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あの人と再会。そして男の欲望を全部叶えてくれる街へ


こんにちは!神田です。



今、ルアンナムターというラオス北部の静かな町に滞在しています。


中国との国境に近いここは、街のいたるところに中国語看板が増えて、顔はもうほとんど私たちとか中国人と一緒で、でも言葉はラオス語で。


不思議な感覚です。



陸路で国境を越える時の、文化や人の顔までいろいろな国の要素が混じっているのを感じるのが大好きです。




おわり









2018年2月2日(金曜日)
【タイ】 バンコク





いやー、今日はなかなか強烈な1日でした。


バンコクの裏の顔見に行っちゃいましたよ、ついに。


多分行くことないだろうなぁって思ってたんだけど、アレはヤバイですね。

ハマる人は死ぬほどどハマりするでしょうね。

そりゃタイに来るの楽しみになりますよ。




結論言いますとゴーゴーです。


女の子買うところです。


ヤッバイです。


そんな今日の日記です。














謎の生物が裏庭で鳴いているいつもの朝。


モイモイモイモイイイィィィィ~~!!!!って鳴くんですよ。

完全にモイモイって言ってるんですよ。


どう考えても人生で初めて聞く鳴き声です。



あれなんて生き物なんだろ。

とりあえず僕らはあの生き物のことをモイモイと命名しています。












まだ作業は死ぬほど溜まったままだけど、今日は色々と用事が入ってるので街に出かけることに。





子どもの頃の学校帰りを思い出すような路地裏を歩き、表通りから路線バスに乗り込む。


値段は9バーツ(31円)。



そして最寄りの電車駅である戦勝記念塔、ビクトリーモニュメント駅に到着。

ここから電車で街を目指しす。



うん、めっちゃ面倒くさい。

今いる宿、地名もよくわからんようなスーパーローカルエリアにあるので街に出るのもちょっとした遠出気分。


まぁそのおかげで隠れ家的な宿なんだけど。




この人超美人。










中央に立派な塔が立つ巨大ラウンドバウトから電車に乗り込み、日本人街のプロンポンのひとつ先にあるトンローという駅までやってきた。


電車賃は44バーツ(150円)。

バンコクの電車って高いです。





ていうかプロンポンだけが日本人街だと思ってたんだけど全然違ってた。


このトンローもハンパない数の日本食屋さんがひしめいていて、マジでここ日本じゃないの!?って思ってしまうほど。













焼肉とかラーメンとかトンカツ屋さんとかの海外によくあるお店だけじゃなく、居酒屋やらスナックやら日本人専用クリニックやらマンガ喫茶やら、もうなんでもある!!!


バンコクマジですげぇ!!!!

日本と近すぎ!!!!

























日本人常駐!!って書いてるクラブの前には、チーママ募集、時給150バーツから、なんて看板もある。

時給520円って、タイで考えたら相当いい仕事なんだろうなぁ。



ていうか天スタアアアアアアアアア!!!!!!










もうこんな道歩いてたら誘惑すごすぎますよ。


名だたるAV女優があっちこっちから手招きしてるようなもんですよ。


でも悲しいかなやっぱり人気AV女優は値段が高い…………

ボロい屋台のローカルご飯の5倍くらいします…………



はぁぁ…………所詮お金のない人間はツタヤに行くかエッチなサイトを開いて画面越しに眺めるしかないってことですね…………


うらめしや…………








と思ったら道沿いにめっちゃ安いお店発見。



な、なんだこの店の安さは!!!じ、尋常じゃない!!!!


他の日本食屋さんに比べて半額!!!!


いや!!もはやローカルの域に達している安さ!!!!


そのお店の名前は!!!!













ただの下ネタ!!!!!


うおおおおおお!!!! 


ゆまちゃんがまでは期待しないからせめて希美まゆううううううう!!!!!




