入っててなかなか美味しい。




ていうか他にも海老の網焼きとかオレオ味のチュロスとか、日本で見たことのない屋台フードがたくさん並んでいて、見て回るだけでも結構面白い。





















それにしても日本人の数が尋常じゃない!!!!

あちこちから日本語が飛び交ってて、マジでここ原宿!?って感覚に陥ってくる。


街並みは完全に日本、顔立ちも完全に日本、韓国語のイントネーションも日本語そっくり、


日本でしかない!!!!



「カンちゃんあの子可愛い!!うわ!!あっちの子も可愛い!!ホラ!!あの子とかすっごいオシャレで可愛いよ!!」



ってめっちゃキョロキョロしてしまうんだけど、すれ違うときに話してる声が聞こえると日本人!!!

やべぇ!!き、聞かれたかもしれん!!って焦ってしまう!!!!



「もー、フミ君が可愛いって言う子、ほとんど日本人やんー。日本帰ってから可愛い子ばっかりで心配やわー。」



「なんでだろ。韓国の子って顔を真っ白にして真っ赤な口紅して赤いアイシャドウして、なんか宝塚みたいなすっごいバッチリメイクだから、ナチュラルな日本人の雰囲気がやっぱり好きなのかなぁ。」



本当、確かに可愛いと思う子の日本人率がすげぇ。

こうやって世界を回ってから韓国にたどり着くと韓国人めっちゃ可愛いってなるけど、その先に待ち構える日本人女子のクオリティーめっちゃ高いんだなぁってすごい実感…………


日本やっぱすげぇ。























なんかこうやって日本人にとって世界で1番近い外国で短期旅行の日本人にまみれていると、長期旅行者としては退屈な気持ちになってしまいそうだけど、逆にこれがものすごく新鮮だ。


ほとんど日本なのに、逆に海外ってすごいー!!って感動してくる。


それはこれまで世界の様々な土地を回って、文化や人種の違いを見てきたからだと思う。

いろんな地域に、いろんな顔の人がいて
肌の色が違って、骨格が違って、風習も食文化も様々だった。

それが地域ごとに分布し、混ざり合い、濃淡を繰り返しながら移り変わっていく様子を肌で感じてきて、今こうして東南アジアから中国を抜け韓国にたどり着いたとき、日本人のルーツが見えてくるような気がする。


こんなインターナショナルな時代だけど、人種のDNAってやつは本当に強く地域に根ざしてるんだなぁ。


世界旅最後の国を韓国にするのは本当にオススメです。











































「アニョハセヨー、あ、日本人デスカ?ドウゾー。パックのプレゼントデスー。」



道端で客引きしてるお店の人たちも当然のごとく日本語が喋れる。

なんなら、募金お願いしまーすっていう赤い羽根みたいな人も日本語でお願いしてくる。


マジで昔から日本人観光客の数が尋常じゃないんだろうなぁ。


そんな中、1人のおじさんが化粧品のパックをカンちゃんに差し出してきた。

あ、こんな無料の試供品の配布とかあるんだー、ラッキー、とカンちゃんがパックを受け取る。



が、おじさん、手を離さない。


なんか奪い合いみたいになってる。


すると、後ろのお店を指差して、中を見てくれたらプレゼントしますーと言う。



おお、そういう客引きなわけね。

見事餌に食いついて釣り上げられってわけですか。


まぁこのお買い物タウンのミョンドンにいるんだもん。

カンちゃんのお買い物したい欲もムクムクしてるし、別に店内を見るだけなら全然オーケー。

欲しいのあれば買えばいいし。



と思って中に入った瞬間、店員の韓国人のお姉さんがすさまじい勢いでまくしたて始めた。



「はいー!!こちらはパックですねー。100枚セットで5000円になりますねー。50枚セットだと3000円ですから割安だし、免税でさらに安くなりますから、これはスペシャルプライスになりますー。韓国の女性は1日に何枚パックするかご存知ですかー?1日に3枚はパックしますねー、なので全然多くないですからねー。あとこちらはシミがなくなる美容液ですー。こちらを気になる部分に塗ってもらうとシミがなくなりますから素晴らしいですー。お兄さん日本人ですか?」



