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ビエンチャンといえば超ローカルな原始的薬草サウナ


こんにちは!神田です。



中国に入って2週間近く経ちますが、さすが中国!!いろんな意味で期待をかるーく越えてきます。


いや、前に来た時にもわかってたはずなのに。



大理で泊まってたドミトリーで、締め切った部屋の中何人もの人がぷかぷかタバコ吸い始めて、久しぶりにきついなーと思いました。

でも中国は部屋の中でタバコ吸うのまだ当たり前な国やしなー、この宿がこれをOKとしてるなら私たちが我慢するべきやもんなー。と思って一応宿の人に聞いてみたらドミではタバコはだめだそう。

それがちゃんとルールとしてあるならよかった。



声が大きいせいか、みんな気が強そうな印象を受けちゃうんですけど、食堂のおばちゃんとかみんな優しいんですよね。

言葉がわからない私たちの必死の意思疎通をなんとかわかってくれたり、身振り手振りで教えてくれようとしたり。

欧米のような、目があうとにっこりみたいな習慣はないけど、優しさはもしかしたら一緒なのかもなぁ。



いろんな意味で刺激的な国です。




おわり










2018年2月11日(日曜日)
【ラオス】 ビエンチャン





めっちゃ立派な夜行バスだった。









3列シートで広々スペース、シートもフッカフカでかなりリクライニングできる。

モニターで映画も見られるし、オマケにお水やお菓子まで配られるというサービスも。


タイの夜行バスも最近はクオリティー高いんだなぁ。





おかげでまぁまぁ眠ることもでき、朝方になってノンカイの町に到着。





10時間弱の移動。

久しぶりの夜行でぼんやりとしながらバスを降りると、すぐにトゥクトゥクのドライバーたちが群がってくる。




「ボーダー、ラオス、ボーダー。」



「ラオスラオス、トゥクトゥク?」




バスの出口で待ち構えて通せんぼするみたいに声をかけてくる。

でもイスラム圏とかのクソ鬱陶しいやつに比べたら可愛いもんで、みんな1回断ったらもうそこからはしつこく言ってこない。

楽だなぁ。





俺たち以外の乗客たちはみんな頑張ってトゥクトゥクと交渉してすぐにラオスとの国境に向かって行く。


俺たちはとりあえずボンヤリした頭を覚ますために、売店のインスタントコーヒーでも飲むことに。


ネスカフェの粉を買ってポットのお湯を入れる。


値段は20バーツ(70円)。


ちょっと高いなぁと思いつつも甘いカフェオレを飲んでいると、現地の人たちが慣れた様子でそこでコーヒーをいれていく。

何気なく見ているとみんな10バーツしか払ってないけど、まぁ外国人値段ってことか。


お店のおばちゃんも、別に当たり前の顔だ。














よっしゃ、一服して頭もスッキリしたところで荷物を担いで歩いた。


ターミナルからトゥクトゥクに乗ったらボーダーまで100バーツ(350円)とのことだけど、ターミナルの外で拾ったらもっと安いだろう。


てなわけで早朝の田舎町を歩いていく。

まだ時間が早くてどこのお店も閉まっており、ひと気もない。


空はようやく白みながら明るくなってきた。





しばらくして大きな車道に出てきたんだけど、タクシーらしき影はどこにもない。


おおお…………まだ朝早すぎるか…………


ていうかこんな田舎町だとタクシーなんてもん自体なくてトゥクトゥクが人々の足なのかな。



とりあえずヒッチハイク。





うん、止まらん。



向こうからトゥクトゥクがやってきたので値段を聞いてみたら80バーツ(240円)ということだったので大人しくトゥクトゥクに乗り込んだ。















トゥクトゥクは明け方の田舎を走っていく。


バンコクからかなり北に登ってきたことで風が急に冷たくなった。

トゥクトゥクでモロに風を浴びて、シャツ1枚では震えるほど寒い。


インドから始まった季節を無視した暑さも、ようやく冬らしくなってきた。


ここからどんどん北に向かって行けば、さらに寒くなっていく。

韓国の気温を見ると、最低マイナス15℃って書いててビビってしまう。




