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と見せかけて陸

2016年8月8日(月曜日)
【フィンランド】 ペタヤヴェシ ~ タンペレ





車の中で目を覚まして、歯を磨いたらテクテク歩いて橋のほうに歩いて行くと、すぐにその教会が見えてきた。



「おお、めっちゃ古いね………」



「うん……確かにめっちゃ古いね………」










この森と湖に囲まれた田舎にポツリと佇む教会の名前。


その名も、ペタヤヴェシの古い教会。


こりゃ確かに古いわ。




1995年に世界遺産に登録されたものらしく、あんまり世界遺産の多くないフィンランドの中で唯一興味を引いた歴史的な建造物だ。









川を渡って茂みを越えて近づいていくと、なんとも飾りっ気のない地味な教会だった。





木造の古めかしい感じが、日本の奈良とかにある雰囲気に似ている。


でも作られたのは1700年代中期。奈良みたいに1000年越えのものではない。







ノルウェーのスターブチャーチみたいに観光客がわんさかいるわけではなく、一組だけ欧米人の家族連れがいる中、教会の中に入ると、そこには気持ちばかりのチケットカウンターがあった。

見学料は1人7ユーロ、790円。



ここに訪問者のサインをお願いしますと言われてノートを見ると、アルファベットに混ざって本当にわずかな日本人のサインがあった。


日本人は月に1人来るかどうかくらいですねと受付の女性が言う。

確かにここの教会の写真とか今までまったく見たことなかった。
















教会の内部はなんとも質素なものだった。









でも質素な雰囲気が逆にすごく味がある。

手作り感がすごい。


天井も壁も、床も長椅子も、演説台も、全てが乾ききった白い木でできており、歪んだり、隙間が開いている様子がとても歴史を感じさせた。








何より面白かったのが、説教壇につけられた装飾。





他の教会にあるような写実的でリアルなキリスト像が血を流してうなだれている、っていうやつではなく、小学生が夏休みの課題で作ったようなオトボケキリストさんや天使さんがピョコピョコとくっついている。





みんな可愛らしくチークを赤くして、まん丸な目をして、どう見ても笑えてきてしまう。


でもこれが世界遺産なんだから侮れない。

きっと歴史的にめっちゃ価値のあるオトボケさんなんだろうな………すげぇぜ…………





こんな教会、よそには絶対ないな。


朝の清浄な空気の中、そのほのぼのした雰囲気にすごく和ませてもらった。






















久しぶりの世界遺産に満足して車に戻り、エンジンをかけた。

ここからタンペレまではもう2時間弱だ。



のんびりアクセルを踏み、森の中を駆け抜けていくと、やがて大きな建物が見え始めた。

人もかなり多く、バス停ではたくさんの人が待っているし、ショッピングセンターもどこもきらびやかだ。


おお、久しぶりの都会だな。

タンペレってこんなに大きな町だったんだ。









まずは駅前のストックマンの近くに行き、そこに車を止めてカンちゃんだけ降りて町へ向かう。

俺は車の中でお留守番。


すると10分くらいしてカンちゃんが戻ってきた。

めっさ可愛いフィンランド人の女の子を連れて。






え!?なに!?超絶可愛いんですけど!?

ブロンドっていうかほぼ白の髪の毛で透き通るような肌で、シュッと切れ長の瞳が俺を誘惑してるように見えるわけないです知ってます。


カンちゃんの友達です。



太すぎず細すぎず、健康的な体型でそれにワンピースにショートジャケットという清楚系お嬢のファッションが後ろからキツめに抱きしめられたらこぼれる花になる桃色吐息くらいのエロさに見えなくもないことないです。



カンちゃんに怒られるからこの辺にしときます。




「ハーイ!!私はマーリット!!よろしくね!!フィンランドにようそこ!!」



カンちゃんの友達のこのめっちゃ可愛いマーリットちゃん。

カンちゃんが大阪のゲストハウスで働いていた時のお客さんで、その時に仲良くなって、フィンランドに来るときは必ずうちに遊びに来てね!と言われていたんだそうだ。






2ヶ月日本をバッグパッカーで回っていたマーリットちゃん。


いつも大阪に戻ってくるたびにベッド空いてるー?って宿に飛び込みでやってきていたようで、そんな時カンちゃんは部屋が空くまでリビングで寝かせてあげたり、満室の時は近くの別のゲストハウスを紹介してあげたりしていたそう。



