スポンサーリンク 結婚式って色々ありますね 2016/9/27 2016/09/07~オーストリア②, ■彼女と世界二周目■, 結婚式準備 2016年9月16日(金曜日)【オーストリア】 クレムスこれから結婚式をして、そして二国間協定のリミットである日まで2ヶ月ほどオーストリアに滞在する予定なので、ランキングを世界一周カテゴリーと海外旅行カテゴリーに振り分けたいと思います。前回インドに2ヶ月半滞在した時にもぶろぐ村の運営さんから強制移動をさせられたので、どうせ強制移動させられるなら自分から振り分けておいたほうがいいかなと思いました。ランキングのカテゴリーってかなりあやふやなので、別に2ヶ月半同じ国にいるからって振り分ける必要もなさそうなんですけどね。世界一周って定義はみんな旅人それぞれです。太平洋と大西洋をまたがなければ一周したことにはならないってのが一般的なイメージだけど、それにこだわらなくても素敵な世界旅をしてる人はいっぱいいます。あとは運営さんのさじ加減と苦情の数でしょう。レンタカーで旅してれば車旅カテゴリー夫婦で旅してれば夫婦旅カテゴリー放浪旅カテゴリーとかぶらり旅カテゴリーとかってのもあるし、たまたま行った旅カテゴリーってのもある。それどういう基準!?誰が登録するの!?たまたま行った、ってどういうこと?!車の中で寝てれば車中泊旅、アジアやアフリカとか地域それぞれ、なんならそれぞれの国の旅行カテゴリーもあります。どれに登録するかなんて登録したい人の気持ち次第って感じです。僕らはこれからも色んなところに行く予定ではありますが、前回インドで強制移動させられたこともありますし、ここは配慮してポイントを30パーセント海外旅行カテゴリーに振っときたいと思います。ポイントが下がって順位も落ちるでしょうが、移動の多い旅が始まったらその時にまたカテゴリー移動のことを考えますので、どうぞこれからもよろしくお願いします!!さて、ゆうべ結婚式のパーティー会場が決まったことで大きな不安が解消され、ものすごく気が楽になった。早くみんなにどんなところでやるのか見てもらいたい。でも写真は載せられない。来てくれる人たちに当日驚いてもらいたいから。僕らの結婚式は日本のホテルウェディングみたいに200人のお客様をお招きして巨大なウェディングケーキを用意して、ゴンドラで登場してアナウンサーさんに司会してもらってお色直しを2回やってティファニーの引き出物を包んで………という数百万かかるような盛大なものではない。20人くらいでアットホームにやるつもり。でもそれでもやっぱりお金はかかる。披露宴って新郎新婦がお祝いに来てくれた人たちをおもてなしするパーティー。もちろん俺たちが全部お金を出して、僕ららしい演出で最大限に楽しんでもらうのが目的だ。ご祝儀というものが日本にはあるけど、今回は遠いオーストリアまで来ていただくことになるので、ご祝儀はご遠慮させてくださいと伝えてある。旅中なのでそんなに豪華絢爛なことはできないけど、そこは知恵を絞って趣向を凝らし、素敵なパーティーを楽しんでもらいたい。結婚式ってなんなの?とりあえずバルーンの中に入って登場すればいいの?っていうくらい無知な俺だけど、そこはウェディングフォトの会社で何年も働いていたカンちゃん。これまで仕事で無数の結婚式に立ち会ってきているので、どういうものなのか熟知している。どんな感じで進行していくのか、どんなアイデアやイベントがあるのか色々知っているのですごく助かる。ていうかさすがはウェディングフォトの会社で働いていたカンちゃんなので、業界の裏話をよく知ってる。マジでぇ!?ってびっくしてしまう話ばっかりだ。★新郎、鬱で延期。新郎が鬱病にかかってしまい、そんなハッピーな気分になれないので無期限で延期させてもらえないか?と言われた。★新郎側だけ式当日こないこれマジで悲惨。式当日に新婦さん側の親や友人は式場に集まっているのに、新郎側が誰1人来なかったんだそう。結婚詐欺ってやつだ。お金目当てで近づき、結婚するからと演技して色んなお金を払わせ、もちろん結婚式代も新婦がすべて出し、親の顔合わせにもそれくらいの歳の人を連れて行って演技させ、当日までまったく気づかない状況からの奈落の底。