でもそろそろ寒い風景が恋しい。


澄んだ空気、白い息、かじかむ手、

コートを着て、カンちゃんと町を歩こう。


そう考えるとバンコクでは広瀬香美は流行らんだろうなぁと思った。


















意外とまぁまぁの距離を走ってトゥクトゥクは国境に到着。

味のあるカスタムに旅気分が増す。


この向こうは違う国だ。




スパッとタイの出国を終わらせると、みんなで国境間バスに乗り込んだ。


どうやらラオス側のカスタムまで歩きではキツいくらいの距離があるみたいで、このバスで向かうみたい。

値段は20バーツ(70円)。


ていうかバスが思いっきり日本のやつ。













京都で走ってたバスみたい。


これに毎日乗って通勤してた人とかいるんだろうな。





はい、見つけられるよう努力します。











バスは国境となっている広大なメコン川を渡り、対岸のラオスに入った。





カスタムでは欧米人たちがドル札を持って入国カードに記入し、ビザを発行してもらってるけど、確か日本人はラオスはビザ不要だったはず。


何も書かずに一直線にイミグレカウンターへ。


いやー、日本人はスムーズでなんかすんません。



と思ったらなんか入国パス券みたいなのが必要だよって言われて、めっちゃ後ろのほうにある窓口でパス券を購入してたらその間に欧米人たちみんな手続きを終わらせていなくなってしまい俺たち最後!!


ラオス入国の際にはカウンターに向かう前にパス券の購入をしていきましょう。

値段は50バーツ(170円)。











というわけで久しぶりのラオスに入国!!!


前回はタイのチェンマイから2日かけてジャングルの中の川を船で進んで入国したよなぁ。

ルアンパバーンでのんびり過ごしていたところで謎の食中毒っていうか赤痢に侵されてしまい、それから1ヶ月半もの間、廃人みたいにボロボロの体で旅することになってしまった。


あれはマジでマジできつかった…………


あまりにも漏らしてしまうので、もうマジでオムツしようかな…………って本気で絶望するくらい長い間下痢が治らなかったよなぁ…………



今回あの下痢の原因となったカオソーイを食べに行ってやる。

そして見事お腹を壊さずにリベンジ果たしてやる!!!




ていうかバンコクの泥棒宿にウンコ投げつけに行ってねええええええええええええええ!!!!!!!!

忘れてたああああああああああああああ!!!!!



ウンコ投げることも忘れるくらい刺激的なバンコク滞在だったもんなぁ。


まぁ過去のことは忘れて新しいことに全力で取り組んでいこう。

でもあの恨みは忘れんけど!!!

ウンコ宿め!!!











首都のビエンチャンまでは国境の目の前から緑色のバスが出ているのですぐに乗り込むことができる。

値段は6000キープ(80円)。


これもやっぱり日本からの支援品。





ラオスは豊かな自然と素朴な人々がウリの国。

前回はルアンパバーンと4サウザンドアイランドにしか行ってないので、首都のビエンチャンも有名なバンビエンも知らないままだった。


バンビエンは欧米人が馬鹿騒ぎするためのパーティータウンらしいので興味ないから行かない。

ビエンチャンには何か面白い観光地とかあるのかな。

面白いとこだよとかあんまり聞いたことないんだよな。










20分くらいでバスはビエンチャンに到着した。




バスを降りると雑然とした賑やかな屋台が並んでおり、路上では焼肉や焼き魚が炭焼きにされていてすごくいい匂いが漂っている。


うーん、美味しそうだけど夜行バス明けなのでもっと優しい麺を食べたいなぁ。



お、懐かしのフランスパンサンドイッチも。




フランスの植民地だった名残でラオスはパンが美味しくて、このフランスパンサンドイッチは今や現地民にも親しまれてるラオスの名物だ。
















とりあえず宿に入ろうかとボチボチ歩いて中心地を目指したんだけど、ビビるほど田舎!!!!





ただの日向!!!!


ここ首都だよね!?!?

高いビルとか1個もない!!!


このビルがマックスくらいの高いビル!!!




