こんにちは!神田です。
昨日フミくんがブログで、私はのんびり派でフミくんは常に自分に何かを課してないと!てタイプって言ってました。
そうです。
なんなら私は、敢えてでものんびりいきたいくらいです。
職場ではよく、やる時と抜く時の差がすごいよね。て言われてました。
サボり上手だよね。とも・・・。
私は抜くとこ抜かないともたないよって思うので、抜きます。よく。
だいたい抜いてます。たまに気合い入ります。
そしてフミくんは超絶マイペースな人です。
自分のペースをすごく大事にします。
でも最近は「あ。私に合わせようとしてくれてる。」て思うことも多々あります。
「最近私に合わせてくれてるよね、ありがとうね。」て言うと、
「してないし!俺、極悪人やし!!」とか言ってます。
照れているようです。
おわり
2017年8月25日(金曜日)
【オーストリア】 山の中 ~ リーエンツ
この前、爺ちゃんが亡くなった時に里帰りしていたお母さんに電話をかけたらこんなことを言ってた。
「ナオちゃんは料理が上手やねぇ。ブログ読んでると美味しそうううな料理を作っちょるわー。限られた道具しかないのに偉いねぇ。」
それをカンちゃんに伝えたら、あああああ!!!いつも同じのばっかり作ってるからレパートリー少ない子って思われてまううううう!!!って嘆いてました。
お嫁さんはそういうの気にするようです。
姑の嫁いびりとかマジ怖いですね。
ウチのお母さんはそういうのないと思います。
カンちゃんは料理上手です。コンロしかない状況でも色々工夫して美味しいご飯を作ってくれてます。
ていうかカンちゃんとしてはもっと色んなオシャレ料理とかにチャレンジしたいようなんですが、僕が決まったのばっかり食べたがるからレパートリー少ないように見えると思います。
お嫁さんは家事のこととか気にするようですが、旦那さんの僕は稼ぎを気にしないといけません。
カンちゃんのご両親が親戚の人に、「ナオちゃん結婚したらしいねぇ、旦那さんはどんな人?稼ぎはええの?」って聞かれた時に、恥ずかしい思いをしないでいいように頑張って稼がないと。
いやぁ!!金がなくてシャワー浴びられなくて野原でペットボトルで水浴びしてますわー!!ハハハー!!って親戚の方々に伝わっていたらどうしよう…………
カンちゃんの淡路のお爺ちゃんってめっちゃ職人気質の怖い人らしいし……………
さて、ゆうべ10℃という極寒の山の中で根性でペットボトルシャワーを浴びたおかげで気持ちよく目が覚めた朝。
シャワーを浴びると肌がサラサラして寝心地がいいです。
そんな当たり前のことをしみじみと感じられるペットボトルシャワー、みなさんもいかがですか?
頭がもう少しで割れそうになること請け合いです。
「よっしゃあああああ!!!!カンちゃん!!今日は稼ぎますよおおおお!!!俺の大黒ぶりを見せつけてメロメロにしてやる!!!」
「頑張ってー!!美味しいご飯作るね!!」
「コノヤロウ!!いい嫁気取りか!!可愛い!!!」
朝から仲良く車の中の整理をしたらエンジンをかけて山道を走った。
今日の目的地であるリーエンツはアルプスの相当山奥にひっそりと存在する町で、インスブルック側から行こうと思ったら大きな山越えになる。
おかげで2本ある道がどっちとも有料道路という、めっちゃ行きにくい町。
金払わんと行けないって、どんな特別なとこなんだよ。
クネクネの山道を登っていくと、しばらくして長いトンネルが現れる。
そこを抜けると料金所のゲートになり、11ユーロのお支払い。1400円。高え。
でももう1本の道は34ユーロくらいするので、必ずこっちを通りましょう。
ただ高いほうの道は景色がめっちゃ綺麗なドライブコースみたいなので、一度は行ってみてもいいかなぁ。いや、やっぱ行かん。4500円は高すぎる。
峠を越え、そこからはヘアピンカーブの連続でどんどん標高を下げていく。
前回来た時は10月ですでに真っ白の雪景色だったけど、8月の今は緑が輝く夏の景色だ。
薄い緑、濃い緑、様々な色の緑が大地に塗られ、とても目に優しい。
そんな山道を下り、30分ほどすると建物が増えてきた。
リーエンツに入ったぞ。
見覚えのある道を走り、去年も止めた駐車場に迷わず入った。
町のど真ん中の駐車場だけど、3時間マックスで2ユーロ、260円という良心的な値段。
駐車場の目の前にあるのは懐かしのエルビスさん。
エルビスさん!!お久しぶりです!!
