こんにちは!神田です。
中国のwifiを使いたかったら、とりあえずパスワードは「88888888」を入れてみてください。
50%くらいの確率でwifi使えます。
中国では8という数字がすごく縁起のいい数字らしく、それをパスワードに設定してるところがあまりに多すぎて中国人素直でいいなーって感じます。
おわり
2018年2月25日(日曜日)
【中国】 凱里
本当昨日は死ぬかと思った。
本当MK5だった。マジで気が狂う5秒前。
しんどかった…………
今のところラオスで下痢で死にかけてる時にデッド島に向かった30時間以上の移動が最凶の移動だったけど、今回で上回りました。
徹夜ほぼ40時間。
天座で身体バキバキ。
タバコと痰地獄。
人のこと気にしない中国人の足踏み地獄。
はぁ…………
今ベッドの上で毛布にくるまって清潔に寝られていることが奇跡にしか思えない…………
ゆうべ死の天座地獄から解放され、それから気合いで歩き回り、やっとこさ見つけたこの宿。
中国では外国人登録をしてる宿じゃないと外国人を泊めたらいけないんだけど、半分くらいの宿は警察なんかバレないから大丈夫だ!!と言ってくれる。
実際抜き打ち検査なんかほとんどないんだろうな。
おかげで60元(1010円)という現地人価格の民宿に泊まることができた。
共同バスルームだしトイレは臭いけど、こんなの世界を旅するバッグパッカーなら良いほうの宿だ。
広い広いキングサイズベッドで思いっきり寝まくって、目が覚めたら時間はすでに11時をすぎていた。
慌ててレセプションに延長のお金を払いに行き、またベッドに戻る。
あああー、今日はマジで廃人レベルにのんびりしてやる…………
14時くらいになったらさすがにお腹が空いてきたのでご飯食べがてら町歩きに出かけた。
宿を出ると目の前に凱里駅がある。
立地最強だな。
凱里の市街地は駅からなかなか離れていて、市バスに乗らないと行けないくらい遠い。
なのでもしまた電車移動をするならこの駅前に泊まるのが楽だと思う。
ただ明日、俺たちは宿を移らないといけない。
こんな貴州省の謎のマイナーな町に来た理由のひとつは、中国ビザの延長のため。
日本人はノービザで15日間、中国に滞在できるけど、今回の中国は15日では足りないのでビザの延長をしないといけない。
中国ビザの延長は国内各都市にある公安の出入境オフィスで申請できるんだけど、これが申請できる町とできない町があり、さらに場所によって即日発行してくれるところもあれば、1週間くらい待たされるところもある。
なので中国ビザの延長申請は、慎重に町を選ぶべきだ。
ここは先人の経験に頼らせていただこうとネットで情報を調べたところ、なにやら桂林に向かう途中の凱里というめっちゃ地味な地方都市がかなりゆるい上に即日発行してくれるという記事を見つけた。
そりゃいい。
こんな地味な田舎ならきっとリアルな中国を見ることが出来るはずだし。
中国の深いところに入っていって、もっともっと冒険気分を味わいたい。
それに、大理で路上をしてる時に話しかけてくれた人に、次は凱里ってとこに行こうと思ってますと言うと、かなりの確率で、じゃあシージャンに行かないといけないね!!と言っていた。
なんだろな?って思いながらも昨日凱里に到着すると、宿の女の子も、シージャンに行くべきよ!!とオススメしてくれた。
一体なんなんだ?と調べてみたところ、まぁヤベェもんが出てきた。
この凱里の町周辺は、ミャオ族やトン族といった少数民族による自治区となっており、美しい民族衣裳を着た人々が暮らしているんだそう。
深い山の中にいくつもの集落が散らばり、昔ながらの伝統を守る民族がいるみたい。
なにそれめっちゃ面白そうやん。
民族といえばアフリカ。
でももちろんアフリカだけじゃない。
山の多い、広大な中国には無数の少数民族が分布しており、その民族のメッカが貴州省、それも凱里周辺なんだそう。
なにそれ、これもう中国で山の中探検しまくって民族の村を見に行くしかないやん。
めっちゃワクワクしてくる!!!!
中国の少数民族巡りとかロマンしかない!!!!
今日は日曜日なのでビザ延長申請は明日。
そして上手くいけば明後日から民族巡りだ。
ああああああああ!!!!中国面白くなってきたぞおおおおおおお!!!!!
ってこの回鍋肉、尋常じゃないくらい美味えええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!
なにこれ激ウマ!!!!!