あの摩天楼がそびえるバンコクから来たから落差ハンパないな。

マジでただの小さな田舎町って感じだ。



首都がこれだもんなぁ。

やっぱりラオスはのんびりした自然メインの国だ。


作りかけの象。















背の低い古い建物、ボロい歩道、色鮮やかな仏教寺院を眺めつつ歩いて行くと、バスターミナルから15分くらいで町の中心部らしきところに入ってきた。





中心部っていってもやっぱり立派な建物があるわけではなく、あるのは観光客向けのカフェやらレストランやら。

ボロい屋台とかローカル食堂に混じってオシャレな欧米人向けのお店が並んでいる。


ハンバーガー屋さんとかピザ屋さんとかで欧米人がくつろいでいて、ローカル感はあまり感じない。


ビエンチャンってこんな感じなんだな。

東南アジアによくあるめっちゃ観光客用の町って雰囲気だ。





とにかく宿を探そう。


今回は珍しくネットで前もって宿を予約しておらず、現地で飛び込みで探すことにしてる。

カンちゃんが調べてくれたところ、ラオスの宿は都市税やらなんやらでサイトの表示料金があてにならないみたいで、現地で探したほうが安いんじゃないか?ってことになった。



てなわけで久しぶりに飛び込みで探して回ったんだけど、まぁなかなか高い。





中心部の路地には無数のゲストハウスがあって、バッグパッカー向けの安宿がめっちゃたくさんある。

玄関にサンダルが脱ぎ散らかしてある系の若者たちの安宿。


なんだけど、どこもだいたいダブルで10万キープを超えてくる。1300円。

エアコンなしの安い部屋でこれ。


ドミトリーだったら5万キープ(650円)くらいであるんだけど、俺たちは2人なのでそれだったらダブルのほうがいい。



にしても高い。


ラオスって前来た時は600円くらいで泊まれてたはずなんだけどなぁ…………

結構値上がりしてんのか、それとも首都だからこれくらいの値段なのかなぁ。



結局ぐるぐると町の中を歩き回って、夜行バス明けで体もしんどいし、我慢してるオシッコが限界になってくるし、飛び込み宿探しめんどくせぇ…………

これもまぁ旅っぽくて面白いは面白いんだけど…………





ようやく見つけたのがこの宿。




ニニーバッグパッカー。

ダブルで8万キープ(1030円)。

多分だいぶ安いほうだと思う。





ワイファイもちゃんとあるし、宿のスタッフの兄さんも感じいいし、部屋も狭いけど充分だし、まぁこんなもんかな。


宿にはとにかく欧米人まみれ。

町を歩いてるのも欧米人まみれ。


日本人の大学生らしき若者もチラホラ。



あとは韓国人も数もすごい。

さっき町を歩いてみたところ、いたるところに韓国のハングル文字が書いてあって、韓国レストランやら韓国スーパーやらがわんさか。

なんか韓国人に半分侵食されたみたいな町だな。



とにかく、ミニカオサンみたいな感じでビエンチャンにはローカル感はない。


バンコクではマジのディープなローカル感があんなに感じられたのにな。













あんまり面白くなさそうなのでこの町は1泊するだけにして、早速観光に出かけることに。


小さな町なので自転車で充分回れるだろうからレンタサイクルをすることに。


町中にレンタサイクル屋さんがあるのでどこでも借りることができる。

値段は1日で8000キープ(100円)。





久しぶりにチャリンコなんか乗って、楽しくてスイスイ走る。


カンちゃんもご機嫌。


ラオスもまぁバイクが多い国だけど、インドみたいなクレイジー交通マナーじゃないので問題なし。

誰もクラクションを鳴らさないし、こっちを気遣ってスピードを緩めてくれたりして穏やかな人柄が垣間見られる。






快適に自転車をこいでまず向かったのは、おそらくビエンチャンのランドマークであろう凱旋門。





パトゥーサイモニュメントっていう建造物で、見た目はめっちゃフランスの凱旋門。

それもそのはずで、実際にフランスの凱旋門をモデルにして作られたものらしい。


この真っ直ぐに伸びる通りの先にそびえる様子は、まさしくシャンゼリゼ通りから見るエトワール凱旋門だ。









近づいていくとなかなかの迫力で圧倒される。

足元も綺麗に整備されていて、観光客も結構いて、みんな記念撮影をしている。









