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インドに行くのかああああああ!!怖え!!

2016年2月19日(金曜日)
【シンガポール】 シンガポール







ぐおおおおおおお…………………



き、今日僕インドに行くんですか………?


インドってなんですか?




インドってなんですかああああああああああああ!!!!!!

アブドゥルウウウウウウウ!!!!!!!












はぁはぁ………怖い。

またあの鬱陶しい客引きとか嘘ついてくるやつとかとバトルしないといけないのか…………


牛とかいっぱいいるのか…………


臭くて汚くてボロボロでカレーでマリファナでカレーでカレーで、あぁココイチ食べたい。











日本からシンガポール。

これはもう快適そのもの。

ていうかシンガポール人って信じられないくらい行儀がよくてマナーの塊みたいな人たちだから、日本にいるときよりもさらに気持ちがいい。


みんな電車の中で席とか超ゆずる。


ご年配の方が来たら、どうぞニコリ、とすぐに立ち上がって席を超ゆずる。









でもインド人はあんまり譲らない。

お婆さんが目の前に立ってるのに平然とした顔で譲らない。

階段とかそこら辺に座るから通行の邪魔になってる。



つまりココイチ食べたい。


















嘆いたところでどうにもならないので、とにかく出発の準備をしないと。


フライトは夜の23時。

なので昼間は最後の路上をやろうと思っていたんだけど、外は朝から雨が降り続いており止む気配もない。


こりゃあ1日くらい休めってことかな。







シンガポール滞在9日のうち歌ったのは8日。


それで貯められたお金は生活費を抜いて11万5000円てとこか。



物価の高いシンガポールで結構普通に食べたいもの食べて毎日飲んでてこれなら悪くない。


これで安心してインドに行けるし、できることならインドでも路上をやってこのお金はなるべく減らさないで進んでいくぞ。












というわけで今日やらないといけないのは換金。


大量にあるシンガポールドルを今後のためにアメリカドルに替えておこう。



シンガポールで換金するならチャイナタウンかリトルインディアってのが一般的。

ど下町なのでかなりレートがいい。




ホテルなんかで換金しようもんならアホらしいほどレートが悪いのでやめたほうがいい。





どうせ路上もやらずにチャイナタウンに行くなら、換金ついでにマーライオンでも見に行こうかな。

まだ全然観光してないし。





ゆうべの酒が残っていて体がしんどいけど、今日はオフなので荷物を全部エッちゃんの部屋に置かせてもらった。


エッちゃんも今日は夜勤ということなので一緒にマーライオンを見に行くことにした。


最後の日にふさわしいな。






















チャイナタウンのピープルズセンターの入り口にある換金屋さんはマジでビビるレートだった。


iPhoneのレート計算アプリであらかじめいくらドルをもらえるか調べておいたんだけど、正規レートで840ドルだから、まぁ10ドルくらい減って830ドルくらいって感じかなーと予想していたら。



しかし驚くことに840ドルもらえた。


正規レートとまったく同じ金額。

どうやって儲けてるの?





「へい、兄ちゃん、歌いながら旅してるんだろ?」



「は?何で知ってるの?」



「この前バスキングしてるの見たぜ。クールボイスメーン。いい旅を!!」





そう言って窓口の中から札束を差し出してきた換金屋の兄ちゃん。


こいつ路上でだいぶ稼ぎやがったなって思われただろうな。


2ドル札が200枚以上あるとか、バスカー丸出しだ。



とにかくこれで換金は完了!!











































そこから電車でハーバーフロントに行き、マリーナベイサンズの中を抜けて、のんびりと湾沿いのデッキの上を歩いた。


ゴミひとつ落ちていない整備されつくした歩道を楽しそうに歩く観光客はほとんどが中国人だ。

チャイニーズニューイヤーもあって数日前まで凄まじい数の中国人がこのマリーナベイサンズに泊まっていたらしい。



観光客の数は1番が中国人、2番目がインドネシア人、4番目あたりに日本人が入るそう。





















「シンガポールに観光に来る人の気持ちってわかんないなー。」



そういうエッちゃん。

確かにマーライオンを見てチャイナタウンでご飯を食べて動物園に行ってオーチャードで買い物をするってのが一般的なルートらしいんだけど、それならシンガポールじゃなくてもできることがほとんどだと思う。



でもこうして治安もよく、言葉もある程度通じてご飯も美味しいシンガポールは、海外にあまりに行かない人にとってはとても身近な外国になるんだろうな。


俺はシンガポール大好き。




















みんなそれなりにお金を持ってる人が多いみたいで、このハーバーエリアでご飯を食べようものなら余裕で1人1万円はいく。

マリーナベイサンズの高い部屋は1日10万円以上なんてザラで、そこに家族で何泊かして、支払いが300万円になりますーなんて恐ろしすぎることも普通みたい。




でもマリーナベイサンズに泊まる人はだいたいミーハーな人たちで、本当のセレブたちはもっと格式の高いホテルに泊まるんだって。


ホーカーで3ドルのご飯食べてこいこのヤロウ!!!


















