こんにちは!神田です。
日本に帰国したらとりあえず車の免許を取ろうと思います。
今更感はんぱないです。
アメリカで取ろうとしたんですよね、20歳の頃。
確か日本よりもかなり安く取れる上に、実地試験は自分で車を運転して持っていくっていう斬新さ。
免許持ってない人が、自分の車を運転して免許を取りに行くっていう。
だから小さい車で行くと縦列駐車の試験簡単だよ〜とか言われてた気がします。
筆記は変な日本語だけど一応日本語で受けれるし。
観光ビザの人が運転免許をアメリカでお得に取得しよう!とかいうのを防ぐために、
3ヶ月以上滞在してる人のみが取得できるっていう決まりが確かありました。
そして、取得してから更に最低3ヶ月はアメリカにいないとその後日本で書き換えができないという決まり。
多分。
じゃあアメリカで取ろう〜安いし〜ふんふん〜♪と余裕をこいていたら、気づいたら帰国3ヶ月をきっていて取り損なったっていう・・・。
そのツケがまわってきました。
めんどくささしかないですが、がんばります。
おわり
2017年9月27日(水曜日)
【オーストリア】 ベイドリンガウ ~ ウィーン ~ クレムス
寝てたらいきなり車がぐわんと揺れた。
え!?な、なに!?変態!?変態が来た!?
焦って目を覚ましてリアガラスから外を見ると、車の真後ろに大きなバンがくっついていた。
当たってるやん。
体を起こした俺を車内に見つけて、運転席のオッちゃんが焦った顔をしてる。
パジャマのまますぐに車を降りた。
そしてリアバンパーを確認。
後ろのバンのオッちゃんもすぐに降りてきた。
傷の確認をしてる俺の横に来てドイツ語でなにやら言っている。
まったくー、寝てるところにぶつけられるとかなかなか焦るわ。
でもまぁゆっくりと当たっただけだったので運良く傷はなく、オッちゃんに大丈夫ですよーと言うと、すまんなー、エンチュルディグンなーと言ってどっか歩いて行った。
ドイツもそうだけど、オーストリアの人も車をとても大事にする。
日本みたいに、ちょっとした傷でも事故扱いだ。
フランスとかスペインの人は、バンパーは傷つくもの、サイドミラーはもげるものって思ってるので、平気で路駐してる車にゴツンゴツン当てながら走ってる。
サイドミラーをガムテープで固定してて、それが取れかけてプラプラなってるのなんて普通。
でもこのゲルマン民族エリアでそれは通用しない。
オッちゃんも中から人が出てきて焦っただろうな。
まだ車の中で寝転がってるカンちゃんに大丈夫だよーと声をかけ、パジャマのまま背伸びをした。
ここはベイドリンガウという駅の駐車場。
今日は1週間待ったインドビザを受け取りに行く日。
受け取り場所は申請場所と同じく、ウィーンのインドビザセンターだ。
ちなみに場所はここ。
ちょっと面倒なのが受付時間で、申請の時は朝の9時~12時の間だけど、受け取りは16時~17時の間のみとなる。
めっちゃ中途半端な時間なので今日は路上はお休み。
お昼に知り合いとの約束を入れてるので、それが終わってからのんびり取りに行くか。
あと、こんなベイドリンガウなんて謎の駅で寝てたのはウィーンに電車で向かうため。
ウィーン市内はマジで死ぬほど駐車場代が高いので電車で行こうかって話してたんだけど、2人分の電車代とどっちが高くなるだろ?
オーストリアの電車ってそんな高かったイメージはないんだけど。
そうして昨日ウィーンに向かいながらこのベイドリンガウの駅でチケットの値段を調べてみたところ、まず、
ウィーン市内はどこまで乗っても1回2.2ユーロ、290円。
朝8時から夜20時までのショッピングチケットが6.1ユーロだっかな?820円。
24時間チケットが7.6ユーロとか、1000円。
うん、そんな高くない。
2人で往復したら8.8ユーロ、1160円。
ウィーン市内の駐車場だったら2時間しか止められない。
このベイドリンガウはウィーン市域の西側の1番端っこの駅。
駅の周りは自然に囲まれた閑静な住宅地で、みんなそこらへんに無料で路駐しまくっている。
駅にも無料駐車場が整備されている。
うん、ウィーンに行くときは郊外の駅に無料で車を止めて電車で行くべし。間違いなく。
ゆうべの焼うどんがあまりにも美味しかったので、またカンちゃんにリクエストして作ってもらい、美味しい美味しい言いながらそれを食べたら、いざ出発。
駅でチケットを買ったらすぐに電車がやってきて乗り込んだ。
あ、刻印機でチケットに時間を刻印することも忘れずに。
これやってなかったらチケット買ってても容赦なく罰金です。
うわー、電車とかめっちゃ久しぶりすぎてワクワクする!!