門の真下から見上げると、そこにはヨーロッパの麗しい彫刻ではなく、東南アジアらしい宗教画が描かれており、これはこれで味わいがある。

門自体もラオス式の作りになっている。



内戦の終結を記念して1962年から作られ始めたこの凱旋門。

しかし資金難によって工事がストップしており、今も未完成のままなんだそうだ。


未完成のまま、町のランドマークとなっているラオス式凱旋門。

それもまた東南アジアらしくて趣がある。











それから朝ごはんを食べようと、テキトーにそこらへんのボロい屋台に入ってみた。





ラオスって観光客向けと地元民向けが完全にバチっと分かれていて、ボロい屋台には英語表記がほとんどない。

もはや何屋さんなのかも一切わからないので、とりあえずなんかくださいと言うとなんかが運ばれててきた。





うめぇっ!!!!

これめっちゃ美味いやん!!!!


ていうかただのうどん!!!

優しい出汁と歯ごたえのいい太麺でただのうどん!!!

うどんにパクチー入った感じ!!



いやぁ…………まだラオスこれしか食べてないけど、1発目から超当たりだわー。

めっちゃ美味しかった。


値段は1万キープ(130円)。


テーブルに置いてある冷え冷えのお茶が嬉しい。














腹ごしらえしたところで、先に次の目的地への足を手配しておこう。


ビエンチャンあんまり楽しくないし、明日には出てしまおうかな。


次の目的地はベトナム。

前回の一周では時間がなくて飛ばした国だったので、今回はちゃんと行ってリアルなフォーを食べてみたい。

どんな雰囲気の国なのかも全然想像つかないし。


それに会いたい人もいる。




ビエンチャンからはベトナム北部の都市ハノイ行きの夜行バスが出ているので簡単に行くことができる。

値段は18万キープ(2320円)で24時間の移動。


なかなかの距離があるけど、これでかなり日本に近づくことができるぞ。



いやー、フォーってどんな味なんだろうなぁ。


日本でも食べたことないし、本場のフォーって美味しいのかなぁ。

ベトナムは生ビールもめっちゃ安いっていうし、植民地時代の名残でロックミュージックが根付いてるなんて話を聞いたこともある。


そんな国で思いっきり路上をしていたら卒業旅行に来ているロック好きの可愛い女子大生に声をかけられて、ロック好きの子だからちょっと考えすぎるところのある人生に悩んでる系の子なので迂闊に手を出すとあとあと面倒なことになると分かっていながら生ビール飲んで俺の生春巻きをあの子のハノイにフォーした途端、次の日からあらゆるSNSにその子から、もう生きてても意味ないと思うの、とかいう恐怖のメールが押し寄せるようになったらどうしよう。


こういう経験したことある人いっぱいいると思う…………





「おい、ベトナム行きのバスはオールストップだ。」




は、はい?


なにを鬱系女子の構ってメールみたいなこと言ってるんですか?この仕事のできそうなトラベルエージェンシーの英語ペラペラのオッさんは。




「ぼ、僕らハノイ行きのバスに乗りたいんですけど…………?オールストップ…………?」



「そうだ。ベトナム行きはオールストップだ。」




ちょ、え?ど、どういこと?



ビエンチャンの町にはいくつものトラベルエージェンシーがあって、どこの店先にも周辺各地への長距離バスの値段が書いてあって、その中にハノイ行きもある。

値段も事前に調べていた通り18万キープと書いてある。


なのにオールストップ?

え?マジでどういうことだ?






とにかく、このエージェンシーが契約しているバスだけがデモかなんかでオールストップかもしれないので、他のエージェンシーも聞いて回ってみた。


しかしどこもオールストップ。


えええ!?

ベトナム行けないの!?!?



「ベトナムはニューイヤーなんだよ。なので国外からのバスがベトナムに入ることができないんだ。なのでオールストップ。女子大生とのフォーはナシでござる。」



なんだとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!


ニューイヤー!!?

ベトナムが!?


来週の16日・17日がチャイニーズニューイヤーなのは知ってるけどベトナムもなんて知らんぞ!!!


いや、ベトナムはもう中国のお隣なので文化が似通っていて同じような旧正月があるのか!?!?


