6月30日 月曜日
【ラオス】 国境 ~ どっかの山奥
朝6時に朝食、6時半に出発ですよとインフォメーションサインに書いていたのに、結局誰も起きてこないというホテルの朝。
ここから車で10分くらいのところにある国境カスタムが開くのは8時。
じゃあ6時半に出てなんの意味があるんだ?とゆうべみんなで話していたんだけど、案の定誰も起きてこない。
ゴソゴソと6時半に中庭に降りると、何人かが朝ごはんを食べていた。
さー、チケット代に含まれている朝ごはんはどんなものかなー。
おい。そこのセブンイレブンで60円で売ってるソーセージサンドをいかにもうちで作ったみたいに出すな。
だいぶ儲けとりますな。
ゆうべの晩ご飯もパッタイだけだったし。
ちなみに今日の昼ごはんまでチケット代に含まれているそうで、お弁当を渡されたんだけど、またほぼ具なしのパッタイ。
儲けとりますな。
結局俺たちを乗せたバンが宿を出たのは8時半。
定員オーバーなので乗り切らない男たちは車の荷台に乗せられ、ナイスタイミングで雨が降りだして、朝から雨ざらしで国境へと向かった。
カスタムに着くと、みんなぞろぞろとひとつの窓口へ歩いていく。
そして全員で何かのカードを記入している。
看板を見てみると、アライバルビザ、と書いてある。
そう、ラオスは入国にビザが必要な国なのだ。
しかし俺たちはそんな欧米人たちの横を素通りする。
「ヘーイ、フミ、ここで記入しないといけないぞー。」
ゆうべ一緒に飲んだドイツ人のバーントが手を振ってくる。
「フフフ、俺たち日本人はビザは要らないのさ。お先ー。」
「なんだって!俺たちは30ドルもとられるのに!!日本人はどこ行ってもズルイぜ!!」
ちなみにイギリス人のアレンに聞いたら、イングランドは35ドルさ、と笑っていた。
こうして団体で国境を越えるといろんな国の事情が見えて面白いもんだ。
スパッとスタンプをもらい、ゲートをくぐり、ここから大きなバスに乗り込む。
バッグパッカーだけを乗せたバスがしばらくラオス側を走って到着したのは、大きな大きな川の前だった。
ジャングルを切り裂く巨大な川の名前はメコン川。
茶色く濁った水が曇天の空のしたに横たわっていた。
ここからこのメコン川の川下りを6時間。
目指すはラオス北部のちょうど真ん中あたりに位置する町、ルアンパバーンだ。
しかし今日中には到着しない。
今日行けるのはルアンパバーンまでの中間地点の集落。
ここで一泊して、明日また8時間の川下りの末にようやくルアンパバーンまで行けるというさすがはスローボートツアーと言われるだけのことはある。
お弁当のパッタイは一瞬にして食べ終わっていたので、船の上で食べるご飯を用意しなければいけない。
そこで、いつもクールな欧米人たちがものすごい勢いで群がって我先にと買っていたのがこれ。
サンドイッチ。
あー、ラオスでサンドイッチね。
米と麺ばっかり食べてるこのアジアでサンドイッチなんてもん、欧米人のために見よう見まねで現地人が作ったもんだろ?
あり得ないあり得ない。アジアだよ?
サンドイッチに麺が挟まってるかもしれないよ?サンドイッチにヌードルて。馬鹿じゃないの?
はうっ!!日本にある気がする………
ていうか激ウマ。
「なんかラオスって昔フランス領だったからパンが美味しいっていう話やでー。」
カンちゃん情報。
野菜も味つけチキンもパンもマジで美味い。
そりゃパンにうるさい欧米人も群がるわ。
値段が15000キップ。キップってのはラオスのお金。
クソ高え!!って思ってしまうけど、8000キップで1ドルなので、2ドルしない。
サンドイッチふたつー!!こっちはみっつだー!!とみんなビールを大量に抱えて戦争みたい。
欧米人、タイパンツ大好き。
みんな食料やビールを買い込んだら坂道を下っていき船着場へ。
気になる船はこんなやつ。
メキシコからグアテマラに渡った時とは比べものにならんくらいの大きくて立派な船。
これにギュウギュウに詰め込まれて、いざ6時間の船旅スタート。
ダメだ。
もうきつすぎてたまらん。
今これを書いてるのはルアンパバーンの宿です。
昨日から体調を崩していて、今日、謎の強烈な下痢と激しい倦怠感でまったく動けません。
今日だけで30回以上トイレに行っており、水しか出ません。
お尻を拭きすぎて痛くてたまりません。
体が熱くてご飯もほとんど食べられず、若干不安です。
カンちゃんがまだ一緒にいるので看病してくれていますが、もしこれ以上ヤバくなったら無理せず病院行ってきます。
今回の旅中で1番ひどい症状です。
やはり病気になると気が滅入りますね。
これから先の厳しいルートを乗り越えられるか、弱気になってしまいます。
とにかく、今日移動するはずだったんだけどとてもじゃないけど10時間のバスなんて耐えられそうにないので、チケットを明日に変更させてもらいました。
今日は宿でじっとしてます。
きちんと日記書けなくて申し訳ありません。