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すごい人とすごい縁


こんにちは!神田です。



もし、子供ができるなら、男の子は絶対に欲しい!と思って生きてきました。


女の子はすぐにませちゃいますからね。


男の子はいつまでも甘えん坊で、小さな恋人ができたみたいにほんとに恋に落ちるってよく聞きます。


でもフミくんの小さな頃の話を聞けば聞くほど、フミくん似の男の子が出てきたら・・・ってちょっとした恐怖にかられています。


相当なクソガキだったそうで、本人曰く・・・。


手のかかる子ほどかわいいと言いますが。。。こわい。



おわり









2018年2月5日(月曜日)
【タイ】 バンコク




最近めっきり寒くなった。


日中も汗をかかないし、夜なんか薄いブランケットだけじゃ寒くてファンを消して寝てるくらい。


2~3日前はエアコンの部屋に移りたいなぁなんて言ってたけど、めっちゃもったいないことをするところだった。




涼しく眠れるのはいいことなんだけど、あんまり寒くて寝袋を出して体にかけて寝ていたんだけど、今日起きたら喉がめっちゃ痛くなってた。

体もダルいし、頭も痛い。



驚異的な病弱さを発揮しすぎやろ…………


何回風邪ひきゃ気がすむんだよ…………


シンガポールからまだ全然経ってないのに…………





窓の外からはモイモイモイモイ~~!!!とモイモイが今日も元気に鳴いている。



モイモイモイモイ~~!!!!



謎すぎる…………


ちょうどこの部屋の窓からは角度的に何も見えなくて、どんな生物が鳴いてるのかめっちゃ気になる。


隣の藪の向こうから聞こえてくるんだけどなぁ。

確実にモイモイって鳴く生き物ってどんな顔してるんだろう。



モイモイモイモイ~~!!!









