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イースター島バイバイ

3月19日 水曜日
【チリ】 イースター島 ~ サンチアゴ





とぼとぼと1人歩く。

photo:01







雑草がところどころから生えたアスファルトが真っ直ぐに伸びて、その先に海が見える。

風が静かに吹いて、民家の塀の中の木々を揺らしている。

誰もいない道をのんびりと歩いた。







ゆうべのことをずっと考えている。
ただ1人のギター弾きが亡くなっただけのこと。

でもたった数日この島で過ごしただけだけど、この島の人たちのことがどこか親しい故郷の人たちのように感じられている。

この素朴な島にはそんな魅力がある。

きっと仲良くなれてたよ、とみんなが言っていた言葉がとても悲しかった。










エッちゃんたちが泊まっているミヒノアキャンプ場にやってきた。


「これ、よかったら食べてください。」


サンチアゴから持ったきた缶詰めやパスタなどの食料。そんなに買ってこなかったというのに結局全部食べきることができなかった。

チリ本土には食糧などの持ち込みはできない。
まだみんなは数日島にいるので、どうせ宿に放置していくならとここに持ってきたのだ。


「あとこれも飲みましょう。」


赤ワインのボトルをテーブルに置いた。
ゆうべ泣いていた奥さんが歌ってくれたお礼にとこのワインをくれたのだ。

朝からボトルをあけてみんなのグラスについだ。










「それじゃあみんな元気で。」


「フミさんも元気で。」


「オーストラリアちゃんと行けるといいね!!!」


エッちゃん、下ネタでたくさん笑わせてくれてありがとうね。

監督、変態話で笑わせてくれてありがとう。

藤井大陸のジュン君、ワールドカップのレポート楽しみにしてるよ。

花ちゃん、アイネちゃん、カツオ君、みんな本当にありがとう。楽しかったよ。


photo:02




うん、やっぱり肌の綺麗さ、日本3位。











宿に戻ってテントの中の荷物をまとめる。
ささっと詰め込んだら宿代の支払い。
いつものプロレスラーみたいなパパや明るい娘さんではなく違うおじさんしかおらず、その人が対応してくれた。



娘さんは9日間も泊まってくれるならディスカウントするから安心してって言ってくれてたので、いくらくらいまけてくれるのかなと期待していたんだけど、




なぜか計算よりも多い。
どういうことだ?ディスカウントどころか高くなってるし。
1泊5000チリペソじゃないのか?


んで話を聞いてみると、どうやら5000チリペソってのは自分のテントを持ち込んだらの場合で、キャンプ場のテントに泊まる場合は6000チリペソだという。



話が違う(´Д` )

最初の夜に5000チリペソだって言ってたし(´Д` )


ということを伝えると、渋々5000チリペソで計算してくれた。

ディスカウントどころか、当初の値段にしてもらうのに値切ったみたいになってるし(´Д` )



