スポンサーリンク 窓からお金が降ってくる 2016/8/30 2016/08/19~ドイツ②, ■彼女と世界二周目■ 2016年8月20日(土曜日)【ドイツ】 フレンスブルグベンのアパートで目が覚めて、寝ぼけながらなにげなく写真フォルダ見たらこんなん入ってた。これがティピカルジャーマンツーリストのスタイルらしい。どんな話からこんな写真になったんだろう…………記憶がない………………そういえばゆうべ飲んだくれてる時にアジア人観光客のファッションて分かりやすいよね!!ってベンたちに言われてそんな話題になったような気がする。赤とか黄色とかピンクとかの原色のハイキングファッションの団体さん。中国人の。そんでドイツ人の観光客はどんなんなの?って流れでこの写真かな。ドイツ人でもこういうのあるんだなぁ。面白いなぁ。「よく眠れたかい?いやぁ、ゆうべはイカれた夜だったね…………」ベンも寝ぼけながら部屋に入ってきて、3人でコーヒーを飲んだ。ベンの部屋には大きなディランのポスターが貼ってあるんだけど、好きなの?と聞いたら大ファンだと言う。前は別に興味なかったらしいんだけど、3年ほど前にディランがこの町に来たんだそう。「ここから歩いて3分のところに町の体育館みたいなのがあるんだけど、ある日そこにボブディランってチラシが貼ってあって、へー、なんかコピーバンドでもライブやるのかなぁって思ったらマジのボブディランでさ。こんなウルトラ小さな町にボブディランみたいなビッグアーティストが来るなんて奇跡でしかないから2秒でチケット買ったんだよ。ライブは最高だった。今ではこのアイポッド全部ディランの曲しか入ってないよ。」マジでー!って驚いた。この小さな町のしかもコミュニティレベルの体育館でディランがライブて。やっぱりここはヨーロッパなんだよなぁ。ていうかこのゲーム、ベンしかできない。ベンのアパートを出て、ぼちぼち歩いて町に向かった。このお花1ユーロって安っ!!今日も大賑わいのメインストリートでは、早くも路上パフォーマーたちの場所取り合戦が繰り広げられている。物乞いのオッさんが壊れたギターをべろんべろんやりながら呪文を唱えているっていう、もはやパフォーマンスではない人もいてなかなかいい場所がゲットできないけど、なんとか他とバッティングしない場所を確保。さてー、気合い入れて行くぞー。明日は日曜で休みだから今日は思いっきり歌いまくるぞ。今日も人だかりができまくりで、拍手が起こり、コインがバンバン舞う。デンマークではみんな素通りだったのに。なんでこう、国境という目に見えない線をほんの少し越えただけでこんなに反応が変わるんだろうなぁ。国民性ってどうやって養われるもんなんだろ。人だかりがどんどん膨れ上がり、通りを塞ぎそうになってきたところで、いきなり後ろの建物の窓から声が聞こえて通りに響いた。見上げると、4階の窓からおばちゃんが上半身を乗り出して大声を出している。ドイツ語なので何を言ってるのかわからないけど、こりゃおそらく演奏がうるさいっていう苦情だ…………道を塞いで通行の妨げにもなっているかもしれないし………………しかしその時、観衆のみんながワッと笑った。窓のおばちゃんはひたすら大きな声で俺に何か言っている。すると人々が、マネーマネーと口々に俺に教えてくれた。え?おばちゃん俺にお金をくれようとしてるの?どうやら、歌が素敵だからお金あげたいけど、そこまで降りて行くのが大変だから受け取って!と言ってるようだった。窓の下に行くと、おばちゃんが、いいかーい!落とすよー!!と声を上げる。固唾を飲んで見守る観衆。なんだなんだ?とさらに通行人も足を止める。そして4階の窓から紙に包んだコインが投下された。しゅーっと落ちてくる包み。うまいこと俺の前に降ってきて、それを綺麗にキャッチすると、観衆からワー!っと拍手が巻き起こった。なんてほのぼのした光景なんだよ。子供はみんな可愛いなぁ。そして北欧と人種が変わって、なんかイメージの中のドイツっぽくなった。北欧はもっと色が真っ白で妖精みたいだったんもんな。もちろん、ドイツの子供も健康的な妖精だ。後半少し伸び悩んだけど、終始楽しい路上が出来た。ダンスパフォーマンスをやってる兄ちゃんと友達になれたりして、やっぱりドイツの路上は面白すぎる。やってて充実感がある。いい声が出てるって思える時はお金が入るし、そうじゃなくて調子悪くて声が裏返ったりすると、みんな容赦なく歩いていく。そういうキッチリ評価するところがまた好感度。色んなものが俺のスタイルと噛み合ってると感じるんだよな。あがりは3時間半で358ユーロ。40600円。フレンスブルグ、どうもありがとう!!今日これから友達の家でみんなで集まってパーティーがあるんだけど、そこで今夜もワイワイやろうぜ!!というベン。ぬうう……………そりゃ行きたい。めっちゃ楽しそうだ。湖のほとりの家で音楽流してご飯もたくさん作って大騒ぎするから、そこでギターで歌ってくれたらめっちゃ盛り上がるよ!とのこと。でも、もーいい加減色んな作業をしないと仕事がたまりまくっている。残念だったけど、今日はパスしといた。こんな時、もし行ってたら面白い展開が待ってたかもなぁって思う。でも行かなければ、カンちゃんと久しぶりの2人きりの夜を満喫することができる。どっちもどっちだよな。どっちも楽しもう。今日は車を走らせて郊外まで出て、そこらへんにあった静かなパーキングに車を止めて横になった。久しぶりの車中泊。もうすっかり夜が真っ暗で、車の荷物移動とかが暗くてやりにくくてしょうがない。どんだけあの白夜の明るい夜に慣れてたんだろう。暗い車内にマットを敷いて寝袋に包まると、カンちゃんが足乗っけてきてくっついてくる。あぁ、嬉しいなぁ。明日はどこの町に行こうかなぁ。ドイツだもん。どこに行ってもハズレなしだ。~~~~~~~~~~~~~~~~~~ロサンゼルスのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!またベニスビーチで変人たちと戯れたい!!どうもありがとうございます!!