こんにちは!神田です。
シンガポールで滞在しているairbnbで見つけたアパート。
居心地最高です。
私たち、同じ空間にオーナーさんがいるとどうしても気を使いすぎて疲れてしまうんです・・・。
なのでairbnbも今まで使ったことがなかったんですけど、実はオーナーさんが貸す為に部屋を借りていたり持っていたりすることもあるので
共同のキッチンにもリビングにもオーナーさんが現れることはないってパターンがあるんですね!!
私たちが泊まってるのはまさにそのパターンで、気楽そのものです!
もう私たち、ドミには泊まれない気がします・・・。
おわり
2017年12月19日(火曜日)
【インドネシア】 バリ島
もう飲まん。
もうしばらく酒飲まん。
体キツい………………
下痢、すごい胃もたれ、そして謎のダルさ…………
これはただの下痢じゃない感じがする…………下痢のプロフェッショナルとしては…………
それなのにまたゆうべもカンちゃんのお友達と飲んでしまった…………
だってめっちゃ楽しかったし…………
みんなすっごい好きな人たちだったし…………
おかげで寝てる間に何回も起きてトイレ行ったし、2回くらい吐いたし、とても寝起きで爽快にプライベートプールにダイブなんかできませんよ…………
今飛び込んだら空中で漏らします。
着水する前にすでに濡れてるという珍事が起きますよ。
こっからは人と会う予定もないし、健全な食生活をしてお腹に負担をかけないようにしなければ…………
辛いの控えよ…………
油も…………
ショータ君が持ってきてくれたハーモニカとホルダー。
植松さんからの差し入れの備蓄用クッキーも。
マジでありがとうございます…………
ていうかフラワーって備蓄用クッキーとか作ってるんだ…………
ちなみに僕はさっきトイレでビチクソ……嘘ですなんでもありません…………
というわけでベッドの上でムンクの叫びみたいな顔してうなだれていると、ホテルスタッフさんが今日もブレックファーストを運んできてくれる。
あ、どうもすんません…………
洋風朝ごはんの安心感がありがたい…………
インドネシアご飯、味濃いからな…………
いやぁ、プライベートプールには入らなかったけど、めっちゃ良いホテルだったなぁ。
バリだけは良いとこに泊まりたい!!ってカンちゃんが強い要望を言ってきたの、これが初めてだったんじゃないかなぁ。
ヨーロッパではずっと車中泊だったし、インドでも安宿だったし、カンちゃんは普通の女の子みたいに快適で清潔なところじゃないと眠れない!!っていう子ではない。
お化粧とファッションは外せないけど、泊まるとこはズタボロの宿でバケツシャワーでも全然大丈夫っていうワイルドな旅女子だ。
下手したら俺よりワイルド。
お金の面でも、俺が、いいよーこれくらい買おうかーって言っても、いや!!ここはちゃんと節約しよう!!って言ってくれるしっかりした子。
お金をガンガン使うような浪費家じゃない。
そんなカンちゃんが、バリだけは、って言うんだからそこはもうカンちゃんが満足できるところに泊まろう。
でも、はいここ1泊2万円ね!!とか言って超高いところ予約されなくてよかった…………
夫婦って金銭感覚が合うことってすごく大事ですね。
うーん、それにしてもこんな素敵すぎる豪華なビラに泊まって、これから東南アジアのクソボロい安宿に耐えられるかな…………
さて、ビラは出るけどバリはまだ終わりじゃない。
あと2日、向かうは内陸部の人気エリア、ウブド。
パーティーパーティーした海沿いエリアとはだいぶ違って、森の中にオシャレな隠れ家的カフェとか、オーガニック系のお店がたくさんあるノンビリしたエリアなんだそう。
バリに来たらウブドにしか滞在しません、っていう人もいるらしい。
というわけで雨の中ウーバーを呼び、バイパス沿いにあるガレリアという大型免税店へ向かう。
バリ島唯一の免税店で、ここからウブド行きのバスが出ているとのこと。
スミニャックからガレリアまでウーバーで56000ルピア、470円。
かなり巨大な免税店のガレリアに着くと、とりあえず店内に日本語が多すぎてマジでビビる。
よほど日本人観光客が買い物しに来るんだろうなぁ。
館内放送も日本語が流れてるし、トイレにはお化粧室とか書いてるし、本当バリって日本人に大人気だ。
ていうかここでお買い物したらなんとTポイントが貯まるらしい。
Tポイント貯まるて!!!