そんなモイモイの鳴き声を聞きながら、神田さんはネット関係の猛勉強、そして俺は遅れてる日記書きとブログ更新。


親と過ごした1週間が濃厚だったのでなかなか進まない。

でもちゃんと丁寧に書き残して、いつでも振り返られるようにしなきゃな。



木造の古民家、木の壁の懐かしいぬくもり、外の階段のきしむ音、網戸の外から聞こえる近所の子供の声。


本当ここいい宿だなぁ。

静かで、ローカルの穏やかさがあって、隠れ家みたいな雰囲気。

宿の小さなおばちゃんはとっても優しいし、ワイファイは早いし、他の宿泊客もみんなのんびりしたくて滞在しているのでお互いにそんなに干渉することもない。


笑顔で挨拶はするけど、みんなそれぞれの時間を尊重している。


パーティー宿とかジャンキー宿が多いタイだけど、ここは本当にリラックスするためにある古民家隠れ家だ。












テキトーに外の屋台で地元の人に混じってご飯を食べ、それからも部屋でひたすら作業をしていると、アユムさんから、今日そちらに遊びに行っていいですか?とメールが来た。


いつもお2人にこっちに来ていただいてるばっかりなので、と。


そういう気遣いもしっかりしてるんだよなぁ、アユムさん。


もちろんー、こっちでなんか晩ご飯食べましょーと返事を返す。


今日そっち行くわー、なんて友達がバンコクにいることが嬉しいな。

いつも誘い出してくれるアユムさんに感謝。












そうして17時になって、宿に着きましたーとアユムさんからメールが来て、中庭に降りるとアユムさんともう1人日本人の男性がいた。



「あ、こちらケイさんです。いつもお2人にお話していたバンコクの僕の友達です。」



「どうもー、ケイです。2人のことはアッ君から聞いてますよ。」



アッ君。


あのアユムさんのことをアッ君と呼ぶ時点でどう考えてもタダモノじゃない…………


バンコクにすでに3年以上滞在して、ご自分でビジネスをしながら生きているバリッバリのノマドワーカーさん。


あのアユムさんが1歩下がるほどの凄まじい人らしく、実際にアユムさんに新しいビジネスを教えたり、さまざまなアドバイスをするほどなんだそう。

あのアユムさんに。


俺と同い年で、見た目は結構ノリノリそうな兄さん。

しかし自信に満ち溢れたオーラが全身から溢れてて、ちょっと緊張してしまう。


現役ダンサーであり、さまざまなビジネスを手がける青年実業家。

ケイさんにしてもアユムさんにしても、感性とセンスで生き抜く一匹狼って存在感が他と違うなぁ。














てなわけでここら辺でご飯を食べに行きましょうかと4人でローカルエリアの中を歩いた。





バンコク在住の2人ですらこの辺りは来たことがなかったみたいで、まるで地元に遊びに来てくれた友達を案内するみたいにぷらぷら歩く。





宿の近くの団地前にいつも夕方限定で出てる焼き鳥屋さんがめっちゃ美味しそうで、アユムさんがかなり惹かれてるけど、座って食べられるところがないのでパス。


夕日の時間帯だし、川沿いのほうに行ったら何かいい感じのレストランがあるんじゃないかなと、チャオプラヤー川まで出て来てみた。


すると道のどん詰まりに水上バス乗り場があった。





地元の人たちの足として使われているローカル感がプンプン漂ってて、すごくいい感じ。


ちょうど夕日が対岸に沈もうとしているところで、太陽がスモッグをオレンジ色に染め上げていた。





夕日の中に立つ背の高いビル。

まだこの辺りは昔ながらのバンコクが残るエリアで、開発されておらず、背の低い建物ばかりだ。





アユムさんが言うには、バンコクはかつてこのチャオプラヤー川の川沿いに栄えた街なので、王宮やワットアルン、カオサンのあるあたりが昔の中心地だったよう。

あのごちゃごちゃとしたチャイナタウンなんかも、古くから川沿いに開けた地域だったんだろう。


もう少し前まではこのチャオプラヤー川はたくさんの物資を運ぶ船が賑やかに行き交っていたはず。


水上バスはそうしたバンコクの昔ながらの庶民の足ってことか。


少しすると向こうのほうから味のあるボロい船がトコトコと走って来た。


いいなぁ。めっちゃ雰囲気あるやん。















この船着場の周りには何もないので、テキトーに船に乗って良さげな場所を探すことに。

現地の人に混じって船に乗り込み、壁のない開放的な席に座ると、なかなかのスピードで走っていく船。


風が気持ちいい。


値段15バーツ(50円)だったかな。

たった50円でチャオプラヤークルーズだ。











次の船着場に着くと、早速川辺に雰囲気のいいレストランが3軒くらい並んでいたので船を降りた。

川にせり出すようにテラス席が作られており、めっちゃ開放的な作り。









「おー、気持ちいいところ見つけましたねー。」



「こんなところあるんだー。これはリストに入れとこうかな。」



めっちゃ気持ちのいい川辺で風を浴びながら乾杯。

ビールに氷を入れる東南アジアスタイルにももうずいぶん慣れたな。











美味しいご飯を食べながらいろんな話を聞かせていただいた。

ケイさんの経歴、今メインでやっているお仕事などなど、聞けば聞くほどにめっちゃぶっ飛んでて、俺のやってきたことなんて本当普通のことだよなぁって思えてくる。


世の中の先を読む力と決断力、常にアンテナを張って様々なことに意識を向けて生きてる。


やってることはすごく先進的でスマートなんだけど、どこか野性味を感じさせる能力だなって感じる。


野生的な勘とか、生き残るための本能とか、そういうのがきっと研ぎ澄まされてるのかなぁって。







今の時代、マジでなんだって出来る。

ネットさえあれば世界中どこにいても、誰でもビジネスを始められる。


無限の選択肢が、自由に目の前に並べられている。


それを取るかどうか。

手を伸ばして掴むかどうか。

踏み出すかどうか。



