スポンサーリンク カンちゃんと出会って2年記念日 2016/6/10 2016/05/29~ ブルガリア 2016年6月1日(水曜日)【ブルガリア】 カザンラク「金丸さん、今日がなんの日かご存知ですか?」朝イチ、起きてすぐにカンちゃんが聞いてきた。「え?なんのこと?なに?ブルガリアの独立記念日とか?そっか!マジ喜ばしい日だね!!」「いやああああああああああああああ!!!!!はぁあ!!これですか!これが仕打ちというやつですか!?」「ちょ!!え!なに!?ドラえもん生まれた日だっけ!?わからんねぇ!!」「わたくし実家に帰らせていただきます。あ、飛行機代ない。」「覚えてるってええええええええええええええ!!!!!2年間仲良くしてくれてありがとおおおおおおお!!!!」「イェーイ!!仲良くしてくれてありがとうーー!!」朝からクソいちゃつき倒して不愉快この上ないことになってる方のためにもっとノロケまくりましょうか。2年前のこの日、僕とカンちゃんは出会いました。マレーシアのクアラルンプールの路上で。屋台で1人でサテー食べながらビール飲んでるところに1人の日本人のバッグパッカーが声をかけてきた。それがカンちゃん。「うわー、あの時勇気出して声かけなかったらこうなってなかったんだよねぇ。」「そうだねー、2年後に一緒にブルガリアの田舎にいるなんてあの時は想像もしてなかったよねぇ。」この2年間、僕とカンちゃんは一度も喧嘩してません。もちろん2年間ずっと一緒にいたわけではないけど、2人旅が始まってからの1ヶ月半は24時間中23時間50分くらいは一緒にいるので、普通のカップルの5年分くらいはクリアーしてると思います。寝るときもシャワーも必ず一緒です。まだ付き合ってそんな経ってないやろ?まだまだこれからストレスとか溜まってくるんやってー!って言う人もいるでしょう。でもマジで自信ある。カンちゃんと喧嘩することはないです。なんでだろ。尊敬できるし、カンちゃんも俺のこと敬ってくれるから何があっても許すことができる。相手を尊重することって難しそうだけど、肌の合う相手とだったら案外簡単なもんなんだなぁってカンちゃんと出会って毎日感じています。いやぁ、カンちゃん可愛いなぁ。「このまま仲良く旅していこうね。さてー、ブルガリアの後スロバキアまで行く足代を残しとかないといけないねー。頑張って歌って稼ぐぞー。いくらあれば足りるかなー。」「あ、あの………実は言っときたいことがありのですが………」「ん?なぁに?どうしたの?今日はいくら稼げるかなー。んっ!あっ!あーあー!喉の調子はまぁまぁかな。」「せっかくの記念日なので、ちゃんと打ち明けたほうがいいかと思いまして…………」「うん!わかった!何でも言って!」「実はわたくし…………ラインのスタンプを購入しようとしてまして…………可愛いスタンプが欲しい!」「ぬうぅぅわあぁあんだとおおおおおお!!!!てめー!!こっちが喉からしながら歌ってるのに俺に内緒でラインのスタンプだとおお!!そんなもん既存のスタンプ使っとけ!!旅ジュンさん見習え!!」「だってもっと可愛いの欲しいんだもん!!ポイント貯めるのめっちゃ時間かかるんだもん!!」2年記念日に取っ組み合いの喧嘩………なんてことは1ミリも起きませんね。「いやぁ、カンちゃん可愛いねぇ。可愛い可愛い。」「えへへへ。でも買わないからね。広告いっぱい見てポイント貯めてゲットするからね。」さて、カンちゃんがラインのスタンプ2億個ぐらい買えるように頑張って歌いましょうか。今日もギターを持って町に行くと、昨日見かけなかった露店が結構増えていた。やっぱり週末の本番に向けて徐々に忙しくなっていくみたいだ。ストリートミュージシャンも増えてきてる。よおーし、俺も周りに負けないようにごっそり歌って稼ぎまくるぞ!!の前に、ちょっと気になるのでフェスティバルのインフォメーションセンターに行って路上やっていい?と聞いてみた。すると役所に行って聞いてみてと言われたので、早く演奏したい気持ちを我慢して少し離れたところにある役所にやってきた。お祭り期間中は露店のみんなはショバ代を払ってお店を構えている。その横でライセンスなしで演奏するのはさすがに気がひける。それ言ったら普段からショッピングストリートで店舗の横で演奏させてもらってるやんってのもあるけど、まぁ露店は路上同志、同業種みたいなもんだ。