スポンサーリンク 人間関係って本当に難しい。 2016/9/29 2016/09/07~オーストリア②, ■彼女と世界二周目■, 結婚式準備 2016年9月18日(日曜日)【オーストリア】 シュピッツ「今日はお出かけできないわよ。マラトンがあるからね。」なんのことかと思ったらマラソンのことだった。今日はこのバッハウでマラソンが行われるんだそう。なんでそれくらいでお出かけできないんだ?と思ったらこのバッハウマラソン、オーストリアでも指折りの規模で、世界中から集まった凄まじい数のランナーがこのバッハウのドナウ川沿いを埋め尽くして走るらしい。このバッハウには道が1本しかない上に、そこをマラソンのために封鎖するので、この日は隣町にも行くことができないというわけだ。マジか…………日曜なので観光客がいっぱいいるドュリュンシュタインに路上しに行こうと思ってたのに……………というわけで今日は家に軟禁状態。イングリッドおばちゃんの家にはリミットレスのワイファイが飛んでいるので、いつでもネット作業ができるのが嬉しい。日記書き、ブログ投稿、ブログの整備、調べ物、そして結婚式の準備。やることはいくらでもある。でも部屋で集中して作業をしていると、イングリッドおばちゃんがやってきて、フミーこの写真を見て、これは2年前に行った山の景色でね、とかこの音楽を聴いて、これは私の好きなバンドの曲でね、と話しかけてくる。嬉しいことなんだけど、イングリッドおばちゃんって話がものすごく長くて一旦始まったら30分くらい続くので、シャワーを浴びようとしてるときとか、出かける前とかに始まってしまったらなかなか困る。最近では強引に切り上げたり、逃げたりする技術を覚えたんだけど、いつもそうするわけにもいかない。おばちゃんに寂しい思いをさせてしまう。俺たちは当然イングリッドおばちゃんが大好きだ。こんなに愛に溢れた人、なかなかいない。家に泊まらせてもらってるのは俺たちなんだから、できる限りイングリッドおばちゃんたちに合わせないといけない。でも俺たちだってプライベートのある人間だから、2人の時間は確保したい。このバランスって結構難しい。同じ屋根の下で何日も暮らしていると、きっとお互いに対する要望も増えていく。いつまでもゲストのままでいるわけにはいかない。ちゃんとこの家のルールを守っていかないと。例えば水回りの拭き取り。イングリッドおばちゃんってものすごく綺麗好きで、こんなに大きな家なのに埃ひとつ落ちていない。それはおばちゃんがこまめに掃除しているからに他ならないけど、驚いたのが水回りの掃除。なんと水道を使った後、水で濡れているところをタオルで完璧に拭き取るのだ。毎回、必ず。歯を磨く。水を拭き取る。顔を洗う。水を拭き取る。トイレで手を洗う。水を拭き取る。シャワーを浴びたら、車の窓とかを掃除するときに使うゴムの水切りでタイルの水を落とし、それからタオルでシャワールーム全体を拭きあげる。毎回そうして水が残らないようにしている。超大変!!!これは水の中にカルキが多いので、拭き上げないと白い水垢がついてしまうかららしい。そんな水垢の掃除とか日本だったら年に一度の大掃除くらいのもんだよ。カンちゃんがこんな完璧な綺麗好きじゃなくて良かった…………あと、コミュニケーションをする上でドイツ語と英語が微妙に似ているところも困る。イングリッドおばちゃんは英語が上手ではないので、日本人でいう、「えーっと、ジスイズ犬ね!イヌ!!これはプリティ!!ハウメニー犬を飼ってるの?ユーは?」みたいな感じで英語とドイツ語を混ぜくって、文法もあっちいったりこっちいったりで、何を言おうとしてるのかものすごく想像しないといけない。でもたまに、英語にもある単語で、まったく違う意味のドイツ語を言ったりされると完璧にわからない。例えばロカール。あそこに行きましょう、あそこのロカールロカール、って言うから、あー何かプレイス、場所という意味合いかなと思っていたんだけど、どうも食い違うので翻訳機で調べてみたところ、ロカールってのはレストランのことだった。