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旅の安全祈願をしに行こう

2016年2月8日(月曜日)
【広島県】 宮島







ゆうべの打ち上げ席でのこと……………






「金丸君、明日何時に帰るん?」



「えーっと、早いんですよね…………朝の5時15分くらいの電車に乗らないといけないです…………それで広島まで行って高速バスで大阪です…………」



「早いなぁ。なんやー、俺も関西帰るんやから乗せてったのになぁ。でも、寝坊はしゃあないよな。」





そうニヤリと言うのは、この前兵庫県の三田でお世話になった金谷さん。

わざわざ兵庫から山口まで車でライブを見にきてくれたのだ。


金谷さんも明日兵庫に帰るし、一緒に来ていたお友達の女の人が大阪の人なので、ちょうど大阪まで走るみたい…………





「そうかそうか。まぁしゃあないわな。でも、寝坊もしゃあない。」



「ちょ、だ、ダメです。もう高速バスのチケット取ってるし………」



「俺らは帰りに広島で宮島行ってカキ小屋行こか言うとるんやわ。金丸君も行かへんか?あー、でも高速バスのチケット取っとるんやもんなぁ。しゃないか。」



「か、牡蠣………!!!で、でもそんなゆっくりしてたら大阪に帰るのが遅くなるし、もうカンちゃんとゆっくり過ごせるの1日くらいしかないんで早く帰りたいし…………牡蠣………宮島………」



「せやな、しゃあないな。カンちゃんとの時間を大事にせなな。宮島に連れて行きたかったんやけどなあー。」








そう、もう出発は水曜日の朝だ。



月曜日に帰りはするけど、高速バスだと昼には着く。
金谷さんと車で帰ったら夜になる。




大好きなカンちゃんと1秒でも長くいるためには、予定通り朝イチで高速バスに乗ることだ。





4時50分起きで。





打ち上げを早く切り上げて。





打ち上げを早く切り上げて………………








あー!!カンちゃんのため!!

すまんみんな!!あんまり飲みすぎると明日寝坊するからあんま飲めん!!

だから王様ゲームもなしで!!










「金丸君、カンちゃんに電話しよか。」



「え…………あ、はい、今かけました。」



「ちょっと貸して。あー、カンちゃん?いきなりでごめんな。ところで明日早起きできる?新幹線代出すから広島来ーへん?いやー、宮島はええよー。え?宮島初めて?そりゃお参りしとかなアカンで。それから牡蠣は好き?安芸の牡蠣は美味しいでー。うんうん、待ってるでな。はいー。」



「ま、マジですか………」



「カンちゃん来るて。やから今夜はゆっくり寝て明日一緒に宮島行こかー。」













…………………………………


















「ヒョオオアァアアア!!!!!パイ揉み祭りじゃああああああああああああ!!!!!アイラ!!今すぐ割り箸をくれ!!」



「い、1本でいい?」



「1本で王様ゲームができるわけねぇだろうがこのヤロウ!!!!人数分だよ!!そしてなるべく目印がつけやすいやつを持ってこい!!ユウコのパイを揉むううううえううえ!!!!!!」





そして王様ゲームで最初は森進一のモノマネをするとかいうクソどうでもいい命令から初めて巧みにキスとかにもっていって、しばらくしてビール買い出しに行ってくるねーって女の子連れ出して、星が綺麗だねって心にもないこと言いながら森進一っていうか森に連れ込んで立ちバックという完璧な流れ!!!
















などということには1ミリもならず、みんなでまったり飲んで1人でゆっくり寝ました。

健全です。




アイラ!!今回もマジでマジでありがとう!!

やっぱりアイラは盟友だよ。ぶつかることもたまにあるけど、そういうとこさらけ出せるのってお前くらいだわ。


またやろうね!!



みっちゃんもユウコちゃんもありがとう。
またどっかで!!



そしてライブに来てくれたみなさん、心から感謝します。

最後のライブをたくさんの人たちに見てもらえて本当に嬉しかったです。

またお会いしましょう!!
























