スポンサーリンク 寝床は田舎ヤンキーのたまり場 2017/1/30 2017/01/01~スコットランド, ■彼女と世界二周目■ 2017年1月19日(木曜日)【スコットランド】 アーバイン実は先日お邪魔したチエさんのお宅に、日本からの郵便物を送らせていただいている。大事な書類なんだけど、どこに送ってもらうかが決められずにずっと悩んでいたんだけど、それをチエさんにご相談したところ快諾してくださった。本当助かります。なので郵便物が届くまでこのグラスゴー近辺から離れることができないので、路上をしながら近場の町をもう少し回っておこう。というわけで3日間歌ったキルマーノックを出てやって来たのは海辺の町、アーバイン。やっぱりなんだかんだ海辺の町は気持ちが落ち着く。開放感で気が楽になる。小さな町ではあるけど、グーグルマップで見ていた通り、町の真ん中にいい感じのホコ天のストリートがあり、たくさんの人が歩いていた。ホコ天は奥にあるショッピングモールにつながっているんだけど、ここのモールは面白い形をしていて、川をまたいで空中に建てられている。こっち側と向こう岸に入り口があり、巨大な橋みたいに川にかかっており、その中にたくさんのショップが入っている。イギリスの町はどこも中心部にショッピングモールがあるのでトイレもワイファイもまったく困らない。テスコでコーヒーを買って、コンセントで充電しながら快適にどこでもネット作業ができる。ホコ天には本当にたくさんの人が歩いていて、道幅もちょうどよくかなりいい感じだ。屋根があるので雨の日にも大丈夫そう。ホコ天の入り口のところにジプシーっぽいアコーディオン弾きの兄ちゃんがいて、ひたすらランバダを延々リピートしているくらいで他にパフォーマーはおらず、やるスペースも問題なし。最近いい町に当たってるな。探せば必ずいいところはあるんだよな。というわけでのんびり歌った。合間に曲作りをしながら、丁寧に、いい声を探しながら。こういう声の出し方はどうだろう、腹と肺に入れる息の量はこの配分はどうだろうと、いろいろ試しながら声を出す。昔、大塚まさじさんに、どうやったらいい声って出るようになりますか?って聞いたら、自分が歌ってて1番気持ちいい歌い方が1番いい声だよって教えてもらったことがある。まぁあの大塚まさじさんにする質問じゃなかったかもしれんけど、でもやっぱりさすがの答えだなと思ったもんだ。が、しかし、まさじさんを否定することになってしまうけど、自分が1番気持ちいい歌い方が1番いい声とは限らないと思う。歌い始めた最初のころ、レコーディングした自分の歌を聞いてかなり凹んだ。なんて変な声なんだろう………って。そして何度も何度もレコーディングし、自分の声を聞き、どこの部分が変でどこの部分がいい声なのかを研究し、またひたすら歌って練習する。録音して自分の演奏を聞くことを怠っていたらすぐ乱れるので、定期的にちゃんと確認することを忘れたらいけない。いい声は必ずどこかに隠れてる。こんだけ歌っててもまだ隠れてるはず。まだ自分の中のどっかにおるはず。いつかそのいい声を、自分が歌ってて1番気持ちいい歌い方で出せたらいいよなぁ。今日のあがりは2時間半で98ポンド。13900円。やった、久しぶりに結構稼げたぞ。海沿いの道の終わりに、ガラーンとした大きな大きな駐車場を見つけて、そこに寝床を決めた。広くてひと気のない駐車場なので、地元のヤンチャな若者たちがズンズンと大きな音楽を鳴らしながらドライブしてきて、数台で集まって喋っている。懐かしいな、あの雰囲気。いつも夜にやることもなくみんなで大きなウーファーかけながらドライブして、港の駐車場にたむろしたりしていた。アホみたいに金髪にして、同じようなアホそうなヤンキー女をナンパしに行って、朝までブラブラする。ドリフトのタイヤの跡、ネオン管のあかり、俺は暴走族ではなかったけど、田舎の気取った若者にとって悪ぶるのはステータスみたいなもんだった。どこの国でも若者はみんな一緒だ。あそこにいる若者たちも、これから先色んなことがあって、思いがけない人生を生きていくんだろうな。って懐かしく思いながら辛ラーメン食べてむせて鼻から麺出て泣く。うまっ!!辛ラーメンにネギ入れたらめっちゃ美味い!!!あー、あのたむろしていた夜からずいぶん遠くまで来たよなぁ。