あとギフト。新聞の事件欄を見ながらこの人がギフトもらったとか、この人がギフトをあげたとか言うので、あーそうなんだーって思ってたら、なんとギフトってのはドイツ語で毒という意味だった。おばちゃん!!難しすぎる!!!意味違うのに英語と読みかたが同じドイツ語混ぜくられたらもう完全にお手上げ!!!そんな面白いイングリッドおばちゃんとのコミュニケーションなんだけど、今日の夜に結構色々考えさせられる出来事があった。この日の夜、俺とカンちゃんはこの前見つけた最高のレストランにウェディングパーティーの打ち合わせに行くつもりだった。料理の内容、飲み物の内容、時間、値段、その他もろもろをスタッフさんとキッチリ詰めておきたい。そのために質問事項もノートに箇条書きにしてまとめている。夕方になり、さぁそろそろ行こうかーとカンちゃんと準備していたら、イングリッドおばちゃんも準備を始めた。俺たちはこの日、2人にイングリッドおばちゃんとレイモンドパパに一緒に行こうねとは言ってなかった。俺とカンちゃんだけで行くものと考えていた。でもイングリッドおばちゃんの中では俺たちが行くということは4人で行くものということになってしまっていた。イングリッドおばちゃんとレイモンドパパは別に行く必要はない。レストランのスタッフさんは英語がペラペラなので、俺たちだけで意思疎通は完璧にできる。おばちゃんはお喋りなので一旦話し出すと止まらないので、俺たちの質問がろくに出来なくなってしまうし、ゆうべのライブでの暴走みたいにおばちゃんの中のイメージで勝手にスタッフさんに伝え、間違ったプランを計画されてしまう危険性もある。ケーキはこうで、料理はこうがいいと私は思うのよ!!って感じで。要は俺たちだけでスタッフさんと話がしたかった。でもおばちゃんはお出かけの準備をしている。言わなきゃいけない。イングリッド、今日は俺たちだけで行ってくるよ。って軽く言えばいいことだ。でもイングリッドおばちゃんは行く気満々。それはなぜか。完全に俺たちのことを助けてあげたいと思ってくれてるからだ。地元の人間である私が一緒に行って、間に入って相談してあげなきゃと使命感を持ってくれている。そんなおばちゃんに何て言う?必要ないからなんてもちろん言えない。お金使わせちゃうから、とか、今日はカンちゃんと2人でゆっくり食事したいからとか、そんな感じで言えばいいのか?いやいや、こんなこと深く考えることではない。俺たちが2人で行きたいから2人で行くねときっぱり言えばいいだけのこと。別におばちゃんはそんなことで傷ついたりしないはず。でもやっぱり言えない。俺たちのことを助けようとしてくれてるのに、いらないなんて言えない。あー!!こういうバランス難しい!!!俺たち2人で行くからーってポロって言えたらいいんだけどなぁ…………そして結局4人でレストランに行った。どんな味になるのか実際に食事をし、それからスタッフさんとみっちり打ち合わせをした。イングリッドおばちゃんは話したそうにしてたけど、横でずっと我慢してくれて、俺たちの打ち合わせが終わってからワー!!っと滝のようにスタッフさんに話しかけていた。イングリッドおばちゃんはきっと俺たちに子供のように接してもらいたいと思ってくれてるはず。ある程度ワガママなくらいがちょうどいいのかもしれない。俺たちがこうやって気を使っていることが、もしかしたら逆におばちゃんに寂しい思いをさせてしまっているのかもしれない。おばちゃんの愛にどうやったらちゃんと応えられるのかな。どんな対応が1番正しいんだろ。とにかくおばちゃん、レイモンドパパ、本当にいつも優しくしてくれてありがとう。大好きです!!!~~~~~~~~~~~~~~~~~~インドのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!いまごろは結構涼しいんだろうなぁ。インドが涼しいってのが想像できない。どうもありがとうございます!!