スポンサーリンク ノルウェーで1番感動した食べ物 2016/7/15 2016/06/27~ ノルウェー, ■彼女と世界二周目■ 2016年7月4日(月曜日)【ノルウェー】 リレストレムオスロ空港の駐車場は、空港周辺の森にかなり広域に点在しており、空港からの距離に応じて値段は様々。俺たちが止めた第4駐車場は、第5、第6、第7と同じ値段で1日200クローナ、2450円。7泊5日だと550クローナ、6750円。ここから延長すると、1日につき35クローナ、430円が追加されていくシステムだ。他の駐車場は空港から近いので高くなっていき、最寄りのやつは空港まで徒歩10分とかだけど結構高くなる。でも離れた駐車場に止めても空港までの無料シャトルバスが頻発して循環しているので、わざわざ近くに止める必要はないと思う。さて、550クローナを払って駐車場から出発。いきなりノルウェーの中でもとんでもないところに行ったので、これからのノルウェー北上で充分に感動できるか心配だ。もちろんメインランドにも大好きな見所がたくさんあるのがノルウェーだけど、俺はすでに一度北部から縦断しているので、もしかしたら途中からスウェーデンに抜けて、まだ未開の地であるスウェーデン北部を回るかもしれない。もうあそこよりも地球の北を感じられる場所はマジの北極しかないもん。北はお腹いっぱいになってる。それならまだ見たことのないスウェーデン北部に行ってみるのも面白いかもしれない。そこから海沿いにフィンランドに入ってラップランドでサンタクロースに会いに行って、南下して行ってフェリーでスウェーデンのストックホルムに戻るという流れかな。大好きな大好きな北欧。この妖精たちの住む清浄なエリアを自分たちの運転する車で自由に旅していくぞ。空港から南に下りたところにリレストレムという町があったので行ってみると、なかなかいい感じのショッピングストリートがあったのでここでやってみることにした。16時くらいまで歌って、それからオスロの楽器屋さんにギターのナットを買いに行こう。このリレストレム、駐車場がすごく安くて1時間でわずかに6クローナ、70円だった。よーし思いっきり稼ぐぞーとショッピングストリートの真ん中に陣取ってゆっくりとギターを鳴らした。するといきなりだった。「こ、こんにちは…………」今日本語が聞こえたか?と思ったら、確かにそれは日本人だった。えぇ!?こんな地方都市で日本人!?「わー!日本人なんですねー!この辺日本人全然いないから嬉しいー!」声をかけてくださったのはサキコさんというかたで、このリレストレムから車で20分くらいの田舎にノルウェー人の旦那さんと暮らしているんだそう。こっちに住みだして1年くらいになるらしく、あまりにも日本人がいなくて寂しい思いをしていたんだそう。「えー!よかったら今夜うちに遊びに来てよー!車だったらここからすぐ近くだから!なんかナンパみたいになっちゃってゴメンなさい!!」カンちゃんと同い年だったこともあってすぐに仲良くなり、連絡先を交換した。んんん………本当は今日はこの後ギターのナットを買いに行く予定だったんだけどな………サキコさんのところに行ったら今日修理するのは無理だ。でも、やっぱり旅してるなら面白そうな出会いが最優先だ。後でお邪魔しますと言って別れ、路上を続けた。ていうか全くもってお金が入らない。反応がゲキ悪にもほどがある。全然立ち止まらないし、立ち止まっても少しして歩いていく。うおお…………ここノルウェーだぞ………?これじゃただの稼げない国の反応じゃねぇか…………こんなはずじゃなかったんだけどなぁ…………実力不足ももちろんだけど、ノルウェーってこんなに稼げなかったっけか?どうしよう………この物価が鬼のように高い国でこの程度の稼ぎじゃやっていけないぞ。今日のあがりは3時間で541クローナ、5ユーロ、計7200円。やばいなぁ……………とにかく、気を取り直してサキコさんのところに遊びに行こう。やったー!日本語が喋れるー!って、せっかく俺たちが来ることを楽しみにしてくれてるんだから俺たちも思いっきり楽しもう。リレストレムから車を飛ばして15分くらいだったかな。畑が広がる草原の中の脇道を入り、奥に進んでいくと右手に高い塀が続いているのが見えた。どこか物々しい雰囲気が漂っているのはここが刑務所だったからだ。こんなに品行方正なノルウェーでもやっぱり刑務所なんてものあるんだな。「あー!よく来てくれましたー!入って入って!!」