ただ歩いているだけで度肝を抜かれる景色が広がるこの人工ハーバー。


奇抜なデザインの橋がかかり、奇抜なデザインのビルディングが空にそびえている。


湾の向こうに見えるのはこの国の経済を支える金融街の高層ビル群。

目を疑ってしまうほどのスケールで、人間はこんなもんを作ってしまうのかっていうことにも恐ろしくなるし、このビルの中でコンピューターにまみれて働いてるエリートたちがいるってのもなんか恐ろしい。


いやー、シンガポールすげぇ国だなぁ…………













マーライオンさんお久しぶり。
















こっちの方がビビる。










スーパー観光客でひしめくマーライオンの横を通ってさっきの高層ビル群の森の中に入っていくと、すでに5時を回っており、ビルの足元の高級そうなバーでサラリーマンたちがワイワイとビールを飲んでいた。

みんなカッコいいスーツ姿で、バッチリ髪の毛をセットし、女の人もセクシーな服装で決めている。


なんとも優雅な光景。











いやー、ビール1杯15ドルとかするんだよなぁ…………


彼らエリートにとってはなんてことない値段なんだろうな。





















マーライオンも見て、シンガポールの街も最後に見られたことだし、これでもう思い残すことはない。


空港には21時には行けばいいから時間はまだもう少しある。


最後にある人に会う約束をしている。



日本人の駐在員の奥さんであるミエコさん。

この前路上を見に来てくださって、これからインドに行くなら要らなくなった子供服があるのでもしよかったら持って行きませんか?と言っていただいたのだ。



これからインドでストリートチルドレンたちに音楽を教えて、上手く路上パフォーマンスをできるところまでもっていけたら彼らに綺麗な服を着させたい。



路上パフォーマンスは物乞いではない。

ちゃんとした服装で礼儀正しくふるまうことがとても大事だ。


なので子供服をいただけるのはとても嬉しい。









本当はミエコさんにご飯のお誘いもいただいていた。

晩ご飯まだならご一緒にどうですか?と。


時間がなかったのはもちろんなんだけど、それ以上に気が引けた。



焼肉か、ムール貝でもどうですか?とシンガポール住まいのセレブなミエコさんは言うが、それがどれほど高価なものか俺にもわかる。



なかなかありつけないものだけど、だからといって餌につられてホイホイついていくなんてアホみたいなことしたくない。

ましてやまだここは1ヶ国目だ。






だったらちゃんとワリカンで行けばいいんじゃないかって思うけど、それはバッグパッカーの俺にはきつい。


でもそう言ったらミエコさんは、お金は気にしないでください!って言うと思う。






うーん………メールの返事難しいなぁ…………



ムール貝は魅力的だけど、悩んで悩んで、やっぱり時間がないので服だけ受け取らせてくださいとメールを送った。





















夕方を過ぎて暗くなりだすにつれ、さっきまで小降りだった雨が少しずつ強くなってきた。


エッちゃんは夜勤の準備があるからといって先に家に戻り、1人でミエコさんとの待ち合わせ場所で待っていた。



金曜日の夜、そして雨ということもあり車の渋滞がすごく、ミエコさんの到着も遅れているよう。


時間は刻一刻と過ぎ、飛行機の時間が迫ってくる。



ウィークエンドの浮かれた慌ただしさに街が沸き立っているようだった。




















「ごめんなさいー!遅くなってー!これ見て要る物だけ持って行ってください!」



足を骨折していて松葉杖をついているというのにわざわざ来てくださったミエコさん。

可愛いくてなつこい子供2人も一緒だ。




持ってきてくださった袋の中にはこの2人のお子さんの着なくなった子供服が入っていた。


Tシャツとかズボンとか、これなら子供たちにバッチリ着させることができるはず。


オモチャとか人形とかも持ってきていただいたんだけど、あまりたくさんあっても俺が持ち運びできないので申し訳ないが子供服だけ受け取らせてもらった。






ミエコさん!!マジでありがとうございます!!