「いらっしゃいませえええ!!どうぞお好きな席におかけくださいいいいい!!!ありがとうございますうううう!!!」




AV男優さんにいそうな感じのおじさんがものすごく元気よくお迎えしてくれます。


もうこの大将が信じられないくらい腰が低いです。

日本の接客がすごいのは知ってるけど、ここまでだったっけ!?ってビビるほど丁寧。


















店内は雑然としてて、メニューの紙やらサービスセットメニューの紙やらが壁に貼られまくってて、まぁ日本の居酒屋そのまんまです。


駅前でサラリーマンが飲んでる安居酒屋ですよ。マジテンション上がりますよ。


なんたって激安です。


ラーメンとかカツ丼とかカレーとか、20種類くらいのメイン料理があるんだけど、なんとその中からふたつで150バーツ(520円)。


よそのお店ならひとつでこの値段超えます。



超やしいいいいいいいいいいい!!!!!!




しかも壁のサービスセットメニューとか見ると、どうやって儲けてるんですか?という値段設定。





晩酌セットとか絶対1人じゃ食べきれない量です。


ていうかアサヒビールとシンハーとレオビアーが同じ扱いされてるってどういうことですか?





その横の酎ハイメニュー、1杯88バーツなのに2杯で100バーツて、割引率が尋常じゃないですよ。


大将あんたすげぇよ!!!!!!









まぁ、味はあれですけど…………


量もハンパじゃないので、1人1皿で充分です。


しかもお茶無料です。減ったら大将がすかさず注ぎにきてくれます。

奇跡のサービス。




「ありがとうございましたああああ!!!ありがとうございます!!あ、どうもありがとうございますー!!ありがとうございまあああああしいいいいたああああああ!!!」



何回言うんですか?ってくらいめっちゃありがとうございますって言われてお店を出ました。


味はまぁアレですけど、大将の接客と値段とボリュームで行く価値めっちゃあります。


ここでウダウダ飲みたいです。


店の名前下ネタです。






























さてさて、そこからも日本のお店がひしめくトンローの町を歩いて行き、しばらくして到着したのはここ。





サミティヴェート病院。


日本語書いてるくらいですからね、日本人ご用達です。

特にここの美容皮膚科に大量の日本人が通っています。




そうです、今日ここにきたのはアレのためですね。




「どうも!!それでは神田、シミとさよならをしに行って参ります!!」




カンちゃんのシミ取りです。


この前ジャカルタでやったやつはレーザーじゃなくてピーリングでしたからね。


アレもなかなか効果あったと思いますけど、どっちかっていうと、深いところのシミではなく、浅いところのソバカスを取ったような感じでしたので、ここで2度目のしっかりとしたシミ取りを行おうという神田さんの魂胆です。


このサミティヴェート病院の美容皮膚科には在住の日本人女性、特に駐妻さんたちが足しげく通っているらしく、この日もたくさんの上品な奥様たちが待合室に座ってました。


優雅な暮らしをしてらっしゃるんだろうなぁ。









受け付けで手続きを済ませて奥の部屋に消えていったカンちゃん。


カンちゃんはちゃんと今日予約を入れており、さらにオーン先生なる人をご指名しているそう。


なにやらこのオーン先生という人、日本語と英語が喋れる上に施術もとても丁寧で、在在日本人女性たちの中で絶大な人気を誇っている人なんだそう。


毎日は勤務していないらしく、今日オーン先生の予約を取れたのは結構ラッキーなことみたい。








日本人奥様たちの中、1人でポチポチ日記を書いていると、30分くらいだったかな、しばらくしてカンちゃんが戻ってきた。


手になんか持って。



「なにそれ?扇風機?」



「ヒリヒリするううううう。ねぇねぇこれ見て!!」



「え?…………うわっ!!すごっ!!!」












な、なにこれ!!シミの部分が赤くなって膨らんでる!!!


炎症を起こしており、ヒリヒリするので扇風機で冷やしてるんだそう!!!


そうこうしてるうちにドンドンその炎症部分の色が変わっていき、黒い点々になってきた!!!


ちょっ!!なにこれ!!ごっつええ感じの西川君やん!!!











