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ジョジョの聖地カイロで遊んでたら思わぬ大問題発生



2017年3月22日(水曜日)
【エジプト】 カイロ
【サウジアラビア】 ジェッダー





「カンちゃん気をつけて!!!!ペットショップがいるかもしれない!!」



「え?ペットショップ?子犬かわいいよね。」



「バカ野郎!!!このザ・フールめ!!油断してると氷のミサイルで体貫かれて死んでしまうよ!!!気をつけて!!!!」










ゴゴゴゴゴゴゴゴ………………












ドーーーーン!!











さて、ディオの館から軽快に本日の日記スタートですね。


なにいい!!ディオを知らない!!!なんだとおおおおおおおお!!!!


あのイギリスの貴族が馬車で崖から落ちたところから始まった壮大な物語を知らないと!!!



俺たちにできないことを平然とやってのける!!そこに痺れて憧れないんですか!!!??マジビビる!!!



肉の芽が暴走して死にそうになっているホリィさんを助けるために世界中を旅してたどり着いたこのカイロで繰り広げたあの伝説の決戦を知らないんですかこのヌケサク!!!!!



ヌケサクウウウウ!!!!





あ、ヌケサクだ。







注。ジョジョに興味ない人は無視してください。







よっしゃああああ!!ハーンハリーリ到着!!



う、うわあああ!!!!なんだこの終わりのない迷路は!!!













路地裏に足を踏み入れた瞬間、広大な永久迷路が広がって一瞬で迷子になってしまう!!うわあああああ!!!!こ、これは!!まさか!!



ケニーGのスタンドに違いない!!



本体はどれだ!!!!




あのチャイを飲んでるオヤジか!!


ドーン!!







あのシーシャ吸ってるオヤジか!!


バーン!!





よし!!ここはマジシャンズレッドの生物探知機で本体を探し出してザ・フールでトドメをさして、うっぎゃああああー!!






シュゴオォーーッ!!






そこに宙に浮いた不可思議な動きでテレンス・T・ダービー登場だ!!






魂を賭けてイスラムのテーブルゲーム対決をすることに!!!




「金丸!!貴様このゲームかなりやり込んでいるなッ!!」



「答える必要はない。」



「こ、こいつイカサマをしてやがるのか…………!!!」



「I do.」




注。ジョジョに興味のない人は無視してください。












いやぁ、カイロといえばなにをおいてもやっぱりジョジョの聖地ですよバービー君。


迷路の町、ハーンハリーリを回ってジョジョの空気を感じるだけでめっちゃ楽しいですよね。



こ、ここでホルホースやディオや花京院たちが死闘を繰り広げたんですよヴァニラアイスさん!!!




イヤッフー!!










ハーンハリーリといえばカイロの街の中にある巨大迷路のマーケットエリアで、地元の人たちのバザールがものすごい広域に広がっている。


路地がハイパー入り組んでおり、マジでグーグルマップがなかったらケニーGのスタンドで永久迷子です。

























ハーンハリーリの中には野菜やお肉が売られる生鮮通り、電気部品の通り、紙屋さん、家具屋さん、洋服などなど、生活に必要なものから専門的な仕事のパーツまでありとあらゆるものが売られている。


路地を曲がるたびに色んな種類のボロボロのお店が現れ、職人さんが昔ながらの手仕事をしていてすごく楽しい。

カイロの素顔があり、エジプトの素顔があり、ムスリムの素顔がある。



































そして人が最高に優しい。




歩いているとみんな笑顔で声をかけてきてくれ、写真を撮ることにも別に嫌がらない。


めっちゃフレンドリーで優しい人たちばっかりだ。










1回だけ調子に乗った若者がこっち来なよー!と強く腕を引っ張ってきたんだけど、すぐさま周りの大人たちが引き離してくれ、その若者をめっちゃ怒り倒して、俺たちに本当にすまない、と謝ってきてくれる。



