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楽しみにしていたナミビア入国!!ウィントフックにたどり着けない!!



2017年4月24日(月曜日)
【ボツワナ】 ハンツィ
~ 【ナミビア】 ゴバビス






アフリカでは宿にキャンプ場が併設されてる宿泊施設が多い。



そう聞いてケニアでテントを買ったんだけど、ケニア、タンザニア、マラウィなんかは個室で十分安かったのでテント泊することがなかった。


荷物だしかさばるし、テントなんか要らんやんってここまでは思ってた。






でもボツワナに入ってからはマジでテント泊しないとやってらんねぇことになってきた。


個室が5000円、ドミトリーが1500円、そんでキャンプサイトが800円とかなのでバッグパッカーは迷わずテント泊だ。




いやー、高すぎる。


アフリカ=安いって感覚はボツワナ以南ではまったく通用しないな。


安物でもテント買っといてよかったわ。
















というわけでケニアから1ヶ月ぶりくらいにテントを張ったハンツィの朝。


雨もなんとか降らず、ホテルのレセプションで大きな荷物を預かってもらえ、広々寝ることができた。


さて、出発するぞ。




今日の目的地はナミビアの首都ウィントフック。


ウィントフックはあまり治安が良くないらしいので暗くなる前に着かないといけないだけど、昨日マムノから刻んだおかげでこのハンツィからなら余裕で夕方前には到着できるだろう。





ナミビアはこのアフリカ旅でも相当楽しみにしていた場所。


砂漠や廃墟など見所が本当に満載で、それらの場所をレンタカーで回るのが一般的だ。


レンタカーがかなり安く、自由に自分たちで回ることができ、日本人だけじゃなく多くの旅人たちがこのやり方でナミビア周遊をしている。



俺たちは5泊6日間、車を予約しており、それで値段は保険込みで35000円。


ガソリン代や諸々の費用を入れてだいたい5万円だ。


ツアーで行こうと思ったらもっともっとはるかに高い。









そんでこの費用をさらに安く上げるためにみんながやっているのが仲間の募集。


同じようにナミビア周遊をしようと思ってるメンバーを探し、一緒に回って費用を折半するというもの。


5人で回れば1人10000円。相当安い。





ただ気になるのは、6日もの間まだそんなに親しくない人とずっと一緒に過ごして上手くやれるか?というところ。


もしちょっとでも肌が合わなかったらかなりストレスだし、3日目にして険悪なムードになったりなんかしたらせっかくの周遊が台無しだ。




俺たちはあっちに行きたいのに…………

もうちょっとゆっくり回りたいのに…………

そんなにしつこく値切りしなくてもいいのに…………

またあの人、寝坊して起きてこないね…………

またあの人ウンコ漏らしたよ…………




不安要素は色々ある。



キエエエエエエエエ!!!!!っていきなり奇声をあげられたらどうしよう…………







そんな風に常にメンバーと足並みを合わせないといけないのはなかなか気疲れしそうだ。


もちろん相手側も俺たちのペースが嫌かもしれない。


1日2日なら心配ないけど、6日はなかなかだもんなぁ。


この前会った旅するにこいちのノリさんユキさんやタカシさんミホさんみたいな素敵な人たちなら上手いことやれそうなんだけどなぁ。





費用を全部出して2人でのんびり回るか、それともメンバーを探すか。


おそらくウィントフックにある日本人が集まる宿に行けばたくさんの旅人がいるはずなので、メンバー探しはそんなに難しくないはず。



まぁそんなに血眼になって探さなくてもいいか。

よほど気が合う人と出会わなければカンちゃんと2人で行くことにしよう。

















宿のスタッフさんにここからマムノボーダーまでのバスは何時ですか?と聞いて9時だと教えてもらっていたので8時半にバスターミナルに行ってみると、すでにマムノボーダー行きのバンが止まっていた。