さすがヨーロッパの先進国、オーストリアの電車はピカピカのツルツル。
オーストリアの電車は5年前に何回か乗った以来だなぁ。
ヨーロッパの電車とか懐かしいなぁ。
あぁ、もうちょっとしたら地獄のインド電車か……………
拷問のやつ……………
電車はわずか15分くらいでウィーンの西駅に到着。
大きな駅で、都会の雑踏が懐かしい。
ここは終着駅になっていて、ここから先はウィーン市内に張り巡らされている地下鉄に乗り換える流れだけど、時間があるのでのんびり歩きながら向かうことにした。
ウィーンは大都会。
ウィーンという都市の中に渋谷とか新宿とか錦糸町みたいに、個性的な繁華街があちこちに散らばっているので、歩くだけでも楽しい。
西駅の目の前にはライムグルーベというとても賑やかなショッピングストリートが真っ直ぐに伸びていた。
たくさんの人が行き交い、派手な看板が空を狭めている。
街路樹が黄色く染まり、忙しそうな人が携帯電話片手に歩き、人々が優雅にカフェのテラスでコーヒーを飲んでいる。
秋の都会には、都会なりの風情がある。
これ最初からこの値段書けばいいと思う。
ちっちゃいカッパ巻き6個で580円て。
スシローの職人さんたちに謝れ!!
ちなみにカンちゃんはくら寿司派です。
くら寿司行ったことない。
そんなウィーンの街中を歩いていたら自然とここに入店です。
ザラ好きすぎ。
日本でもザラ行くかなぁ。
日本のザラ高いしなぁ。
ていうかこのコートめっちゃカッコいい。
こんな雰囲気あるコートを着こなせるイカした大人になりたいなぁ。
158ユーロか……………
21000円……………
日本で買ったら3万以上するだろうなと思うとお得な気もするけど、さすがにこれは高い……………
オーストリアを出るまでに何かの間違いで冬物セールやってたら買おうかな…………
いやぁ、これカッコいいわー……………
日本で絶対見ない光景。
後ろ髪引かれつつザラを出て、知り合いと約束していたカールスプラッツの駅にやってきた。
そこで合流したのは、大島さん!!
大島さんお久しぶりです!!
ウィーンを中心にヨーロッパ中で活躍しているアーティストの大島さん。
様々な舞台演出や映像、現代アートも手がける芸術家さんで、マジですごい人だ。
ウィーンに行くのでお茶しませんか?とお誘いさせてもらったんだけど、お忙しい中こうして付き合っていただきありがとうございます!!
「いやー、今回はあれからどこに行ってたんだっけ?」
「イギリスとアイルランドとバルカン半島とアフリカと南ヨーロッパです。」
「もうじゃあこれで世界のほとんどの地域に行ったんじゃない?世界を旅し尽くしてみてどう?人間の根源に色んなことを感じない?」
本当は俺たちが色んなお話を聞きたいところなのに、大島さんは俺たちにたくさん質問をしてくれる。
旅のことや、将来のことや、子供のこと。
疑問を突き詰めていく人で、それでいて会話が上手。
俺とカンちゃんなんか普段、あそこに牛がいるねえええ、牛は大きいねえええ、とかそんなアホみたいな会話ばっかりなので、こんな深いアーティスティックな話が出来てすごく嬉しい。
「あ、そういえば月曜日のパーティー、どうでしたか?」
「いやー、飲みすぎたよ…………」
実はおととい大島さんからメールがきてパーティーに誘ってもらっていた。
「ちょっと早めにウィーン来てない?日本人アーティストの飲み会があるんだけど、来たら面白いと思うよ。」
っていうことで、なにそれめっちゃ楽しそう!!って思ったんだけど、その時すでにペルテンの路上ライセンスを取得した後だったので、残念ながらお断りさせてもらった。
その夜はウィーンにいる日本人アーティストたちが勢ぞろいで、みんなでご飯食べて、その後バーに行ってカクテル作りまくって、なんなら創作カクテルやろうって色々酒を混ぜまくって飲みまくってとんでもないことになっていたそう。
クソ楽しそうなんですけど!!!
