こんにちは!神田です。
昨日のブログと今日のブログ、順番がひっくり返ってしまっていました!!!
すみません。。
いつもフミくんがFC2のブログの下書きにあげたブログを私がコピペしてwordpressに貼り、
投稿予約の設定、カテゴリー分け、タグ設定、でこんにちは神田ですコーナーを追記してアップしている感じです。
フミくんのブログをみなさんより一足先にこのタイミングで読むことになるので、文章の間違いとか写真のかぶりとかを確認してから投稿しています。
おわり
2018年2月24日(土曜日)
【中国】 夜行電車 ~ 昆明 ~ 凱里
はぁ…………しんどい…………
中国の夜行電車のカオス、ハンパない…………
无座地獄にもちろん一睡もできるはずがなく、電車は夜中の雲南省を走っていく。
周りの无座組も疲れ切っているいるけど、シートのある硬座組もぐったりとうなだれている。
前に成都から広州まで、24時間の硬座移動をしたけど、あれもウルトラしんどかった。
硬い座席、一切リクライニングしない90°の背もたれ、隣の人と肩が触れ合うシートの幅、前の人と膝が触れ合う狭さ、
あの硬座移動をしてる時は、連結部分で足を伸ばして寝てる人のほうが全然楽やん……って思ったもんだった。
実際、硬座も无座も特別な期間中以外は値段は一緒みたい。
无座でも、陣取る場所によっては結構楽だったりする。
でもやっぱしんどいわ…………
ペッ!!
お願いだから床に痰吐くのやめてもらえないかな…………
タバコ吸うのはまだ我慢するから…………
身体中ヘットヘトのバッキバキになったところで、ようやく電車は町の中に入っていき、朝の4時に昆明の駅に到着した。
ゾロゾロと降りていく人々。
はああああああ…………
この中のほとんどの人が今から家に帰って布団で寝るんですね…………
羨ましすぎて吐きそうです…………
僕らこのまま移動続行で11時間の无座です…………
人波に乗ってプラットホームを歩いていき、洪水のように駅を出ると、早朝の4時だというのに出口はものすごい活気でたぎっていた。
す、すげぇ、なんだこれ…………
出口にはすさまじい数のタクシーの運転手が待ち構えており、出てくる人々に手当たり次第に客引きしまくってる。
この時間の到着。
到着した人たちはみんな疲れているので、タクシードライバーからしたら入れ食い状態。
俺たちにも怒涛のように中国語でまくしたててくるドライバーたち。
イングリッシュプリーズ……って言ってもひたすら中国語続行。
辺りにはタクシーが溢れ、食事の屋台が溢れ、食堂がこんな時間からこうこうと明かりをつけて営業し、そんな隙間をアリの大群みたいに人が流れていく。
ネオン管をつける宿の看板、年季の染みついたバスの路線図、客引きの怒号。
昭和のような古びた職員ビル、生活臭と歴史が混ざり合った夜明け前のコンクリート塀。
人、人、人、人。
昆明すげぇ…………
これが中国の都会。
中国は眠らない国だ。
ぼんやりした頭で人の多いほうに歩いていくと、昆明駅の正面入り口のところにすさまじい数の人々が集まっていた。
まだ駅が開いていないようだ。
普通はまだ人々が寝静まっている時間にこんなにも大量の人が動いているのかと思うとなんだか怖くなる。
夜の底にうごめく人々はまるで難民のよう。
俺たちもその難民の一員になり、駅が開くのを待った。
そうして4時半くらいになって駅がオープンすると、一斉に人々がゲートに雪崩れ込もうとする。
難民たちを待ち構えているのは荷物チェックゲート。
X線チェックとボディーチェックをしないと敷地に入ることもできないので、ここでものすごい大混雑が発生。
誰もが我先にとゲートに突撃し、押し合いへし合いで揉みくちゃ状態。
ま、まぁインドのラグビーのスクラムほどではないけど、徹夜でこれは相当しんどいな…………
荷物チェックゲートをくぐり、今度はチケットのチェックゲートがあり、そこでようやく駅構内へ。
まだガランとしている待合ホールの椅子にどかっと座り、放心状態。
はひいぃぃぃぃ…………気を抜いたら意識失いそう…………
ていうか寒い…………
コートとヒートテックを着込んでいるのに、夜の寒さがしんしんと体を冷やしてくる。
椅子に上手いこと横になって眠れないこともないけど、アルミの椅子が冷たくて体をつけたくない。
構内に大音量で流れるアナウンス。
電光掲示板に表示されている誰かの故郷。
ふぅ…………旅っぽいなぁ。
って思った時に、ふと、あれ?と感じた。
旅っぽい?なにが?
