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カレーうますぎ。でも道は終わってる


こんにちは!神田です。



何事においても、完璧じゃない感じが好きなんです。


整いすぎたコンクリートの道よりも、砂利道とか。

コンビニよりも、品揃えの少し悪い商店のお店とか。

人でも、物忘れしやすいとか、ちょっと部屋汚いとか。




だから不完全でいいよね、私たちも。


あ、でもフミくん完璧主義者かも・・・。





おわり









2017年11月16日(木曜日)
【インド】 アラコナム




「フミー、ナオー、オハヨウゴザイマス。」



朝起きたらカデルがチャイを持ってきてくれた。





ここはカデルの部屋。


でも俺たちのために自分の部屋を貸してくれて、カデルは2階の別の部屋で寝ていた。


カデル、マジでありがとう。





はぁ………………チャイが美味すぎる……………


疲れきってボロボロになっていたので、ゆうべは泥のように眠った。


そして朝からこの熱い濃厚なチャイ。


甘すぎるくらい甘いミルクティーが体に染み渡る。



よし、これでエネルギーを取り戻したぞ。

















「フミはタタっていう車メーカー知ってる?インドの。」



「あぁ、よく見かけるね。」



「昔ムンバイのホテルで1人のインド人がカフェから追い出されたことがあるんだよ。そこは高級なホテルで、イギリス人が行くようなお店だったからね。ウェイターにお前は奴隷だからここに入ってはいけないって言われたんだ。そしてそのインド人は後日そのカフェをホテルごと買い取ったんだ。それがタタの社長だよ。」



そんな話をしながらカデルと朝の学校の周りを散歩する。





カデルはインターナショナルな男で、インドのこういうところがダメなんだよってよく言ってるけど、なんだかんだやっぱりインドのそういう英雄話が大好き。


いつも、インドはこんなにすごいんだよという話をしてくれる。








学校の周りにはカデルたちが作っている無農薬の畑が広がっており、たくさんの野菜や果物がなっている。


無農薬、健康にいいというところを強調するカデル。

本当健康志向だよなぁ。




植物を見ていてふと思ったけど、そういえばこのタミルナードにはアガスティアの葉という、全人類1人1人の未来が書かれた巻物が存在する。


3000年前にアガスティアという聖人によって書かれたものらしく、たまに世界一周旅行者でもその巻物を見に行く人がいるんだよな。


やっぱりインドはミステリアスな国だ。




「カデルはアガスティアの葉って知ってる?」



「あー、知ってるよ。カンチブラムのやつだよね。未来が書かれてるっていう。でもあんなの超フェイクだからやめたほうがいいよ。」



「そ、そうなの?」



「観光客向けのアトラクションだよ。まぁもしかしたら2~3人は本物がいるかもしれないけど、誰もその存在は知らないよ。」



カデルは面白いインド人だ。











畑の奥には深さは20メートルくらいの池があった。


どんな干ばつでも干上がらない池で、この辺りにはこうした池がふたつ存在するみたいだ。



「日本にも井戸はある?」



「もちろんあるよ。でも貞子が出るから気をつけてね。」



「サダコ?」



「井戸から出てくる女の人の幽霊。」



「なるほど。じゃあ日本でやる会社の名前はサダコテクノロジーにしようかな。ヒャヒャヒャー。」



11月だというのに蚊に刺されまくりながら畑を見て回り、それから美味しい朝ごはん。





ドーサをカレーにつけて食べると香ばしい香りがしてすごく美味しい。



いやぁ、酒も飲まないしカデルの家のご飯食べてたらめっちゃ健康になれそうだ。



「あ、フミほら、これ今日の新聞。」



「ん?なに?」







すぐ新聞載る。






「あ、フミこれも。」






すぐニュース出る。





だからただのナメクジ食べた男なんですけど……………



昨日の運動会のことがニュースになってて、日本人ミュージシャンのゲストが子供たちに激励を送りましたっていう感じみたいだった。






ママ!!いつも美味しいご飯ありがとう!!














ご飯を食べて少しゆっくりしたら、幼稚園クラスの子供たちに少しだけキラキラヒカルを教えたりして遊んだ。





















いやぁ、インドの子供って可愛いよなぁ。

マジでやりすぎのトップモデルですか?ってくらいのまつ毛がバサバサついてて、目もクリクリですごくピュア。


あどけない声で一緒に歌ってくれ、こっちが癒される。


















でも今回はカデルの学校では活動はしない。


目的はあくまで恵まれないストリートチルドレンへの支援。




あれは前回の世界一周を終えて日本に帰国しているころ、日本でカデルというインド人に出会った。


インドでストリートチルドレンに対しての支援をしたいと思ってはいたが、当時まだインドになんのあてもない状況。



そこで英語ペラペラの信用できるインド人と出会えた。


しかも学校をやってて、さらに一部お金のない子供たちへ無償で教育を提供しているという話を聞き、こりゃ巡り合わせだ!!と思ってソッコーでカデルの学校で音楽を教えるという話を進めた。



でも実際行ってみると、カデルの学校に来てるほとんどの子供は、インドの中ではある程度お金のある家庭の子供たちだった。


カデルのところでインドの子供たちに音楽を教えるということができたのはすごくいい経験だったけど、俺が支援したいのはもっと貧しくて厳しい環境にある子供だ。


今回はちゃんとそっちに集中しないと。

















































お昼ご飯を食べ、少しアラコナムの町に用事を済ませに出かけた。







まずやってきたのはケータイ屋さん。

カデルが、インド滞在中は電話とネットが使える状態にしておいたほうがいいということで、シムカードを入れることにした。





ボロボロの小屋みたいなオフィスに入り、ちゃちゃっと手続き。


およそ現代文明とは無縁そうな小屋の中にいる伝統衣装の女の人がスムーズにネットに接続してくれた。





インドすげぇ。



これはプレゼントだからとカデルがおごってくれた。

カデルありがとう!!