今度はムール貝行きましょう!!!
ワリカンで!!

シンガポール高い!!!!


足、早く良くなることを祈ってます!!!!




















ミエコさんと別れたのが19時半。

ここから荷物を置かせてもらっているエッちゃんの家まで30分くらいだ。


シャワーを浴びさせてもらいたいので、もうゆっくりしている時間はない。


急いで地下鉄の駅に走った。








仕事帰りの人たちでごった返す地下鉄の構内は雨で濡れており、サンダル履きでは滑ってしまってなかなか早く歩けない。



人混みをかきわけて改札に到着。

ヨシ!!切符を買って早いとこ空港に行くぞ!!!















しかしそう簡単には終わらないのが僕ですね…………

ここからバタバタ劇の始まり。

















券売機の前で衝撃の事実が発覚。






ポケットの中のお金が80セントくらいしかない。



顔、青ざめる。


あ、俺お金ない。




さっきアホづらこいてコーヒー飲んだからシンガポールのお金がほとんどなくなっていた。


切符買えない。













あれ?どうしよう?














…………………………


















あぺええええええええええええ!!!!!!








「すみません!!アメリカドルで切符買えますか!?買えないですよね!?そうですよね分かってます!!死にます!!」



「外に換金所あるからそこに行って。」






猛ダッシュでそこら中探し回るが、こんな大都会のど真ん中で換金所なんて見つけられねぇ!!うおお!!やべええええ!!!!!

とにかく誰かに聞かなきゃ!!!




「すみません!!換金所どこですか!!」




「あぁ、もうこの時間は換金所はどこも閉まってるよ。」










終了。



なんなの?バカなの?


なんでコーヒー飲んだの?


なにがメイアイハブアイスカフェラテなの?










シャレになんねえええええええええ!!!!!

シンガポールドルがねえええええええええ!!!!!!












ドン!!!!






猛ダッシュでさっきミエコさんと別れた場所に走る!!

まだミエコさんがいたらドルと交換していただけるはず!!!


そこらへんの通行人にいきなりアメリカドルとシンガポールドル交換してあへえええ!!とか言っても連行されるだけなので、とにかくミエコさんしかいない!!







人をかいくぐり、迷子になりながらなんとか地上に出ると、マジ爆笑レベルの土砂降りスタート!!


ハンパねぇ!!なにこの雨!!!





びしょ濡れで雨の中ダッシュしてたら、実は反対方向に向かってダッシュしていたことに3分後気づいて叫びながらUターン。





ミエコさあああああああんん!!!!!!




ああああ!!!!

いた!!
ミエコさんいた!!!









「ど、どうしたんですか!?金丸さん!!?」



「すみません!!やっぱりミエコさんのムール貝をアヒージョにしてアヒーつって!!じゃなくてお金交換してください!!」




さっき爽やかにお別れしたところだったのに、びしょ濡れでゼーハーゼーハー言いながら落武者みたいなのが戻ってきたせいで子供たち若干引いてる。

わかるその気持ち!!







8アメリカドルを10シンガポールドルに換金していただき、また猛ダッシュ!!


ミエコさんマジですみませんでした!!!!
超助かりました!!!!


足が早く治るように念力飛ばします!!
















なんとかまた改札まで戻ってきたけど、帰宅ラッシュのこの時間なので券売機の前にはかなりの列。


テンポ500くらいの貧乏ゆすりしながら列に並び、ようやく俺の番になり、鬼の速さでタッチパネルを操作して10ドル札を投入!!




札が出てくる!!




投入!!




札が出てくる!!




投入!!!





3回繰り返したところで券売機が5ドル札までしか受け付けないことが判明。


死ね!!この券売機死ね!!!













後ろにあった駅員室で両替してもらって戻ると、また長蛇の列。

時間は20時。


ぐあああああ!!!!

時間ないからああああああああああああああいああ!!!!!!

















親指の爪がなくなりそうなほど爪を噛みながら電車に揺られて20時半にタナメラに到着。


爆笑レベルの土砂降りの中走って、エッちゃんの家に到着!!




「おかえりー!時間かかったねー!まだ大丈夫だからシャワー浴びてきて!!」



すでにお化粧もして仕事に出かける準備が終わっているエッちゃん。

猛ダッシュでシャワーを浴び、荷物をまとめてこれで多分忘れ物なし!!!





