スポンサーリンク 前回のバルカン旅ってほとんどの名所飛ばしてたよなぁ 2017/3/3 2017/02/15~ クロアチア, ■彼女と世界二周目■ 2017年2月20日(月曜日)【クロアチア】 トロギルおボゲェええええ……………き、気持ち悪い………………二日酔いだ……………ゆうべビールと白ワインを飲んだんだけど、安いペットボトルの白ワインなんか飲むんじゃなかった……………カンちゃんと2人で家飲みでこんなに二日酔いとか本当アホだなぁ……………暗い寝室。フミ君大丈夫ー?ってベッドの中でカンちゃんに揺すられるけどめっちゃ体がしんどい。カンちゃんはすでにお化粧を終わらせていた。今日はトロギルの町で路上やらなきゃ。歌えるかな……………あんまり気持ち悪くて、めちゃくちゃ美味しい2日目のカレーがあんまり食べられない。こんなにしんどくて、もう二度と酒なんか飲むかって思っても次の日には飲んでるんだよなぁ。「カンちゃんが1番二日酔いで死にかけたのっていつ?」「北海道のニセコに行った時にたくさん飲んで次の日ラフティングしたんだけど、ライフジャケットで首が絞められて気持ち悪くてオエッて吐いたの。でもみんなの前だから頑張って飲み込んだの。飲めるもんやねー。」みんなアホだなぁ…………ご飯を食べて少し体調も良くなったし、ちょっとでも歌おうと町に向かった。今日も相変わらずの最高すぎる天気。コートもいらないくらいの暖かさだ。青空が爽快で、何気ない田舎道に宮崎の風景が少し重なる。ひと気のない道に太陽の光だけが沈黙している。取り残された土地は時が止まって見えるようになってしまう。旧市街の島にもまったくひと気がなかった。美しい迷路の遺跡はしんと静まっており、誰も歩いていない。ツルツルに磨かれた地面がどこか寂しそうだ。昨日は日曜日だから人がいないんだろうと思っていたが、どうやらこのトロギルはなかなかの田舎のよう。今のローシーズンはずっとこんな感じなんだろう。お土産物屋さんとかも全部閉まっている。こりゃどっちにしろ歌えなかったな。ただ、迷路の町はひたすらに美しい。細い路地、入り組んだ小道、トンネル、教会の塔、階段、洗濯物が干され、どこからか子供の遊ぶ声が聞こえてくる。まるで森の奥の静寂の湖みたいに、張りつめた、透きとおった空気が漂っている。この時期に来てよかったのかな。きっとシーズンは観光客まみれでまともに歩けないくらい混雑して、情緒もあんまり感じられないと思う。ちょっ!エロチックショップ!!もう1枚!!扉写真集。実際歌っていかないと結構まずい。このバルカンで少しでも貯蓄しておかないとその後に待ち受けるアフリカが厳しくなってくる。アフリカはきっと稼げない。もしかしたら南アフリカとかナミビアくらいなら少しはイケるかもしれんけど、ほぼ期待はできない。でも路上だけじゃなく、今回のバルカンは観光もちゃんとしていきたいってのもある。前回の一周中は、バルカンはほとんど1日刻みでほぼ毎日移動して駆け抜けている。前のブログを読み返してみると、毎日毎日移動して歌って移動して歌ってって、よくやってたなって思う。しかもオール野宿で。あの頃はとにかくがむしゃらに前に進むことだけを考えて旅していて、旅が下手だったからこそ色んなトラブルに見舞われ、トラブルに見舞われたからこそ人の優しさに触れて、毎日がものすごく濃厚だった。何もない日なんて1日もなかった。でもその分、観光に関してはまったくといっていいほど出来ていない。モスタルもコトルも、バルカン半島を回る旅行者のほとんどが行くであろう世界遺産の町をことごとく無視している。今ならそれらを上手に回ることができる。予定を組むのも、ルートを組むのも、ずいぶん上手になったと思う。ある程度のことはわかってるし、混乱することもない。旅が上手くなれば旅が面白くなくなるわけではないと思いたいんだけどな。とにかく、ちゃんと歌って、ちゃんと観光しよう。バルカンは食べ物も美味しいし、ヨーロッパと中東文化の混ざり合うエキゾチックなエリア。前回余裕がなくてほとんど回れなかった美しい名所をたくさん見に行こう。この夜はスーパーで食材を買って帰り、ササっとナポリタンを作って食べ、早めにベッドに入った。ベッドが気持ちいい。毎日シャワーを浴びて、ワイファイがあって、ベッドで眠れる。前回のバルカン旅とは天と地の差だ。旅って贅沢だなぁ。