一度マーリットが大阪から広島にヒッチハイクで行きたいの!!と言ってきた時は、ヒッチハイクのボードを作ってあげたりもしたんだそう。



カンちゃんがゲストハウスで働いていたのは1年半くらいだけど、その間に世界中に素敵な友達ができている。


うーん、やっぱりゲストハウスっていいなぁ。





「じゃあご飯食べに行きましょう!!夜は私の家で飲みましょうね!!」




ノリノリのマーリットと3人で、マーリットお気に入りのレストランで早めの晩ご飯を食べた。

裏路地にある地元の人たちのためのイカしたオシャレレストランにいつものように入っていくマーリット。





メニューの言葉はまったく読めないけど、地元の人と一緒だとすごく助かるし、今まで謎だった単語の意味がわかったりして新しい発見がある。




「このゲームミートボールってのはフィンランドでよく食べられる料理よ。でももとはスウェーデンからパクったメニューなんだけどね!!」



クリーム系のソースがかかったゲームミートボールプレートの横には大量のマッシュポテトが乗っている。

フィンランド人は米よりパンより、ポテトが主食なんだそうだ。






俺が頼んだのはブルーチーズとベーコンのオーブン焼き。





どっちも12ユーロだったかな。1350円。


マーリット可愛い。







「あー、2人が私の地元にいることがすごく嬉しいわ!!いつまででもうちにいてくれていいから!!」



「ありがとう!ところでニュロニョロって可愛いよね!!」



「なにそれ?ニュロニョロ?あー、ムーミンのね!!それは日本の名前ね。あれはフィンランドではハッテバッテという名前なのよ!」



「フィンランドのサンタさんってどんな感じなの?日本では25日の朝に目がさめると枕元にプレゼントが置いてあるんだ。サンタさんを実際見ることはないんだよね。」




「フィンランドでは24日の夜にサンタさんが家にやってくるの。ドアをノックして。だいたい隣のおじさんとかがやってくれるんだけどね、みんなイブの夜だから酔っ払っててひどいことになってるわ!一度は隣のおじさんが泥酔して裏口から入ってこようとして、そこにツリーを置いているのに気づかないで思いっきりツリーをひっくり返して飾りとか全部散らかって大変なことになったのよ!!あははははー!!」




マーリットいい子だなぁ。

素直で優しくて、気遣いができて、よく笑って。

マジ可愛い!!



やっぱりカンちゃんの友達はみんないい子。

いい子の周りにはいい子が集まる。





「もう2人はソーナは試した?」



「ソーナ?なにそれ?美味しいの?」



「違うわよ!ははは!小さな部屋の中を暑くしてそこで汗をかくフィンランドの伝統的なものよ。」



「ああ!サウナか!!俺は前回フィンランドで入ったけど、カンちゃんはまだ入ったことないね!」



「うん!!フィンランドでサウナ入るの夢なの!!」



「よーし!!じゃあ今夜その夢を叶えましょう!!」



「いやっふー!!」






































ご飯を食べ終わったら工都であるタンペレの町並みを散策し、それから車2台でマーリットの家に向かった。


40分くらいタンペレから離れると聞いていたんだけど、実際走ってみるとなかなか遠い。


草原の中を走り抜け、どこまでも離れていく。





現在26歳だけど学校に通っているマーリット。毎日ここを通うのはなかなか大変だろうけど、今は親と一緒に田舎暮らしを満喫しているんだそう。


うちってかなり田舎だけど大丈夫?とさっき聞いてきたマーリット。




なめてもらっちゃ困る!!


俺は海にも川にも山にも1分で行けるミラクル田舎で育ったから何の問題もないよ!と答えると、それなら大丈夫ねと笑っていた。





が、しかし、マーリットの家は想像をはるかに超えるど田舎にあった。









幹線道から未舗装の脇道に入り、おお、なかなかのとこですね、まぁあのへんやろ?あのあたりの民家じゃない?と思いながらついていくと、どんどん民家を通り過ぎて森の奥地へと突き進んでいくマーリットの車。





やがて民家がなくなり、農家用のあぜ道みたいな道を進み、周りにはもはやなにもない。







え?なんなの?これってこのまま奥まで入って行って道が終わってそこにボロボロの廃墟があって、いきなりマーリットの姿が消えてお化けだったの?ってくらい完全にひと気がなくなり、この先に民家なんてあるのか!?ってビビってきたところで、森の中に一軒の古い大きな家が現れた。





