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インドの最先端

2016年5月7日(土曜日)
【インド】 ムンバイ






エアコン寒すぎる。

なんなのこの贅沢っぷり。



おとといまで暑くて死ぬとか言ってたのに、今は寒すぎて寝袋にくるまって寝てる。

エアコンの部屋とかありがたすぎるわ…………



ていうかムンバイってそんなに気温が暑くないからエアコン無しでも寝れるんだけどね……………



















さて、昨日路上をやりながら地元の人たちに聞き込み調査をしていたんだけど、やっぱりムンバイでのナイトスポットはバンドラウェストとのこと。


昨日歩き回って見つけられなかったんだけどなぁ…………



あとはバンドスタンドという海沿いがチャーチゲートみたいなビーチになっており、人の集まる場所。


その上にあるジュフビーチも人気のスポットとのこと。



あとはローワーパレルという駅の近くにムンバイを代表するオシャレスポットが何ヶ所かあるとのことだった。


今日はまずはローワーパレルから攻めてみることにしよう。



















道路の補修。

アスファルトは足で踏んで終わり。そりゃボコボコになるわ………












宿を出てアンダリーの駅に向かう途中に、シャワルマ屋さんを見つけたので懐かしくて入ってみた。

シャワルマとはイスラム圏の料理で、ケバブに似たラップの食べ物だ。


ムンバイはパキスタンが近いこともあってイスラム料理が多いのかな。




しかし店に入ると、まだ午前中なのでシャワルマはやってないと言われてしまった。

チキンティカなら出来るよという。




ぬー、シャワルマ食べたかったのになぁ…………と渋々チキンティカを注文したら、これがマジでビビるほど激ウマだった。









「う、うま!!なにこれうま!!!」



「ええ!!これうっま!!鶏肉の味付けが最高すぎる!!イスラム料理美味しすぎる!!」



「うま!!カンちゃん、これからトルコ行くやろ。トルコはケバブよりもミートパイが美味しいんだよ。そしてブルガリアに入ったら世界一美味いケバブが待ってる。バルカン半島のイスラム圏に行ったらチェパピっていう炭焼きのお肉料理があって、もうちょっと北上すればピザ祭り。」