「あ、は、はい、そうです。」



「カッコいいですねー。はいではこちらはうんたらかんたらうんたらかんたら………………」



アイボ君でももうちょっと心をこめて言えるんじゃないか?ってくらいのカッコいいですねを言われて若干凹んでるんだけど、そんなんお構いなしにしゃべくり倒すお姉さん。


もうとんでもないマシンガントークでこっちに考える隙をまったく与えないスピード。

日本語もかなり上手で、完全なる日本人対応スタッフさんって感じ。


あまりのスピードに怯んでしまうので、これは日本人のおばさんとかだったら勢いで買ってしまいそうだよなぁ。

まぁこちとらインド行ってますからね。別にそこで焦って買ったりしませんけども。



「こちらなんかとてもいい商品ですよー。安いですからねー、免税で割引されるので本当にお得ですから、ではこちらいくつお買い上げになりますか?」



「うーん、でもこんなに買ったら持ち運びできないし、今はいらないかなぁ。」



「大丈夫ですよー、バッグにも入りますし、ホラお土産でバラマキできますからたくさんお土産買うよりもこっちのほうが小さくなりますよー。50枚のセットにしますか?どうしますか?こちらにしますか?どうですか?」



「んー、やっぱり今は大丈夫ですー。」



「はい、さようなら、早くそちらからバイバイ。他の店見に行ってください。」



こっちに買う気がないとみるや、ソッコーで超冷たい態度に変貌して追い出そうとしてくる姉さん。


いやいやいや、


強引に店の中入れたのそっちやん?

見るだけですからーって店に入れて、買わなかったらさっさと出て行ってくださいって。


いやぁ、観光地だなぁ…………

韓国の人たちみんなめっちゃ優しいからこんな対応をされてすごく驚いてしまった。

まぁ日本にもこういう人はたまにいるか。







なんかあまりの日本人の数と、そういう観光地接客をされたことで疲れてしまい、早いとこミョンドンから離れることに。

ちょっとミョンドンは俺たちには慌ただしすぎるわ。





そんで電車に乗ってホンデに帰ってくると、


あー、ホンデいいね。ホッとする。













そこまで観光客も多くなく、地元の人たちの遊び場って感じだからケバケバしてない感じがいい。

路地が入り組んで、隠れ家的なお店が多くて、都会の真ん中だけどすごくのんびりしてる。


ホンデいいわー。

メロンパン屋さんとかある。
















さて、宿で少しゆっくりしたら夕方にホンデの街に出た。





























いつもの夜の賑わいで湧き返る街を歩いてバーガーキングに行き、とある友達と待ち合わせ。

ソウルっていったらあいつに会うために来たようなもんだよ。



きたきた。




ヒョンジェ久しぶり!!



元気そうやん!!!ちょっと老けた!?




「フミさーん!!お腹が出てきたよ!!やっぱ年取るとお腹が出るよー!!」



ヒョンジェと初めて会ったのはもう5年前。


ヨルダンのアンマンを歩いていた時に、1人でバッグパックを担いで現地民に取り囲まれてるアジア人男子を見つけた。


彼は宿を探してるようで、現地の人たちに聞いて回ってたみたいなんだけど、言葉も通じずに困ってる様子。


なので俺の泊まってるとこでよかったら案内しようか?って声をかけたのが最初の出会いだった。


ヒョンジェも1人で世界を旅しており、ヨルダンの次にエジプトのカイロでまた再会し、よく一緒に遊んだもんだった。


一緒にアンマンでシーシャ吸いにいったのをよく覚えてる。

2階のテラスから、アンマンの中東感溢れる町並みを眺めながらシーシャをふかし、いろんな話をしたよなぁ。



前回の旅のラストにもこのソウルで再会したので、今回は3年半ぶり。


さすがにお互い年取ったよなぁ。




「どうヒョンジェ。仕事の調子は。」



「ルーティーンだよ。毎日毎日同じ日々で、週末にお酒を飲んで、彼女とデートして、ずっとその繰り返しだよ。フミは今も旅してるんだね。アメイジングだよ。奥さんもゲットして。」