よしよし、スムーズだぞーと乗り込もうとすると、なんと出発は想定外の10時。




えー……………まだ1時間半もあるやんー…………

暗くなる前にウィントフックに着きたいのになぁ…………




しかしどうしようもないので荷物だけ積み込ませてもらい、スーパーに行ってお惣菜を買い宿のテラスでご飯を食べ、しばらくしてからバスターミナルに戻った。





車の中はまだそんなに混み合ってなくて、いい席に座るぞーと思ったら、なんかシートの上に袋とかバッグが置いてある。



なんとこれ全部場所取り。



早めに来てシートだけ取っておいて、みんなどっかに出かけてるみたいだ。




えー…………8時半に来た時まだ全部空いてたのにー…………

こんなルールあるの知ってたらさっき取っといたのにー…………





仕方なく入り口付近の1番混み合うところに座った。

まぁこんなのマラウィの人間すし詰オンボロバンに比べたら、え?激空きですよ?ってくらいだけど。



バンの値段はハンツィからマムノボーダーまでで55プラ、590円。

3時間のドライブだ。





あれ?ハンマーヘッドシャークの人がいる。





すげぇな…………この辺りの少数民族の人たちみたいだ。




服もカラフルで、装飾品もたくさん。

いろんな美的感覚があるよなー。

















バンは快調に荒野の中を駆け抜け、ナミビアへと向けて走っていくんだけど、いきなり問題が発生さた。



今日は動物はいないかなーと窓の外を見ながらドライブしていたんだけど、いきなりバンがひと気のない一本道の真ん中で止まった。


ん?トイレ休憩かなんかか?と気楽に考えていたんだけど、車内になんかゴムの焼ける匂いが立ち込めた。



ドライバーとスタッフが車を降りてボンネットを開けてなんかやってる。




おいおい…………まさか…………




と思ったらそのまさか。







「ここで次のバンが来るのを待つ。」




そう、ディスイズアフリカ。

見事オーバーヒート。




「え?どのくらい待つんですか?」



「1時間かな。」




マジかよ…………


朝の出発も遅くなったし、このままじゃマジで暗くなる前にウィントフックに着けねぇじゃんかよ。


しかしマジでどうしようもないみたいで、乗客のみんなも外に出たりして暇つぶし。


荒野のど真ん中で取り残された俺たち。


地元の人たちはいつものことといった様子だ。







ああ…………アフリカの大地だなぁ。


ああ…………ハンマーヘッドシャークだなぁ。





狭いところ通るとき引っかかりそうだなぁ………
















ひたすら待ち続けること確かに1時間ほど。


後ろから同じ大きさのバンがやってきて俺たちの横に止まった。



あー、よかったーと思った瞬間、待っていた人たちが我先にとバンに雪崩れ込んだ。


すでに後ろのバンにも同じくらいの人たちが乗っていたので席が足りるはずもなく、車内は押し合いへし合い状態。



そんな中で俺たちもなんとかシートをひとつだけゲットできたのでカンちゃんを膝に乗せて座った。



「フミ君大丈夫?これであと2時間くらいだけど。」



「大丈夫大丈夫!足が壊死するくらいだよ!!」



「あー、ひどいー。」



「嘘だよー。くっつけて嬉しいよー。」




人だけじゃなく大量の荷物も隙間に詰め込み、揉みくちゃになってるところで巨漢のハンマーヘッドシャークおばちゃんが体をぷりぷりやって乗り込んでくる。



うんうん、こんなのまだヨユー。


こんなので無理とか言ってたらマラウィのバンのスタッフに笑われるよ。


え?まだそこの頭の上が空いてるやん?って言われるわ。


















カンちゃんを足の上に乗せて右足の感覚がなくなりつつ走り続けること2時間。


ようやくバンは国境にほど近いチャールズヒルという町に到着した。



ここからマムノボーダーまではまだもう少しあるのでタクシー移動になる。


チャールズヒルからマムノボーダーまで30プラ、320円だ。







今日中にウィントフックまで行くのは難しいかもしれないなぁと思っていたんだけど、バンを降りたガソリンスタンドにフリーワイファイが飛んでいたのは助かった。


タクシーを待ってる間にウィントフックの手前にどこかいい町はないかなと調べていると、ちょうど真ん中あたりにゴバビスという小さな町があるのを見つけた。



すぐに宿を探してみると、町の中にゴバロッジというキャンプ場併設の宿があるよう。


なにやらご飯がやたら美味しいっていうレビューがたくさんついており、評価もいい。



こりゃ今日は無理してウィントフックまで行かずに、刻んでこのゴバビスまでにしといたほうが無難だな。


よし、そうしよう。














タクシーに乗り込み、一本道を走ること10分くらい。

タクシーは国境のカスタムの目の前まで来て止まってくれた。





あんまり一般的なルートではないのか、国境は寂れた雰囲気で人も車もほとんどいなかった。


荒野の中にポツリとひとつの建物があるのみで、この世の果てみたいに静まりかえっている。







そんな建物の中でボツワナ出国のスタンプをもらったら、次にナミビアのカスタムを目指した。





広い空の下、トボトボと歩く俺とカンちゃん。