すごく紳士。




あー、ほんと前回の俺ってなんであんなに毎日キレまくってたんだろうなぁ。


ひとりぼっちで気が張ってて、心に余裕がなかったんだろうなぁ。


だからちょっとしたことでも頭に血が上って、こいつらはクソだ!!って決めつけていたんだろう。




今回穏やかでいられてるのは、それなりに世界中を回って色んな経験をしたってこともあるけど、きっと1番大きな理由はカンちゃんがいること。


カンちゃんが俺の心を穏やかにしてくれているから前まで怒っていたこととかも笑顔で流せるし、そうしてイラついていなかったらあっちからトラブルも寄ってこない。


穏やかな心には穏やかなものが寄ってきて、荒んだ心には荒んだシチュエーションが寄ってくるんだよな。


カンちゃんのパワーってすごい大きいよ。














カンちゃんのキャミソールを買い、路上のファラフェルサンドを食べ、食後にボロボロのお茶屋でティーを飲む。


















隣でシーシャを吸ってるオッちゃんも別にこっちに絡んでくることもなく、俺たちがニコニコしながら見ているとオッちゃんもニコニコして手を上げてくれる。



みんな可愛いなぁ。

エジプト人めっちゃいい人たちだよ。
















というわけで路上。





こっわ!!

さすがにこっわ!!



この超ローカルなマーケットエリアでアジア人がギターなんか取り出して、みんなジロジロ見てくる。


このハーンハリーリで路上した人なんか過去にいるのかな?




でもみんないい人だもん。

大丈夫!!と思いっきりギターを鳴らして歌った。












うん!!クラクションうるせぇ!!


っていうか俺邪魔!!


こんな大混雑の路地で歌ってるもんだから人だかりができると車やバイクが糞づまって動けなくなる。






うん!超邪魔!!


ていうかもっと、なんだなんだぁ!?ってとんでもない人だかりができるかと思ったら意外にもみんなアッサリと通り過ぎていく。


なんかそういうさっぱりしたところエジプト人、好印象。



3曲やってスパッと切り上げると、周りの人たちやお店の人たちが親指を立ててくれたり、肩を叩いてグッドグッドーと言ってくれた。



みんなありがとう!
お金は見事に入らんかったけどそんなん関係なしにエジプト大満足だわ!!

































さて、短い時間だったけど大満足のカイロ。



これでもうエジプトに思い残すことはない。



ついに、ついに未開の地域、ケニアに向かうぞ。





うー、怖ええ…………

黒人さん、野生動物、貧困、凶悪犯罪、まだ行ったことのないブラックアフリカ。


これまで行った地域とはまったく違う文化、風習、景色が広がってるんだろうなぁ。




もうここまできたら後戻りはできない。

ケニアから南アフリカまでのアフリカ陸路旅。

気持ち切り替えていかないと。



飛行機の時間は夜の23時。

まだ時間はあるので、宿に帰ってゆっくり出発の準備して晩ご飯でも食べてから空港に向かうか。










が、しかしここで問題が発生した。










宿に戻って、あ、そういえばケニアって片道空路入国できるんだっけ?と調べてみたところ、なんとアウトチケット必須&オンラインビザの取得が必要と書いてるじゃねぇか!!!




いやあ~、とはいっても大丈夫やろ~、ヨユーヨユー。あれ?






…………大丈夫なわけねぇし!!!







ぐおおおおあああああああ!!!やべええええええ!!!とカンちゃんと猛ダッシュでビザ申請とアウトチケット探し!!!!


ケニアは空港に着いてからアライバルビザが取得できると聞いたことがあってのでそれをあてにしていたんだけど、なんと近年アライバルビザが廃止され、オンラインのEビザを取ってから行かないといけなくなったらしい!!!

知らんし!!!



宿の人たちに聞くと、最近ケニアに飛んだ人でそんなEビザを取ってた人なんていなかったらしく、おそらく空港のアライバルビザでイケるはずだけど、ここは万が一のために取っておかないといけない!!!



そして申請ページを開いてみると、クソ面倒くせぇ!!!!!



親の名前、過去3ヶ月の間に訪れた国とその滞在期間、パスポートの写真、パスポートのページ、それ以外の顔写真やらなんやらかんやら、記入しないといけない項目がハイパー多くて気が遠くなって、とりあえず本棚のジョジョを花京院登場あたりから読みましょうか。




あああ!!空港まで行く時間を考えたらあと1時間半しかない!!!!