このしんどさが?
しんどいのが旅?
キツイのが旅なのか?
いや、違うよな。
辛いことするのが旅じゃないよな?
だってこの辛いと思ってることが、現地の人にとっては当たり前のことなんだもん。
現地の人がいつもやっていることをやって、うわぁキツイから旅っぽいなぁ、なんて結構失礼なことだなぁってふと思った。
先進国の人間が途上国に行って、現地の人に混じってボロいバスで移動して、しんどいから旅っぽい、なんて、じゃあインドの人がヨーロッパや日本に行って快適に旅行できたらそれは旅じゃないのか?
そんなことないよな。
大変なことしてないと旅じゃない、なんて全然違うなぁって、虚ろな頭でそんなことをボンヤリ考えていた。
あー、この中国語の大音量アナウンス、うるせぇなぁ…………
中華料理、大好きだけどそろそろ違うのが食べたくなってハンバーガー食べに行った。
ディコスっていう、東南アジアでよく見かけるチェーン店。
いつか行ってみたいって気になってんだよな。
ハンバーガーとフライドチキンバーガーとポテト大で43元(720円)。
味はケンタッキーと同じか少し下くらい。
でもマクドナルドよりは遥かに安い。
店内にはたくさん中国人のお客さんで溢れている。
中国人もハンバーガー食べるんだな。
ご飯を食べたらさすがに意識が朦朧としてきて、カンちゃんと2人テーブルに突っ伏して気絶した。
20分後に設定していた目覚ましが鳴り、根性で目を覚まし、頭がふらふらするけど頑張って荷物を担ぐ。
ふぅぅぅぅぅぅ…………しんどいけど行くかああああああああああああああ!!!!!
っていうかむしろこっからが本番かああああああああああああああああああああああ!!!!!!
ディコスを出るとすでに太陽の光が差し込んで駅舎の中が明るくなっていた。
朝4時に到着し、ほぼ眠れないまま気合いで5時間半が経った。
ようやく9時半になって3番待合所に向かうと、発車30分前なのにすでにプラットホームの入り口にたくさんの人が並んでいた。
こういう時、いつもなら並ぶのが面倒くさいので人がはけてからのんびり向かうんだけど、ゆうべの教訓がある。
无座は場所取りが命!!!!!
マジでどこに陣取るかで天と地ほどの差があるのでヨユーこいてるわけにはいかない!!!!
そう!!!もうこの時点で場所取り戦争は始まっている!!!!
インド魂を発揮して、痴漢並みの距離感で前の女の子に密着!!!!
割り込めるもんなら割り込んでみやがれ!!
インド仕込みナメンナヨこの野郎!!!!
ほらほら~、僕の下半身が女の子の体にくっついてしまうよおおおお~、
と思っていたら、小さな毛沢東みたいなオッさんがすごい勢いで俺の前にグイと入ってきた。
オノレこの野郎!!!デコに革命って書くぞボケ!!!と思ってたら、後ろの女の子が逆痴漢レベルの勢いで俺の背中にグイグイ体を押しつけてくる!!!
人のことをまったく気にしない中国人。
遠慮してたら一生何もできない!!!
かなり強引にいったとしても全然問題なし!!!
日本人レベルの強引さなんて彼らにとっちゃ、ハナクソレベル!!!
多分今ここで絶叫しながら変なおじさんを全力で踊ったとしても、真顔で見てくるだけで誰も何も言わんはず!!!!
うおおおおおおお!!!!インド先生いいいいいいい!!!
俺に力をおおおおおおおおおおおお!!!!
そうしてプラットホームへのゲートが開いた瞬間、一斉に人だかりが膨れ上がる!!!