「ブフォ!!!カンちゃんすごいよ!!アホみたいだよ!!」



「ひいいいい!!!このまま消えなかったら死ぬううううう!!!」



マジで目の下の部分にマジックで書いたみたいにクッキリと黒い点々が浮かび上がっている。



話を聞くと、まずお肌チェック室で肌の状態の写真を撮り、それから施術室に入ったカンちゃん。


レーザーの値段が7000バーツ(24200円)だったらしく、あまりにも高いので却下し、安価で在住の人たちにも人気のフルーツ酸ピーリングなるものをやってもらったんだそう。


こっちは値段1300バーツ(4500円)。




つまようじみたいな細いものでチョンチョンとシミの上にそのフルーツ酸というものを乗せていく。

するとその酸が浸透し、傷みたいな感じになり、1週間くらいしてカサブタと一緒にシミが取れる、というものらしい。


在在のかたのブログで詳細が書かれていたみたいで、個人差はあるようだけど結構効果はあるそう。




今ゴマ煎餅だけど。






「カンちゃん!!ゴマ煎餅だよ!!すごい!!マジでツブツブ!!!さっきよりまたさらに濃くなってる!!!」



「神田ゴマ煎餅奈緒はこれから1週間、宿に引きこもらせていただきます。」



「ダメだよ。今日も明日も人に会う予定入ってるから。」



「ひいいいいいい!!!旅中のダメージは旅中にバイバイイイィィィィ!!!!大戸屋ああああああああああああああ!!!!」















さて、神田さんがアホの子みたいになったところで電車に乗ってサイアムに移動。





















巨大ショッピングモールが立ち並ぶバンコク1のオシャレエリアにやってきて挙動不審になってるカンちゃん。



「ぶつぶつ…………こ、こんなオシャレな街で…………顔にゴマだらけ…………ぶつぶつ…………終わってる…………」



「大丈夫だよ、そんなの誰も気にしてないよ。あ、ヴィトンあったよ。あそこで待ち合わせだよね。」



「ぶつぶつ…………ヴィトンの前で、顔がゴマやし…………終わってる……ぶつぶつ………」













めっちゃラグジュアリーなハイブランドが立ち並ぶモールの中、ヴィトンの前に到着。


さすがのヴィトンなので、入店に人数制限があって外に行列ができている。





いやぁ、待ち合わせの場所がヴィトン前ですよ。


ヴィトン前を待ち合わせ場所に指定するのがこれほどまでに似合う男を僕はあまり知りませんよ。



そう、世界中を飛び回りながら気に入った国があったらカフェでパソコンを開いて仕事し、ジムに通って体を鍛えているあの男。








どうもです!!!









お久しぶりですアユムさん!!!






「うおおお!!僕のタイでの生活圏内に金丸さんとカンちゃんがいることが違和感です!!」



「僕たち何ヶ国で会うんですか!!これでもう5ヶ国目です!!!なのに日本では会ったことがないという!!!」




世界のカフェが仕事場、ノマドワーカーのアユムさん久しぶりの登場!!!!


前回会ったのはイタリアのフィレンツェ郊外。

一緒にレストランに行ってめっちゃ美味しいピザを食べて、お酒も飲んで楽しい夜だったなぁ。



これまでトルコとヨーロッパでしか会ってなかったアユムさんだけど、実は海外での本拠地はこのバンコク。


毎年数ヶ月バンコクで暮らしており、このサイアム周辺は完全に生活圏。


上手くアユムさんがバンコクにいるタイミングと合って良かった。







「じゃあまずはこの辺で軽くお話でもしますか。僕がよく行くところがありますんで、おススメです。」



アユムさんについて行くと、駅の中を通り、慣れた様子でサイアムパラゴンの向かいにあるビルへ。


お洒落なお店が並ぶ中を歩いて行き、このお店に到着。







「ぬおおおおおおおお!!!!!てんや!!!!てんやじゃないですか!!!アユムさん分かってらっしゃる!!!天丼食べたかったんだよねえええええええええ!!!!!」




「あ、こっちです。」









「でーすよね!!もちろん分かってますよ!!バンコク歴の長いアユムさんがまさかてんやなわけないですよね!!いよっ!!この夜王!!って、ぐおおおおおおおおおお!!!!丸亀じゃないですか!!!!ぐおおおおおおおお!!!丸亀製麺とか痺れるううううううう!!!!かけ中にかき揚げトッピングでネギどっさりフォオオオオオオオオオオオオ!!!!」