「よっしゃー、ホナ行こうかー。」



駅前のホテルに泊まっていた金谷さんと合流し、広島方面に向かって走る。

ちなみに金谷さんと一緒に来ていた女の人は身元が割れるとまずい女の人なので詳しくは書かないでね、とのこと。


怪しすぎる(´Д` )









そんな3人で宮島の駅に到着。



もうすぐカンちゃんが大阪から到着するのが嬉しくてたまらない。


たった3日離れていただけなのにこんなにも嬉しいなんて、女性でこんなにも人生が左右されるものってのをカンちゃんに教えてもらえたよな。




電車が到着し、改札の向こうからテクテク歩いてくる童顔のピグモンを発見。


カンちゃん会いたかったー!!


すぐに抱き合う俺たちを見て、すぐイチャつくなぁと金谷さんが呆れていた。






































「ホナ、宮島行こかー。」



いつも目の前の国道は走っていたけど、実際宮島に渡るのは10年ぶりだ。



360円で往復のフェリーチケットを買い、冷たい風が吹きすさぶ瀬戸内海の上を進んでいく。


やがてあの海に浮かぶ有名な大鳥居が見えてくると乗客たちは我先にと甲板に並んで写真を撮っていた。




















































島に上陸し、奈良公園に比べてやる気のない鹿たちを眺めながら歩いていく。

そうしてすぐに厳島神社に到着。











全てが水に浮かぶ造りになっている世界的にも珍しいこの社殿は平清盛によって建造されたもので、世界遺産に登録されている。

瀬戸内海のおだやかな水面に映える朱色の大神殿はとても日本的な風景であり、そして浮世離れした光景だ。



















海に浮かぶ廊下を歩いて行き、本殿についた。

神官さんが祝詞をあげており、荘厳な雰囲気が漂う中、俺たちも手を打ち、頭を下げた。

たったこれだけのことだけど、この厳島神社の威厳もあいまってとても背筋がのびる思いだ。

また海外に旅に出る前にこんなところで安全祈願ができてよかったな。







すると金谷さんがスタスタと横の社務所みたいなところに歩いて行って何か受け付けしている。



「金丸君、カンちゃん、これに記入して。祈祷してもらうから。」



「え!!マジですか!!」



「海外行く前に金丸君に祈祷してもらいたかったから宮島に連れてきたんよ。俺も今年厄年やからしとかなアカンかってん。」






受け付けを済ませ、裏の待合室で呼ばれるのを待った。


うおお……………こんなちゃんとしたご祈祷なんて初めてだ。

しかも厳島神社て…………


さらにさっき金谷さんがお金払ってる時に値段が聞こえてしまったんだよね……………




ご祈祷、1人5000円……………




「カンちゃん!5000円だって……!!ヒソヒソ………!!」



「無理!高すぎる……!焼き肉食べられる……!!ヒソヒソ……!!」




ご祈祷ってそんなにするんだね…………


















やがて名前が呼ばれ、みんなで拝殿の奥へ進んだ。

ピシッと冷えた床に座ると、神官さんが祝詞をあげてくれる。
さっき書いたそれぞれの受け付けの紙を元に願い事が読み上げられ、最後になんか大きな金の扇みたいなやつで頭を小突かれて祈祷は終了。


御守り、お札、お米、お菓子とかそんなのが入った袋を渡された。





こ、これで5000円か……………


いやー、なんかすっごいご利益ありそうな気がしないでもない気がしないでもないでもない!!

むしろご利益しかない気がする!!!


旅の安全を祈願したけど、もうこれで完璧やね!!














































ご祈祷を終えて、千畳閣を見に行き、土産物通りの裏の地元の人たちのエリアをゆっくり歩きながらフェリー乗り場に戻り、宮島を後にした。


そしてやってきたのはここ。






















ふおおおおあお!!!!!!!カキ小屋初めてえええええいいいいいいいけえええあかえけえ!!!!!!!




「はいー、前払い制ですー。ご注文はー?」



カキづくし定食を頼むと、ドンと目の前に牡蠣が盛り盛りになったカゴが置かれた。



ちょ!!し、システムがよくわからん!!