慌てて調べてみると、なんと2月16日にテトというベトナムニューイヤーがあって、その前後2週間くらいが新年期間にあたるらしいじゃねぇか!!!


全然知らんかったし!!!!!





カンちゃんと一旦宿に戻って情報収集!!!



このテトというベトナムニューイヤー。

なにやらこの時期は国民みんなが仕事を休んで里帰りをするらしく、そのためローカルのお店はほぼクローズ。

観光客向けのお店がわずかに開いてるくらいで、しかも休日出勤するスタッフの給料を上げないといけないので、バスから宿からなんとカフェの値段までが大幅に値上がりするんだそう。


なんじゃそりゃ…………




もしかしたらこのビエンチャンから国境まで行き、そこから乗り換えて刻んでいけばなんとかハノイまでたどり着けるかもしれないけど、この全てが値上がりしてる上にほとんどのサービスが機能を停止してるベトナムに今行くべきか?


バスなんかの運行が止まってて、謎の村で身動きが取れなくなったりしたらシャレにならない…………













…………………………














イヤッホゥ!!ルート変更!!


いやー、いきなりルート変更とか旅っぽくて楽しくなってきますね。

これぞ旅!!


ベトナムに入らずにルートを変えるとなると、残された道はこのラオスをひたすら北上して、めっちゃ山の中に存在する中国への国境を目指すしかない。

一応道はあるけど、こんなど僻地を上手く突っ切っていけるか?



でももしこの国境から中国に入れたら昆明まではすぐ近く。


うんうん、だとしたら先に大理に行くことができる。

大理には必ず行かないといけない。

あの人に、あの時のお礼を言いにいかないといけない。




もうほとんど諦めていたチャイニーズニューイヤーを中国で過ごすという狙いもこれで叶う。


そんで10日くらい経った後にニューイヤーの終わったベトナムに戻れば、どうしようか悩んでいた中国のビザ問題も解決する。


中国はビザ無しだと15日間のみの滞在なのでどこかの移民局で滞在延長の手続きをしないといけない。

これがなかなか面倒くさいし日数もかかるのでどうしようか考えていたんだけど、ビザラン代わりにベトナムを挟めば新しい15日をもらえるので、そのまま香港までたどり着けるはず。



完璧。

完璧すぎるルート変更。


ラオス北部の謎のエリアから中国抜けなんてめっちゃロマンがあるし、念願だったチャイニーズニューイヤーを本場で過ごすこともできる。


問題があった時のルート変更にこそ旅人の真価が問われますよ。

トラブルを楽しむような旅なんて久しぶりだなぁ。




てなわけでソッコーで明日のルアンパバーン行きの夜行バスチケットをゲット。


決断の早さも旅人の腕!!


イエエエエイ!!久しぶりにルアンパバーンも行けるぜえええ!!


イヤッフゥううううううう!!!!




「はい、チケット代18万キープね。(2320円)」




なんだとおおおおおおおおおおおおおおおとおおおおおおおおおおおお!!!!


ええ?!!?

ハノイまで国際バスで24時間で18万キープなのに、ルアンパバーンまで9時間で同じ値段てどういうこと!?!?

なめてんの!?!?




しかしこれが正規の値段とのこと。

ホテルへのお迎えもあるみたいだし、スリーピングバスみたいだし。


なんかネット情報では、町のトラベルエージェンシーではなく頑張って自分でバスターミナルまで行ってチケットを買えば13万キープ(1670円)で済むらしいんだけど、町からバスターミナルまでがなかなか遠いのでおそらくトゥクトゥク代で結局同じくらいの値段になるし、明日行って当日チケットを買おうとして満席だったら話にならん。