「いや、違います。こっちです。」





















めっちゃオシャレ。


ですよね。丸亀製麺わけないですよね。


ていうか、丸亀製麺に入ってたら逆にビックリしてましたよ。アユムさんが!?って。





というわけでオシャレテーブルの上に置かれたのは天丼やかけ中ではなくて、謎の葉っぱ。





一瞬、お供え物?って思いました。


宮崎県民にはレベルが高すぎます。



「これ美味しいんですよ。体にいいし、ちょうどいい軽色になります。」



葉っぱの上にココナッツの揚げ物、小エビフライ、ピーナッツなんかを乗せ、さらにタマネギ、ショウガ、ライム、青唐辛子を刻んだものを乗せ、最後にソースをかけて巻いてかじるという料理です。





タイっぽい香りと爽やかな味わいが口に広がって確かに美味しい。


そりゃ女の子とタイデートに来て、これ美味しいんだよねって言ってズタボロの屋台で30円の麺を注文するのとこれを注文するのとではモテ度が違いますよ。


ああ…………前回のタイではあんなのばっかり食べてたなぁ。




このお店はフルーツジュースもとても美味しいです。

さすがアユムさん、いい店知ってます。







「アユムさん、最近はどんな調子ですか?」



「いやー、実は最近新しいことに没頭してまして。そっちに全力を注いでるところなんですよ。」



話を聞いてみるとまたこれが半端なく刺激的な内容で、とてつもなく夢がある。


しかも世の中のためにもなるようなことであって、悪いことなんかでは一切ない。


話を聞けば聞くほどに、今俺たちがタイにいるということがめちゃくちゃラッキーな状況らしく、このタイミングでアユムさんに再会できたことも運命なのかもしれない。



「それヤバいですね…………アユムさんとトルコで初めて会った時、ブログのアフィリエイト化を1から手伝っていただいたし、ヨーロッパレンタカー旅も教えてもらったし、アユムさんから刺激を受けて僕らなりのプロジェクトも進められてるし、マジで今回の旅に、いや人生にまでめっちゃ影響与えられてますよ。ありがとうございます!!」



「いえいえ、僕はいつもアドバイスをしてるだけです。それを実行に移す決断力と行動力のある人だけが今のネット社会で成功していんだと思います。僕が日本でいくら、今の時代誰でもネット上のビジネスにチャレンジする資格があって、ノーリスクハイリターンでやれるんですよ、って力説したところで、ほとんどの人に、あー、なんか新興宗教とか霊感商法の類なのかな、って思われて終わりです。金丸さんとカンちゃんはそうじゃないです。刺激し合える関係の人と僕は付き合っていきたいです。」



いやぁ、アユムさんやっぱりすげぇ。


常にアンテナを張って、新しいことにチャレンジして、自分を高めようと努力してる。

時流に乗り、この時代の荒波をマジで乗りこなしてる。


世界を飛び回りながら世界の動きを把握し、生きている姿は本当に新種の日本人だよなぁ。


そしてアユムさんにはそうしたエキスパートの仲間がたくさん周りにいるという鉄壁の布陣。


アユムさんに出会えたってことは今回の旅のとてつもなく大きな収穫だ。


いやぁ、出会いってすげぇ。











「それじゃあ、この後はどうしますか?どこか行きたいところはありますか?どこでもご案内しますよ。」



そんな頼もしいことを言ってくれるアユムさん。


そういうばサイアムからあそこって、すぐ近くだよな…………



「アユムさんって…………ゴーゴーとか行ったりします?い、いや、し、しないですよね、アユムさんってそういう淫らな女関係の臭いとか全然しない硬派な感じですもんね。変なこと言ってすみませ、」



「行きますよ。」



「ま、マジですか!?で、でもあれですよね!!バンコクって綺麗な女の子がいたと思ったらなかなかの確率でニューハーフっていうかレディーボーイっていうじゃないですか。なんかそういうレディーボーイ専門のゴーゴーもあるらしいし…………さすがにアユムさんはそういうとこには行きませんよね!!いやぁ!!この葉っぱ美味しいなぁ!!むしゃむしゃ!!」



「行きますよ。」




ブフォ!!

葉っぱ吹き出しそうになる!!