どひゅーっと大きな犬が走ってきて俺たちの車の周りをぐるぐる回って、危なくて前に進めなくて困っていると、マーリットが構わず進んで、彼は自動車ってものを分かってるからと笑った。


そこはもう完全に映画の中の世界だった。




森の中の大きな家、周りには使われなくなった建物が何個か散らばり、ここでの人の暮らしの歴史があった。




「ウェルカーム!ようこそ我が家へ!!」



「オーウ!ウェルカーム!遠いところから来て疲れただろう!」




家にはマーリットのお父さんとお母さんがいて、2人ともニッコニコの笑顔で俺たちを出迎えてくれた。

家の中は外観の古めかしい雰囲気と同じく、すべての家具が使い古された味を出しており、アンティーク博物館にいるみたいだ。






















マーリットはこの森の中で生まれ育ったんだ。

こんなイマドキの可愛らしい子なのに!!







「マーリット!めっちゃ素敵だよ!!映画の中みたいだ!!」



「でしょ?もう都会で暮らすのは満足したから田舎が本当に楽しいわ。じゃあ、サウナに行きましょ!」



「えーっと、何か準備していくものってある?」



「なにもないわ!そのまま手ぶらで行きましょ!あ、ビールだけは忘れないでね!とってもインポータント!!」




というわけで荷物を置いたら本当に手ぶらでビールだけ持って出発。

歩きで。

え?!歩きなの!?







マーリットが背負ったリュックにタオルだけ入れてくれているんだけど、一体どこにサウナなんてあるんだろう。


この超絶森の奥で、周りには民家なんてどこにもないのにサウナ?

どっか隣町に町民のための共同サウナでもあるのか?

それって値段っていくらくらいのもんなんだろう?





とにかくわけわからないままマーリットに着いて森の中を歩いて行く。




やがて森を抜けて広大な畑の中の砂利道を3人でテクテク歩いた。


耳に入ってくる音は完全に自然の音だけだ。


風で木々の葉ずれがさざめき、それが麦畑の上を流れていく。



夕焼けが黄金色の穂を照らし、その中に俺たちがいた。







「マーリット、私たち大阪のあの街の中で出会って、今こうしてフィンランドの森の中を歩いてるね。すっごいミラクルだよね。」



「私はここで生まれ育ったの。2人がここにいてくれてすごく嬉しいわ!!」


















10分くらい歩いて行くと、向こうのほうに湖が見えてきた。


そしてそのほとりに何個かの建物が散らばっている。





近づいていくと、それらはどうやら今は人が住んでいない家屋らしく、いくつかの建物は草に覆われていた。

本物かどうかわからんけど、ワイン樽を利用した小さなゲストハウスなんてものも一角に置いてあり、童心にかえる秘密基地って感じだ。











「さぁ、ここがサウナハウスよ。」



「え!?ここが!?これって誰か人がいるの!?」



「いないわよ。ちょっと待っててね、今から火を起こしてサウナを温めてくるから。」




まさかまさかの、マーリットの家のプライベートサウナだった。


建物は完全にログハウスで、室内も全て木でできている。















テーブルの上には地図と双眼鏡がさりげなく置いてあり、テラスにはゴルフ道具や釣り道具、他にも色んなどこからか集めてきたような物が雑多に置かれてあり、それが骨董品屋さんみたいに味がある。


もう完全に秘密基地。

子供の頃に思い描いた秘密基地、そして大人が都会から離れて作りたいと思う秘密基地そのまんまだ。







マーリットがサウナの中のストーブに木を入れて火を起こし、そして室内にある暖炉にも火を起こしてくれた。



温まるまで外に座り、早速ビールで乾杯。

目の前には静寂の湖があり、自然の音しか聞こえなくて開放感でたまらなくリラックスした。






ここは一体どこだ?フィンランドの森と湖のど真ん中だ。

こんなところに来られるなんて、本当にフィンランドに来てよかった。

そしてカンちゃんに感謝。
























ビールが2本ずつ空いたところで、サウナが温まり、とうとう久しぶりの本格的なフィンランドサウナに入ることになった。



えーっと………ていうかどうやって入ればいいのかな…………?


女子2人に俺1人なんですけど?


家のサウナだから男女別の部屋があったりなんてしないよな…………?




「え?3人で入るわよ?あ、もちろんタオルは巻くわよ。若い子たちは男女一緒ですっぽんぽんで入る人もいるけどね。2人が嫌なら別々に入ってもいいけど?」




そ、そんな!!いくらタオルを巻くとはいえ、小さな密室の中に女2人男1人とかもうただのエロビの企画モノじゃないですか!!