悪くはなかったけど、やっぱりイースター島では総合してミヒノアキャンプ場が1番いいかな。









そのままおじさんが車で空港まで送ってくれた。


便数の少ないイースター島なので飛行機の時間になると小さな建物に人がひしめき合う。

お土産屋さんもこの時間だけオープンして、みんなTシャツやアクセサリーを買っている。




荷物を預け、外でタバコを吸っていると、先日めちゃくちゃ美味しい金目鯛の料理を作ってくれたイノ君がやってきた。

どうやら彼も同じ飛行機らしく、サンチアゴのホステルタレスに泊まるみたい。

俺もドナに会いたかったのでタレスに泊まろうと思っていた。


「着いたらなんか作りますよ。簡単なものですけど。」


やったぜ、またシェフの料理を食べられる。








簡単なチェックインを済ませて搭乗口へ。

と言ってもいつものようなカッコいい通路が飛行機の入り口にドッキングしているようなものではなく、裏手から直接飛行場を歩いて飛行機に乗り込んでいく。

photo:03





だだっ広い滑走路が遠くまで伸び、その向こうに緑色の緩やかな丘陵がある。

そして空はどこまでも青い。









モアイがなければ、ここは何もないただの小さな島だ。

誰にも見向きもされない絶海の孤島。

でももしモアイがなかったとしても、俺はここの島が大好きだと思う。
モアイがなくても、この太陽と、青い海と、寂しげな草原と、美しい夕日がここにはある。




ずっとずっと来たかった場所、イースター島。
もちろんモアイのためだけにやってきた。

でも間違いなく言える。
イースター島の1番の魅力はこの島に生きる素朴な人々の心だ。






憧れは想像をはるかに超えてより強い憧れになった。

この人生で、ここに来られたことに心から感謝するよ。

世界で1番行きたかった場所は、世界で1番大好きな場所になってくれた。

バイバイ、必ず戻ってくる。
またギターを持って。













相変わらず快適な飛行機はあっという間に6時間のフライトを終えて南米大陸に戻ってきて、滑走路に着陸するとイースター島を満喫した乗客たちの拍手が機内を包んだ。

ベルトコンベアで荷物をピックアップし、到着ゲートを抜ける。



ん?あれ、これで終わり?
荷物チェックとかないの?


そう、何もチェックなし。

食糧の持ち帰り全然OKやし。

うん、まぁいっか。







それから飛行機が一緒だった日本人の方とお話しながらバスに乗って市内へ向かい、9日ぶりのサンチアゴの街に戻ってきた。

ホステルの場所もしっかり覚えていたので、サンチアゴは初めてのイノ君と一緒にホステルタレスにやってきた。


呼び鈴を鳴らすと日本人の女の子が出てきてドアを開けてくれる。大学生の旅行シーズンが終わってもまだタレスは日本人が多いみたいだ。





「フミー!!嬉しい!!戻ってきたのね!!イースター島はどうだった!?」


「ドナー!!相変わらずフルーツばっかり食べてるの!?」


photo:04




弾けるような笑顔でハグしてくれたドナ。
うーん、チューしたいけど日本人いっぱいいるから浮気がバレるので紳士的に振る舞って紳士的にキスウウウウウ!!!


ドナはベジタリアンのさらに上をいくフルーツと野菜しか食べないビーガンなので今夜もニンジンを削ってパクパク食べてる。
それがまた小動物みたいで可愛い。


俺とイノ君も荷物を置いて外に買い物に行き、少しの食材をゲットし、晩ご飯。


photo:05




photo:06





元イタリアンのシェフでパスタやピザはお手の物というイノ君がささっとパスタを作ってくれた。


マジで美味え。

いやー、ホステルにいると本当重宝しますね、料理の出来る旅人。
イノ君はこれからチリの海岸沿いの方にあるビーニャっていう街に行き、南米随一のチリの海産を満喫する予定だそう。

潮見荘っていう日本人宿に泊まるみたいだけど、イノ君とかぶる人が羨ましいよ。
ウニ丼とか食べてぇ!!