「ここから近くのナナにそういうところが固まってます。よし、それじゃあご両親とタイのオモテ側を満喫されたところで、今度はウラ側を見に行ってみましょうか。ニヤニヤ」



えええええ!!!


ちょっとノリで言ってみただけなのにまさかの展開!!!!


ちょ!!心の準備が!!!!




「大丈夫ですよ。そんな怖いところじゃないですから。ただ、かなりグイグイ来ますので覚悟しておいてください。ニヤニヤ」



「えええ!!そんなところに私も行っていいのかなぁ!!男の人が行くところだよねぇ!!」



「安心してください。たまに女性も来てます。別に問題はないですから。ニヤニヤ」




ニヤニヤがめっちゃ気になる!!!!!































急遽ゴーゴーに行くという展開になり、電車に乗ってナナの駅までやってきた。


親といるとき、ナナは何度も電車で通り過ぎていたけど実際に降りたのはこれが初めて。


駅から地上に降りると、狭い歩道にワラワラと出店が並んでいるんだけど、よく見てみると…………




媚薬やらエグいバイブやらばっかり…………




ぬおおおおお…………

やっぱりそういうエリアってことなんやね…………




「ちょっ!!!なんかいる!!!カンちゃん!!あそこに座ってる人たち!!あれってそういうこと!?!?」



「うわ……!!そ、そうだよね!??あれそうだよね!??!」



「ああ、アレはとても分かりやすい人たちです。完全に男ですね。しかも未完成の。」




すでにそこらへんのマッサージ屋さんの軒先に女の人がらしき人が際どい格好をして座っているんだけど、まぁどっからどう見ても女性!!!


オッパイは大きいし、くびれてるし、足も綺麗だし、普通の女の人でしかない!!!


ただニューハーフ特有の肩幅とか顔の大きさとかは若干見てとれるので、このエリアで見ればそういうことなのかなって思うけど、でも普通に町で歩いてるの見ただけじゃ絶対わからん!!


アユムさんが未完成って言うってことは、あそこからさらにどんどん工事を行って完全なる女性へと近づいていくんだろうな…………




「ナナってのは性マーケットが有名ですけど、それは一部で、ほとんどが普通のバーとかクラブです。クラブは欧米人、ゴーゴーは日本人まみれって構図です。あと実はナナはムスリム地域になっていて、美味しいアラビク料理店がたくさんあるので、そこで晩ご飯食べませんか?僕らの原点回帰ってことで。」



俺たちが出会ったのはトルコのイスタンブール。

ガラタ塔の下だった。


そうだなぁ、いつも紅茶を飲みながらこれからの展望について熱く語り合ってたよなぁ。


懐かしいなぁ。あれからもう1年と8ヶ月も過ぎたんだなぁ。




















ナナの繁華街の中には確かにアラビア文字が溢れていて、本気のムスリムの服装をした人たちが屋台で色んなものを売っている。


シャワルマ屋さん、中東のスウィーツ屋さん、懐かしいこの匂い。

こりゃなかなかの規模のムスリムエリアだ。











そんな中でひとつのお店に入ってシャワルマとファラフェルを注文。

イスラム地域なのにビールが飲めるのはさすがナナってことだ。


久しぶりの本格的な中東料理が美味しくてパクパク食べた。











ていうかゴマ。さっきよりまたちょっと黒くなってる。







「ゴーゴーってあれですよね。気に入った女の子がいたら交渉して外に連れ出してホテルに連れて帰るって感じなんですよね?」



「そうですね。まず飲み代は安いです。1杯200バーツ(700円)とかで女の子を眺めることができます。それ1杯で帰っても別に全然問題ないです。女の子たちがステージの上で踊ってるので、気に入った女の子がいたら席に呼んで女の子にお酒をおごってあげてお喋りしたりします。もちろんそのお喋りだけを楽しんで帰っても問題ないです。ここからお持ち帰りなんですが、まずお持ち帰りをするとお店に700バーツ(2400円)の持ち出し代を払います。そして女の子には6000バーツ(20700円)ほど払います。これは一晩の値段です。1回エッチするくらいなら3000バーツ(10300円)くらいですね。」



