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ウルトラ絶景3日目!!


2016年7月13日(水曜日)
【ノルウェー】 ボルグンド ~ オッタ






目がさめると窓から向こうの方にたくさんの人が見えた。


ゆうべかなり長いこと走って寝るのが遅くなってしまったことで時間はすでに10時近くになっていた。



うー、ノルウェーは国がデカイから移動距離が長くて疲れる。


まぁ、何度も何度も綺麗ー!!つって車を止めて写真撮ってなきゃもっと早く進めるんだけど。

それが出来ないのもノルウェーの車旅だ。











ボルグンドのスターブチャーチの周りにはたくさんの観光客がひしめいていた。

観光バスやキャンピングカーがわんさか駐車場に止まって、そのおとぎの国のシンボルに群がっている。



今日はこのほかにふたつのスターブチャーチを見る予定だ。


文化遺産ではモアイに並ぶほど大好きなこのスターブチャーチ。

今日は堪能するぞ。





















カンちゃんが作ってくれたスープパスタの朝ごはんを食べて出発。


今日は天気が良くて、いつもは雲にけむって見えない岩山の頂上がはっきり見えて、青空にそびえている。




北欧の空はとにかく青い。

どういうことかわからないけど、確かにこれは言えると思う。


自然の力がありのままに漲っているのを感じる。









おっと、スピード気をつけないと。






































しばらくしてフィヨルドのほとりの小さな町に入り、そこから細い坂道を登っていく。






ここから目的地のスターブチャーチのほうに行くためにはフィヨルドの奥まったところに行かないといけないんだけど、一般道を通っていくとものすごい遠回りになる。


なので細い山越えの道を選んだ。
これでかなりのショートカットになる。


そしてこれが大正解だった。



























クネクネのヘアピンカーブを何度も曲がりながら山の斜面を一気に登っていく。


かなり細い道なので離合するのも大変なくらいなんだけど、このサマーバケーションシーズンはこんな田舎道でも車が多い。


ギリギリでかわしながら坂道発進を繰り返し、ようやく坂の上までやってきた。







そこには伸びやかな高原が広がっており、青い空と緑色の大地が目を洗うように鮮やかだった。


走っていると、かなり標高があがったようで残雪が所々に見える。

斑点のように白い雪が散らばっていて、それが空の雲と重なってどこまでが空なのかわからなくなるほどだ。


見渡す限りの草原のうねり。窓を開けると冷たい風が吹き込んで、暖房でほてった顔を優しくなでてくれる。














景色の良かったところで思わず車を止めて写真を撮った。

するとどこからともなく羊の鳴き声が聞こえた。


メェェェ~~という声が聞こえるのでメェェェ~~と返事すると、またメェェェ~~と言っている。


丘陵の下のほう、草原の中に羊の群れが見えて、その中の一頭が鳴いているようだった。



可愛い声だなぁと思っていると、その声の主がどんどんこちらに登ってきた。







あ、こっちに来てるなぁ、でも動物だからそんなに近くまでは来ないだろうと思っていると、どんどん近づいてきて、すぐ足元までやってきた。


おいおいどこまで来るんだ?と思っていたらついに崖を登りきって俺たちのところまでやってきた。どうやら子供の羊みたい。






そして怯えることなく俺たちにすり寄ってきた。




か、可愛いいいいいい!!!!


なにこいつ!!連れて行って欲しいのか?!?!





頭をなでるとぺろぺろと俺たちの手を舐めてきて、マジでたまらなく可愛い。

体もモコモコした毛に覆われていて、思わず抱きかかえたくなる








しかしもちろん連れて行くわけにはいかない。耳にはタグがつけられており、ここで放牧されているんだろう。


たまらなく可愛いけど、ここでバイバイだからねと車に乗り込もうとすると、よっこらせ、といった感じで助手席に上がろうとしてくる。









おい!!!テメー可愛いにもほどがあるぞ!!!

連れて行きたいいいい!!!!









なんとしても乗り込んでこようとして頭をドアの隙間に突っ込んできて、ダメだよ!と押し返そうとするとその手をぺろぺろ。


心を鬼にして外に出してドアを閉めると寂しそうにまたメェェェ~~と鳴いた。


寂しい高原だけど、家族がいるだろ。


人懐こいやつだったな。


















そんな高原の一本道を走っていると、向こうの方になにやらゲートが見えてきた。


え?ここって有料なのか?