俺の小兵がSHOGUNになってしまうじゃないか!!


マーリットがその真っ白な肌に汗をかいてその汗が蒸発して水蒸気になって俺の鼻腔をくすぐってゆまちゃん元気ですか?




「マーリットの体見たら怒るからね!」



「な、なにを言っちゃらりれるれららりれ!!!そんなの見るわけないじゃないですか!!!で、でもそんな密室の中で会話とかするだろうし、そうなったら必然的に見なきゃいけないし………どうすればいいんだ!!」



「うーん………じゃあ仕方ないけど………」



「じゃあ逆に俺の体がマーリットに見られるのはいいの?」



「それはオーケー!!ていうか見せたいの?」



「鼻で笑われそうだから厳重にタオルを巻かせていただきます…………」





そうしてついにサウナへ!!


まずは入り口にあるシャワーで普通に体を洗い、それからサウナ室に入った。

室内は本当に小さなもので、日本の古い銭湯にあるような5人用くらいの広さだ。


足元にストーブがあり、その中で火が燃えており、ストーブの上に焼けた石が積まれている。








「フィンランドのサウナはこうして木を燃やして温めるけど、最近では電気サウナが出てきてるの。あんまり良くないんだけど時代なのよね。でも私たちのお爺ちゃんお婆ちゃん世代はみんなスモークサウナっていうのに入ってたの。温めるのに2日かかってね、そして室内が煙まみれで顔も体も炭だらけで真っ黒になるの。でもそれが本当の伝統的でベストのサウナだってお爺ちゃんたちは言ってるわ!!」




スモークサウナ、どんなのなんだろうなぁ。

2人がもっと長くタンペレにいるなら体験できるんだけどねぇと言うマーリット。

また次回のチャレンジだな。









しばらくして暑くて汗をかいてきたら、まぁ北欧の人たちのやることはなんとなく想像がつく。


そう、サウナから飛び出して外の湖にダイブだ。




よ、よーし、俺も旅人のはしくれだ。

地元の人の生活習慣を体験してこそ、その土地のことをより深く理解できるってもん。


や、やってやろうじゃないか!!




カンちゃんと2人でサウナを出て裸足でタッタッタッと芝生の上を走り、タオルを脱ぎ捨ててそのまま湖にダイブ!!と見せかけてソッコー陸!!!!ぎゃああああああ!!!冷たすぎる!!!!!




「む、無理!!なんなの!?バカじゃないの!?気温初冬くらいやし!!あひぃいい!!!!!」



「え?そう?私いけるかなー………えいっ!!」




そう言ってじゃばーんと湖に飛び込んだカンちゃん。


それを足首くらいまでしか入れずに見つめる意気地なし。



ちゃぷちゃぷと水が音を立て、葉ずれが囁く。

静寂の中、白夜の空にカンちゃんのシルエットが浮かび上がっていた。











寒くて猛ダッシュでサウナに戻ると、マーリットが悪戯っぽい顔で俺たちにビールを差し出してきた。



「サウナの中でビール、これが最高なのよ!」



そう言ってプシュ!!っと蓋を開けてビールを飲むマーリット。


な、なんてデンジャラスな組み合わせなんだ!!!

日本だったら酒飲んでサウナなんて絶対やったらいけないことだ。


でもだからこそ憧れでもある!!


このクソ暑いサウナの中でキンキンのビールなんてフィンランドならではすぎる上にここはマーリットのプライベートサウナ!!


無敵にもほどがある!!!


あああ!!背徳感ーー!!!









この次の日、謎の倦怠感で1日中ダルくて仕方ないことになったのはこのビールインサウナのせいだったのだろうか……………





「あああああ暑いいいい!!!よーし!!もう1回湖行くか!!」



「フミ君入らないくせに!!」



「フミ!!レッツドゥイット!!」




そうしてまた裸のまま外に飛び出して湖に向かった。


これが冬だったら湖が凍ってて、湖面に穴を開けて魚釣りをして、寒くなったらサウナで温まる、なんて鬼レベルの楽しみかたもできるそう。


フィンランドなんなんだ…………素敵すぎる。




ああああああああ!!!!なんかモイモイモイモイイイイイイイイイ!!!!!


湖にダイブ!!!!





と見せかけて陸!!!










~~~~~~~~~~~~~~~~~~


東京のホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!


柳川食べてみたいです!!なんか大人しか食べたらいけないイメージ!!


どうもありがとうございます!!


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