ぐおおおおおおおお!!!!!やべえええええ!!!!








カンちゃんがビザ申請をしてくれてる間、俺はアウトチケット探し!!!



ネットの情報を見ると、かなりの高確率で空港チェックインの時にケニアのビザとアウトチケットの確認をされるらしく、仕方なくその場で取ったという人多数!!



ここは万全を期すためにちゃんとアウトチケットを買っておかないと!!





俺たちはケニアの後は陸路で南アフリカを目指す。

飛行機には乗らないので、もし買うとしたら捨てチケットになる。


しかしケニアからの飛行機チケットってどこも高い!!安くても13000円くらいするから2人で買ったら高すぎる!!捨てチケットの許容範囲を超えてしまう!!




ではバスは!?


もともとバスでケニアからタンザニアに抜ける予定なのでバスチケットを買えば無駄にはならない!!!





頭を高速回転させて日程やルートを鬼のスピードではじき出し、4日後にナイロビからアルーシャというタンザニア北部の町に抜けるバスを買えば無駄がない!!はず!!



ていうかバスのアウトチケットでイケるか!?

普通、空路入国するなら空路アウトのチケットが条件!!



ぐうううううう……………わからん!!!でもなんとかなるはず!!!!



よっしゃああああああああ!!!!!
そうと決まればソッコーバスチケット予約オラアアアアアアアアア!!!!!!


きゃあああああああいああああああ!!!
!!なんか変なページで止まってチケット取れねえええええええええええ!!!!!





ちょ!!なんなのこれ!!??


支払いページに行く前に止まってしまってチケットが買えない!!!!


どうなってんだバカ野郎!!!!




ああああ!!!!出発まであと30分しかねぇ!!!!!






「金丸さんー、今からオニギリ作るんですけど、いかがですか?」





鬼の形相でパソコンとiPhoneを睨みつけている俺たちに、ほのぼの平和カップルのノリさんとユキさんが、ニコニコしながらオニギリにヒジキを入れてもいいですか?と聞いてくる。


ぐふぅう!!!!癒される!!!!いただきます!!!!






「フミ君!!Eビザいけた!!全部申請したよ!!でも申請してから発行されるまでに数日かかるらしいから今日の空港には間に合わないけど、申請番号とかは出てるからこれ見せたら無いよりはマシと思う!!」



神田、鬼の仕事を見せてEビザ完了!!


正式には取れてないけど無いよりはマシ!!




しかしアウトチケットがどうにもならん!!!


飛行機は高いし、バスは予約できない、バス会社は他にもあることはあるんだけど、先進国の会社みたいにキチンとしたオンライン予約フォームが無いので予約番号とかを取得できない!!!




もうこれはアウトチケットなしで一か八か玉砕覚悟で突撃するか……………




いや!!でもアウトチケットがないとおそらく99パーセント、チェックインの時に弾かれてしまう。


最後の手段で、そのタンザニア行きのバスを出してるバス会社のオフィスに予約のメールをしてみた。



すると10分くらいして、オーケー、予約入れとくからどこのホテルにピックアップに行けばいい?というメールが返ってきた!!


すぐさまホテルの名前を返信する!!



こいつはもうこのメールのやり取りでチケットを予約しているという強引な戦法で押し切るしかない!!



こんなただのメールのやり取りがチケットとして認めてもらえるのか…………



しかしもう他の手段がない!!

これで押し切るしかない!!!!














荷物を全てまとめ、いつでも出発できる状態にして待つこと10分!!!


宿を出ないといけない時間はもうとっくに過ぎている!!!!


早くメールくれえええええ!!!!
飛行機に間に合わんくなるうううううううえ!!!!!!




「あ、金丸さん、カンちゃん、オニギリできましたー、良かったらどうぞ。」




焦りまくって死にそうになってるところに、ノリさんユキさん特製、ヒジキ入りとトロロ昆布のオニギリ完成!!!