辛さどうする?みたいなことを聞かれたので、今日はナシにしてもらったんだけど、マジで美味い!!!!!
今までに食べたことのない回鍋肉の味なんだけど、豚肉の旨味も油の濃厚さも絶妙すぎる!!!
いやー、テキトーに入った店だけどめっちゃ当たりだったなぁ。
回鍋肉が25元(420円)と米が1人2元(34円)。
「ピンフ?イーシャンテネン?アイヤー!!ズーベン!!」
リューベンです、日本人です、と言うとめっちゃニコニコしながら紙を取り出して筆談で話しかけてくれるおじちゃんとおばちゃん。
日本人は中国語でリーベンとかルーベンとかって発音をするんだけど、この貴州省ではズーベンという風に発音するみたいだ。
おじちゃんもおばちゃんもすっごく優しい。
昨日この町に到着してすぐに感じたことだけど、人々がすごく穏やかでにこやかで、フレンドリーだ。
大理ではこんなのなかったなぁ。
やっぱりあんな大観光地では地元の人々もみんなスレていて、事務的な感じになっていたんだな。
なんか中国で、こうした田舎の現地に住む人々の本当の心に触れられてる気がして嬉しい。
すでに凱里のことが好きになってきてる。
駅前から2番の市バスに乗り、市街地を目指した。
中国の路線バスはバス停も、バス停の停留所表記もすごく分かりやすくて助かる。
漢字がわかる日本人にとってはどのバスに乗ればいいのかも一目瞭然だ。
値段は一律2元(34円)。
凱里は高低差の大きな地形に町が作られており、駅のある低い場所から坂道を登って丘の上へと上がっていく。
そして住宅地の下を貫通するトンネルを抜けると、そこにはなかなかの都会が広がっていた。
でかいビルがズゴンズゴンと立ち並び、大きな目抜き通りが真っ直ぐに通っている。
車道の両側にはおびただしい屋台が並び、人がわんさか行き交い、活気にあふれていた。
中国すげぇなぁ。
こんな地味な地方都市でもこれだけ人口がいて発展してるんだもんなぁ。
人口18億、なめたらいかん。
中心部の交差点である大十字でバスを降りる。
当たり前に漢字の看板がデカデカと街を埋め尽くしており、あちこちから中国語が飛び交い、かなりの雑踏だ。
どうやらチャイニーズニューイヤーの新年セール時期らしく、どのお店もセールセールでド派手に呼び込みをしており、スピーカーから安いよ安いよー!!みたいなかけ声が流れ出ている。
人々は時代遅れの冬服コートやジャケットを着込み、品物を物色し、買い物に余念がない。
そんな人ごみの中、不思議な人たちを見つけた。
頭の上にもっこりと髪の毛を結い上げた女性たちなんだけど、面白いことにその丸めたお団子に造花の大きな花をつけている。
日本にいたらちょっとおかしなオバさんみたいに見られてしまいそうな髪型の人が、気づいてみたらそこらじゅうにめっちゃいる。
派手な刺繍が施された帽子をかぶってる人もいるし、その上に変わった手ぬぐいみたいなものを巻いてるお婆さんもいる。
服自体も黒っぽい独特なもので、まるで映画の中から飛び出してきたような雰囲気。
そんな人たちがこの現代的なビルが立ち並ぶ町の中をたくさん歩いている。
こ、これがミャオ族なんじゃないか?
この凱里周辺はミャオ族トン族の自治区となっており、凱里がその中心都市。
もはや少数民族に会いに山の中の村に行く、というものではなく、俺たちはすでに彼らのテリトリーに思いっきり足を踏み入れていたんだ。
すげえ!!!!
めっちゃ面白い!!!!!
中国やべすぎる!!!!
この都市の街並み、当たり前に生きてるミャオ族、中国独特のここにしかない空気感。
もうゾクゾクしてくる。
人の流れに乗って歩いて行くと、歩行街というホコ天エリアに入ってきた。
ショッピングエリアになっていて、ちょっとだけモダンなお店が並び、真ん中に大きな円状の広場があり、そこがミニ遊園地みたいになっていた。
メリーゴーランドや砂場など、色んな子供向けの遊具が設置されていて、たくさんの家族づれで賑わっている。
その周りには中国風ストリートフード屋台がたくさん出ており、みんな思い思いに食べ歩きを楽しんでる。
肉の串焼き、チヂミみたいなもの。
中にはこんなものも。
網の上で小さな豆腐を炭焼きにしていて、これにチリをつけて食べている。
面白いなぁ。
もうこの歩行街の雰囲気がすごく日本に似ているんだけど、明らかに日本ではないその微妙だけど絶対的な違いがたまらなく刺激的だ。
まるでパラレルワールド。
一本隣の時間軸に存在する、とてもよく似た別の世界みたいだ。
あー!!!たまらん!!!