「め、めっちゃ詳しいじゃないですか…………バンコクの夜の帝王じゃないですか…………」



「いやいや、僕は自分だけでは行きませんからね。日本から友達が来たりした時に案内してあげるんです。」



「ゴーゴーボーイとかは行かないんですか?エグいやつ。」



「ああ、僕そういうエグいのはダメなんですよ。行きたくないです。」



ゴーゴーボーイってのはその名の通り、男を買いに行くところ。


ゲイや、欧米人のおばさんがイキのいい若いタイボーイを買って好きなことしまくるっていう、もうそれだけで結構キツイ。



お店ではショー的な要素が強く、ガタイのいい甘いマスクの男たちがダンスや寸劇なんかをするので、普通の女の子も怖いもの見たさで遊びに行ったりするみたい。


ただ最終的にはステージ上で男同士が本番を始めて、顔射でフィニッシュ、なんて恐ろしい結末が待っているらしい。


いやぁ、怖いもの見たさでも、俺はいいかなぁ…………












「さぁ、それじゃあイキましょうか。」



アユムさんについてムスリムエリアを抜け、タクシーやバイクが行き交う車道を渡ると、そこには生ライブの爆音を垂れ流すド派手なバーがある。





欧米人たちが外にまで溢れていているんだけど、若くてケバいタイ人女性を連れた白人のおじさんという分かりやすい構図も結構見かける。


日本人も白人も、東南アジアの若い女が大好き。



そんなバーの裏手に回ると、なにやらひときわ混雑している場所がある。





小道が奥にのびており、入り口に警備員が立っており、ここから先は覚悟を決めて入らないといけなさそうな、そんな怪しげなオーラがほとばしっている…………


地獄の入り口か、天国の入り口か。




そこをなんの躊躇もなく、コンビニ行くくらいの感じでズンズン入っていくアユムさん。


常連感がパネェ!!!


俺たちもオドオドしながら小道に足を踏み入れようとすると、警備員さんに店内では写真はダメだよ、と言われた。


は、はい!!!何があっても撮ったりしません!!すみません!!!!












「ようこそ、こちらがナナプラザになります。」



そこにはものすごい光景が待っていた。



小道の先がちょっとした広場になっており、2階だての雑居ビルが周りをグルリと囲んでおり、閉塞的で、なんか猛獣の檻の中に放り込まれたような気分になる。


ピンク色のネオンがこれでもかってくらいケバケバしく光り、昭和のキャバレーとかこんな感じだったのかなぁ思える。



そんな檻の中、あちこちに立っているキワドイ格好をしたタイ人の女の人たち。


足や胸元を露出させて、これでもかってくらい体のラインを強調している。


本当はこっちがケモノのような目で彼女たちを品定めするはずなのに、向こうがケモノのような目で俺たちのことを狙ってるような状況だ。



こ、怖い…………


緊張してあんまり周りをジロジロ眺める余裕もない…………









「さ、こちらです。ではイキましょうか。」



そんなナナプラザの中、我は王なりくらいの勢いで1番奥の店に突撃していくアユムさん。


ちょ、たのもしすぎる!!!




それについて俺たちも中に入ったら、もう異世界でした。





薄暗い店内、流れる激しい音楽、

その雰囲気は日本のおさわりパブとかのあの騒々しい感じ。



店内の真ん中にステージがあって、女の人がたくさん身をくねらして踊ってる。


全員ほぼ裸くらいの細い水着姿。


これがもう超絶美人ばっかり!!!!!



スタイルはモデル級が当たり前。

顔は女優級が当たり前。

表情作りはアイドル級が当たり前。



そしておそらくエッチのテクニックはAV女優級が当たり前のはず!!!





そんな女の人が体をくねらせてめっちゃセクシーな動きで踊ってる。


壁際に1段上がった客席があり、それがぐるっとステージを囲う形になっていて、男たちが酒を飲みながらしげしげと中央の女の人たちを眺めている。



そして俺たちが店内に入って来た瞬間!!!!



店の中の女の人たち全員がものすごい勢いで色めきだって俺たちに群がって来た。


壁際の席に座って170バーツ(580円)のビールを注文してる間も、ステージの女の人たちがこっちに向き直ってオッパイを寄せたり色っぽくお尻を向けて来たりしてる!!!