宿の中庭のテーブルでビールを飲む。

前回は大学生がほとんどだったけれど、今テーブルを囲んでいるのは長いこと世界を旅をしてる人たちばかりで、みんなそれぞれの濃い旅の話を披露している。

長期旅行者はみんな自慢したがり。
もちろん俺も。

こんなに深く旅してるんですよーってみんなに聞いてもらいたいもの。
へーすごーいって言ってもらいたいもの。

なんだかこの日本人宿の雰囲気、久しぶりだな。
俺なんかたった1年と半年くらいしか海外経験のない新米だ。

何度も何年も海外を回ってる人たちが日本人宿にはたくさんいる。



まぁ色んなところに行ってるから、苦労してるから偉いなんてことひとつもないんだけどね。






さぁ、明日は20日。
ブエノスアイレスからオーストラリアへの飛行機は26日。

急いで行かないとマジで間に合わないぞ。
飛行機を逃して南米脱出失敗とか本気で笑えない。

そして、まだあとひとつだけこの南米でやらなければいけないミッションが残っている。




残り5日。
ラストスパートだ。










~~~~~~~~~~~~~~


日記とは別に書きたいことがあります。

あのカツオさんが一瞬世界一周カテゴリーに戻ってきていました。
そのカツオさんがブログの中で書かれていたことについてです。

カツオさんお久しぶりです。
リリーさん、カツオさん、僕でデッドヒートをしていたあの時期が懐かしいです。
大型犬カテゴリーに行かれたときは唖然としましたが、僕はカツオさんのブログ好きでしたよ。



先日僕がブログの中で書いたことで、大きな偏ったイメージを周囲に与えてしまいました。

これについて深くお詫びいたします。
あまりに偏った書き方だったと反省しています。




組織票というものの存在。これをどうとらえるかは人それぞれだと思います。
僕は旅イベントというものにたいしてあまり知識がありませんでした。
旅団体がイベントを打つ際、ランキングの旅人たちがこぞってその宣伝をしているのを見て、あー旅イベントってこんなに影響力のあるものなんだなーと思っていました。

そうしてブログで宣伝をしていた人たちが帰国後にみんなイベントに出演しているのを見ると、旅イベントとブログランキングの関係性の深さもよく分かりました。


そんな中、色んな人から組織票の存在を聞きました。
あの人、この人は旅イベントと仲がいいから組織票でバックアップしてもらってるんだよ、という内容です。

これはカツオさんが書かれているように、1人の旅人から吹きこまれたという話ではなく、よく色んな旅人から耳にする話です。
それくらい旅イベントは有名で、話題に上がります。

それを鵜呑みにしたのか?というわけではなく、様々な状況がそれを信じさせました。




ではそれは事実なのか?

1番組織票の関係を疑われていたカツオさんが、事実無根と言うのならそうだと思います。

さらに、いろんな方からお話を伺った結果、カツオさんを応援していた旅団体さんがすぐに上位に上がれるような大きな力をもってクリックを量産していたという事実はなく、人気ブロガーに対しての個人的なコンタクトというものもなかったということが分かりました。



僕にも応援してくれてる人がいます。

家族、友人、昔からのブログの読者さん。

帰国後にライブを見たいと言ってくださる人たちが僕にクリックをしてくださる。


そういった方々の応援クリックを組織票と言われればそうなのかもしれません。


僕にもそんな人たちがいるように、旅イベントさんも好きな人を応援する、ということだと認識を改めました。
そしてカツオさんが言う某旅団体様がそうした特定のブロガーに対してガンガン応援をかける、ということがないということも併せて理解いたします。




旅団体とは、カツオさんが書かれているとある旅団体さんだけが全てではありません。
たくさんあります。

いつもブログを書いていると、様々な団体さんからご連絡が来ます。
コラムの依頼やインタビューの依頼です。
僕は旅イベントさんをよく理解していないし、この旅の中で他のことに集中するのは避けたいのでそういったお誘いは全てお断りさせていただいています。
ご丁寧なメールを下さる団体さんには本当に申し訳ありません。


ではもしここで僕がお誘いを受けて何かしらの協力をしたらどうなるか。

クリック要請を周りに出してもらえるそうです。

それだけではないのでしょうが、そういう特典があるという有名な話です。

なんかちゃちゃ入れられてるような気がするのは僕だけかな、と思います。





組織票ということに色んな見解があると思います。
僕の反省点は噂やイメージで旅団体さんを全て同じに見ていたこと。
中途半端な知識でそれをブログに書いた事。

実際、この数日で色んな事実を聞き、カツオさんが現在活動している旅団体がとても誠実で旅の素晴らしさを広める活動をしている方々だと分かり、誤解を生むことを書いてしまったことに深く反省しています。





クリックの性質なんて色んなものがあります。

応援してくれてる人がその人をクリックする。
性質は置いといて、根底はそこだと理解いたしました。




カツオさん、旅団体様、そして多くのブロガーの方にご迷惑をおかけしたこと、深くお詫びいたします。



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