世界を1人で旅していたヒョンジェ。

最近は世界を旅する韓国人がめっちゃ多いのでそれほど珍しい存在でもない。


帰国して、仕事をして、どんどん旅のことが過去のものになっていき、あれは自分がしたことだったのか?と記憶が薄れていく。

そうして年をとっていく。


みんなそう。

若い頃の情熱的な日々を胸に、おじさんおばさんになっていく。


なので、あの薄れていく記憶をこうして共有できる相手がいるってのは、すごく嬉しいこと。すごく貴重な存在。



楽しかったよな。


アザーンが鳴り響く街の中で2人でシーシャを吸ったよな。























「ところで今日昌徳宮に行って思ったんだけど、韓国でも漢字表記があったりするやん。あれってなんでなの?今はハングル文字ばっかりやん。」



ヒョンジェに、どっかこの辺で美味しいお店知ってる?って聞いたら、ホンデはあんまり来ないからわかんないということだったので、俺たちが昨日行っためっちゃ大好きなサムギョプサル屋さんへ。


いやー、ここ死ぬほど美味しいです。

マジで鉄板に頭叩きつけるくらい美味しい。


韓国人のヒョンジェと一緒だから注文も楽だし、サムギョプサルのスペシャリストなので色々やってくれて頼もしい。

ヒョンジェありがとね。









「ハングルは日本の平仮名みたいなもんだよ。漢字があって、それの読み仮名みたいなもの。だから韓国人も漢字の表記とか理解できるよ。」



へー!!なるほどなぁ。

これはまた新しいこと知った。


韓国って国語がハングル文字なのに歴史的な場所とか、地名とかには漢字が使われていたりするから、これってどういうことなのか分からなかったんだよな。


韓国もまた中国の影響を強く受けてるところなんだなぁ。

そりゃそうか、こんなに近いだもん。


フランス語やドイツ語、イタリア語やスペイン語、ヨーロッパの言語たちに同音同意語の単語がたくさん存在するように、もはや韓国語と日本語は訛りが違うっていうくらいのレベルの言語なんだろうな。














今日も泣けるほど美味しすぎるサムギョプサルを食べ、ビールの次にソウジュ!!!

韓国人ソウジュ好きだよなぁ。


ご飯屋さんに行くと、みんなビールよりもソウジュをガンガン飲んでる。


日本酒よりも強く、焼酎よりもクセがなくて、スッと飲めるこのソウジュは韓国の人たちのソウルドリンクだ。

























ハシゴして韓国シャブシャブのお店に行き、またのんびり飲んだ。


いい感じに酔っ払い、美味しいご飯を食べて最高に楽しい夜。


最高だよ、あー、ヒョンジェいいやつだなぁ。


いいやつだなぁ。

韓国にこんないい友達ができたことがたまらん嬉しいなぁ。


あー、ヒョンジェいいやつだわー…………




「ヒョンジェ、今度は日本に遊びに来てよ。俺たちが色々案内するからさ。」



「もちろん行くよ!!いつになるかわからないけど、すぐそこだしね!!」



本当にソウルは日本からすぐそこ。

セールチケットがあれば5000円くらいで往復できるんじゃないかな。

もはや国内旅行より安いかも。













ヒョンジェに宿まで送ってもらい、ハグして別れた。

ありがとうな。



さぁ、明日は次の町だ。


どんどん日本に近づいていくぞ。







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