うわああああああああ!!!!ほのぼのおおおおおおおおお!!!!!!

うめえええええええええ!!!!!






あああ!!!メール来た!!!返事きた!!!



何時にナイロビのホテルに迎えに行って、タンザニアのアルーシャに何時到着でバス代はいくらです、という内容!!!



よし!!ただのメールなので予約ナンバーとかそんなもん一切ないけど、もうこれで行くしかねぇ!!!!



もしかしたら一切チェックされないかもしれないし、案外ヨユーで飛行機に乗れるかもしれない!!!




とりあえずギリギリ間に合った!!!!!




「じゃあ僕たち行きます!!みんなまたどっかで会いましょう!!」



「チケット取れたんですね!!ケニア気をつけてくださいね!!」



「頑張ってくださいー!!」



「もし乗せてもらえなかったらそのまま戻ってきます!!!」



ソッコーで荷物を抱えて宿を出発!!


ノリさんユキさん、タカシさんミホさん、そしてみんなを繋げてくださった山下さん!!



みんな本当にありがとうー!!
みんなもどうか安全に旅してください!!


またどっかで会いましょう!!!!

















妖怪ビルを飛び出して夜の活気に沸き立つカイロの町をダッシュして、調べておいた空港行きのバスの発着場へ!!


カイロ博物館の北側にあるジャンクションの真ん中にあるバスターミナルにはたくさんのバスが集まっており、そこで1036番のバスに乗り込む!!




帰宅ラッシュで混み合うカイロの町を渋滞に巻き込まれながらゆっくりゆっくり進むバス。



これがあるから早めに出発しないといけなかった。

話では空いてるときは1時間で行ける距離が、マックス混んでる時だと3時間もかかるという。


急いでくれえええええ!!!!
















バスは渋滞を抜けて結構早く空港の敷地に入り、一旦降りてから空港シャトルバスに乗り換え、ターミナル2に到着!!



ソッコーでチェックインカウンターに向かう!!




今回のナイロビ行きはサウジアラビア経由になるので航空会社はサウジ航空ってところ。


サウジアラビアは商用などのごく限られたビザを持った外国人しか入ることの許されていない厳しい国だ。


トランジットだとしても入ることができるのか?とちょっと不安だったんだけど、どうやら12時間以内のトランジットならば空港に滞在しても大丈夫なんだそう。



俺たちのトランジット時間、11時間55分!!!


大胆!!!







よおおおおおし!!!きっと大丈夫なはず!!!!!


もしモメたらスタープラチナで時を止めるか波紋の力でなんかもうアレをアレして強引に突破してやる!!!!


バチバチッ!と指先からハーミットパープルをほとばしらせながらパスポートをカウンターにタッチダウン!!




「チェックインプリーズ!!」



「はい、ケニアのビザ見せて。」




返す刀でビザ確認!!!

あっぶね!!!!Eビザ申請しといてよかった!!!!



しかしこのビザはまだ申請したばかりなのでキチンと承認は降りていない。

でもすでにケニアのビザ代の51アメリカドル、5600円×2はもう引き落としがかかっているので、無駄にすることはできない!!!



ドキドキしながらケータイ画面を見せると、フーンとチェックしている若いスタッフ。


どうだこの野郎!!神田の仕事なめんなよ!!





「じゃあ日本に戻るチケット見せて。」





な、なにそれ!!?意外な角度からの攻撃やめて!!!




「日本に戻るチケットは持ってません。ケニアからは陸路でタンザニア、マラウィ、そして南アフリカまで下るし、まだ1年は帰らないので。」



「でも規則として自国に戻るチケットが必須なんだよ。」



「いやいや、つい最近も日本人がたくさんケニアに行ってますけどみんな日本に戻るチケットなんて持ってませんよ。」



「いや、でも規則なんだよ。日本人だったら日本に帰るチケットが必要なんだ。飛行機に乗せることはできない。」




ぐううう!!!この若造!!!


確かに規則はそうかもしれんけど、そんなこと言ってたらほぼ全てのバッグパッカーたちが日本行きのチケットなんか持ってねぇからケニアに入れねぇじゃねぇか!!