グーグルマップでは有料道路は通らない設定でルートを出していたつもりだったのに、たまにこういうことがあるから困る。



でもまぁさっきの可愛い羊に会えたことだし、ここは払おうかとゲートの前にやってきて驚いた。


なんと料金を支払う機械がクレジットカードしか受け付けていないという先進国コノヤロウ!!

クレジットカード持ってなかった俺みたいなやつはどうしろっていうんだ!!





通行料は80クローナ、千円。

現金を入れるところがなくて、本当にクレジットカードの差し込みしかない。



とりあえずカンちゃんのカードでいけるけど、こんなの初めてでどう払ったらいいかわからずに困っていると、近くで休憩していたバイカーのおじさんが手伝ってくれた。



ただカードを差し込むだけ。

暗証番号を入れることもなく、カードを入れて30秒くらいで支払いが完了した。


うおおお………先進国怖え…………

本当カード社会だなぁ。






















とにかく無事にゲートを越え、そこからも高原を走り抜けていく。

雪がさらに多くなり、道路の両脇には7月だというのに雪の壁が出来ている。

さすがはノルウェー。





坂道がうねりながらどこまでものびており、3速でアクセルを踏み続けているとエンジンの回転数が上がりすぎて少しゴムの焼ける匂いがした。

いかんいかん、ここでエンジンオイル漏れとかなったらシャレにならんぞ。




なるべく気をつけながら走っていると後ろからバンバン追い越しをかけていくノルウェーナンバーの車たち。

うんうん、どうぞ抜きまくってください。


無理してスピードを出しすぎてはいけない。制限速度遵守。




が、たまに遵守しすぎてる車もいる。






観光客の車なのか、景色に気を取られてめちゃくちゃノロノロ走っていたりする。

そして運転が下手な車もたまにいて、運悪く俺たちの前の車がそうだった。


道が狭いところで前から車が来て、もっと端に寄ればなんなく離合できるのに、寄せることができずにまごまごして糞づまりを引き起こしている。

どうやら老夫婦が運転しているようで、おかげで後ろは渋滞。





気をつけてねーと思いながらトロトロ後ろをついていってると、またもや前から車が来て、離合ができなくなった。


前の車も、もうちょっと寄せてくれよとジェスチャーしているが、老夫婦はまだガードレールと50センチは間がある。


困ったなぁと思っていると、いきなりバックをしてきた。



おいおい、ちょっと待てよと俺たちもバックをするが、どんどん後ろに進んできた。完全にバックミラーを見ていない。


ヤバい!!と思って慌ててクラクションを鳴らすとガクン!!とブレーキを踏んだ老夫婦。



ちゃんと後ろ見てバックしてくれよなーと、なんとか離合ができて前に進み、やがて老夫婦は違う道に進んでいった。












そうして高原を降り、広めの道に出て、ふぅと車を止めて休憩をしていた時に気付いてしまった。


前のナンバープレートが思いっきりひしゃげてしまっていた……………



………さっきの老夫婦だ。



牽引用の出っ張りが車の後ろに飛び出していたのであれが食い込んだろう。

当たった感覚がなかったのでまったく気づかなかった…………





はぁ…………まぁ自車両保険に入ってるのでこれくらい大丈夫だろうけど、この前ドイツでやっちまった豆粒くらいの擦り傷でだいぶ苦労した後だったので、なんか悔しかった。























気を取り直して運転再開。

坂道を下ると、ようやくフィヨルドが見えてきた。











ここはソグネフィヨルド。忘れもしないこの名前。

前回、ヒッチハイクで山の中を進み、この場所までたどり着いた。


それはこのフィヨルドの奥地にあるスターブチャーチを見るためだった。





あの日、この道を1人ぼっちで歩いた。


夜だったので車も通らず、どこまで歩けばいいんだろうと思いながらも歩き続け、しまいに雨が降ってきて隠れるところもなく、雨ガッパをかぶって土砂降りの中、ただひたすら濡れ続けたこの道。