今日もパイセンの歌、やらせていただきます!!
エルビスパイセンのお隣には懐かしのブルースブラザーズとレイチャールズ。
めっちゃ怪しい。
でも日本でも山の中のドライブインとかでこういう変な建物ありますよね。
めっちゃ変わりモンのオッちゃんとかが作った謎のアミューズメント施設。
そういうの面白そうでよく行ってました。
ちなみにリーエンツのこの謎の建物はミュージック博物館ということらしい。
時間あったら行ってみようかな…………
よっしゃリーエンツ久しぶりいいいいいいいい!!!!!!
ぬぐおおおおおおおお!!!!めっちゃ人おる!!!!!!
めっちゃおりまくりやん!!!なにこれ!!!
程よい大きさのホコ天に溢れんばかりの人人人!!!!
ローシーズンは静かな町だったのに、さすがはサマーシーズン!!!
アウトドアファッションの人たちが町のマップを片手にめっちゃ歩いており、観光客まみれだ!!!
このリーエンツはアルプスど真ん中。
周りを見渡せばノコギリみたいなギザギザの山々がズゴンズゴンそそり立っており、山好きにはたまらない場所なんだろう。
壮大な岩山が天を突いている様子は、この美しい町が多いオーストリアの中でもトップ3に入る大自然の町だと思う。
よおおおおし!!!
気合い入るぞおおおおおお!!!!
ソッコーで路上開始!!!!
いやぁ、いいです。
リーエンツはいいです。
僕のリーエンツでの定位置は、Mプレイスというスーパーマーケットの出口のとこ。
小さな凹みになっていて音が響いてやりやすいのと、スーパーの出口なので買い物を終えた人がお釣りを投げ込んでくれる。
めっちゃいい。完璧。
周りのお店の人たちも外に出てきて一緒に歌ってくれたりしてすごくいい雰囲気。
やりやすいことこの上ない。
しかし不思議だなぁ。
こんなに人の多いホコ天の町なのに他のパフォーマーが1人もいない。
ジプシーファミリーがいるかなぁって思ってたんだけどな。
もしかしたらライセンス制度ができてるかもしれないっていうのも考えたけど、そんな様子はなさそう。
この町には1人、ギター弾き語りの女の子ローカルバスカーがいる。
彼女はいつもホコ天の向こう側の1番人が集まるH&M前でやってるので、ローカルを尊重して俺は反対側のスーパー前でひっそりやるようにしていた。
そんな俺のことを向こうも友好的に思ってくれて、CDを買ってくれたり、世間話をしたりして結構仲良くなっていた。
久しぶりに再会してイギリスとかアフリカの話とかしようと思ってたんだけど、今日はH&M前に彼女の姿はない。
もしかしたらサマーシーズンで彼女もどこか遠征に行ってるのかもしれんな。
でもおかげでこの人で溢れるリーエンツの町を完全独り占め。
場所を移動してホコ天のど真ん中で歌うと、すぐに人だかり!!
めっちゃ反応いい!!!
後ろ姿似すぎ!!
「ハーイ!!僕ら小さな政治団体なんだけど、このサングラスをかけて一緒に写真を撮ってもらえないかい?活動の一環なんだ!!」
「あ、もちろんいいですよ。」
サングラスが死ぬほど似合わない。
「ホテルカリフォルニア!!素晴らしい!!僕らはいつもディスカッションするんだ。ホテルカリフォルニアのギターとダイアーストレーツのスルタンスウィングのギター、どっちが優れてるかね!!一夏中、議論をするんだよ!!」
目の前にある地元のリキュール屋さんのおじさんがめっちゃいい人で、俺たちがやるのをすごくサポートしてくれる。CDも買ってくださった。
音楽好きなおじさんで、英語も堪能で、こういうローカルの人と知り合えるとすごく心強い。
まだ起きてからなにも食べてなかったので朝昼ご飯にケバブ!!