マジか。すげすぎる…………
ウブド行きのバス乗り場はこのガレリアの裏手にあった。
緑色のハイエースくらいのバンが何台か並んでいて、これがそうみたい。
名前はクラクラバス。
どうやらこのクラクラバスがバリ島唯一の公共の乗り物らしく、一応島のいろんな場所へ走ってるよう。
基本1時間に1本出てるような感じ。
3日間乗り放題のチケットで1人12万ルピア。1000円。
これがウーバーだとウブドまで片道で25万ルピア、2090円かかる。
なのでクラクラバスで往復すれば半額だ。
ちなみにウブドはウーバー禁止エリアになってるんだけど、みんな内緒で走ってるみたい。
まぁどれがウーバーの車かなんてわからんしね。
俺たちが選んだのはもちろんクラクラバス。
あんまり荷物がデカいと荷物代で1個1万ルピア、80円払わないといけないけど、今は超閑散としてて乗客もほとんどいなかったのでサービスしてもらえた。
ていうか、クラクラバス遅え!!!!!
めっちゃ停留所で止まる!!!!!
ひとつの停留所で謎に10分とか止まるのでマジで全然先に進まん!!!!!
ダイヤの時間調整なんだろうけど、なぜそんなに待つ必要がある!?!?
ビビるほどチンタラしてて、結局ウブドの町に入るまでに2時間もかかった。
ガレリアからウブドまでは35キロくらいの道のり。
タクシーなら1時間で走る距離。
しかもウブドの町に入ったら、また停留所がめっちゃたくさんあってその度に10分止まったりして、もうここから歩いたほうが早いんじゃねぇか?ってくらい。ていうか確実に早い。
しかし外は土砂降り。
荷物全持ちで土砂降りはキツい。
ただ俺たちの宿は最寄りの停留所から15分くらい歩かないといけないところにあるので、結局は濡れてしまいそうだなぁ。
と思ってたら、ラッキーなことに俺たちの宿がクラクラバスのルート上にあって、カンちゃんがドライバーのオッちゃんとインドネシア語で交渉してくれ、ワガママ言って宿の目の前で止めてもらえた。
びしょ濡れになるところだったのでかなり助かった。
ただガレリアから3時間かかったけど…………
貴重な島滞在の時間を無駄にしたくないかたはタクシー移動をオススメします。
バスを降りると、もうめっちゃ田舎の風景。
田んぼが広がってて、緑が雨に濡れ、日本の梅雨時期の風景そのままだ。
瓦屋根の民家、田んぼのあぜ道、電信柱と電線、
めっちゃ懐かしい田舎の原風景がある。こりゃいいなぁ。
カンちゃんが言うには、バリ島、特にウブドは俺たちの親世代にとってとても懐かしい風景が見られる場所らしく、仕事を退職した日本人のおじさんおばさんがセカンドライフにのんびり移住しに来たりするんだそう。
そういう人たちのためのリタイアメントビザというものまであるらしい。
少し森の奥に入ったところに、高齢者の移住をサポートしてくれる高級な別荘村みたいなところまであるみたいで、そこでは24時間体制でスタッフが宿泊者のケアをしてくれるようになっていて、安心して生活することができるんだそう。
確かに昭和生まれの田舎育ちである俺からすると、この田んぼのある風景は子供の頃を思い出させる懐かしいものだ。
宿はそんな田んぼの横にあって、家の隙間の生活路地を抜けて行くと、めっちゃ雰囲気のあるバンガローが現れた。
緑に囲まれた一棟貸しのバンガローはバリ風の建物で、ちょっと宿坊みたいな趣もある。
広いテラススペースから引き戸の入り口を開けると、室内はビビるほどオシャレ。
木造建築なので、足の裏の木の感触が民宿みたいで落ち着くし、壁や天井のデザインも古ぼけたアンティーク調でカッコいい。
キングサイズのベッド、綺麗なバスルーム、いたるところに置かれたプルメリアの花が部屋の中にほのかにいい匂いを漂わせているし、バリ人めっちゃセンスいいやん!!