ルアンパバーンまでの夜行は本数が少ない。



仕方ないのでトラベルエージェンシーでチケットを買った。

ラオスってタイに比べると移動費がなかなか高いです。














まぁとりあえずルート変更で足も確保したので、明日までは色々観光して過ごすか。


ビエンチャン何があるのか全然わからんけど、カンちゃんが調べてくれたところ、なにやら薬草サウナなるものが人気なんだそう。

色んなハーブを使ったミストサウナらしく、健康にも美容にも良くて、値段もお手頃。


しかも別に観光客向けのアトラクションというわけではなく、現地の人が日常的に楽しんでる伝統的なものらしい。


ビエンチャンのマーケットではこんな物が売られている。








様々な香草・香木、薬草類。

ぱっと見、ただの謎の木だけど、きっと昔から培われてきた色んな知恵が詰まってるんだろう。


ラオスの人たちってこうした漢方的な健康法を日常的に行ってる人たちなんだなぁ。














というわけで薬草サウナを目指して町外れへと自転車をこぐ。





ちなみに町中にも薬草サウナはあるらしいんだけど、そっちは現代的な綺麗な建物で、観光客も多いそうなので、どうせならローカルなところでやってみたい。




これ町のメインストリート。





途中にあったなんかのモニュメント。




ビエンチャンの町には不思議な空気が流れてる。





オシャレなカフェ。




















ぶらぶらと自転車をこぐこと20分くらいかな。


とても首都とは思えないどローカルエリアに入ってきた。

もはや英語なんて一切なくて、ボロい商店がチラホラ並んでいる。

















ちょっと小腹が空いたので、食堂で軽食。


焼き豚が激ウマい。





豚トロみたいな感じで味付けも日本人好み。めっちゃジューシー。

それと一緒にラオスの主食のカオニャオを食べる。


カオニャオはもち米で、ラオスではよく木の皮で作られた小さな蒸篭みたいな箱に入って出てくるもの。

現地の人たちはそれをみんな素手でモミモミしながら食べてる。

もち米なのでベトベトしないから、これなら俺でも手で食べられそうだ。


でもやっぱり触るの嫌なのでカンちゃんに食べさせてもらう。

もち米美味しい。


食文化が日本に近づいてきてる。


文字はまだまだ謎のまま。





猫かわいい。

















ていうかこれ?







え?これ?








いきなり森?





こ、ここがサウナ…………?




「え?カンちゃん、ここ?ここなの?なんかの間違いじゃないの?ただの森の民の家だよ?」



「いや、ここのはず。写真で見た感じこんなだった!!」



勝手に敷地に入ってオラァ!!ニワトリ泥棒殺すぞ!!ってナタで追い払われるんじゃないか?ってビビりながら森の中に入っていくと、これもん。






マジですか?



野性味溢れるっていうか野生じゃないですか?

ワイルドにもほどがありますよ。


とても客商売とは思えないような、ほぼ森に同化してる掘っ建て小屋が何個かあるだけ。


木々に囲まれた半屋外の高床式住居の中では、オッさんたちがめっちゃ古いブラウン管のテレビでムエタイの試合を見て盛り上がっている。





森の中でムエタイ見てるよ…………

めっちゃ映画の中みたいやん…………




ビビっていると、おじさんの1人が殺すぞ?みたいな顔して近づいてきた。




「さ、サバイディー…………あ、あのサウナを…………」




すると、アヘン漬けにするぞ?みたいな顔してズボンのポケットに手を入れるおじさん。




「ひいいいいいいい!!!!すみません!!!ヤクの売人さんに薬草サウナとかなめたこと言ってすみません!!2秒で消えます!!!」



「1人15000キープ(190円)ね。これロッカーの鍵。」




防御力2のロッカー。






どうやら本気でサウナらしいです。





めっちゃ勝手がわからない。

どうやればいいんだろう?




とりあえず最初にサウナ用の服を貸してくれ、それに着替える。

基本サウナ以外ずっと野外。


これはこれで開放感があって気持ちいい。




そしてここからが薬草サウナの真骨頂ですね。


1ミリもやる気の感じられないガラスケースの中に色んな物が入ってるんだけど、これらはスクラブとか塩とかの体に塗るやつ。


これらを体に塗ってサウナに入ることによって美容効果が上がるんだそう。





そ、そうだよね!!ま、まぁ、塩くらいならオリバもやってるし、ちょうど俺も全身に粗塩を擦り込んでシコルスキーの拳でも切れない肌を作ってみようかなって思ってたところだったからちょうどいいっていうか!!あー!!ハーレー片手で投げてええなああああ!!!



って、か、カンちゃん何してるの!!????