周りには森が広がり、ひと気はまったくない。


いつものような、客引きや闇両替屋だらけの国境の賑わいはどこにもなく、寂しげな風が吹き渡るのみだ。







そしてしばらくすると、小さなモニュメントが道端に現れた。


どうやらここがボツワナとナミビアの国境線みたいだ。




モニュメントの後ろを見ると、森を切り裂くようにどこまでも遠くまでフェンスが一直線に続いている。


これが大地に引かれた国と国との境か。






ここを越えたら違う国。

人間は一緒なのに。


そう考えたら国境線なんてあやふやなもんだ。


鳥は自由にこのフェンスを越えて飛んでいく。


アクロスザボーダーライン。ウィリーネルソンの声が聞こえてくる。






















ナミビアのカスタムは立派なものだった。


係官の人たちは軍人さんみたいなビシッとキマッた制服を着ており、品格がある。

建物もボツワナよりさらに立派で、どんどん先進国になっていってる印象だ。



ナミビアの入国はビザ代なしで一瞬で終了。







さてここからが少し大変なんだけど、このマムノボーダーには公共交通機関が存在しない。

つまりバスもなければタクシーも走っていない。




じゃあどうするのかっていったら、

ヒッチハイクだ。






ボツワナでもそうだったんだけど、この辺はあまり交通網が充実していないので、人々は一般的にヒッチハイクを活用して移動している。


バンで移動してるときも道端で手をあげてる人を何人も見てきた。



ただ、ヒッチハイクといってもお金を払って乗せてもらうっていうもので、俺たちが考えるヒッチハイクとはちょっと違う。


値段は交渉制だ。


アフリカでヒッチハイク?そんなの危険じゃないのか?って思ってしまうけど、このルートは本当に全員ヒッチハイクで移動しており、危険な話はひとつも聞いていないので大丈夫だろう。





というわけで止まってええええええええええええええええてえ!!!!!!!
















2秒。





超デケェ。






「ヘーイ!!どこ行くんだいガイズ!!」



「ゴバビスですー!!」



「いくらくれるー?!」



「50ナミビアドルずつ、100ドルでどうですかー!!」



「カモン!!ドライブやらかすぜ!!」





ドライバーはガタイのいいオシャレな兄さん!!


英語ペラペラで笑顔がイカしてて、手首にはダニエルウェリントン。


オシャレ!!



やっぱこの辺の人はみんなお金持ってるんだなぁ。




「アフリカもトラックドライバーは長い時間運転するの?」



「そうだな、ゆうべも夜中の1時に寝て朝4時に起きてずっと走ってるよ!!そんなもんさ!!」



「うわー!めっちゃ大変!!日本のドライバーさんと一緒だなぁ。」



「日本のトラックドライバーはいくらくらい給料もらえるんだい?」



「うーん………もちろん人や労働時間によると思うけど、だいたい3000ドルから4000ドルくらいかなぁ。」



「オーマイガー、俺の給料は1800ドルだぜ。3000ドルだなんてナミビアドルに換算したら35000ドルじゃねぇか。日本すげぇなぁ。日本で働けたらいいんだけどなぁ。」






日本の給料を教えたとして、日本人はそんなにもらってるのか………って変な考えを持たれないかとちょっと心配だったけど、兄さんはどこまでもいい人だった。



ちょっとよくわからなかったのはナミビアのお金の単位がドルなので、お兄さんの言った給料1800ドルがアメリカドルのことなのかナミビアドルのことなのか、どっちだったのかな。


いくら経済的に潤ってる南部アフリカでも20万も給料をもらえるかな。


でもナミビアドルで言ってたならたったの15000円だ。


この物価の高い南部アフリカでその給料でやっていけるのか。



ちょっとデリケートなところなのであまり突っ込んで聞けなかった。








「こういうヒッチハイクってこの辺りでは一般的なの?」



「そうさ、前も日本人のグループを乗せたことがあるよ。彼らはウィントフックまで乗せていったな。」



「そうなんだ!!ヒッチハイクって違法ではないの?」



「違法ではないよ。でもトラックに乗せられるのは1人までなんだ。2人はダメなんだよ。だからワイフは警察がいたらすぐシートの後ろに隠れるんだぜ。見つかったら罰金だからさ。」



「カンちゃん気をつけてね!!」



「うん!!トラックの後ろってこんなふうにベッドになってるんだね!!隠れやすい!!」



「ところで積荷はなんなの?」



「爆薬の材料さ。鉱山の発破で使うやつだよ。35トンも積んでるから、もし事故ったらドカーンさ。ハハハハ!!!」









ジンバブエ出身で、南アフリカ在住の彼。


太い腕でアイパッドをいじり、いかにも先進国の人間だ。


でも車内に流れるのは陽気で明るいアフリカンミュージック。

独特なリズムと拍であまりノリかたがわからないけど、これが今までずっと聞いてきたアフリカの音楽だ。





驚いたのは、ドライバーの兄さんがアクセルを踏んでなかったこと。

アクセルを踏まないでずっと走り続けている。


どうやらこの道路は制限速度85キロのひたすらの一本道。

なので自動的に85キロまでしか出ない設定で勝手に走り続けているんだそうだ。



すげぇ!そんなの見たことないわ!!