さらにはステージの上からだけじゃなく1段下がったフロアーからもワラワラと女の人たちが群がって来て、総勢20人以上の超絶美人がモデル級の体をさらして俺たちを取り囲んできた!!!!


手を伸ばせばオッパイが触れるような至近距離でこんなにも女の人に群がられて、あまりの迫力に軽くパニック!!!!!



超上目遣いをしてきたり、アイドルみたいなキラキラ笑顔をしたり、困り顔で萌えさせようとしてきたり、セクシーに挑発してきたり、


とにかくみんな、すっごい勢いで俺たちに猛アピールしてくる!!!


自分の1番可愛くてセクシーな表情と動きを駆使し、必死になって俺たちになんとか持って帰ってもらおうとしてる!!!




マジで普通にすぐアイドルなれますよ、みたいな顔の子。

ダイナマイトボディのめっちゃめっちゃエロい人。

清楚なニュースキャスターみたいな人。


アラレちゃんメガネをかけてアヒル口をした時東あみみたいな萌え系の女の子もいる。

完全に日本人狙い。



そんな女の人たちがこっちに向かってブラを外してオッパイをポロリして優しく笑ってたりする!!!



なにこの王様感!!!!


おうおう!!俺様に買われたくてしょうがねぇのか!!!そんなに俺様に買われたいか!!もっと媚びろ媚びろー!!ヒャヒャヒャアアアアアアアアア!!!!


って理性が吹っ切れるのもなんとなくわかるわ!!



日本の風俗みたいに、はいーいらっしゃいませー、どうもー、はいー、みたいに事務的な感じなんて一切ない。

写真と全然違うただのおばちゃんが出てきて、身の毛もよだつような恐怖経験をしなくてもいい。



全員超美人で超エロい!!!


そんな子たちがあなたのために全力投球!!!


どうせ海外!!知ってる人もいないしやりたい放題!!




そりゃハマるわ。

金にものを言わせて欲望のリミットを全部ぶん取って女を買いまくる日本人たちが毎晩毎晩ここにやってくるんだろうなぁ。



もう見渡せばお店の中のお客さん、ほぼ日本人。



ポロシャツを着た冴えないおじさん3人、


常連ぽい雰囲気を漂わせるおじさん、


30代半ばくらいのノリノリ5人組がマジヤベェしいいい!!ってめっちゃ盛り上がって女の子を横につけ、すぐさま腰を抱いて、さらにキスをした。



マジでビビる…………


だって、






「いやぁ、アユムさん…………これが全員男だとは信じ難いですね………」



「そうなんですよ。オッさんが男とキスをして喜んでるんです。」



そう、今目の前にいる超絶美人で超絶スタイルが良くて超絶エロい、パーフェクトな女の人たち、これ全員ニューハーフ。



全っ然わからん!!!!

まったく気づかん!!!

街ですれ違ったら、やっば!!超可愛いあの子!!って確実に振り返る!!!




お、恐ろしい…………


いや、恐ろしいを通り越して感動すらおぼえる。



あの体と顔を作り上げるために一体どれほどのお金を注ぎこんだんだろう。


そしてあの見事すぎるスタイルをキープするためにどれほどの努力をしているんだろう。


女性らしい仕草やセクシーなポーズをどれほど真剣に研究し、女を高めようと頑張っているんだろう。




「カンちゃん、みんなすごい努力して美しくなろうとしてるよ。誰もキューピーみたいな体してないよ。」



「ヒイイイイイ!!本物の女として恥ずかしいです!!!あの人たちの横に並べない!!!」



「か、カンちゃん、ところでその頬っぺたの黒い点々は……どうしたんですか……?」



「いやああああああああ!!!見ないでええええええ!!!!」




いや本当、ステージの美しいニューハーフの人たちを見てからカンちゃんを見るとパグみたい。


ギュッて潰れてコロコロしてる。


まぁ、それが俺には可愛いんだけど。




もしかして女連れでこういうところに来て、カンちゃんがニューハーフさんたちに冷たい目で見られたりしないかなって思ってたんだけど、意外とそんなこともなく、俺たちだけじゃなくカンちゃんにもニコニコ微笑んでくれるニューハーフさんたち。