ソフトクリーム3元(50円)。
凱里には地下街まで存在しており、目抜き通りの下をかなりの規模のショッピングストリートがのびていた。
どこのお店もスピーカーから客引きのテープを大音量で流しており、賑やかこの上ない。
道の隙間にはたくさんのユーフォーキャッチャーなんかのレトロなゲーム機が置いてあって、昔遊んでたデパートの3階の雰囲気だ。
中国ではベビーカーよりも抱っこが主流。
ポーマ。
ニューバランスもちょっと違う。ちょっと。
地下道から上がると、道端にはたくさんのミャオ族のおばちゃんたちが椅子に座って並んでいる。
靴磨きをしているみたいだ。
中国人ってキチンと靴を履く文化があるので、こうした靴磨きの需要が多いみたい。
あとはお直し屋さんのミャオ族おばちゃんたちもいる。
道端で針を使い、ズボンやシャツのお直しをしている。
レトロな風景だなぁ。
町全体が40~50年はタイムスリップしたみたいだ。
おばちゃんがやってたお餅の屋台。
湯気が立ち上っていて、おばちゃんの年季の入った手つきが素敵だったので食べてみたら、めっちゃ懐かしいきな粉餅だった。
うわぁ、懐かしい味にホッとする。
なんか今年は新年っぽいこと全然してなかったから嬉しいなぁ。
お爺ちゃんが生きてたころは毎年正月に親戚が集まって餅つきするのが恒例だった。
男衆が餅を搗き、女衆が餅を丸めて。
昔を思い出して嬉しかった。
やっぱりもうここは日本に近いなぁ。
値段は2元(34円)。
でもやっぱり日本と違うなぁって思うところは、トイレ事情。
さすがにドアのない便所でお尻見られまくりながらウンコをするあのニーハオトイレはこの辺りにはないんだけど、やっぱり勘弁してくれっていうところはある。
中国も他の途上国と同じようにトイレットペーパーを便器に流してはいけない国なので、横に置いてあるゴミ箱にお尻を拭いた後のトイレットペーパーを入れる形になる。
これ、めっちゃ嫌なんだけど、嫌なのは誰でも一緒なので、みんなちゃんと気を使って使用後はトイレットペーパーをちゃんとたたみ、茶色い部分が見えないようにしてからゴミ箱に入れる。
これは途上国でもだいたいみんなやってるマナーです。
でも中国人はそんなこと1ミリも気にしないで、思いっきり茶色い部分を上に向けてゴミ箱に入れてるので、どうしてもウンコが目に入ってしまう。
マジ吐きそう。
カンちゃんの話によると、女性トイレのゴミ箱には血まみれのナプキンが平気で入れてあるそう。
普通使用後のナプキンって紙に包んで捨てるのがマナーらしいです。
まぁそうですよね。同じ女性でも人の使用済み生理用品なんか見たくないですよね…………
いやぁ、中国人すげぇ。色々。
ただの町歩きだけでそこそこの観光地よりも刺激的な凱里の町並み。
屋台や民族の姿を見てるだけでめっちゃワクワクしてくる。
そんな町の中を歩き回り、宿探しをした。
明日のビザ延長申請に向けて外国人登録をしている宿に移らないといけない。
一応アゴダで検索して出てきた宿をマップに出しているのでそこに行ってみた。
ローカルな雰囲気漂う路地を入っていくとたくさんの民宿が並んでいる地域になってきたんだけど…………
マジ…………?