なんか黒魔術みたいな謎の物を作り始めるカンちゃん。


タマリンドっていう果物と牛乳を混ぜ合わせてニッチャニッチャと揉んでいる。





超無理。絶対触れない。






そしてしばらくニッチャニッチャやって粘度が出てきたところで、躊躇なくその恐ろしい物体を体に塗りつける我が嫁。










うげえええええええ………………

無理すぎる………………




「はいー、フミ君も塗りますよー。」



「キエエエエエエエエエエエエエ!!!!来るなああああああああああああ!!!!こっちくるなああああああああああ!!!!牛乳くさいこの人!!!!」



「はいー、大人しくしてくださいねー。」



「ほげえええええええええええええ!!!バカああああああああああ!!!!キモい!!臭い!!!キエエエエエエエエエエエエエ!!!!」



「動くなこの野郎!!!」





にちゃあああああああ………………


ぬめえええええ………………





大事なものをひとつ失った気がしました。












心頭滅却して、これは石鹸、これは石鹸だよって自分に言い聞かせながらとうとうサウナに突入。


めっちゃ原始的なズタボロの木の小屋。


力を込めて扉を開けると、ムワアアアッと蒸気が顔にかかる。





狭い部屋の中にはミストが充満していて、かなりの熱気。

確かにこりゃサウナだ。


そして匂いかすごい。

レモングラスの匂いが強くて、他にもきっと色んなハーブが蒸されてこの水蒸気に溶け込んでいるんだろう。





ちなみに男女混合。


完全に地元の人っていうおばちゃんが1人だけ中に入ってきた。

9人も座ればギチギチくらいの小さな部屋だけど、ライトがないので人の顔は見えない。




ミストサウナなのですぐに体に水滴がつき、汗で濡れてるのかわからない。

息を体に吹きかけると火傷しそうなくらい暑いし、鼻呼吸すると鼻の中が焼けるみたい。


でもそれくらいが気持ちがいい。


常連ぽい地元のおばちゃんなんてどれほど暑さに強いのかなと思ったら、ひー暑い暑いとすぐに出て行った。可愛い。







結構限界まで我慢してサウナから出るとそこはただの森の中。

横にある小屋が水場になっていて、そこでワイルドにバケツを使って水をかぶるとめっちゃ気持ちいい!!


牛乳でヌメヌメになっていた体に何度も水をかけ、気分爽快だ。


少し肌がまだらに赤くなっているのはサウナの効果か、ハーブの効果か、それとも神田特性ヌメヌメの効果か。


どれにせよ爽快。

健康になってるような気もする。


外には無料のハーブティーも置いてあって飲むことができる。

体の外も中もとことん薬草漬けだ。








少し体を冷ましたらまた体にヌメヌメを塗りたくる。

そこに観光客の欧米人カップルが、マジかここ?みたいな顔で恐る恐る森の中に入ってきた。


こんなボロ小屋でサウナなんかやってんのか?って感じで入ってきて、外で半裸のアジア人たちが体に謎のヌメヌメを塗りたくってるところを見てかなり驚愕している白人たち。


彼女のほうなんかめっちゃ顔をしかめてる。


いや、欧米人ってこういうアドベンチャー的なこと好きやろ?