こりゃ昨日までの高級ビラに負けないステキな宿だなぁ。
しかもこの宿は家族経営みたいで、ママも娘さんもみんなすごく優しくて笑顔が暖かくてアットホームなところも良い。
このタマンバリバンガローは1泊2200円。
クラクラバスがかなり時間がかかったせいですでに16時になっているので、今日は町歩きだけにしとこうかと、宿で傘を借りて散歩に出かけた。
宿の周りは本当にのどかな田んぼの風景で、その中に散らばる民家がとても趣がある。
ほとんどの家がバリの伝統的な作りをしていて、これお寺じゃないの?っていうくらい門構えや装飾が凝っている。
バリらしい石像がたくさん配置されており、そのユニークな顔つきに親しみが湧いてくる。
門の奥では、必ずと言っていいほどガネーシャがこっちを向いているのが見える。
雨は嫌だけど、こうした田舎の風景には雨がよく似合う。
苔むした石像が湿って、そこに座ってからの長い歴史を感じさせる。
やはりウブドみたいな内陸の田舎に来ると、伝統的な部分がより濃く現れている。
ちなみにバリには、インドネシア語ではないバリ語というものが存在する。
インドネシア語は1920年代に制定された新しい言語。
インドネシアの各島には、当たり前にそれ以前に使用されていたそれぞれの言語がある。
これがもう方言とかいうレベルをはるかに超えてて、まったく理解不能の言語なんだそう。
表記も、マジで古代文字?ってくらい複雑極まりない謎の形らしい。
バリでは、今でも当たり前にバリ語が話されていて、カンちゃんも挨拶とか簡単な言葉は分かるみたい。
でもカンちゃんはバリ語は喋らない。
なぜかというと、昔バリには階級制があったことで、言語に敬語とか謙譲語とかがものすごくハッキリしてる存在していて、迂闊に喋ったらとても失礼な言い方をしてしまったりするんだそう。
日本語みたいな感じだな。
そういう芳醇な文化があるところがまたバリの大きな魅力なんだろうな。
相合傘で20分ほど歩くと、ウブドの中心部に到着。
交差点にある一際目を引く立派な建物はウブド王宮で、かつての王族がここで暮らしていたらしい。
今も子孫が暮らしているみたいで、中も一部見て回れるようになってるそうだけど、今日は何やら行事が行われていて、バリ式の正装をしていなければ中に入ることができなくなっていた。
これが正装なんだなぁ。かっこいいなぁ。
そして女性がすごく色っぽい。
本当インドネシア女性って女性らしいセクシーな体型をしてるよなぁ。
また伝統衣装が体のラインをめっちゃ強調しるので、つい目がいってしまう。
王宮の向かいには大きなマーケットがあり、そこを中心にして無数のお土産物屋さんがひしめいている。
クタやスミニャックほどではないけど、ここも中心部はかなり観光客向けに開発されてる感じだ。
1本路地に入ると、裏原宿とかそんな感じのオシャレなカフェやレストランが隠れるように散らばっていて面白い。
南国のリゾート地ではあるけど、このウブドではのんびりと過ごすためのカフェがめっちゃたくさんあるよう。
いやー、とにかくオシャレ。女子が好きそうなエリアだわ。
カンちゃんいわく、こうしたオシャレなお店は欧米人がオーナーってことが多いんだそう。
欧米人がオーナーになり、観光客用にセンスのいい現代的なカフェを作り、町の景観はどんどん変わっていく。
それに伴って現地の人の暮らしも多少変わっていく。
ウブドはなんかそういう観光地の図式がよく現れてるなって思う。
というわけで日本人オーナーで、めっちゃ町の景観を変えてる代表格のラーメン屋さんに行きましょうか。
ウブドの裏原宿の一角にあるラ・ミエンってお店。
バリにいっぱいお店を持ってる漁師っていう日本食屋さんの系列らしい。
まぁウブドだしね。そこそこのモンが食べられればいいです。そんな期待しません。ただお腹がめっちゃ壊れてるので安心できる日本っぽいものが食べたいだけなんです。ヤバいクソ美味しい。
なにこれクソ美味しいんですけど?マジウケる。
え?全然アリやん!!!