今の時代トラックもドンドン進歩してるんだなぁ。




「お、ポリスだ、あそこの木の下でスピードチェックをやってるぜ。ホラ、シートの後ろに隠れて。」



「あいあいさー!!」




もぞもぞとシートの後ろに隠れてブランケットをかぶるカンちゃん。


ちょっとしたスリリングなヒッチハイクだ。



















そんな楽しいドライブを1時間ちょいくらい。


トラックはゴバビスの町に入ってきた。


この辺りでいいよー!と兄さんに言い、町の入り口あたりで降ろしてもらった。


兄さんマジでありがとう!!やっぱヒッチハイクは現地の生の声が聞けていいね!!


安全運転でねー!!








さてさて、到着したゴバビスの町なんだけど、まずめっちゃ綺麗!!!


本当マジでヨーロッパだわ!!


















建物も内装も、お店の品揃えとか看板とかも全部ピッカピカのオシャレなもの。




そして驚いたのが、普通に白人さんが働いていること!!!


白人さんと黒人さんが一緒に同じ店舗の中で働いてる!!!!



これまでアフリカで見る白人さんは99パーセント観光客だったのに、こっから先は普通に白人さんも住んでる地域になるんだよな…………





南アフリカ、ナミビアはかつてイギリスの植民地だった場所。

移住してきたイギリス人たちがそのまま住み着き、黒人さんたちと暮らしてきた。



しかしそこに人種隔離政策のアパルトヘイトがあったのはあまりにも有名な話だ。



少し前までは黒人と白人では店の入り口が違い、黒人は歩道を歩いてはいけなかったという。



他にも様々な差別を法律として定めていたアパルトヘイトは近年まで続き、ようやく現在は廃止されたものの、そのイメージが頭の中にあるもんだから、普通に白人さんと黒人さんが同じ職場で働いてるのを見てすごく違和感を覚えてしまった。


今までは白人国家の社会の中に黒人が少数混ざってるってのが普通だったけど、ここでは黒人社会の中に白人が少数だ。



ちゃんと上手くやれてるのかなぁ。


喧嘩して差別的な発言とかしてないのかなぁってこっちがビクビクしてしまう。



このアパルトヘイトについてはまた時間があるときにゆっくり調べてみよう。



















いつものスーパーマーケットのスパーでお惣菜とビールを買い込んだ。


ビールが1本11ドル、93円。

お惣菜が色々買って60ドル、510円って感じだ。


確かに徐々に物価は上がっていってるけど、まだそこまでビビるほどではないかな。



あ、ハンマーヘッドシャークさん。










それより物価に比べて安いのはタクシー。


ゴバビスの町から、町外れにあるゴバロッジまで3キロくらいあるんだけど、タクシーがたったの20ドル、170円なんだから乗らない手はない。



タクシーは町の中心部を抜け、未舗装の脇道に入ってドンドン奥へと進んでいき、やがて静かな森の中にあるゴバロッジに到着した。













いやー、一言。


ヤバいところ見つけてしまった。




このホテルがめっちゃ最高だった。










まずキャンプ場の値段が1人100ドル、850円。


施設全部すごく綺麗。


ワイファイはサクサク。


キャンプ場はふかふかの芝生で寝やすい。


スタッフのみんなもすごく感じがいい。


町外れの森の中なのでこれ以上ないくらい静か。












マジで最高のロケーションだよここ。



庭にはクジャクとかダチョウなんかがおり、さらに鹿みたいなインパラみたいな動物も元気に駆け回っている。


これで噂のエクセレントフードが本当にすごく美味しいんだったらマジで天国だな。









あんまり気持ちいいから、たった1泊はもったいないし2泊にしておいた。




あー、ウィントフックに早く行ってレンタカーのメンバー探す気ゼロだなぁ…………





「うま!!!なにこれうま!!!」



「うっま!!ビビる!!この手羽ヤバ!!!」



テントをたて、地面に座り、さっき買ってきたお惣菜のお肉とビールで乾杯した。














このお惣菜のピリ辛手羽先がマジで尋常じゃないくらい美味しかった。


マジで尋常じゃない!!