チケットチェックの係員を押し倒す勢いで突っ込んでいき、なんとかそこをくぐるとみんなダッシュでプラットホームへ!!!!
うおおおおお!!!負けんぞおおおおおお!!!!
なんかもうマラソン大会?みたいになってるプラットホームを大急ぎで走り、4号車に乗り込んでソッコーでトイレ前の凹み部分に荷物ぶん投げてタッチダウン!!!!
グオラアアアアアアアアア!!!!
場所ゲットしたぞこんちくしょおおおおおおおおおおお!!!!!
蛇腹と入り口ドアがある部分は喫煙スペースになっているので、あそこに座ると煙にまかれてひどいことになるし、ゴミ置場でもあるので汚いから座ってはいけない。
そこから少し車両に入ったトイレ前の部分が俺たちの見つけたベスポジ。
ここしかねぇ!!!
多少トイレの臭いがしてしまうけど、ドアをちゃんと締めれば臭わないし、喫煙スペースでタバコの煙まみれになるよりはマシだ。
次々となだれ込んでくる乗客!!!
无座組が慌てて電車の連結部分に入ってきては、それぞれの場所に荷物を置いて陣取っていく!!
そしてあっという間に席が埋まり、連結部分もいっぱいになり、すぐさまタバコを吸いにくるタバコ大好き中国人たち。
もくもくもくもくと煙を充満させ、壁に灰皿があるというのに床に吸い殻を捨てるオッさん。
そして、コアアアアァァァァ!!!プヘェエエ!!!と床に痰を吐く。
心頭滅却…………
そう、ここはお花畑…………
高原の美しい山並み。
そうだ、俺は今チロルにいる…………
あの爽やかで心が洗われる山々の姿、清潔感のある町並み、流れる川がきらめいて、カウベルの音が聞こえてきてカウベルの、カウベルのカウベルの、
コアアァァァァ!!!
コアッ!!カカカコッ!!!ケコケコ!!!
コケコッコ!!!
キイイイイイイイイイイイ!!!!
ぷへぇえええええ!!!!
人が歩く通路にベチョっ!!と落ちる痰。
その上を歩く人たち。
チロルうううううううううううう!!!!!
午前10時。
電車が動き出し、11時間の无座地獄移動が始まった。
地図を見た感じ、昨日の夜行が鹿児島から広島くらいかな。
鹿児島から広島まで席なし。
そしてこれからのやつが広島から東京って感じだ。
席なしで。
怖すぎる。
俺もカンちゃんも耐えられるかな…………
横の連結部分では肌の黒い、不思議な顔つきの男たちが大きな水タバコでボコボコ音を立てながら煙を吐いている。
気づけば電車の中に、この顔立ちの人がたくさんいた。
少しのびただらしのない黒髪、流行りなどとは無縁のファッション、
何か僻地の人種なのかな。
チベットのほうでこうした人たちを見ていたような気がする。
彼らはトイレに行こうとするたびに、トイレに他の人が入っていて鍵のところに有人という赤い表示が出ているのに、ガチャガチャガチャ!!とドアを開けようとする。
そんなことしなくても、まず鍵のところを見れば、緑か赤かで空いているかわかるのに、ガチャガチャガチャ!!と無理やり開けようとする。
そうして中の人が出てきてトイレに入ると、使い終わった後に水を流しもしないまま出てきて、さらにドアを開けっ放しで席に戻っていく。
あまりにも現代的なルールと無縁なところにいる雰囲気。
見慣れない顔つきや、その行動に、これは同じ人間なのかな…………って不思議に思えてくる。
でもまぁゆうべの電車に比べたらまだマシな気がする。
乗客もそこまで多くないので、連結部分もゆうべほどは混雑していない。
タバコの煙と痰を我慢できたらなんとか11時間耐えられそうだ。
窓の外に見えるのは緩やかな山並みなんだけど、その斜面がすべて段々畑になっている。
すごい規模の棚田が山並みにビッシリと広がっており、その中にポツポツと農作業をしている人の姿が見えた。
農耕牛が土を起こし、野良着のおばさんがその後ろで綱を引いている。
青空の下、なんとも不思議な光景を通り過ぎていく。
おだやかな時間。
しかし、まだこの時は知らなかった。
この後に地獄が待ち受けていることを。
昼間なので眠気もどこかにいっており、まぁこんな感じだったらなんとかなるかなぁと思っていると、4~5時間経ったくらいだったかな。
どこかの町に停車した時にドカドカッとたくさんの乗客が乗り込んできた。
おっと、ちょっと人が増えたな。
女の人が俺たちの横にやってきて、このスペースに入っていい?と言ってきた。
ここはもう俺たち2人分のスペースしかないんだけど、まぁ頑張って詰めれば1人分くらいならなんとか入れるので、俺たちの荷物を動かして入れてあげた。
女の子は俺たちよりもさらにトイレの目の前なので、トイレに行く人がドアを開けるたびに女の子にぶつかりそうになってるけど、もうマジで无座スペースはここしかないので仕方ない。
女の子はずっと立ちっぱなし。
これで今から何時間も過ごすんだなぁ。
現地の人は慣れてるんだろうけど、それでもキツイだろうなぁ。
それから2時間くらいしたところで安順市というところに到着した。
するとまたドカドカッとたくさんの乗客がなだれ込んできた。
おおお、ちょ、ちょっとこりゃもうマジでスペースないぞ?