ボロボロの破れまくったザルを持ってそこらへんの空いてる席に座り、早速牡蠣焼き!!

軍手をはめて牡蠣を並べて蓋してあれして醤油とかどうしよう!!


水気がなくなるまで焼いてって書いてるけどどうすればいいの!?

スープがない焼き牡蠣ってダメじゃない!?


でもそこらじゅうに体調壊しても自己責任って書きまくってるし!!!

そんなに壊すの!?





ボカン!!




キャー!!


うわー!!




網の上で焼いてる牡蠣がいきなり爆発して汁を撒き散らすので、みんなキャーキャー言ってる。

た、楽しそう!!

でも顔に汁とんだらキレる!!











なにこれ?















なめんなよ?

















お決まりですね、っていうかうめええええええええええええええええええあかええええええええ…………………










高速バスに乗って帰らなくてよかったああああああああああああああああ!!!!!!!!!








カキフライも死ぬほど美味くて、牡蠣飯もおいしいし、牡蠣味噌汁も………いや、これには牡蠣は入ってない。



もうしばらく牡蠣は大丈夫ですってくらい牡蠣をむきまくって、大満足。


外国じゃ牡蠣は食べられんもんなぁ…………



いや、ヨーロッパあたりなら食べられるか。






「日本での食事、残りラス4です!!」



「ははは、貴重なカンちゃんとのラス5のうちのひとつを一緒に食べてごめんね。」



「金谷さん、死ぬほどありがとうございます!!」



「これでインドに行く前にお腹壊したらオモロイね。」



「全然面白くないです!!」








もう日本にいるうちに美味しいもの食い納めじゃああああああ!!!!ということで、この流れで尾道ラーメンも行っとくか!!ということになり、牡蠣定食でお腹限界なのに1時間くらいで尾道に到着。




「金丸くん、尾道ラーメンどのお店がいい?ラーメンなら金丸くんに聞けばええやろ?」



「金谷さん………僕に尾道ラーメンを聞きますか………ふふふ……………熟女ものAVなら任せといてください!!」




熟女、結構好きです。












というわけでトンチンカン。



















「お、美味しいわ。さすが金丸くん、知ってるねー。」




よ、よかった…………(´Д` )

この前、尾道に来た時に大好きなつたふじに行ったんだけど、年末ってこともあって2時間待ちの上にあんまり美味しくなかったからちょっと自信なくしてたんだよな。


修華園でもよかったんだけど、やっぱりここは地元の人が好きなトンチンカン。


本当はトンチンカンだったらカツ丼をイキたいところだけど、お腹の中が牡蠣祭りなのでラーメン一杯で吐きそうなくらい大満足!!


グルメの金谷さんに美味しいって言ってもらえてよかったー!!



















「金丸くん、じゃあ日本に帰ってきたら飲みに行こうね。今度は男の遊びで。」



「ホナ、カンちゃん、一緒に女の遊びしに行こうねー。」




大阪に着いた頃にはすっかり日も暮れており、日本で過ごす残り2日がもうすぐ終わろうとしていた。

でも金谷さんのおかげで最高に充実した1日を過ごすことができた。




やっぱりカッコいい社長さんってフットワーク軽いし、偉ぶってないし、ノリが死ぬほどいいし、遊びを知ってるよなぁ。


俺もこんな男になりたいな。



「だってオモロイやん。オモロイことやろうよ。ホナね!!金丸くん、元気で!!」




金谷さん、本当に本当にありがとうございました!!

どうかお体にお気をつけて!!
























「よーし、カンちゃん、もうこうなったら食べたいもの食べに行こう!!辛ラーメンも捨てがたいけど!!」



「そうだね!辛ラーメンも捨てがたいけど美味しいの食べに行こ!フミ君の好きなの行こう!!」





自転車に二人乗りして福島の町を走った。

風が冷たくて、カンちゃんが後ろからしがみついてくるのが可愛くて可愛くて仕方なかった。




やべぇなぁ。


大好きな人がたくさんいてマジで幸せだ。






サバー美味しい!!


もうお腹破裂!!




















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