若いから規則にガッチリで、その通りにしかできないって感じだ!!






こいつはマジでヤバいかもしれん…………


日本戻りのチケットが必要なんてアメリカ入国の時に言われたくらいだ。


そんなん持って旅してるバッグパッカーなんてほとんどいない。



ケニアそんなに厳しいのかよ…………

いや、ただはずれスタッフを引いちまっただけか……………



このままだったら飛行機に乗らせてもらえず、マジで宿に逆戻りだぞ…………





「いやぁ、カンちゃん、これもしかしたらリアルアフリカ縦断になるかもね…………」



「うん………距離、倍になるね…………でもそれはそれでちょっと楽しそうな気がしております。」



「ね、飛行機はじかれてやっぱり1番上から陸路横断になりました、ってなかなかいいネタだね。楽しそうだね。ちょっとワクワクしてきた!」



「ね!今からサファリホテルに戻って、どうもー!ってみんなに会うってのも面白そうだよね!」



「でも飛行機代の4万返して欲しい…………」




ちょっとワクワクしてきてしまっているけど、現実問題、ここではじかれたら時間もお金も相当かかってしまう。



クソゥ、窓口間違えた!!


隣の鼻ひげのオッちゃんなら、その辺フレキシブルにやってくれてただろうに!!


ていうかオッちゃんっていうか俺たちより年下だろうけど!!!





「だからみんな日本行きのチケットは持たずにケニアに行ってるし、ケニアから出るチケットは持ってますので大丈夫なはずです。」



「んー………ちょっと待ってて、上司に聞いてくるからそこで待ってて。」



そうして俺たちのパスポートとiPhoneを持って奥の部屋に入っていった若造。













ベンチに座って待つこと5分。

俺たちのところに2人のお偉いさんらしき男性がやってきた。



「日本人の2人だね、いやーケニアに行くんだ、いいねー。ところで2人のEビザなんだけど、まだちゃんと承認されてないみたいだね。」



その言葉を聞いた瞬間、体が凍りつく。

や、やっぱり引っかかってしまったか…………



でもここで引くわけにはいかない。




「あ、急いで申請したので。でもお金もすでに払ってるので問題ないです。」



「そうかそうか。ならもう一度窓口に行ってね。じゃ。」





あれ?


え?大丈夫なの?





え?イケるってことなの?





部屋に戻っていったお偉いさん。


俺たちもまた窓口に行くと若造が面倒くさそうに待っていた。




「彼らはなんて言ってた?」



「窓口に行っていいよって言ってましたよ。」



「なんだって?彼らはビザの確認はしたのか?」



「しましたよ。」



「ちょっと待ってて。」



そう言って面倒くさそうにどこかに電話をかけ始める若造。

自分の判断を覆したくないのか、なんとしても俺たちを飛行機に乗せたくないよう。




「…………ケニアを出るチケットは持ってるんだよね?」



「持ってますよ。」



「見せて。」




きた!!


このメールのやり取りをしただけのものがチケットとして認められるのか!!


この粗探し若造に通じるとは思えないけど、ドキドキしながらさっきのバス会社とのやり取りメールを見せる!!




「なんだこれは?飛行機じゃないのか?」



「バスですよ。何か問題がありますか?飛行機じゃないといけないんですか?ケニアを出ることには変わりないし、この電話番号にかけて予約の確認をしてもらってもいいですよ。」



「チッ………ちょっと待って。」




舌打ちしてまたお偉いさんに電話をかけて指示を仰いでいる若造。

自分でなんも決めれんくせに、なんとしても俺たちを飛行機に乗せないために必死になってる。




「預け荷物はどれだ?」



「これです。」



「なんだこれは!?ギターじゃないか!!ちょっと待ってろ!!」




またお偉いさんに電話をかける若造。


いや、ギターは普通やろ………………









そして電話を終えた若造。


めっちゃしぶしぶ、めっちゃしぶしぶ、チケットを発券して最後に、ハブアグッドトリップと言った。










チケット、ゲット。












よっしゃオラアアアアアアアアア!!!!!

乗り切ったぞバカ野郎!!!