みんな素敵ですね。


でもアユムさんいわく、日本人の本物の女の子がいるってわかってると周りの日本人のお客さんたちが本気が出しづらいらしいです。


ウヒョオオオオオオオオオオオオオ!!!!!オッパイオッパイイイイイイイイ!!!って変態みたいに興奮する姿を見られたら白い目で見られそうですよね…………


分かります。






いやぁ、それにしてもみんな普通に可愛いです。


オッパイめっちゃ大きいです。

お尻も、くびれも、完璧です。


そりゃもう明日死んでもいいくらいの感じで性欲を爆発させる人いっぱいいるでしょうね。

奥さんいても、男友達と旅行で来て、遊びまくるでしょうね。

慰安旅行なんかじゃ定番だったりするんでしょう。


駐在さんとか常連でしょう。


日本から来たお偉いさんが、会議もそこそこに早くそういうところに行こうかって駐在さんを急かすらしいです。


定年を過ぎたおじさんがめっちゃ若いタイ人の奥さんをもらうってのもよくある話です。


一部の日本人の女の子が欧米人カッコいいーって言って抱かれて日本人の女の子簡単だよねって言われたりしてるけど、日本人の男も東南アジアの女の子にチョロいって言われたりしてそうだよなぁ。


もちろん、ステキな国際恋愛をしてる人もたくさんいますけどね。








しばらくそうした欲望丸出し空間にいたけど、僕はビビリなのでニューハーフさんたちを席につけることもできず、1杯飲んで退店。


ふぅ、圧倒されたなぁ。




「さ、では次はこっちです。イキましょうか。」




間髪入れずに真横のお店に入る我らがボス、アユムさん。



次のお店は店内の雰囲気は同じ感じなんだけど、女の子たちがちょっと控えめな印象。


さっきみたいにグワアアア!!!って群がって来てオッパイ見せつけて来たりするような感じでなく、遠目に恥ずかしそうに微笑んでくるだけ。



「こっちは本物の女の子です。さっきのお店は欧米人もいましたけど、ここは完全なる日本人ご用達のお店なので、女の子たちも日本人の性格をよく理解してグイグイこないんですよ。」



確かにシャイな日本人男性はあんまり女の子からグイグイ来られると引いてしまうという面倒な人種。

でもだからといってあんまり控えめだと指名してもらえないので、ほどよくアピールしなきゃいけない。


ここの女の子たちはその辺をよく心得てるんだろうなぁ。


ステージの上で踊ってる女の子たちのダンスも、さっきみたいにセクシー全開!!ってやつではなく、音楽に合わせてゆらゆらと揺れてるくらい。




うん、やっぱりアレですね。

女の子の体はいいです。


ゲスいですよね。わかります。

でも男はやっぱり女の人の体が大好きです。


嫌いな人がいたらそっちのほうがおかしいです。特殊な性癖の人以外。


ふっくらと丸みがあって柔らかそうで、ナチュラルな感じがして、不覚にもちょっとムラムラしてしまいました。



ニューハーフの人たちはそりゃもう非の打ち所がない超絶完璧なスタイルでしたけど、僕は少しくらい肉づきのある体のほうがいいです。



あ、もちろんこっちの本物の女の子たちもみんなほぼ全裸みたいなビキニです。

そして顔も全員めっちゃ、めっちゃ可愛い。


韓流アイドルみたいな子もいれば、AKBにいそうな子もいるし、欧米ハーフ系のセクシーな子もいます。



20歳前後くらいのころに地元の連中と遊びに来てたら完全に我を忘れて猿と化していたことでしょう。

僕もヨユーでチョロい男の1人です。









「いやぁ、いいもの見させていただきました。ご馳走様です。」



「楽しんでもらえて良かったです。ニヤリ。」



「フミ君あの目の大きな可愛い子がよかったんでしょー!!はぁあ!!浮気だ!!」















みんなで興奮冷めやらない感じで、また外のアラビク料理屋さんでご飯を食べ、ビールを飲んで解散。


いやぁ、タイ、底が知れねぇわ。


まだ全然この国の表面しか見てなかったわ。




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