スポンサーリンク ルサカの町はどんなところだろう 2017/5/2 2017/04/14~ ザンビア, ■彼女と世界二周目■ 2017年4月16日(日曜日)【ザンビア】 ルサカトースト3枚、卵焼き、紅茶、マーガリン、ジャム。質素だけど朝ごはんが付いてるこの宿の名前はルイゲストハウス。あー、朝にあったかい紅茶なんて久しぶりだ。イギリスの曇り空と寒い風とイングリッシュブレックファーストを思い出す。イギリス、滞在してる時は良いとは思わなかったけど、今振り返ってみると暮らしやすくて歴史の風格があって、なんだかジワジワと味わいが増してくる。霧に煙る古城のあの風景は、他にはない独特なものだったな。なんだか少しまた行きたいって気持ちになってきてる。昨日到着した時はサクサクだったワイファイが昨夜からピタッと動かなくなってしまい、今朝になっても復旧していなかった。これってゲストハウスではよくあること。通信が混雑してフリーズしてしまってる状態だ。宿のスタッフに、できたらルーターのスウィッチのオフオンしてもらえないですか?とお願いしに行ったけど、回復はせず。きっとパチ、パチっと1秒くらいでオフオンしてるんだろう。ゲストハウスで働いていたカンちゃんが言うには、オフして5分くらいあけてからオンにしないと効果がなかったりするんだそうだ。今日は宿にこもって溜まりに溜まっているブログなんかのネット作業に没頭しようと思っていたのに、これじゃあどうしようもないので外に出かけることにした。地図を見るとルサカの中心地にタウンというエリアがある。これだけ発展してる街だ。もしかしたらヨーロッパみたいなオシャレなショッピングストリートがあって、ネットが飛んでるオシャレカフェがあって、なんなら路上もできるかもしれんぞ。こんだけ物価が高いんだからそこそこ入るかもしれない。というわけで宿を出発して街路樹が並ぶ閑静な裏通りを歩いていると、前のほうをアジア人の5人組が歩いてるのを見つけた。あー、5人組ってことは中国人かなーと思いながら俺たちも同じ方向に歩いていると、チラチラと振り返ってこっちを気にしている。あ?あれ?日本人かな?日本人ぽいぞ?もしかして乱行か?男2の女3で乱行なんてけしからんですな!!と思いながら歩いていると、その人たちが声をかけてきた。「こんにちはー。」「けぺっ!!こ、こん、こん、コンドーム!!じゃなくてこんにちは!!」いきなりでテンパってしまいキモい返事をする。「あのー、おふたりは隊員のかたですか?」「た、体位!!?じゃなくて隊員!!!?なにその暗号的なやつ!?ぼ、僕らそんなスケベな会とか入ってないから全然わからいです!!ビビりですみません!!み、みなさんはバリバリの隊員なんですか…………?」「あ、はい、でもまだ入ったばっかりで。今研修中なんです。」「研修!!!!すごい体位の勉強とかするんですか!?やべぇ!!」「今70人くらいの隊員がいるんですよね。」「70!!!それもう大乱行じゃないですか!!忙しいですね!!」普通にJICAの隊員さんたちでした。つい先日こちらに赴任してきたメンバーで、これから研修を終えてそれぞれの任地に派遣されるんだそう。ザンビアで活動している隊員さんの数は70人ほどなんだそうで、このマラウィ・ザンビアがアフリカでも隊員数の多い国とのこと。なので町で日本人を見かけたら、かなりの確率で先輩隊員さんなんだそうだ。みんな優しそうな顔をした5人で、とても純粋な思いを持ってこのアフリカに活動しにきてるんだろうな。人生の中の2年という貴重な期間を外国の僻地で国際支援のために使うというJICAの人たちの志には本当に頭がさがる。でも俺は俺なりのやれることをやっていこう。隊員さんたちと別れて、中心部のタウンにやってきた。大きな車道沿いに近代的なビルが並ぶビジネスエリアになっており、ファストフードのサブウェイもある。銀行のビルが多く、この辺りがザンビアの経済のど真ん中なんだろうな。