あれ?チロル?















「カデルサンキュー。それにしてもインドは道が悪いよねぇ。ボコボコだね。」



「この道の真ん中が溝になってるだろ?パイプ工事のために真ん中を掘ったんだよ。そんで工事の後にアスファルトで固めるはずだったんだけど、土でちょっと埋めてそれで終わり。雨が降ったら水が溜まるし、どんどん沈んでいくよ。」



「そりゃそうだよね…………」



「でも埋めただけマシなんだけどね。工事を始めて穴を掘って、そんで掘ったことを忘れて穴のままほったらかしなんてよくあることだよ。」



「び、ビビるね…………」



「ホラ、そこの工事現場の砂が道を半分ふさいでるだろ?道を半分ふさいでて、みんな砂を乗り越えながら通ってる。でも誰もなんにも言わないのさ。日本だったらどう?」



「そうだなぁ、まず市に道路使用の許可を取って、カラーコーンで区画整理をして、何日以内に終わらせるという紙を近隣に配布したりするかな。」



「インドではそんなことひとつもしないよ。みんな1人1人がそれぞれのルールを持ってて、それを優先させて生きてるからこうなるんだ。」




いやぁ……………半端ないよなぁ……………


一事が万事これなんだもん……………


それで国が成り立ってるってのがマジで信じらんねぇ……………






カデルが言うに、インドの長所は何でも受け入れること。

それが現在の経済発展に繋がっているけど、短所もまた悪いところを何でも受け入れてしまうところらしい。


確かに。



別にいいんじゃない?

え?なにが悪いの?

それで?


全てにおいてそんな感じ。



ゴミもそこらじゅうに捨て放題、やったらやりっぱなし、交通ルールもほぼ無視、


でも信仰心は篤くて、絶対に左手で物を受け渡してはいけないとかの風習も根強い。




インドは世界の異次元。


揺るがない怪物だ。




「そういえばさ、この前こんな話を聞いたんだよ。とある飛行機がフライト中に故障して墜落しようとしている。そこでスチュワーデスさんが飛行機から飛び降りるよう乗客に指示を出す。でも乗客は怖いからなかなか飛び降りない。そこでスチュワーデスさんは、どうやったら飛び降りてもらえるか乗客の国籍別に考えた。アメリカ人には『飛び降りたらヒーローになれます』と言った。するとアメリカ人は飛び降りた。日本人には『みんな飛び降りてますから』と言った。そして日本人は飛び降りる。ドイツ人には『法律で決まってますから』と言った。するとドイツ人は飛び降りるらしい。じゃあインド人には何て言ったらいい?」



「背中押せばいいよ。」




爆笑。

カデル面白いなぁ。























スーパーでちょっとお買い物し、家に帰るとカデルがカレーを作ってくれた。


肉好きな俺たちのためにチキンカレー。


ピュアベジタリアンのカデルだっんだけど、最近は少し鶏肉も食べてるみたい。

お医者さんに鳥のササミも少しは摂ると健康にいいって言われたからみたい。






調味料いっぱい。






お坊ちゃんのカデルなので家には料理担当のスタッフがいて、自分では料理なんかしたことないのかと思っていたけど、そこはさすがのインド人。


10以上の無数のスパイスを複雑に混ぜまくってグツグツと煮込んでいく。


なんか木とか入れてる。


日本料理みたいな繊細さはないけれど、この何層にも重なるスパイスの秘密はインドにしかないものだろうな。







「カデルは日本に行った時にインド料理屋さんとか行くの?」



「行かないよー、本当ひどくて全然食べられないもん。ほとんどが偽物だね。しかもやってるのはインド人じゃなかったりするからね。」



あぁ、そうなんだ。


日本人からしたらインドカレー屋さんのカレーがインドのカレーってイメージだけど、本場の人からしたら偽物なんだなぁ。


ヨーロッパにある中国人が作ってる偽物スシみたいな感じなのかな。




本当のリアルな南インドのカレーを食べたかったらもっと南のど田舎でたまに見つけられるんだそう。


婆ちゃんが土でできた素焼きの鍋で煮込んだカレーは、それはそれは美味しいらしい。












「辛っ!!!これ辛っ!!!!」



「辛いー!!口の中が痛い!!!でも食べるの止められないー!!」






マジでウルトラ辛くてたまらん!!!


食べたことないけどココイチの1番辛いやつくらいあるんじゃねぇか!?ってくらい辛い!!!


頭ぐわんぐわんしてくる!!!





「ひゃひゃひゃー。これでも辛かった?2人のためにかなり抑えて作ったんだけどなぁ。本当はこれの5倍くらい辛いよ。」




インド人の口どうなってんだ……………


インド人からしたら升本とか、子供用ですか?くらいの感じだろうな……………




でもとにかくめっちゃ美味しい!!!


カデル料理上手やん!!


作りかたをカンちゃんが全部メモったので、帰国してからも食べられるね!!

日本人に食べさせたらキレそうだけど!!


























ご飯を食べ、ワイファイでネットをして、のんびりカデルとお喋りして、昨日今日で移動の疲れもほとんど取れた。


明日はついにチェンナイに向かう。

ホテルに泊まりながら施設めぐりだ。




1ヶ月でどれだけのことができるかな。


頑張らないとな。



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