連結部分もトイレ前もかなりの人で溢れかえり、座席スペースにも立ち客が出ている。
もうどう考えてもこれ以上ここに人がいたらトイレのドアが開けられないし、車内販売のカートも通らないし、まず人も通れない。
しかしそこは強引な中国人。
というかこれが普通なんだろう。
さっきまでの混雑具合なんて、まだまだ始まったばかりというところだな、っていう勇次郎並みにヨユーで隙間に入り込んでくる。
いやいやいや、マジでもう無理ですよ?
ここもう入れませんよ?
すると、俺たちの横に立ってた女の子がカップラーメンを食べるために1メートル横の給湯器に動いた。
その瞬間すかさず1人のお父さんが、女の子が立っていたスペースにデカいバッグを置き、2人の娘をそこに座らせた。
え?
ちょっとちょっと、そこ彼女のスペースですよ?
今カップラーメンにお湯入れに行ってるだけですよ?
1メートル横にいますよ?
戻ってきますよ?
え?どうすんだろ?と思ってると、お湯を入れ終わった女の子が振り返った。
そして10秒前に自分がいた場所が取られてるのを見た瞬間、ハァ…………と顔をしかめた。
いや、そうだよね?
そこあなたの場所だもんね?
荷物も置いてるし。
しかし、その女の子、文句を言わない。
後ろの通路の壁にもたれて立ったままカップラーメンを食べ始めた。
ええ?!いいの!?
女の子に、ここあなたの場所だよ?いいの?って聞くと、呆れた表情で、いいのいいのって手を振った。
マジかよ…………
やったもん勝ちって感じなんだな…………
ていうか俺たちも困る。
女の子が立ってた時点でもう限界だったスペースなのに、そこに大きなバッグを置いて高校生くらいの娘が2人座っているので、通路が半分くらいに狭まって超絶邪魔。
移動販売のカートが通れなくなってるし、目の前のトイレのドアも半分くらいしか開かなくなったし、大混雑して俺たちにも被害がきている。
しかしそんなことまったくお構いなしのお父さんと娘たち。
すげえええ…………中国人のこの周りを一切気にしない自分さえよければいいという図太い考えかた、マジで日本人には理解不能すぎる…………
いや、もしかしたら周りの人たちもこれが迷惑って思ってないのかもしれない。
迷惑の基準が全然わからん。
どこが限界点なんだろう…………
ぐっちゃぐちゃのギッチギチ。
もう本当勘弁してくれ…………
修羅場すぎて足なんかもちろん伸ばせない。
ていうか足曲げてるのにさっきから100回くらい足を踏まれてる。
狭すぎて足踏まれすぎてめちゃくちゃイライラしてくる。
連結部分にいたチベット風の人たちが、吸っていた水タバコをひっくり返しており、床はびしょびしょ。
そこにトイレから出てきた人たちがオシッコを踏んできてるので、床は汚水まみれ。
タバコはもちろん吸いまくり。
連結部分が混雑しまくっており、ついにはトイレ前の車両内でも吸い始めた。
吸殻は当たり前に床にポイ捨て。
みんな飲み物、食べ物をいっぱい持ってるのでそのゴミをどこに捨てるのかというと全部連結部分。
連結部分の蛇腹の辺りがゴミ箱だと思っているので、そこに全て投げ捨てていき、移動販売のカートがそれを引きずって動かなくなってる。
俺たちの横に置いてある女の子のスーツケースには、知らんオッサンが勝手に座っている。
知らん人の荷物に勝手に座るか?