しかしその一本横の通りに入ると一瞬にしてダウンタウンになった。蜘蛛の巣みたいな路地が入り組むローカルマーケットの中には金物や荒物、設備屋さんなんかの小さな専門店がひしめいており、おばちゃんが道端で煙を上げながら肉を揚げたり焼いたりしている。建物はすべてボロく、地面に穴が開き、汚水がたまり、ゴミだらけだ。そして人々の性質もガラッと変わって、みんな俺たちを見るなりチナチナ~!!ジャッキーチェン~!!ヒャヒャヒャ~!!と馬鹿にしてくる。綺麗なモールにいる知性のある人々はもちろんそんな人種差別はしてこない。現実、人種差別なんて低俗なことをしてくるのはやっぱりこういう貧しくて教育を受けてない人たちなんだよなぁ。だとしたら彼らの人種差別をやめさせるには国民の就学率アップが条件。ということは経済の底上げ。難しいことなんだろうなぁ。服屋通り、食器通り、カーテン通り、ダウンタウンには広大な路上マーケットが広がっており、みんなスピーカーで録音した売り口上を大音量で流しており、すごい喧騒だ。山盛りになったボロボロの古着やゴミみたいな靴がどれも10クワチャ、110円とかで売られている。かたや近代的なショッピングモールではキャミソールが3000円だ。このダウンタウンの人たちからしたらあのショッピングモールなんて無縁の世界なんだろうな。小林水産、頑張ってます。というわけでヨーロッパ的な美しいホコ天とカフェを期待してやってきたタウンは、これ以上ないくらい思いっきりアフリカだったので路上は無理。治安も若干悪そうだ。ワイファイのあるカフェなんて夢のまた夢。そして今日は日曜日なので町はどこもシャッターが閉まっていた。これが平日なら相当な活気なんだろうな。というわけで昨日も行ったショッピングモールのレビーにやってきた。ピカピカのガラス、真っ平らな大理石、エスカレーター、エレベーター、エアコン、人々は綺麗な服を着て、子供たちはソフトクリームを舐め、若いギャルがセクシーに胸元を出している。もうあんまりにもみんな綺麗な服を着ていて、俺たちの服が1番汚いんじゃないか?ってちょっと恥ずかしくなるくらいだ。相変わらず中国人がとても多く、モールの中をたくさん歩いている。インド人の親子が高いピザ屋さんで子供たちとピザを食べている。中東顔のムスリム夫婦が買い物袋をたくさんさげて店をのぞいている。アフリカすげぇなぁ。最近よく、大手の企業によるアフリカ市場開拓の現地調査員を募集してるって言葉を見かけるけど、今こそまさにアフリカはビジネスチャンスの山なんだろうな。そうなったら、数年後にはアフリカ人の旅行者グループを世界中で見かけるようになるかも。今の中国人みたいに。アフリカ、沸き立ってる。お惣菜を買って宿に戻るとまだワイファイが復旧してなかったから、スタッフにどうにもならないんですか?と言いに行ったら、ルーターはオンよ、知らないわ、と頬杖つきながら言われ、ムカついたのでもう24時間使えないんですよ?ワイファイがあるからここに泊まるの決めたんですよ?と言い返したら、頬杖つきながらそんな俺の顔をじーっとアホを見るような冷たい目で見てきて、なんにも出来ないわと吐き捨てられた。まぁよくあることだけどさ…………ソーリーくらい言おうよ…………ワイファイがあるからここに泊まるの決めたんだからさ…………どうせ大した対処もしてないだろうに………せっかくいい宿なのにこのワイファイとスタッフの対応だけ残念。もしこのルイゲストハウスに行かれるかたはビヨンセみたいな美人のスタッフには気をつけてください。超冷たいので。他のスタッフは優しかったです。ルサカでネット作業したかったのにこれだとどうしようもないので、もう明日のバスに乗って次の目的地であるリビングストンに向かってしまうかな。リビングストンといえばあのビクトリアフォールズの町だ。たくさんの外国人向けゲストハウスがあり、ワイファイも問題ないだろう。滝楽しみだなぁ!!あー!ビール美味しい!!