美味すぎて目の前のフェンス越えてダッシュしてダチョウにタックルしそうになったわ!!




ナミビアのスパーならどこにでもあるのかな?だったらめっちゃ嬉しいわ!!


ウィントフックって名前のビールも美味しい!!


あー、ボツワナあたりから毎回ご飯がめちゃくちゃ美味しいなぁ。




あー、美味しすぎてシリアスになるわ。




















夕日が綺麗で、ご飯が美味しくて、ビールが気持ちよくて、これじゃ足りない!もう1本買いに行こう!!ということで、のんびり町まで散歩がてら買い出しに出かけた。


太陽が沈み、オレンジ色の空が暗くなっていく。



ああ、綺麗だなぁ。気持ちいいなぁ。


ここめっちゃいいとこやん。









未舗装の道から車道まで出てきて、スーパーマーケットでビールを購入。


外が結構すぐに真っ暗になってしまい、こりゃ早いとこ宿に戻ろうと元来た道を帰った。




しかしホテルへ続く町外れの未舗装道路はすでに真っ暗になっていた。



こいつは結構怖いな。


幽霊とかって意味ではなく、治安的な意味で。


まぁこんな田舎なら大丈夫かな……………


でもナミビアって結構強盗被害があるって聞くしな…………











真っ暗な中をドキドキしながら歩いていく。


ここから宿までは10分くらい。


早いところ戻ってしまいたい。





その時、俺たちの足音に混じって後ろから人の足音が聞こえた。


え?こんな時間にこんな場所を?



そう思って足を止めると、確かに人の足音が後ろから近づいてくる。


真っ暗でなにも見えないけど、1人ではない。複数の足音だ。



カンちゃんが怯えた顔をして腕にしがみついてくる。


こいつは怖いな……………











このまま一緒に平行して歩くのはあまり良くない。

あぜ道の奥で孤立するのは避けないといけない。




一旦戻って車道に出ることにしよう。







振り返って男たちに向かって歩いた。



向こうから歩いてくる足音が近づいてくると、3人の男たちだった。


少し鼓動が早くなる。



すれ違う時、男たちはジローーっと俺たちのことを見てきた。



ドキドキしながらすれ違い、怪しまれないよう平然を装って歩いた。













そして車道のところまで戻ってきたんだけど、さてどうしたもんか。


男たち3人は俺たちがアジア人だと認識したはず。

だとしたらこの道の先にある宿に泊まってるというのはすぐにわかる。



あの真っ暗な森の中を10分歩く間に、待ち伏せしていて強盗に遭うかもしれない。


もしかしたらもっとひどいこともあるかも。





うーん、どうしようか。


こんな時間に出てくるべきじゃなかったか。












するとその時、向こうからパトカーがやってきた。

俺たちの前を通っていこうとしたので、思わず手をあげた。



するとパトカーは俺たちの横で止まり、どうしたー?と声をかけてきてくれた。




「いやー、この先のホテルに泊まってるんですけど、ちょっと歩いていくのが怖くて。」



「そうかそうか、乗りな。安全のためにホテルまで送っていくからね。」





え!まじか!!


黒人さんのお巡りさんは俺たちのことを乗せてくれ、森の中を進み、宿の目の前まで送ってくれた。


ありがとう!!とお礼を言うと、お巡りさんは優しい笑顔で手をあげて帰っていった。




「ハーイ、大丈夫だったかい?」



宿のセキュリティのおじさんが、まさかのパトカーで送られてきた俺たちを見て驚いていた。




「護送されちゃったね。」



「トラック乗るわパトカー乗るわ、今日は色んな車に乗ったね。」




見上げると満天の星空だった。



すげぇ、めっちゃ綺麗だな。


こんだけ晴れてたら放射冷却の結露がすごそうだ。










テントに入ると、敷地の庭から動物の変な鳴き声が聞こえてくる。


ヒーン!!

ニャニャー!!

ンマアアアアア。



今まで聞いたこともないような鳴き声ばっかりだ。

どれがどんな動物の鳴き声なんだろ。



すげぇな、自然のど真ん中だ。







~~~~~~~~~~~~~~~~~~


タイのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!


ここに何回もタイのアゴダのお礼を書いてきましたが、みなさん漏れなくトムヤムクン食べてるんでしょうね。
ていうかバンコク行ったら死ぬほど日本食いっぱいあるみたいですね。

ラーメン食べたいよおおおあおおおお!!!!!

でもこのゴバビスのホテルの飯も死ぬほどアレです。
それは明日書きます。


どうもありがとうございます!!

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