コアアアアアアアアアア!!!!
ぷへええぇっ!!!
床に痰を吐くオッさん。
すぐさま目をそらす。
人が痰を吐くところが大嫌いなので、絶対にその瞬間を見たくない。
が、その痰は俺たちの足の50センチ横に投下されているので絶対に目に入る。
コアッ!!カッ!!カッ!!
コオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
ぷへええぇっ!!!!
ものすごい大混雑の電車内で信じられない痰を吐き捨てるオッさん。
お母さん、美々津は今ごろ菜の花が咲き始めた頃でしょうか。
黄色の庭の向こうに灯台と水平線が見えて、とても気持ちいい春なんでしょうね。
お母さん、この痰を吐くオヤジをこかして、床の自分の痰に顔を押しつけてやりたいのですがどうでしょう?
心頭滅却できません。
ここは地獄です。
時計を見ると、到着まであと5時間です。
今半分くらいです。
すでに31時間、ほぼ寝てないです。
そろそろ精神が崩壊するかもしれません。
横のカンちゃんは魂が抜けてコケシみたいな顔になっています。
足がエコノミー症候群になりそうで、カンちゃんと立ち上がりました。
するとその瞬間、僕たちが座っていたバッグの上に知らん女の子が座りました。
よし、この女の頭をぶっ叩いていいですか?
なにしてるんですか?
今僕らここに座ってましたよね?身体伸ばしてるだけなのわかりますよね?ていうかなんで人の荷物の上に座るんですか?
お母さん、僕はこのバッグの上に画鋲を仕込みたいです。
そして横で見てたいです。
勝手に人のバッグの上に座るやつに天罰が下るところを動画に撮ってユーチューブに上げたいです。
ところでほっしゃんですか?
大都市の貴陽に着くと、さらにものすごい数の人がなだれ込んできた。
もう完全にカオス。カオス超えてる。
大混雑の中、タバコを吸う人たち。
床はタバコの吸い殻まみれ。
痰まみれ。
大量のゴミを連結部分に持ってきて、人が座ってる間にボサッと放置するやつ。
子供をトイレに連れてくるお母さん。
泣き叫ぶ子供。
なんとかあやすお母さん。
トイレが空いた瞬間、後からやってきたのに子供を押しのけてトイレに入るオッさん。
絶叫する子供。
ドアを叩きまくって叫ぶお母さん。
その横で怒鳴りあってるオッさん。
でも実は怒鳴りあってるんじゃなくて声がデカすぎるだけの普通の会話。
トイレからオッさんが出てこようとするけど、ドアの前に座り込んだ兄ちゃんのせいでドアが開かない。
揉みくちゃになってるところに、よっこいせ、つってカップラーメンのお湯を入れにくるオッサン。
揺れる電車の中、俺たちの頭の上をお湯の入ったカップラーメンを持って歩くオッサン。
頼むからこぼさないでくれよと震えているところに絶叫しながら突撃してくる移動販売カート。
トイレ開かない。
カート通れない。
子供絶叫。
コアアアアアアアアアア!!!!
ぷへええぇっ!!!
カートをなんとか通そうとして壁際に寄る男。
彼は体を壁に押しつけているんだけど、その下に女の子が座っているので、女の子の顔面に股間を押しつけている態勢になってる。
その横の男がタバコを吸っていて、何も考えずにタバコの灰をはじくと女の子の手の甲に命中。
あああああああ!!!と悲痛に叫ぶ女の子。
しかしまったく気にすることもなく完全無視の男。
そしてそれに対して文句を言わない女の子。
わざと女の子に体をくっつけて通るオッさん。
コアアアアアアアアアア!!!!
