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ランキングの古株、あの人に会った

11月19日 火曜日
【グアテマラ】 アンティグア





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今日も朝からいい天気。

宿の屋上から見渡す景色は、トタン屋根が一面に広がり、錆びついた茶色い色が日本の地方都市のように昭和の雰囲気を漂わせる。

昔訪れた筑豊の田川もこんな山に囲まれたとこだった。

あそこにはいくつものセメントの工場があって、時代が止まったようなタンクや配管が晴れ渡る空に取り残されていた。


燃えるような時代の錆が、アスファルトにこびりついていた。

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香春岳~ バスの窓から中学の~ 屋根も涙でぼやけとる~


織江の唄を歌いながら、タバコをふかした。






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午前中は日記を書いたり、ネットの調べ物、メールをしなければいけない人への連絡。

まぁネットを繋いでやることはたくさんある。

これからは先に進むにしても、次の町に着いた時にスムーズに宿を見つけられるように目星をつけておかないといけないし、治安情報や行ってはいけないエリアなども調べておかないといけない。

移動にしても、夜中に着いたらターミナルで寝ればいい、とかそんな悠長なことも言ってられない。バスターミナルが1番ヤバイっていう国も多い。

必要のない嘘の出入国税を騙し取られないように正確な値段も知っておきたいし、新しい国の通貨とレートも頭に入れておきたい。

宿にしても、安いからと言ってそれだけで選ぶのは危ない。
たまに宿のスタッフが盗みを働くという泥棒宿もあるし、値段が安いだけにスラム地域に立地しているという宿もある。


先進国だったら一切気にしないでよかったこれらの旅人っぽいリサーチを、こここらはしっかりやっていかないとバカを見るのは自分だ。







さて、お昼ご飯を食べ、今日も気合いを入れてええええええええ!!!!!!


やることはあああああああ!!!!!








ベルギー対日本代表のサッカーですよね。
昨日のリベンジ!!
日本頑張れええええ!!!!!






はい、インターネットのライブ中継をどうやって見るかわからない。

みんなで四苦八苦したけど誰もわからず、結局キックオフ。


そしてそれと共にタカさんナナさんも荷物をまとめて次の町に出発。

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あああ、美味しいご飯と楽しいお話、ありがとうございましたー!!

これからも安全に旅を続けて下さい!!

ちなみにタカさんたち、ワールドカップの時はエジプトのダハブで観戦するらしいので、その時期に行かれる方はお会いできると思います。

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さてと、タカさんたちもいなくなったし………

歌いに行こうかな…………





いつものホコ天のメインストリートへと向かう。
まぁ人が混み合うのは週末くらいだろうから、平日は200ケツァールも稼げればいいだろう。


と思っていたら、






この前までホコ天だったあのメインストリートが、普通に車が通る車道になっていた。

マジかー………ホコ天になるのは週末だけなんだな。

おかげで観光客もあまり歩いておらず、閑散としている。



うーん、こりゃあキツイかなぁ、と思いながら一応アーチの時計塔の方に歩いていると、前の方から日本人が3人歩いてきた。


「あ、フミタケさーん、探してましたよー、今からやるんですか?」


声をかけてきたのは弁護士ユウコちゃん。今日も可愛い。


「私フミタケさんのこと探してて見つからないから、こちらの日本人のご夫婦にギター弾いて歌ってる日本人見かけませんでしたか?って尋ねたの。そしたら僕らもその人を探してるんですよって言われたの。」


ユウコちゃんと一緒にいたそのカップルさん。
笑顔の素敵なお2人。



「初めましてー、今日ブログ見てたらアンティグアにいるって書いてたから歌ってるかもって探してたんですよー。ちなみに僕らもブログやってるんです。」


「そうなんですね、すみません、遅くなっちゃって。なんていうブログをされてるんですか?」


「Hitch × kakeru っていうブログです。」



ん?それ聞いたことあるぞ?ていうか知ってる!!

常にブログランキングで50位内にいる世界中の美味しいものを食べまくりながら旅してるご夫婦だ!!


すげー!!
ケータ君以外で初めて50位内の人に会った!!
しかも古株のランカーだし!!



「いやー、結構いろんなところでニアミスしてたんですよー。もうアメリカから帰国なんでこれがラストチャンスだったんです。会えてよかったー。」



うーん、なんて朗らかで笑顔に満ちたお2人なんだろう。
優しさがにじみ出ている。



そんなお2人が目の前で期待をしてくれながら、俺の演奏を待っている…………

緊張するにもほどがあるよ…………



いつもブログを読んでくださってる方からしたら、こいつは一体どんな歌を歌うんだろう?ってとこだよな。

ブログには大袈裟に書いてるだけなんじゃないのー?って人もいると思う。


カッコ悪いとこは見せられない!!

気合いでギターを鳴らした。






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はい、全然人が集まらない(´Д` )

通りが車道になってるから人が足を止められないし、道路向かいから聞いてくれてる人も写真撮るだけでこっちに来てまでお金を入れてはくれない。

全然ダメだ………


この前の週末が嘘みたいに反応が悪くて、誰も足を止めない。


しまいには目の前のお店の中から何か工事みたいな音が鳴り始めた。
演奏がかき消される。




はい、見事1時間もたたずに撃沈で、ヒッチカケルさんに無様な嘘つき野郎みたいなところを晒して終了という悲しすぎる結果に………


ああああ(´Д` )
もっといい日に見てもらいたかったー(´Д` )


あがりはなんと20ケツァール。240円。
しかもそのうちの半分はユウコちゃんやヒッチカケルさんが入れてくれたので実質10ケツァール。



いやあああああああ!!!!
こんなはずじゃないんですううううう!!!!!