こんなローカルエリア、絶対そんな登録なんかしてなさそう…………
絶対中国人オンリーの商売しかしてなさそうなオーラ全開やん…………
宿を見つけて受け付けで聞いてみるも、やはり英語なんか1ミリも喋れない女の人でめっちゃ戸惑ってる。
外国人のお客さんなんか宿史上1人も泊めたことありませんって感じ。
外国人登記?外国人可能?と、なんとか筆談で聞いてみると、いいよいいよ、大丈夫だよと書いてくれる女の人。
いや、それはわかるんだけど、登記はしてますか?と書いても、理解してくれない。
向こうの書く中国語は略字の漢字を使ってくるのでなかなか解読が難しい。
でもこっちの書く漢字も理解はしてくれるのでその点は助かるけど。
我去出入境局、査証申請為
と書くと、ようやく理解してくれたようで、それだとダメだわーと言う女の人。
あぁ、やっぱりそうだよなぁ。
ていうかアゴダで検索して出てきた宿なのに外国人登録してないってどういうことなんだろなぁ。
それからも何軒か回り、かなり大きめのホテルにも行ってみたけどやっぱりダメ。
こんな観光客が来ない地方都市なんか外国人登録してる宿はほぼないみたい。
受け付けで聞いてる間に壁に貼ってあるワイファイのパスワードを一瞬で暗記し、外に出てネットに接続するといういつもの技を使って最後の手段の青年旅舎を探してみた。
青年旅舎とはユースホステルのこと。
ユースならば外国人登録をしている可能性が高い。
しかし凱里にある唯一のユースに行ってみたものの、表示された住所にユースがなく、その周辺にもそれらしきものはナシ。
クソゥ…………ガセネタめ…………
こりゃ強引に突撃するしかないかなぁ。
普通、ビザ延長申請をする場合はキチンと外国人登録をしてる宿に泊まっていないといけない。
俺たちも前回シャングリラで申請した時に、泊まってる宿が申請をしてなくて少しモメたことがある。
一応それでも取れたことは取れたんだけど、今回はスマートに行きたい。
しかしこの状況だとどうしようもない。
多分1泊7000円くらいする大ホテルに泊まれば外国人登録してるんだろうけど、そこまで余裕はないんだよなぁ。
希望としては、以前この凱里で申請した人のネット情報で、宿泊先の確認をまったくされなかった、というもの。
もしかしたら田舎の出入境オフィスなのでそこらへんがかなりゆるいのかもしれない。
1回それでトライしてみるか。
ダメだったら7000円払って大ホテルに泊まってから出直そう。
宿問題はひとまずこれでいくとして、ボチボチ宿に戻ることにした。
町から駅前まで歩いて30分もあれば帰れるので、町を見ながらのんびり歩くことに。
これがめっちゃよかった。
トンネル方面に向けて歩いていると、なにやらローカル市場をやってる路地を見つけたので冒険心がうずいて足を踏み入れてみた。
そこには濃密な生活臭が漂う市場が広がっていた。
生肉、鮮魚、野菜、様々な生活必需品が道端に並べられている。
周りには民家が立ち並び、空を狭めているんだけど、その民家の作りが中華風のものだからたまらない。
木の装飾が美しく、屋根の瓦が整然と並んでいる。
こうしたローカル市場はこれまで世界中で見てきたけど、今日はまた特別胸に迫るものがある。
世界中でやってよなぁ。
世界中の人たちがこうして食べ物を地面に並べて、たくさんの人たちが食糧を買いに来ていた。
アフリカでも、中東でも、南米でも、ヨーロッパでも。
この広大な中国の中、あらゆる町で、今日も明日も明後日も、同じように人々は食べ物を仕入れては売りに来る。
人の生活はなにも変わらない。
どんなに使ってる言葉やお金や衣装や顔つきが変わっても、表面的な部分以外、人間の根本は世界中なにも変わらない。
その事実が胸を高揚させてくれる。
そこからさらに狭い路地を探検していくと、もっともっと胸が高揚する光景があった。
路地の奥にはミャオ族たちのマーケットがあった。
おおお!!すごい!!!!
ミャオ族たちの帽子、衣装、付け髪、そして銀細工のアクセサリー工房がズラリと並んでおり、売っている人も買っている人もみんなミャオ族!!!!
なにがすごいって、これが観光客向けのエリアではなく、完全なる彼らの日常生活の一面だからビビる。
ミャオ族の、ミャオ族による、ミャオ族のための町。
観光客なんか1人もいない!!!
ヤバすぎる!!!!楽しすぎる!!!!
もう大興奮してキョロキョロしながら歩き回った。
古い建物がひしめき、迷路のように路地が入り組み、その中にいるのは不思議な服装をした民族たち。
顔は日本人と同じだというのに、こんなにも違う。
「やばいー!!カンちゃんヤバすぎる!!!旅めっちゃ楽しい!!テンション上がりまくる!!!」
「ねー!!すごいね!!!写真撮るのが楽しいー!!そして中国の人って写真撮るのを誰も拒まないから嬉しい!!!」
いくらカメラを向けても中国人はまったく気にする様子はない。
アフリカみたいに激しく拒絶したり、撮ったら金払えなんてことは全然ない!!!