ぷへええぇっ!!!
足はすでに200回以上踏まれてる。
トイレに行く肌の黒い兄ちゃん。
トイレ流さない。ドア閉めない。とてつもなく臭い。
コアアアアアアアアアア!!!
ぷへええぇっ!!!!!!
痰まみれの床。
俺たちの足のギリギリまで痰まみれ。
マ
ジ
で
地
獄
!
インドのジェネラルなんか比じゃない!!!!
この世の終わりとはこのこと!!!!!
俺もまぁこれまで、それなりにヒドイ移動を経験してきたと思う!!!!
絶望的な移動がいっぱいあった!!!!
正直、ダントツ!!!!!!
この日ダントツ出ました!!!!
現地の人はこれが普通?
ごめん言わして!!!!
悪い言葉なの分かってるけど言わして!!!!
これが普通なのバカだと思う!!!!
中国人って、外国人にチャイナ~ってバカにされるやん!?
されるよ!?これならされるよ!?
もちろんあいつらは本当の中国を知らずにチャイナ~ってバカにしてきてるけど、もし知ったら余計バカにすると思うよ!!!!
アフリカでTIA、TIAってよく言ってたけど、今まさにこれがTICだよ。
this is china!!!!!
俺たちの横と向かいに若い兄さんと女の子がいる。
清潔な身なりをした、イマドキな2人の若者たち。
彼らはこの周りの惨状を見て、顔をしかめていた。
少なくとも、彼らはこの痰吐きや喫煙マナーのひどさに対して嫌悪感を抱いているようだった。
俺たちが顔をしかめている様子をチラチラ見てきていた。
きっと彼らは心の中で、同じ中国人として恥ずかしいと思ってくれていたはず。
彼ら世代が大人になり、様々なモラルを正し、中国がもっと世界に好感を抱かれるように国になっていくことを願います…………
マジで地獄…………
もうイヤホンをつけずに動画を見てるとか全っ然どうでもいいくらいの地獄電車。
予定より30分遅れで、ついに!!!!!!
ついに!!!!!
目的地の凱里に到着!!!!!!
ゴミと痰まみれの入り口から飛び出ると、外の空気を思いっきり吸い込んだ!!!!!
「ぐあああああああああああああああああああああ!!!!!!!カンちゃん着いたよおおおおおおおおおおお!!!!!!」
「あと2分で精神が崩壊するところでした。この旅1番出ました。死ぬかと思ったあああああああああああああああああああああ!!!!!!!もう一生到着しないかと思ったあああああああああああああああああ!!!!!!」
「カンちゃん!!!!俺たちよく頑張った!!!!めちゃくちゃ頑張ったよ!!!!」
「辛かったよおおおおおおおおお!!!!!もう二度と中国の无座は嫌だあああああああああああああああ!!!!!」
電車を降りて発狂するほど喜んだ。
マジでキツかった…………
とにかく今は宿!!!!
この地獄の2日間でようやく目的地に到着した!!!!
宿に入って美味しいもの食べて、シャワー浴びてベッドで寝る!!!!!
今はそれしか頭にない!!!!!
もっと田舎かと思っていたんだけど、凱里の駅前は意外と栄えていて、食堂も宿もたくさんあってめちゃくちゃ安心!!!!
すぐさまそこらへんにあった宿に飛び込みで値段を聞いてみる!!!!
1泊120元(2000円)!!!!
高ぇ!!!!!
中国の宿ってレセプションのところにだいたいダブルとかシングルとかのそれぞれの部屋の値段が表示してあるんだけど、どれが何なのかよくわからん!!!!
双人間がダブルルームってのはわかる!!!
多人房がドミトリーってのもわかる!!!!
でも普通間ってなに!?
もっと安いとこねぇのか!!!!
めっちゃボロいおばけ屋敷みたいな民宿に入ってみると、受付のところに、宿の等級、最低のCランクって書いた紙が飾ってある!!!
それ額に入れて飾る意味なに!?
ていうか禁煙って書いてるのに受付のやつがタバコ吸ってる!!!!
Cで間違いなし!!!!
なかなかボロい宿だったんだけど、ここは60元(1000円)でいけるみたい!!!!