「いやー、まぁこんな時もあるんじゃないですか。周りもうるさかったし。でも歌はすごい良かったです。」


な、なんて大人な方なんだ………
ありがとうございます………(´Д` )


路上は寂しいものだったけど、お2人の撮って下さった写真はめちゃくちゃカッコいいので、ちょっと使わせてもらいます!!

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ヒッチカケルさんたちは日本人宿のペンション田代に泊まってるんだけど、そこに泊まってるヨシさんという方も加わり、みなさんでちょっとひっかけにバーへ。

ビールとコーヒーで乾杯。

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このヒッチカケルさんたち、実際のお名前は旦那さんがオタケさんで、奥さんがケイコさん。

ブログのサブタイトルを見てもわかるように、世界中の美味しいものを食べ歩くというテーマを持って旅されている。




そんな彼らの目標は、日本に帰ってカフェを始めることだそう。

世界中の美味しいものからアイデアをもらい、料理、スイーツ、お酒をカバーした多国籍なカフェ。

素敵なお店だ。


「僕たちアーティストがすごく好きなんです、絵描きでも音楽家でも。そんな彼らを応援できるような環境を作っていければなぁって思ってるんです。青梅の方とかでノンビリ創作活動ができる場所を作れたらいいんですけどね。まだ先の話です。」


お2人とも料理ができて、オタケさんはお酒にとても詳しく、ケイコさんの作るオシャレなスイーツは食べるのがもったいないくらいの精密な出来栄え。

そして何より人柄。この柔らかい空気のお2人の料理。
是非食べてみたい。


「そうだ、明日ウチの宿でご飯みんなで作らないですか?」


「あ、いいですね、じゃあ僕ら何か作らせてもらいますよ。」



縁とは不思議なものだなぁ。
でもこれほど自然なものもない。

ただ人と人が出会って、仲良くなるかならないか、それはわからない。
たった二言会話をしただけでこの無理だとそこで終わる人。

一生の付き合いになる人。

大きな転換をもたらしてくれる重要な人もいる。良い方向にも悪い方向にも。


それが自然に目の前にやってきてくれるのだから面白いものだ。



今日もまた素敵な人に出会えた。
この出会いが日本に帰ってからも続いてくれることを願う。

うん、縁は願わずとも自然におとずれるもの。
でも人との縁を継続させるにはそうなりよう願うことも大事だ。










さてと、宿に帰るとエビちゃんとヨシコさんが料理を作っていた。

食材はなんとホルモン。

内臓。

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市場の中のディープゾーンでレバーと砂肝を買ってきていた。


「これがまたビールに合うんですよー。」


お酒大好きエビちゃん。タバコも吸うしゲームもやるし、バキとジョジョが好きだし、トムウェイツも好きときてる。

一緒にいてこんなに心地いい人と旅中に出会えたことが嬉しくてたまらないな。



そして内臓を炒めた油を使ってヨシコさんがペペロンチーノを作ってくれる。
美味しくないわけがない。

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このヨシコさん。愛知県の田原町という海のあるのどかな田舎で育った方。



こんな色白のスーパー美人だから日本にいたころは田原町にもほとんど帰らず、名古屋か東京でモデルみたいな美しさを武器にしたお仕事でもしていたんだろう。


「ヨシコさんって日本ではどんな仕事してたんですか?」


「キャベゾウの中身をやってたんだよー。」



たまにわけのわからないことを言うヨシコさん。



「なんですか、キャベゾウって?」


「田原町のマスコットキャラクターだよ。田原町はキャベツが有名だからキャベゾウってゆるキャラがいるんだー。その中身やってた。」





これキャベゾウ。


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顔見えねぇ(´Д` )

もっとその美人さを出していく仕事があるはず(´Д` )



「あとはウチの実家がブロッコリー農家だからブロッコリー作るんだよー。軽トラ運転して近所のおばあちゃんを買い物に連れて行ったりするんだよー。うちのブロッコリー美味しいよー。」


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ブロッコリー農家の娘なのにキャベゾウの中身……?

いろいろ意外すぎるわ。

こんな美人が農業とか小さな商工会の仕事とか、きっと田原町のアイドルなんだろうなぁ。







とにかくこの2人もまた気取らない自然体の空気がとっても心地いい。

そんなエビちゃんとヨシコさんとテーブルを囲んでいると、新しいバッグパッカーたちがホテルにやってきた。


きたきた、あいつらだ。










「うわー、金丸さーん!!やっと着いたとよー!!」


リビングストンに行っていたナオコちゃんとケータ君が到着。

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フロレスのメンバー再集結。







苦手な人はもちろんいる。
生理的に無理な人とか。

俺は好き嫌い多いほうだと思う。

それじゃ寂しいから、嫌いな人を好きになる努力も大事だと思う。



でも俺はそんなに立派な人間ではない。
向こうが俺を嫌いなら、なんとか改善しようとかそんなことほとんど思わない。

好きな人ともっといい関係を築くほうに力を注いだ方がいい。


なんにしてもそうだな。
今夜も大好きな人たちに囲まれている。

今まで僕の周りで道を示し、導いてくれた全ての人たちに感謝。






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