「あああああ!!ヨーロッパ楽しみすぎて吐きそう!!!ていうかこのチキンティカ美味しすぎる!!」



美味しい肉料理をインドで食べられて大満足でお店を出た。





















アンダリーの駅から電車に乗ってローワーパレルにやってきた。

駅前はただの普通のインドのごちゃごちゃした町だ。食べ物やアクセサリーの屋台がところせましと並んで雑然としている。





しかしそのボロボロの通りの向こうにそびえるのはカッコいい高層ビルだ。


人々は経済の象徴であるビルの足元で蠢きながら暮らしている。










道を聞きながら15分ほど歩いて行くと、お目当だったフェニックスモールに到着した。

昨日話したルチちゃんが、ムンバイのイケてる人たちはみんなフェニックスモールに集まるし、かなりデカいモールだから中のどこかで路上できるはずよ!と言っていた。



モールの中で路上って………

できるわけねぇよな……………

アメリカではやってたけど……………



あの時は15分くらいは見逃してもらえたな。




まぁここはインド。現場を見てみないことには何もわからない。










というわけでスーパー厳重な荷物チェック、身体チェックゲートをくぐってモールの敷地に入った。


できるわけねぇし、こんな厳重なのに……………



































インドのラグジュアリーの全てがここに集結してるようなモールだった。


グッチやらジミーチュウとかあらゆる高級ブランド店がピカピカに輝きながら並び、レストランやカフェではスマホを持ったモデルみたいな人たちが楽しそうにお喋りしている。


あまりのきらびやかさにクラクラしてくる。


牛の横で、2日もてば上出来といった150円均一の服を売ってるオッちゃんたちは、このラグジュアリーな世界に来たことはあるんだろうか。


あまりの格差に驚くことしかできない。
























子供たちがアイスをなめながら走っている。綺麗な洋服を着て。


このアイスを舐められるかそうでないかで、子供の人生は天と地の差がある。


裕福な家庭に生まれた子供、路上の段ボールの上で生まれた子供、彼らはその違いなんてそんなに分からないだろう。

でもいつか大きくなり、お互いに存在の違いを感じるはず。





貧しい子供は、このあまりの不平等さをどう思うんだろう。


日本だったら、努力すればある程度のことは実現できる。
同和問題とかもあるけど、現代ならそれも努力次第で結構乗り越えられるものだと思う。


しかしこのインドではどうなんだろう。

あまりにも、生まれながらにして命の優劣がありすぎる。



路上の子供が、綺麗な服を着て、アイスを舐めながらスマホをいじれるようになるためには、どんな努力が必要なんだろう。
















予想通りモールの中で路上なんか出るはずもなく、そして期待していたワイファイもゲットできずにすごすごと退却。


うーん、宿にワイファイがないのでなんとかどこかにワイファイスポットを確保しないと困るんだけどなぁ。





駅に戻り、次にバンドラにやってきた。


昨日は発見できなかったけど、やはりこのムンバイの一番のナイトスポットはこのバンドラウェストだと昨日路上で会った人たちは言っていた。


いいポイントは一体どこにあるんだろう?あんまりアテもなく歩き回るとカンちゃんに申し訳ないんだよな。


ちゃんと下調べしてから動かないといけないんだけど。









そんな時に、バンドラの駅の近くにコーヒーデイというカフェを見つけた。

インドではよく見るチェーン店のファストコーヒー屋さんだ。






もしかして?と思ってワイファイを開いてみたら、なんとソッコーでフリーワイファイゲット。

しかもサックサク。めっちゃ早い!!





おお!!これはここしかない!!とお店に入るとエアコンガンガン。

ゆったりしたソファー席に座って美味しいカプチーノを飲みながら快適なワイファイ。


インドで贅沢すぎる!!!




ハンピのワイファイが遅すぎてこの数日間、作業がほとんど出来ていなかったので、カンちゃんと2人で没頭した。

ワイファイが早いのでめちゃはかどる!!




よーし、ムンバイで最高の作業場を見つけたぞ。





























夕方まで作業をしてから、いざバンドラの町へ繰り出した。

どこにクラブ街があるのかなーとウロチョロしまくっていると、なにやら雰囲気の違う通りを見つけた。


街路樹が多くて一見寂しい通りに見えるんだけど、その木々の間には大きなレストランが並んでいた。

さらにポツポツとバーやクラブもある。



ここかよ。結構駅から離れてたな。













このパリビレッジというエリア。

確かに飲み屋さんは多いんだけど、1本の通りだけでなく、その隣にもその隣にも飲み屋が分散しており、ここ!という場所がない。



しかも車の通りが多くてクラクション地獄な上に歩道がない。


路駐の嵐で道が塞がれており、とても路上ができる環境ではなかった。



今日は土曜日の夜。

まだ20時なのでこれからドンドン人が出てくるはず。
クラブがオープンするのは夜22時からだ。



きっとものすごいことになるはず。

でもやれる場所がない。ないもんはない。












現地のオシャレさんたちに大人気という雑貨屋さん。






















それからも周りをだいぶ歩き回ってみた。

昨日歩いたケンタッキー前の通りなんか、人で溢れかえってうだるような熱気に包まれていた。












女の子たちはみんなヘソ出しでダメージジーンズなんか履いたりして、夜用のセクシーなイケイケファッションで闊歩している。



物売りもかきいれどきで入り乱れ、一歩あるくといろんな人が声をかけてくる。


大騒ぎの渦。そんな人波にオートリキシャーがクラクションを鳴らしっぱなしで突っ込んでいき、物売りが叫び、やかましいことこと上ない。



確かにバンドラはナイトスポットだ。

でもここでは路上は無理だ…………







それに比べて昨日のチャーチゲートの場所はバッチリだった。

クラクションからは逃げられないけど、ある程度静かだし、歩道も広く、落ち着いたエリアなので歩いてる人たちもみんな上品だ。


明日はあっちでやろう。




「カンちゃん、お金あといくらある?」



「800ルピーくらいかなぁ。晩ご飯どうしようか。」



「そうだねー。ご飯を150ルピーくらいですまして………ビール飲みたいなぁ。」



「でもビールが150ルピーだったら、明日のお昼ご飯と電車賃とかがなくなっちゃうよ。」



「うーん……………」






嫌だなぁ。こんなお金の心配しないといけないの。


今はインドだから仕方ないけど、それでもカンちゃんとこんなちまちま明日のご飯代の心配をしてるのが情けない。


早く稼げる国でちゃんと稼いで、お金の心配をしないで旅できるように蓄えないと。



ドバイどうかなぁ……………




















というわけでアンダリーの駅に戻ってきて、朝も食べたイスラム料理のお店に行ってシャワルマを注文した。60ルピー。100円。


酒屋さんで120ルピー、200円のビールを1本だけ買って、宿に持って帰って食べた。




「ぐおおおおおお!!!なにこれ美味っ!!美味すぎる!!」



「え………うそ………これ美味しすぎるんですけど…………シャワルマやばい…………」





チキンがたっぷり入ったシャワルマとビールを、カンちゃんと2人でベッドの上で食べた。


マジで感動するほど美味しかった。




明日は頑張って稼いでカンちゃんに美味しいもの食べさせてあげるぞ。







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