あの場所に今こうして自分の運転する車で来ていることがすごく不思議だった。











この道、この場所に、あの時俺はいたんだ。燃えていたよなぁ。


目のくらむような果てしない世界一周の道はまだまだ始まったばかりだったよな。



また戻ってきたよ。






























フィヨルド沿いの田舎道を走っていく。

生活道路のように細い道で、その道沿いに可愛らしい集落がポツポツと散らばっている。

本当に細い一本道で、対向車が来たらバックしないと離合できないほど。でも対向車はほとんど来ないけど。



真横に広がるソグネフィヨルドはしんと静まり返っており、太陽を受けて輝いている。


どういうことかわからないけど、このソグネフィヨルドの周辺の水だけなぜかすごく緑色で、エメラルドグリーンのみりんみたいだ。




「みりんって表現おかしくない!?」



「だってテリがすごいやん!これみりんだよ!!」



きっと地質の成分が溶けだしてこうなっているんだろうな。

前回からこのソグネフィヨルドの色はまぶたに焼き付いていた。






そんなソグネフィヨルドの奥地に到着した。

ここはウルネスという小さな村。ここから違う場所に行こうと思ったらフェリーに乗るしかないというどん詰まりの村だ。ものすごく交通の便が悪い。


周りには大きな町は全然なく、フィヨルドと山に隔絶された忘れられた地。


そんな場所にあるからこそ、ロマンが増すんだよなぁ。


ウルネスのスターブチャーチ。

ここが1番好きなスターブチャーチだ。






















フィヨルドを見渡す丘の上にポツリと立つ素朴な木造教会。


900年前に作られたもので、世界遺産に登録されている。





今回はヘッダールとボルグンドのスターブチャーチを見てきたけど、あれらに比べてこのウルネスのものはシンプルだ。

でもそれがいい。


飾らないシンプルな姿が、この果ての地にとてもよく合っている。

借景のフィヨルドとのコンビネーションが完璧にもほどがあるよ。










あの日もここにいたなぁ。
トロールを持って。














このウルネスはスターブチャーチともうひとつ名所があります。


こちらになります。






このパーキングの休憩小屋。


このベンチで寝袋で寝ましょう。







眼下にソグネフィヨルド、白夜の中に横たわるエメラルドグリーンの静寂をこれでもかと独り占めできます。


世界中で野宿してきたけど、ここが最高の野宿スポットだったな。







なんかすごく印象に残っていることがあって、俺があの時ここで寝ようとしていたら、1台のキャンピングカーがやってきて、パーキングに止まった。

中から降りてきたおじさんが今夜ここで寝るのかいー?と声をかけてきて、そうですよーと答えると、じゃあ今夜僕らはネイバーだね、とニコッと笑った。



あ、ネイバーってこうやって使うんだなぁって、あの時やけに納得したもんだった。


まだ英語も全然わからんかったなぁ。

























グルーっとめちゃくちゃ遠回りをしないとウルネスには行けないので、おかげで時間をめちゃくちゃロスしてしまった。すでに15時を過ぎている。

それでも大満足で車を走らせ、ソグネフィヨルドを抜けて、また山道に突入していく。


今度はさらに標高の高い山超えだ。

ここを越えればトロンヘイムまではもう近い。




ぐんぐん坂道を登っていくと、森林限界を超えて木々がなくなっていき、代わりに雪が増えてくる。

それでも登り続けていくと、荒涼とした風景に変わっていき、もうほとんど周り一面雪だらけだ。


湖もあるんだけど、雪が水の中で氷になって青く光ってミニ流氷みたいになっている。




















この道を覚えていた。


あの日、この先の高原でヒッチハイクをしていて、現地のガイドさんの車に乗せてもらってこの道をウルネスへと向かって走った記憶がある。


途中ガイドさんが車を止めてくれて写真を撮ってくれたことも、おぼろげだけど覚えている。


4年前、俺はこの道を後ろに向かっていた。
今俺は反対方向に向かっている。






今、目の前からやってくる反対車線の車に、世界一周を夢見るアジア人が1人ヒッチハイクの車に乗っていたら…………

そう考えると、とても郷愁にかられた。


こんなところでポツンとヒッチハイクしてたんだな。
















ギザギザの山が天をつくモノクロの世界。

そんなこの世の終わりみたいな雪まみれの高原を走っていると、ぱっと見覚えのある直線に出た。


あ、ここ、と思って車を止めた。



下りの坂道、その向こうにそびえる巨大な山と氷河の塊。


ここだー…………今もよく色んな宣伝材料に使っている写真を撮った場所。




「また撮っちゃう?あの写真画質悪いやろ?」



カンちゃんがそう言ってくれ、また同じ場所に立って写真を撮った。

カンちゃん、ありがとうね。




もうあの頃に戻ることはできない。

どうせ戻れないなら、変わっていこう。些細なことでもいいから、前に進んでいる証を作ろう。

変わることを楽しむのが人生だよな。









カンちゃんも!


















無事山越えをして森の中に降りてくると、可愛らしい町がある。

木造の民家が木々の中に散らばっていて、木こりの妖精が絶対住んでるようにしか見えないこの町の名前はロム。














さてー、今日最後のスターブチャーチだ。





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