サキコさんのお宅はアパートの一室で、新婚さんらしい清潔さに満ちていた。明るい日差しが差し込んで家具がピカピカに光っている。旦那さんのハルさんはいい人を絵に描いたようなノルウェー男性で、すぐにビールを出してきてくれた。「ノルウェーの人ってすごく飲むって聞いたんですけど、本当ですか?」「んー、そうかもね。僕もまぁまぁ飲むよ!」サキコさんが用意してくださったご飯はもう涙が出そうなメニューだった。チラシ寿司にエビ、アボガド、ホタテ、錦糸卵、海苔、東南アジア風のサラダ、さらになんと豚の角煮、さらにさらに!!!!ヒジキ!!!!!ヒジキとか戦国時代でいったら足軽レベルの立ち位置のくせに今の俺たちには信長にしか見えない。ぐおおおおおおおおお!!!!!!こんな素敵な日本食久しぶりすぎるうううううううううう!!!!!!この前デンマークでいただいた日本酒の大吟醸をどこかスペシャルなシチュエーションで飲もうと車の中で大事にとっておいてたんだけど、今こそ開けるとき。ハルさんもサキコさんもとても喜んでくださった。サキコさんの日本食に大吟醸が死ぬほど合う!!オーストラリアでワーホリをしている時に出会ったというお2人。ノルウェーではキウィかレマ1000のスーパーが比較的安いですよとか、路面の駐車場は看板に表示されている時間帯以外は無料だとか、この国で生活するために必要な色んなことを教えてもらったりしながらお酒を飲み、会話もとても弾む。「もう泊まっていけばいいですよ!ハルは朝早くに出て行くけど、ゆっくりしていってください!!私も明日は就活くらいしかやることないんで!!」現在休職中のサキコさん。今日もリレストレムの町にいたのは履歴書配りをしていたところだったみたい。家でインターネットでも履歴書を送ることはできるみたいだけど、アジア人だとやはり名前だけで落とされることが多いらしく苦戦してるみたいだ。「よし、じゃあ食後のワッフル作りますね!」あ!!そうだった!!!!忘れてたーーー!!!!前回の一周中に食べたものの中で美味しかったものはたくさんあったけど、日本を出て1番最初に感動するほど美味しかったもの。それがノルウェーのワッフルだった。ワッフルって言ったらサクサクした厚手のものをイメージしていたけど、ノルウェーのものは違って、パンケーキみたいにフワフワしていた。トロムソから南下するヒッチハイクの時に乗せてくれたトラックのおじちゃんが、ガソリンスタンドに寄った時に買ってくれたあのワッフル。甘くて、バターの香りがして、ワッフルだけでも感動的に美味しかったんだけど、そのノルウェーワッフルを神の領域に持っていく最高の食べ方があった。忘れもしないあの味。「じゃあこのブラウンチーズを乗せて食べてみてくださいね。」「もちでございますうううううううううううう!!!!!!」そう、ブラウンチーズ。他の国にもあるのかもしれないけど、ノルウェーでは本当に一般的に食べられるチーズだ。キャラメルとかピーナッツバターみたいな味がして、甘みの中に少し塩気がある。それをワッフルに挟むとマジで言葉をなくすほど美味しい。あぁ、またあれを食べられるなんて!!!!旦那さんのハルさんが戸棚からワッフル焼き機を出してきて、粉末に水を加える。そこに大量の溶かしたバターを投入してかき混ぜたらワッフル焼き機に流し込んで同じ形をしたフタを閉める。そしてわずか3分くらいであの愛しいノルウェーワッフルが完成。こいつにブラウンチーズを挟んで…………………………あふぅっ!!!!もうノルウェー好き!!!ノルウェーが好きなんです!!!これマジで美味い!!!!!カンちゃん!!これ日本に帰っても作ってください!!!!他にもジャムを塗ったりして色んな食べ方をして、本当に本当にお腹いっぱいになった。楽しい楽しい時間。ハルさんもサキコさんも、いつもの変わらない月曜日と違って楽しいよ!!と言ってくれる。本当は今日はギターのパーツを買いに行かないといけなかったけど、こっちを選んでよかった。一期一会、出会いを無駄にするかどうかは自分の判断次第。旅をしていれば思いがけない誘いはいくらでもある。それに億劫にならずにどんどん乗っていくことで旅ははるかに面白くなる。この夜はリビングにあるフカフカのソファーの上で寝かせてもらった。~~~~~~~~~~~~~~~~~~神戸のホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!またライブしに行きたいなぁ、神戸。どうもありがとうございます!!