自分には無理だから、向いてないから、そんな話信じられない、っていってほとんどの人は踏み出さないと思う。


会社に就職して働く、という形態はきっとこれからもなくなりはしないと思う。

そこにいれば、フリーでやってる人よりかは失敗する可能性は低いだろうし、そういう波風のない人生を好む人だっている。



でも新しい形の生きかたもどんどん増えていってきてる。なかなかの勢いで。





どういう生きかたを選ぶか、今本当に自由だ。


海外に出て、アユムさんやケイさんみたいな人たちに出会うと、考えかたがどんどん柔軟になっていくように感じる。


レールに乗って、人に指示されながら選択し、右向け右で生きていく。

それはもちろん悪いことじゃない。

日本の経済の根底はそうした1人1人の盲目なまでの勤勉が支えている。


これだけたくさんの人間がいて、ほとんどがそっち側の生きかたを選択しているんだから、きっと俺やアユムさんたちが変わり種なんだろう。


もちろん、こっち側だって何も悪くない。



要は、これからは自分の居心地のいい仕事環境を自分で作っていけばいいってことだ。

我慢して嫌な仕事をする時代じゃない。





「え?みんなでナナプラザ行ったんですか?」



「はい、3日前に行ったんですけど、日本人まみれでびっくりしましたよ。ケイさんも行ったりしますか?」



「自分では行かないですねー。友達が来た時に案内するくらいです。なので在住の日本人からは、タイに3年住んでてまだ女買ってないの?って驚かれますよ。」



「ゴーゴーボーイとか行ったことあります?」



「もちろんありますよ。目の前で本番見せてくれます。パンパンパンパン!!!ってすごい音が鳴るんですよ。それでイッたら観客が拍手するんです。異様ですよー。」



アユムさんはアブノーマルなものが苦手なので怖いもの見たさでもそういうところには行かないみたいだけど、ケイさんはタイのアンダーグラウンドは一通り攻め尽くした人。


ケイさんの話では、在住者がまずゴーゴーで女を買うのは当たり前。

ニューハーフを買うのも常識。


さらには工事していない、チンチンの残ったニューハーフがいいんだぞーっていうディープな人も結構いるらしく、見た目モデルか女優みたいなニューハーフのチンチンをくわえて恥ずかしがってるところを見るのが興奮するんだそう。


もっといくと、女性から男性に性転換したオナベを買える店まであるらしく、日本人のオッさんがそうした店でオナベを買って、見た目男になってる女性を抱いて征服感に興奮するという、もう書いててよくわからん次元の人もいるらしい。


ニューハーフが好きなニューハーフとか、オナベが好きな男とか、そうした様々なタイプを分別していくと、12種類くらいの性別があるんだそう。


それら全てのニッチな性癖に応えられるお店がタイにはあるそうです。


マジ深すぎて怖いわ…………


























最初のお店を出て、次の川辺のレストランにハシゴし、ビジネスの話からそんなタイのディープな話まで色んな話題で盛り上がった。


そうしていい時間になってきたところで、最後に俺たちの宿の中庭でお喋りしましょうということに。


タクシーに乗って宿に移動し、ビールを買って3回目の乾杯。

いやー、刺激的な話をしながら飲む酒は美味しい。




が、この後、今夜最後に1番すげぇ刺激が待っていた。
















「ケイさんって過去にはどんなお仕事していたんですか?」



ビールを飲みながら何気なくそんな質問をする。



「えーっと、最初は旅行会社だったんですよね。沖縄と北海道をメインに扱う会社でしたねー。その会社が京都の町家を宿として作って、なかなかすごい金額で販売してたんですけどそれがすごい人気で………..」



「………………え?…………け、ケイさん、その会社の名前って…………なんですか…………?」



「え?◯◯◯ってとこです。」



「ちょっと待ってえええええ!!!わ、私も◯◯◯で働いてました!!!!」



「え!?も、もしかして北海道に研修行った!?ニセコの!!あの時、ニセコで一緒に研修した神田さん!???」



「嘘おおおおお!!!!やっぱり!!どっかで見たことある人だなぁって思ってたしいいいいいい!!!」



「え!?えええ!?ど、どういうこと!?!?」





マジ奇跡!!!!!!




カンちゃんが23歳で人生で初めて就職した会社。

そこの研修で北海道のニセコに2週間泊まり込みで行った時、全国の支社から4人のメンバーが集まっていたらしい。


大阪支社からはカンちゃん、沖縄から1人、1人ちょっと年齢のいったおじさん、もう1人が東京支店のお兄さん。


4人でニセコにある牧場で杭を打ち込んだり壁のペンキを塗ってたりして2週間仲良くすごしたんだそう。



まさかのケイさんがその東京支社のお兄さん!!!!!!!




「えええええええええ!!!!すげぇ!!!すげすぎる!!!!」



「ビビるううう!!こんなことあるぅ!??」



「え!?じゃあもちろん喋ったことあるんだよね!?」



「もちろん!!4人で2週間だもん!!一緒にペンキ塗りながら話してた!!!あの人とタイで会うとかすごすぎる!!」



「ちょっ!!俺と出会うよりはるかに昔のカンちゃんを知ってるとかなんかちょっとフクザツナキブン!!!!」





マジびびった。

11年ぶりの再会がこの瞬間て。

しかも最初気づいてなくて、ずっと話してたのに。


しかも今やめっちゃすごい実業家やし。



あんまりビビりすぎて4人でビールまた乾杯!!!!



いやー!!バンコクすぎすぎる!!!!


もうこっからなんか始まらなかったら逆におかしいくらいの縁がバチバチ火花あげてるみたいだ!!!


あー!!マジびっくりしたあああ!!って悶えてるカンちゃん。




今回のバンコク!!!


正直キてます!!!!




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