「ごめんね!私これで行くね!またシンガポールに戻ってきたら飲もう!1週間楽しかったー!!」



「エッちゃんありがとうー!!!!」





走り去るエッちゃんを見送り、俺も急いで電車に乗ってチャンギに向かった。
























いつもはただのホテルであるはずのチャンギも今日は空港というものに変貌。


ターミナル2に到着して、まずはギターのラッピングだ。

インドに行くんだ。
放り投げられるかもしれないから厳重に保護しないといけない。





「すみません!どこで荷物のラップはできますか?」



「ラップ?この下の階よ。」



「くっ!!」




なんでデパーチャーゲートにねぇんだよ!!チクショウ!!って思いながら下の階に降り、また人に聞く。




「すみません、ギターをラップしたいんですけど、どこですか?」



「ここ真っ直ぐ行って右よ。」





真反対まで大急ぎで歩いて、だいぶ外れたところにある窓口に到着!!!



よし!!

ここレフトバゲッジ!!!




オラアアアアアアアアア!!!!!

いくら俺の発音が悪くてもラップとレフト全然違うううううううう!!!!!!







「すみません!!ギターをラップしたいんです!!プロテクトです!!!」



「あー、上の階よ。」





発狂しそうになりながら上の階に上がり、どこ探してもまったくないのでもう一度そこらへんの人に聞いた。




「すみません!!ギターを、ビニールで、ラップして、保護したいんです!!!!どこですか!?」



「ターミナル1にしかないわ。」












2秒後に平然とチェックインゲートに並ぶアジア人1人。



「あ、どうもー、このギターは持ち込みますね。いやー、僕ギターが恋人なので片時も離れたくないんですよね、テヘペロ!」



「サー、ギターは持ち込みできません。預けてください。」




「ですよねーウケるー。」













ゴミ完成。







これを見てどれほど焦っていたかお分かりいただけると思います。




「壊れ物のシール、100枚くらい貼ってください!!」



「イエスサー。ではこちらにサインを。」





壊れても文句言いませんの書類にサインをさせられギターは預け荷物に消えていった。


頼む、死ぬなよ……………











ていうかもう時間40分くらいしかない!!

15分前にはゲートに行かないといけないのに!!!


猛ダッシュで出発ロビーに行き、長蛇の列に並んでイミグレーション突破!!


飛行機離陸まであと20分!!!







ぐおおおおおお!!!!



ていうかチケットにデパーチャーゲートのナンバーが書いてねぇ!!!


なんでだよ!!そんなことあるか!!??


ゲートがわかんねぇ!!









向こうにインフォメーションカウンターが見えたので猛ダッシュでカウンターにヘッドスライディングしたがタッチの差で中国人の団体に割り込まれる。



めっちゃいっぱいおる!!

なんなんだよ!!!!

買い物好きすぎやろ!!!!





カウンターに群がる大量の中国人。

何かわからないけど何かをくれと言っている様子。


すると受付の女の人が中国人たちにハウメニーパーソン?って聞いた。




「ハウメニー?」



「…………ハウメニー?」



「………………ハウメニーって………なに?」




どよめく中国人たち。




ハウメニーはハウメニーだコノヤロオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!

早くしやがれええええええええ!!!!!!




苛立ってる受付の女の人。
分かりやすく人数カウントしながらもう1度言った。





「だから……ハウメニーパーソン?!」



「……………あーあ!ハウメニーパーソン!!トゥエンティー。」







20人もいるのかオラアアアアアアアアア!!!!!!!


パスポートで太ももをバシバシ叩きながら待っている俺の前で1人1人何かのレシートみたいなものを受け取っている中国人たち。


チクショウ!!いい旅になるといいですね!!






「はい、次の人。」



「このチケットのゲートどこですか!!」



「えーっとね……………E1よ。」




猛ダッシュ!!
だからなんでチケットにゲートナンバー書いてねぇんだよ!!!!!!











そしてなんとか出発15分前にゲートに滑り込んだ。


ま、間に合った……………








飛行機に乗り込むと、乗ってるのはほとんどインド人。

あのギョロギョロした目で入ってきた俺のことを舐めまわすように見てくる。


うう………この感じ………

インドに行くんだ………………







そうだよ。これからインドに行くんだ。





そして旅はまだ始まったばかりなんだ。

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