ギリギリでビザとアウトチケットに気づいて大慌てで取ったけど、もしどれかひとつでも取ってなかったら確実に飛行機に乗れなかった!!!



あっぶねええええ!!!!!




「いやー、取れてしまいましたねぇ、神田さん。」



「いやぁ、ちょっと縦断楽しみになってきてたんですけどねぇ。」



「トラブルが起きませんなぁ。」





チケットが取れてホッとはしたんだけど、少し情けなかった。


やり取りしてくれたのはほとんどカンちゃんだ。

カンちゃんのほうが英語がはるかに堪能なのでガンガン攻めまくって若造に反論する隙を与えなかった。


俺にあんな攻め方ができたかなぁ。




いつも思うけど、何かあった時、カンちゃんはガンガン強めにしっかりと意見を言う。


俺だったらトラブルが起きたら、えええ………マジでえええ………って困惑して、モアイみたいな顔になって呆然とし、でもそこからなんか奇跡的な展開が起きてドタバタ劇の末になんとかなる、というパターン。



カンちゃんは俺なんかよりよっぽどしっかりしてる。




俺頼りないなぁ…………

男としてちゃんとカンちゃんを引っ張っていかないといけないのになぁ…………













少し凹みながらイミグレーションに向かい、エジプトの出国スタンプをもらい、それから搭乗前の荷物チェック。


なぜか持ってきてたコーラのペットボトルがゲートを通過。


えええ!?あんなにチェックインが厳しかったのに飲み物を飛行機に持ちこんでいいってどういうこと!?


厳しさの基準わからんし!!




サウジ航空、謎やわー……………














2ポンド、13円でご飯が食べられるエジプトなのに空港にあるご飯が1番安いバーガーキングのハンバーガーで75ポンド、450円とか町のエジプト人が知ったらブチ切れる値段なので、何も食べずに飛行機に乗り込む。



周りにいるお客さんたちはみんな白いストンとしたアラブの伝統衣装で、頭にターバンを載せている。

この飛行機はサウジアラビア行き。



そうだよ、サウジアラビアってイスラムの聖地でもあるけど、世界の石油を牛耳ってるスーパー金持ち国だってのを忘れてた。



同じムスリムでも、カイロの町で見ていた人たちとは天と地の差があるくらいのウルトラ金持ちたちが飛行機に乗り込んでいく。



さっきまでエジプトの中でめっちゃ金持ちの日本人だった俺たちが、今この空間ではめっちゃ貧乏。


みんな見事にiPhone7を持っており、さっきまで盗難を恐れていたカンちゃんのiPhone4が今この空間では鼻で笑われるレベル。




みんなムスリムの中東顔なんだけど、完全に洗練された覇者みたいな風格が漂ってる。


すげぇ、信じらんねぇくらい金持ちなんだろうな……………











そして飛行機に乗ってみてビビった。




8列シートに全席モニター付き、ハリウッド映画見放題、ウィーみたいなゲームもできて、さらに各席にコンセントがついている!!


そして1番ビビったのが機内にワイファイが飛んでいること!!

ビビる!!!!


ケニア行きで1番安かったから買った飛行機だったのにまさかこんなスーパーラグジュアリーな飛行機だとは。



だいたいこの飛行機、手荷物が2個もついてて、しかも重さの制限がなかった。




いやぁ、金持ち国サウジアラビア、世界の覇者だなぁ……………

住んでる世界が違うわ…………











いやぁ!!何はともあれ明日にはブラックアフリカのど真ん中、ケニアだ!!!


怖ええええええええええ!!!!!




でもその前にこのエジプトでたくさんのいい思い出ができて本当によかった!!!


旅仲間もできたし、地元の人たちはみんないい人ばっかりで、エジプトのイメージが完全に上塗りされたよ!!


エジプト、すっごい魅力的なところだ。


歴史、遺跡、食べ物、物価、そして人が礼儀正しくて、ほどよく人懐こくて、笑顔がとてよ素敵だった。


また戻ってきたいって心から思える国になったよ。


本当にありがとう!!エジプト大好きだ!!






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