美味しい!!
そして値段もドネルで3.9ユーロ。500円!!
ボリュームあるし美味しいし安いし、良いケバブ屋さんがあるだけでその町の価値が上がると思う!!!
この町はイタリアとの国境に近い町なので文化も影響されており、12時~14時の間はシエスタがある。
おかげで店が閉まって閑散としてしまうところなんだけど、サマーシーズンはそんなん関係ない。
人通りは途絶えることなくバンバン流れており、いつまででもやれそうな雰囲気だ。
でも明日もあるからこの辺にしとくかな。
あー、疲れた。
さすがに1週間の疲れが溜まってきてるな。
「旅するにこいちのノリ君ってどんなに仕事が大変でも疲れたって絶対口にしないらしいね。」
「ねー、疲れた疲れたって言ってるとイヤイヤやってるような感じになるよね。」
「ち、違うし!!イヤイヤじゃないし!!路上大好きやし!!でも疲れるもんは疲れます。」
あー、今日も楽しい路上だったな。
路上を終えたら目の前にあったお土産物屋さんを覗いてみた。
これからオーストリアでお世話になってる人に会いに行く予定なのでお土産を買っていこうと思ってたんだけど、ちょうど欲しかったものがここに売っていた。
とても丁寧に優しく接客してくれるおばちゃん店員さん。
オーストリアの人は英語が上手なので本当に楽だ。
そしてお会計をしたんだけど、コインで支払いをすると、なぜか最後の2ユーロを俺に返してくるおばちゃん。
え?なんで?ちょうど払ったはずなのに?
わけがわからずにいると、あなたの歌が素敵だからよ、とニッコリ笑ってくれるおばちゃん。
ああああああああああ!!!!!!リーエンツ好きいいいいいいいいいいい!!!!!
めっちゃ暖かい気持ちで車を走らせ、食材の買い出しにインタースパーにやってきて、駐車場から見上げると向こうに壮大な岩山がそびえている。
あまりの巨大さ、ダイナミックさにCGに見えてしまう。
あれ本物か?
買い物を終えたら寝床を探して山のほうをぐるぐる走り回ったんだけど、山々に囲まれたのどかな住宅地もとても味がある。
道端のキリスト像、花が飾られたベンチ、木彫りのモニュメント、人々の可愛らしい生活が想像できてとても穏やかな気持ちになる。
リーエンツすげぇところだなぁ。
本当大好きな町だ。
山がそびえる国道沿いの空き地に寝床を決め、カンちゃんが晩ご飯に作ってくれたのはミートソースパスタ。
これみなさんどっち派ですか?
食べてるとミートソースが先になくなる派、それともスパゲティが先になくなる派。
僕はスパゲティが先になくなる派です。
子供の頃からミートソースパスタが大好きで、お母さんがよく作ってくれてました。
そんでいただきまーす!って食べるんだけど、ミートソースって貴重な感じがするじゃないですか。
この限られたミートソースを最大限使って美味しくスパゲティを食べなきゃ!!って思ってしまうのか、いつも先にスパゲティがなくなっていって、最後のほうでミートソースをたくさん食べるっていう状況になります。
貧乏性なんだと思います。
でも僕がそうやってミートソースを節約して食べてる横で、兄貴がソッコーでミートソースばっかり食べまくってミートソースのおかわりに行きます。
おいコラァ!!!
そんな勝手が許されると思ってんのか!!!
絶対に許せん!!!!
カレーもです。
ルーをめっちゃ贅沢に食べる人いるじゃないですか。
なんかそういうのできない性格です。
だから逆にいつかそういう自分の中のタブーを犯したいと思ってます。
「カンちゃん!!ミートソース死ぬほどかけて!!!いつも兄貴にミートソース取られてたあの恨み晴らさでおくべきか!!!」
「あかんよー、私もスパゲティ先になくなる派やからねー。ミートソース大事に食べんといかんよー。」
カンちゃんがミートソースばっかり食べる人じゃなくて良かったです。
そういう共通点、大事だと思う。
でもいつか、スパゲティ1本に対してスプーン1杯くらいのミートソースというヤンキーな食べかたしてみたい。
ミートソーススパゲティ美味しい。