ちゃんとリスペクトしないと。というわけで英語が2ミリも喋れない役所のおばちゃんとワイワイやってパーミッションゲット。今週いっぱい、お祭り期間中6日間で30レフ。1900円。ごっちゃんです!!はっきり言って田舎のお祭りなので全体的にめっちゃゆるい感じで、許可とってない露店とかめっちゃおるはず。路上演奏なんて物販しないんだからまず何も言われることはない。でもお金を稼いでいると結構他のお店からやっかみの苦情を言われたりするもん。あんた許可とってんの?ってな感じで。確かに今こうしてお金を払ってパーミッションをゲットした今、もし明らかにパーミッション持ってないやろっていうやつが俺のお気に入りの場所で演奏していたら、おいこの鼻クソ、てめーパーミッション持ってんのか?って言いたくなる気持ちもわかる。そう考えたら旅のバスカーに優しくしてれるパーミッション持ちの地元バスカーって懐デカいよなぁ。ていうかカヘマピー。キリル語で書いたらカヘマピーです。チャラいあだ名か!なにわともあれ、1900円払ったんだからこれ見よがしにギターケースにパーミッションの紙をひけらかして演奏スタート。心配していた雨はとりあえず降ったり止んだりの繰り返しなので、降ってきたらカフェに逃げ込んで作業、止んだら外に出て歌うという流れでバスキングしていく。カンちゃんは黙々とネット作業。もう少しでワードプレスのブログが形になりそうだ。ワードプレスに引っ越したらグーグルアドセンスも始められる。これで少しでも旅費の助けになるといいなぁ。今日のあがりは81レフ。5100円。ギュロスうめぇ!!まだ祭り本番ではないので露店のみなさんも21時くらいにはお店をたたみ始める。歩いているのはまだ地元の人ばかりで、観光客らしき姿はないようだ。これが明後日からどんな混雑になるか楽しみだな。帰り道に、出会って2周年記念のケーキとビールを買ってアパートに帰り、さぁお祝いの乾杯カマしましょうかー!!!というところで、ちょっと待っててとカンちゃんに言って外に出た。ちょっと昨日のお金払いたいからママのレストランに行ってくるわ、と何気なさブルガリア1くらいの顔してアパート出た瞬間、ダッシュでミレナのレストランへ。「ミレナ!相談あります!!」「な、なに?どうしたのフミ?そんなに慌てて。ゆっくり話して。」「明後日、6月3日に彼女にプロポーズします。もし可能だったらフェスティバルのどこかでやりたいんだけど!!」「なるほど。それはグッドアイデアね………!!だったらこういうのはどう?」イタズラ好きな可愛いミレナがニコニコしながら相談に乗ってくれる。どうせプロポーズするなら面白くて、そしてロマンチックなシチュエーションにしたい。お金はかけられないし、婚約指輪もあげられないけど、このブルガリアでバラ祭りをしてる今、このフェスティバルと絡めてプロポーズできたら最高の思い出になるはずだ。いっそ思いっきりすっごいプロポーズしてやる!!「なるほど、祭りのプログラムの途中で司会者がいきなりフミたちのことを話して、そしてフミのことを呼ぶ。ステージに上がってそこでガールフレンドを呼ぶ。そしたらイザベラとイヴァンがバラの花を持って行く。そこで彼女に伝える。そんな感じね!!」「そう!そんな感じです!!完璧にもほどがある!!それって観客たちはどうなるかなぁ。」「心配しないでフミ、ヨーロッパの人間はこういう幸せなことが大好きなのよ!!拍手喝采が起こるからなにも心配しないで!明日お祭りのオーガナイザーにかけあってあげるから。」ぬおおお!!か、完璧すぎる!!持つべきものは地元民の友達!!この町にたくさんの友達がいるミレナに心配しないでと言われたら、こんなに心強いことはない。一生忘れられないプロポーズにするぞ。あぁ、緊張してきたなぁ。素知らぬ素振りバルカン半島1くらいの顔でアパートに帰ると、部屋の中でカンちゃんが退屈そうに待っていた。「もー、何してたのー。」「ごめんごめん、ママがビール1本飲んで行きなさいってなって。」「そうなると思ったー。ホラ!早くケーキ食べよ!!」ていうかケーキの入れ物がこれて……………植松さんどう思いますか?「お、結構美味しい。」「あ、美味しいね。ビールも2リットルで飲みまくりだー!!」出会って2年、カンちゃんこれからも仲良くしていこうね。いつもありがとう!!