そりゃ周りのことをまったく気にしない中国人だもんな。
写真撮るなんてマジでなんでもないことなんだろうな。
俺も今まで路上やってて中国人観光客に死ぬほど写真を撮られてきた。
写真撮っていい?って聞いてくる人なんて誰1人いない。ヨーロピアンはだいたい聞いてくれるけど。
ここに来て、ようやく中国人の感覚がわかってきた。
ああああ!!!ワクワクする!!!!
こんなに興奮するのいつぶりだろ!!!!
こんなに旅が楽しいと思わせてくれる光景いつぶりだろ!!!!
旅すっげぇ楽しい!!!!
旅めっちゃ面白い!!!!
この旅慣れしてだいたいのことには驚かなくなっている俺の心をこんなにも痺れさせてくれるなんて、やっぱり中国最高だよ!!!
マジで中国には旅が詰まってる!!!!
ミャオ族マーケットを抜けていくと、今度は何やら人がたくさん集まってる公園みたいなところがあった。
コミュニティースペースみたいな感じかな?
真ん中に中国風の建物があり、その屋根の下で大量の男たちが集まって何かをやっている。
なんだなんだ?と興味しんしんで寄っていくと、そこではオッさんたちが何か見慣れないボードゲームをしていた。
ぐおおおおおお!!!!もうたまらん!!!
中国どんだけ旅力高えんだよ!!!!
味のありすぎるオッさんたちがやっているのはおそらく将棋的なもの。
でも日本の駒みたいなものではなく、ヨーロッパのチーズみたいな大きな丸い駒を使っている。
駒には将とか馬とか車なんて文字が書いてあるので、似たようなもんだろう。
オッさんたちはその駒を動かすとき、手を上に振り上げて、バチーーン!!と盤に叩きつけて音を出す。
まるで音を出さないといけないかのようにバチーーン!!と激しい。
その横ではカードゲームのグループもいる。
こっちは全然ルールがわからないんだけど、みんなお金を派手にテーブルにまき、賭け事としてやってるみたい。
勝負が決してオッさんたちがアイヤー!!と声を出すと、1人のオッさんがニコニコしながらテーブルの金を総取りした。
向こうではビリヤードをやってる人たちもいるし、相変わらずコアアアアアアアアア!!!プヘェエエ!!!って痰は吐くし、喫煙率は尋常じゃないし、これでもかってくらい中国。
女たちはあちこちで働いていたけど、オッさんたちはこうやって広場にたむろして友達と賭け事やって遊んでるんだなぁ。
すげぇなぁ。
生活感がハンパねぇなぁ。
中国面白いよおおおお。
たまんねぇええええ。
トンネルの上、斜面に広がる古い住宅地の中を抜けていく。
薄暗いしめった坂道を子供たちが声を上げて走り抜けていく。
泣いている子供。
ミャオ族のお母さんがその手を引っ張る。
ボロいモルタルの石段の横には小さな祠があり、ロウソクの火がゆれている。
ノスタルジーが心を染めていく。
ここも誰かの故郷。
いつかの原風景。
風が吹き抜ける。
久しぶりに旅に痺れながら歩いた。
こんな気持ちにさせてくれるところが、きっとまだまだ世界には存在する。
観光地ばかりを巡るのも素晴らしい。
ていうか観光地はその国の素晴らしい突出したものだからこそ観光地になっているんだもん。
必ず有名なだけの理由があるから人が集まる。
観光地に行かないとその国のことは深く理解できないと思う。
でもそればっかり行ってると飾られたものしか見えてこないので、素顔のローカル部分も巡りたい。
それらをバランスよくどちらも回っていきたいと思ってずっと今まで旅してきた。
観光地もローカルも、人も、空気も、俺が今生きてるこの世界を死ぬまでに全部見たいと思って旅してきた。
もう16年旅した。
ずいぶん遠くまで見に行ってきた。
いろんな事があって、いろんな人と出会って、もうそろそろなのかなって思えてる。
でも中国は、もっともっと旅したいって思わせてくれる。
旅の終わりが名残惜しくなる。
あー、今日はマジで最高だったな。
ていうか写真多くて貼り付け大変だったー!!
でもそんだけ感動しました!!
いつも長いブログを読んでくださりありがとうございます!!
ていうか。いつも書いていた電車の天座というクラス、正しくは天座じゃなくて無座だったという衝撃の事実発覚!!!!
无座って書いてるから天座かと勘違いしてました!!
頭悪すぎて引く!!!!!!
ご指摘してくださった読者様、お前バカか!て言わず優しく教えて頂いてありがとうございました!