もうここでいいボケオラァ!!!インド行ってきた旅人なめんなよ!!!!
そして宿のオッチャンにパスポート見せると、あ、外国人ダメねって断られた。
キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
外国人宿泊登録してるところじゃないと外国人泊まれないという中国あるあうううううううううううううういいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!
あ、そろそろ死ぬかもしれない。
あへあへあへ。
キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!
今日は絶対ベッドで寝る!!!!!なにがなんでも!!!!!
しかしここは観光客なんかマジでほとんど来ないような地味な町なので外国人登録してるような宿が全然ねぇ!!!!!
かなりデカいホテルでも外国人登録してない!!!!
どうもならんのでとにかく宿に飛び込みまくって聞くまくる!!!!
前回の中国の経験上、はっきり言ってそのルールを知らずに営業してる宿がほとんどだし、知ってても警察なんか大丈夫よっていう宿が多いのでそういうところを探すしかない!!!!!
そうして駅周辺の脇道から大きなホテルまで聞き込みしまくること1時間半!!!!
もうなんか逆にテンション上がってきて元気になってきたぜウヒョウ!!!!!
ええっと!!!このホテルはいくらですかな!!!!
なになに!?
ダブルが300元(5060円)?
ダッシュで避難!!!!!
こっわ!!!!!こっわ!!!!!
中国の宿こっわ!!!!!
日本と同じ!!!
ビジネスホテルが宿の最安値と思ってる日本人と同じ感じ!!!
しかしここは旅人!!!なんとしても安いところおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
そしてついに駅前に宿ゲット!!!!!!!
最初128元(2200円)のプライベートバスルーム付きの部屋に通されたんだけど、もっと安いこの普通間ってなんですか?って聞いたら、連れて行かれたのはベットがひとつ置いてあるだけの小さな部屋!!!
トイレシャワーが共同という意味の部屋だったみたい!!!!
値段は一気にグンと下がって60元(1000円)!!!!
ここでいいです!!!と言うと、ええ?マジで?って顔をする宿の女の人!!!!!
大理でもそうだったけど、普通の中国人は5000円~6000円するちゃんとしたホテルに泊まる。
こんな共同バスルームの部屋はよほど金のない人たちが泊まるものってイメージなんだろう。
日本でもそんなもんだ。
しかしこちとら安宿ばっかり行ってる旅人ですよ?
ゴミ&虫&泥棒&お化け屋敷にどんだけ泊まってきたと思ってるんですか!?!?
こんな中国の安宿なんてインドだったらマジラグジュアリーなやつですよ!!!!!!
ここでヨロシャス!!!!!とお金を払って部屋に荷物ぶん投げたらソッコー外に出て、道端で煙上げてる屋台で串焼きうめえええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!
おばちゃん優しいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!
死ぬ…………
ビール美味しい…………
豚バラ串美味しい…………
あへあへあへ。
魂が抜けてる人。
「神田さん…………今日は辛かったです…………もう38時間ほぼ寝てないです…………ゴミのような移動でした…………」
「ほんとに着いたね…………私たち着いたんだね…………私たちやったんだね!!!!!あああああ!!!!もう明日は死ぬほどのんびりするううううううう!!!!!」
チャーハンとビールを流し込んで宿に戻りシャワー!!!!!
こんな安い宿でお湯のシャワー出るのか?
当たり前です!!!ここはもう中国!!!
日本と同じで、シャワーはお湯が出るものというのが常識の国!!!
お湯で体を温めて汚れを落としてパジャマに着替えてベッドにダイブ!!!!!
キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
毛布と掛け布団が信じられないほど信じられないいいいいいいいいいいい!!!!!!
気持ち良すぎて吐きそううううううううううううううううううう!!!!!
2秒で気絶しました。
マジで2秒でした。
中国、チャイニーズニューイヤー後の无座移動。
地獄を見たいかたはどうぞお試しください。
ああああああああああああああ!!!!
キツかったああああああああああ!!!!
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徳島のホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!
もう絶対徳島のホテルとか神の域のはず!!!!!
今日はマジでホテルってすげえって思いました。
どうもありがとうございます!!!!