「いやー、飲みながらみんなでサイドビジネスとかやらない?って話になって、トンカツ屋さんとか牛丼屋さんとか絶対流行るよね!!ってめっちゃ盛り上がったんだよねー。でも結局最後はみんな、アートで頑張っていこうかってなって終わったんだけど。あははー。」
アートで頑張っていこう。
この言葉に海外でアートで生きてる人たちの気合いを感じるなぁ。
アーティストって、きっとそういう人たちなんだろうな。
2時間近くお話させていただいたんだけど、大島さんの空気感が楽しくてあっという間の2時間だった。
わざわざインドビザセンターの近くに待ち合わせ場所を指定してくださった優しい大島さん。
大島さん、またオーストリアにいるうちにお会いできたら嬉しいです!!
ありがとうございました!!
大島さんと別れたら、のんびり歩いてインドビザセンターに向かった。
ウィーン歌劇場の横からメインストリートに入り、気になるお店を覗いたりしながら歩く。
人はものすごくたくさんいて、観光客の姿もわんさか。
ここはウィーンだもんなぁ。
アホの俺でもオーストリア=ウィーンって知ってたくらいの超有名な町。
石造りの豪壮な建物が並ぶ風格ある世界遺産の町だ。
観光客であふれかえってる。
路上ミュージシャンも何組かいた。
あ、ウィーンでも結構いるんだな。
お金入れのギターケースの中に何かの紙が入っていたけど、あれはきっとライセンスだな。
ウィーンのライセンスとか厳しそ。
俺も時間があったらやってみようかな。
いやぁ、楽しそうに歌うなぁ。
アフリカの素敵な歌にチップ。
インドビザセンターでのビザ受け取りは2秒だった。
申請の時に渡されていた書類を見せたらソッコーでインドビザが貼り付けられたパスポートを返してくれた。
あ、そういえばこの1週間、パスポート不携帯だったわけだけど、2日前くらいに職質をされた。
こんな時に限って………ってちょこっと焦ったけど、俺は運転免許証、カンちゃんはパスポートのコピーを所持していたのでそれで問題なかった。
これがヨーロッパじゃなくて面倒くさい国だったらソッコー賄賂とか請求されてたんだろうな。
警察が真面目なことが当たり前の国で生きていきたいもんだ。
「さてー、神田さん。これで用事も終わりましたけども。そういえば近くに中華街がありますなぁ。」
「ほう?」
「この前行ったチリトウフのお店美味しかったですねぇ。」
「ほう?」
「でもなぁ、この前は神田さんの誕生日だったから行ったわけだし、そんな何回も贅沢なことしてたらダ、」
「ほう?」
ほう?
ほう?
ほう?
めっさ美味しいです。
ウィーン行ったらどうぞここへ。
値段も安いし、ヨーロッパ風のではなくマジの本格的中華を食べられます。
お店のスタッフさんたちも優しいです。
めっちゃお腹いっぱいになって西駅へ戻っていたら楽器屋さん見つけたのでピックを買っといた。
12個セットで8ユーロ、1060円。
俺アホみたいにピックなくすんだよなぁ。
すり減ってすり減って、弾けなくなってやっと取り替えるってところまで使ったためしがない。
普通は1個1ユーロ、130円するからポンポンなくしてたらカンちゃんに怒られてしまう。
「いやー、そういうすり減ったピックを女の子にあげたらピックに穴を開けて紐を通してネックレスにしてくれる、という妄想をギター弾きの男たちはみんなするんですよ。神田さんは僕のピックネックレスはご所望ですか?」
「もらってもええけど、つけへんよ。」
「ちょ!!まぁ確かにそんなロックロックした格好カンちゃんは似合わんやろうけど。」
「友達にだんじりのお札の首飾りならもらったことあるよー。つけたことないけど。」
河内の人にはピックよりだんじりの札ですね。