めっちゃ美味しい!!
味噌ラーメン食べたんだけど、よく海外にある、お湯に味噌とかしてそこに麺入れました、みたいな終わったやつじゃなくてちゃんとスープ作ってて美味しい。
カンちゃんが注文した豚カツカレーもちゃんと美味しい。
下手な日本の食堂より美味しい。
そんで値段は48000ルピア、400円。
「安っ!!ここ来る!!ここまた来たい!!」
「美味しかったね!!他のメニューも美味しそう!!でも節約しないとね。」
「そうだね…………ローカルご飯なら170円だもんね…………」
あああ…………ちゃんとご飯食べられたから少しは体調マシになってくれないかな…………
あー、気持ち悪…………
胃もたれひどいわー…………
胃もたれと下痢はひどいけど美味しいご飯に大満足して、次に向かったのはここ。
ウブドに来た日本人が100パーセント行くであろうスタバですね。
なんでそんなたかがスタバに確実に行くのかって言ったら景色が素晴らしいかららしいです。
なにやらここのスタバではウブドらしい景色を堪能できるらしく、これほど地域色のあるスタバは世界でも類を見ないと言われるほどなんだそう。
スタバってアレですよね。よく現地の雰囲気を壊さないようにそれぞれの町に溶け込むように作ってたりしますよね。
ていうか、僕スタバそんなに好きじゃないんですよ。
まずなかなか高いじゃないですか。500~600円するじゃないですか。
そしてカップにマジックで名前書いてくるじゃないですか。
なんかそれがオシャレみたいな感を出してくるじゃないですか。
そしてそんなスタバに行ってる人たちもなんかオシャレ番長的なオーラ醸し出してないですか?
えーえー、そうです、田舎もんはタリーズが限界ですよ。普段はジョイフルですよ。
さーて、それではその噂のウブドらしい景色ってヤツを拝ませてもらおうじゃないですか?
どれほどのもんですかねぇえええええ!!!
ゲロパネェ。
なにこれ?
バリヒンドゥーの寺院の中にスタバのテラスあるやん。
テラスから寺院丸見えやん。
超すげぇ!!!!
これはゴメン!!マジですげぇ!!
ジョイフルとか言ってごめん!!!
最近あんまり出来てなかったので、日本語が飛び交うスタバの中でちょっとネット作業して、それからボチボチ宿に向かって歩いた。
雨の夜にもかかわらずたくさんの人が歩いているんだけど、半分は観光客、半分が伝統衣装を着た地元の人たちだ。
みんな王宮でやってる行事に参拝しにきており、割れ門の中に吸い込まれて行く。
そんな王宮の中から、なにやら耳心地のよい、不思議な音が聞こえてきた。
あ、これってなんかバリっぽいな。
「あ、ガムランだよ。私大好きなんだー。」
そうだ、ガムランって言ったらバリの伝統音楽だ。
塀の間からのぞいてみると、ガムラン小屋の下でたくさんの男たちが楽器を演奏していた。
大小様々な鉄琴、木琴、太鼓、銅鑼を使った打楽器の編成みたいで、幾重にも重なる音がめちゃくちゃ深みのあるエキゾチックな雰囲気を演出している。
無数の打楽器、独特なリズム、
しばらく聞いていると、なんか宇宙を感じさせるような、そんな怪しげな感覚に陥ってくる。
うわあああ、気持ちいいな。
バリすげぇな。
ウブドにきて、ようやくちゃんとバリの伝統的な部分に触れられたような気がする。
カンちゃんがバリに惚れた気持ち、このガムランを聞いてるとなんとなく分かるような気がした。
明日はぐるっとウブド周辺の観光地を回る予定。
もっとバリの深いところを見られたらいいな。
あ、ちなみに宮崎にもスタバあります。