★メイクしたいけど新婦の顔の血が止まるの待ち式当日、直前に2人が喧嘩したようで、旦那さんに殴られて奥さん流血。そして流血したまま会場に来て、「すみません、血が止まらないので止まるまでメイク待っていただけますか?」って言ってきたらしい。そこぉ!?いやいやいやいや!!ていうかまだ結婚する気あるの!?血を止める前に結婚止めたら!?★挙式直前に離婚決めたけどキャンセル料勿体無いから演技で挙式これもすごい。式当日にめっちゃ喧嘩して、もうあんたとやっていけない!!ってなって結婚取りやめになったんだけど、当日にキャンセルしたらもちろん100パーセントのキャンセル料がかかるので、勿体無いので式だけはやりますって言って演技で式を行い、後日すぐに離婚したんだそう。ご祝儀泥棒やん……………どんな気持ちで親族友人の前でケーキカットとかしたんだろ…………すげすぎるわ…………これらの話はカンちゃんが実際経験したことではなくて、色んなところから聞いた話だそう。ウェディングフォトをやってると、無数の結婚式場を回るので、そんな業界のエピソードは色々耳に入ってくるらしい。これがプランナーさんならもっともっとエグいやつを知ってるはずだよというカンちゃん。それにしても結婚式ってなんであんなにお金がかかるんだろう?全ての値段がお祝い価格になっていて、みんな結婚式の時は金銭感覚がおかしなことになるんだそう。1回のお色直しに30万ってどういうことですか?ブーケも3万とか。あんな花束、花屋さんでやってもらったら1万円くらいでできるよな?なので式場でブーケを注文せずに外の花屋さんで作ってもらって会場に持ってくるほうがはるかに安くなる、と思ったらそうは問屋が卸さなくて、その場合、持ち込み料というものを式場に払わないといけないそう。とんでもなく高額の。なんとしても安く抑えさせない、というのが式場のやりかた。カメラマンにしても、式場が提携しているカメラマンじゃなくて、友達がカメラマンやってるからその人にお願いする予定です、と言うとそこにも持ち込み料が発生して、普通に10万とか言われるんだそう。これは式場が会場の貸し出しだけではなくて、それに付随する様々なサービスを用意しているから。メイクも花も司会者も、全部式場の提携してるものを利用してくださいってこと。提携先は、式場から勝手に仕事が舞い込んでくる。でも仕事をもらうんだからもちろんマージンを式場に払わないといけない。それが仕事の報酬の40~50パーセントというから恐ろしい。どんだけ式場儲けてんだ?って感じだ。例えば、すでに式場を決めているカップルがいて、でもなんとなく迷っていたので他の式場に相談に行ったら、わかりました!!向こうの式場のキャンセル料を全てウチがもちますので、こちらで式をやってください!!なんていうのもよくある話なんだそう。それくらいどデカイ利益が出るものなんだって。ではなんでみんなそんな高い式場でやるのか。それってやっぱり伝統的なところがあるんだろうなぁ。日本人的なメンツとか。親戚一同が会するのにレストランで披露宴?そんなみっともない、なんて思う人も少なからずいるんじゃないかな。レストランのほうが食事美味しいと思う。式場のご飯、15000円とかするのに美味しくない。もちろん式場は素晴らしい。ものすごいサービスでなんでも要望に応えてくれて、安心して結婚式をやることができるんだろうと思う。100人以上もお客さんが来るならなおさらそういうところに任せたほうがいいはず。でも個人でやる結婚式も、アイデアや場所選びできっと素敵なものにできるはず。カンちゃんと一緒にいいもの作り上げるぞ。というわけで結婚式代を稼がんとヤバイので歌え歌えー!!今日は夜にパーティーでの演奏に誘われている。なので夜のパーティーまでになんとか喉を万全な状態にしておくぞ!!緊張するな…………どんなパーティーなんだろう…………あらゆるシチュエーションを想定し、この状況ならこの曲順、この客層ならこの曲の後にはアレを持ってきて………とイメトレをしながら歌い、とりあえず路上は2時間で145ユーロ、16500円。「ハーイ!!今日は19時にウチに来てもらえないかしら!!待ってるわね!!楽しみよー!!」そこにこの前誘ってくれたおばちゃんがニコニコ笑顔でやってきたんだけど、パーティーの準備をしてるところだからと忙しくまた帰って行った。