面白そうなことチャレンジするの好きやん?ノリで。


彼氏のほうだけがちょびっとだけサウナに入って、そのまますぐに帰っていった。


嫌なもんは嫌ってはっきり示す。


欧米人正直。


ケバブ食べたい。










俺たちは合計3回入った。


バンコクでこじらせた風邪のせいで喉がずっとおかしくて、夜になると死にそうなくらい咳き込んでいるので、サウナの中で何度も深呼吸をした。

ハーブミストが喉と肺に良さそう。


早く喉を治してどっかで路上やんなきゃな。


長い人では3時間くらいサウナと水バケツを繰り返すみたいだけど、俺たちは3回で満足。

めっちゃ気持ちよかった。





観光客で来てるのは俺たちとさっきの欧米人だけで、あとは全員地元の人たち。


みんなここでは何も買わず、家から持参してきたタマリンドやらなんやらを独自の調合で混ぜ合わせ、ごく自然に体に塗りたくっている。


マジでこのハーブサウナが生活の一部って感じだ。





ハーブサウナを日常的にやってるなんてめっちゃ健康的やん。


フィンランドの人たちもサウナ大好きだけど、こうしたハーブミストスタイルではないもんなぁ。





地元の英語が喋れるママと娘ちゃんと仲良くなってしばらくお喋りし、フェイスブックを交換したりして、地元の人たちとの交流もできてすごくいい時間だった。


ラオスの人々の暮らしを感じられる素晴らしい経験だったな。


ただ体がうっすら牛乳くさいけど………………


値段はサウナが1人15000キープ(190円)。
ミルクとタマリンドが6000キープ(70円)。


タマリンド初めて食べた。かなり好き。













そんで帰りに飲んだパッションフルーツのスムージーが絶叫するほど美味しかった。












12000キープ(150円)。






ディスプレイが個性的。







めっちゃマネキン必要。

































観光エリアじゃない町の中をブラブラと散策し、宿に戻ってシャワーを浴び、入念に体を洗ったらナイトマーケットに出かけた。


ラオスといえばナイトマーケット。

このビエンチャンもメコン川沿いでかなり大規模な屋台マーケットをやってると聞いていたんだけど、




まぁ巨大。













端から端まで行くだけで相当疲れるくらいの巨大なマーケットがメコン川沿いにズバアアアアアアアアア!!っとのびていた。


観光客、地元民が溢れかえるマーケットの中はまぁ賑やかで、ところどころにかろうじてストリートミュージシャンと呼べる楽器を弾いてる人もいて活気がある。









売っているのはお決まりのタイパンツ関係からヴィトンやコーチなんかのパチモノブランド品、ハンドクラフトの可愛らしいポーチやコースターなど様々で、なかなか面白い。

























でももう東南アジアをここまで上ってきてるとだいたい売ってるものも同じなので真新しさもなくて、マーケットはほどほどに屋台でご飯を食べることに。


マーケット通りの道路向かいにズラッとローカル屋台が並んでいて、竹串に挟んだ焼き鳥や麺料理、焼きイカなどなど、どこも美味しそう料理が目白押し。


欧米人観光客よりも地元の人が多くて、やっぱりそういう風景を見られると嬉しくなってくる。




















ほとんどの欧米人たちは観光エリアにあるオシャレレストランでハンバーガーやらビザを食べてる。

日本人観光客が外国で日本食や中華を食べにいくことをそれでいいの?って言う人がいるけど、それ考えたら欧米人は世界中どこに行っても頑なにハンバーガーとピザだよな。


あー、ピザ食べたい。


でもこの辺りで食べるとめっちゃ高いから行かないけど。


ヨーロッパではハンバーガーが安くてタイご飯がめっちゃ高かった。

でもこっちじゃ綺麗に逆だ。












商店でビールを買い、そこらへんの屋台で焼き鳥やソーセージなんかを買ってきて食べた。

バンコクに比べて少し気温も低くてとても過ごしやすい気候。


懐かしのラオビアーがすごく美味しい。






「あー、気持ちいいね。」



「そうだねー、ルート変更はしたけど、ラオスでもっと色んなところに行けるから楽しみだなぁ。」



「チャイニーズニューイヤーまでに中国間に合うかな。」



慣れ親しんだバンコクを出てラオスに来て、まるで小旅行をしに来た気分だ。

優しい夜風がメコン川から吹いてくる。









でももうバンコクには戻らない。


次の国は中国。


言葉もほとんど通じなくなり旅レベルが一気に上がる。


山々に閉ざされた秘境、神秘的な文化、世界屈指の濃厚な歴史、


あれほどまでに旅感を味合わせてくれるのは俺にとって中東のアラビア地域くらいだ。

未知すぎる。



前回も行ったけど、あんなの広大な中国のほんとちょびっと。

もっともっとディープな中国に潜り込んでみたい。


この中国が旅最後のドキドキできる舞台になるはず。

楽しみでしかたがないなぁ。













屋台を出て、ほろ酔いでブラブラと散歩し、最後に宿近くのバーで黒ラオビアーとワインを飲んだ。


さぁ、最後の旅が始まるぞ。





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