こうやって路上でもらった仕事ってすっぽかされることが50パーセントくらいってのがアルアルなんだけど、今回はちゃんと確定だ。よーし行こうかと車に戻ってエンジンをかける。ふぅ、緊張する。「あうぅぅぅう………フミ君緊張とか全然してないやろおおぉぉぉ…………私緊張して吐きそうぅぅぅうう…………」人見知りのカンちゃん。いつもパーティーに行くときは泣きそうな顔をしている。「俺だっていつも緊張してるよ。」「そんなことないしぃぃい…………人前に出るの慣れてるやろおぉぉおお…………フミ君は歌うからいいけど私は何もせずにいるだけだから、何この子?って冷たい目で見られてまう……………」「誰もそんなことしないよ。ホラ、あそこが会場の家だよね。」「あああああああいいいいい、車で寝ててもいいですか?」「ダメ。ほら行くよ。」もじもじしてるカンちゃんの手を引いてぶどう畑の中の道を歩く。ここはドュリュンシュタインの横にある小さな小さな集落。太陽が沈み、夜が谷に訪れようとしている中、一軒の家の庭に入った。広々とした庭の中ではいくつもの台が並べられ、人々がカッコよく立食パーティーをしていた。ムーディーな音楽が流れ、お客さんの年齢層は40代半ば、みんな上品にシャツを着てグラスを傾けており、どっからどう見ても上品な大人の落ち着いたパーティー。よし!!これはストライクゾーン!!いきなり謎のアジア人が家に侵入してきて、おいおいすぐ警察呼んだほうがいいぞ、みたいな視線を向けてきたけど、すぐにさっきのおばちゃんが出てきて俺たちのことを紹介してくれた。誕生日である今日の主役はおばちゃんの旦那さん。背が高くてハンサムで、いかにも仕事ができそうな大人の雰囲気を醸し出した素敵な人だ。名前はエリックさん。この前行った若者たちのパーティーみたいにイェーイ!!日本人ー!!ってすぐに話しかけてきたりしないのが大人たち。みんなそれぞれのグループでゆっくり飲んでおり、逆に全然構ってもらえないのもまた居心地がいい。白ワインを飲みながらチーズやベーコンを少しつまみ、懐こい子供たちと遊んでいたら、そろそろいける?とおばちゃんがきいてきた。すると子供たちが全員集まってきて、俺の前に座って、おーうーた!!おーうーた!!と手拍子しだした。ギターを取り出すと会話が止まり、大人たちもみんなこっちを見ている。マイクはなし、ガーデンの椅子に座ってランプを横に置く。いい雰囲気。さぁこの状況の1発目はなんだ?マリリンマンソンのスィートドリームか?吉田拓郎の人間なんてか?裏をかいてモーツァルト?いやそんなんできん。意表を突いてオジーのクレイジートレイン?わからん!!もうこれでいこう!!「こんばんはみなさん!!少しの間お付き合いください!!それでは1曲目聞いてください!!長渕剛で泣いてチンピラ!!」ではなくてレットイットビー歌いました。空気を読む男です。それからも空気を読みながら30分ステージを2回。たくさんの拍手をいただけ、ホッと一安心。最後にはアンコールからのアンコールからのまたアンコールという、もうよくない!?っていうところまでアンコールをもらえて本当歌い手冥利につきる。こんなにもみんなに、素晴らしい声だ!アメイジングパフォーマンスだって言ってもらえると、少しそんな気になってしまう。エリックさんからも、本当にありがとう、これは2人の結婚式の時に飲んでくれって言ってかなり良いワインをいただいてしまった。大事に保管して結婚式の時に飲ませていただきます!!このおっちゃん泥酔。それからはすっかりみんなに溶け込み、輪の中に加わって飲み、ものすごく楽しい夜になった。みなさんからのチップも集めていただき、結構な額になってしまったんだけど、このパーティーのチップってよく考えたらこそっと渡すようなもん。めっちゃプライベートなことだし、金額は書かんとこう。「楽しかったー!!みんな素敵な人ばっかりだったねぇー。いやぁ、気持ち良いなぁ。」カンちゃんが喜んでるのを見ると嬉しくなる。結婚式って女の子が人生で1番輝く日なんて聞いたりする。当日にはカンちゃんのどんな嬉しそうな顔を見ることができるだろ。そしてゴンドラで登場だ!!「フミ君、いまどきゴンドラで登場する結婚式とかほぼないよ。昭和です。」そうなのぉ!!って笑いながら車に戻った。明日も頑張って歌って稼ご。