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グアテマラの床屋のレベル

11月11日 月曜日
【グアテマラ】 フロレス



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昨日ケータ君の湖ダイブから、町に歩いていってたら大きなショッピングモールを発見したんですけど、その中にゲームセンターがあったんですよ。

中にはエアーホッケーとか、バスケットとかUFOキャッチャーとか色々あったんですけど、ほとんどが日本からの払い下げ機械でした。

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そりゃあもうインディアンのおばちゃんたちも夢中ですよ。

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そしたらキングオブファイターズとかあるんですよ。

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格闘ゲームです。格ゲー。

そりゃあもう僕はネオジオ世代ですからね。
お小遣い握りしめてゲーセンに走ってキングオブファイターズとか餓狼伝説とかやったもんです。

ヤンキーの兄さんとかがたまにいて怖がりながらも、一生懸命腕を磨きました。


いとこで隣の家のダイスケは、いつ死んでもおかしくないみたいな痩せ細った体をしてるんですけど、格闘ゲームの神で、最初の下弱パンチが入った瞬間すでに死亡決定みたいなコンボをいつもきめてくるんですよ。

下弱パンチが入った瞬間、もう終わりですからね。

タコ殴りにされて最後燃やされてゾーキンのように死にます。


そんでコンボをキメながらウヒャヒャヒャ!!!って笑うんですよ。本人はマリリンマンソンみたいな体してるくせに。


何度友情が壊れかけたかわかりません。





とまぁ、ゲーセンにギター持って行って格闘ゲームしながらギター弾いてたっていう少年時代ですからね。

ここは本場日本のキビシサってやつをグアテマラの若者たちにオシエてやらないといけないって思ったわけです。


文字通り、世界は広いってことを格闘ゲームを通してオシエてやろうかと。




まぁここグアテマラでも、ゲーマーっているみたいです。
どこのゲーセンにもいた、デキる奴ってなとこ。

うんうん、なかなか上手なんじゃないかな。

ほうほう、最近はそんなコンボのキメ方があるんだね。

もう15年くらいやってないから、最近のゲームはわかりません。


でもまぁその程度の腕では、美々津の狂犬と恐れられた俺のコンボには耐えられないよ。


ちょいとひねってやろうかね。

1ケツァール、12円のコインを入れて兄ちゃんに挑戦。

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惜敗。

負けたああああああああああああああ!!!!!!!!
本場の日本人なのにいいいいいいいいいいああああああああああああああ!!!!!!!



クス、なかなか上手だったよ、みたいな余裕の笑顔を向けてくる兄ちゃん。


ダイスケがいればああああ!!!!
ダイスケがいれば日本のコワサをオシテてやれるのにいいいいいい!!!!!

チクショー!!!!




悔しいので隣に懐かしのキングオブファイターズ97があったので、レオナとクラークと大門でコンピュータ相手に戦っていたら、さっき俺が負けたのを見ていた小学生くらいのインディアンの小僧がやってきて挑戦してきやがった。



ほう?小僧?

俺チーナをボコボコにしたんだぜ!!ってそんなに自慢したいかい。

そうかそうか、かかってきなさい。








2秒で投げ殺してやりました。

がっくりと肩を落として悲しげな顔で去っていく小僧の顔をのぞきこんで、10年早かったなと言ってやりました。

よし、日本のキビシサをオシエる任務完了。





はっ!!


俺の大人気のなさっぷりに悲しげな顔をしているケータ君とナオコちゃん。


だ、だ、だって、女子供であろうと笑いながらコンボをキメ続けるダイスケと一緒にやってきたからさ…………


ちなみにダイスケはベースめちゃくちゃ上手いです。



最後にみんなでエアーホッケーをキャーキャー言いながらやって帰りました。

それが昨日の出来事。








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ケータ君の今の喪失感は半端じゃないはず。

それでも俺たちにそんな素振りを見せないよう振舞っている彼は、とにかくできた男だ。


そんなケータ君が今日、髪を切ると言う。
別に失恋したから切る、ってほど乙女なやつではない。
ただ伸びまくってるから。


というわけで、昨日のショッピングモールの中にあるオシャレな美容室へ。

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あれですね。
僕がこの前切ったときに、なるべくローカルなとこで切ってくださいっていう方がいましたけど、その気持ちわかりました。

こんな綺麗な美容室で切っても面白くないです。

そしたらちょうどこの日は髪を切る人がいないから無理と言われる。






よしケータ君、いっちゃおうよ、面白いとこ。
え?バカなの?みたいなとこ。






モールをすぎてさらに町の中心部に向けて歩いて行くと、まぁものすごいカオスな光景が広がっていた。

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ボロボロもいいところ、全てが。

アスファルトも建物も車もバイクも。

トタン屋根のあばら家とかでご飯を売ってたりしてる。

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戦後のフィルムみたいな、ボロッボロだけど活気のある市場。









そんで見つけたのがここ。

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「ぶー!!け、ケータ君!!ここにしようか!!」


「ちょっと待っちくりよー!!まずなんでドアがないとー!!」



ザ・ローカル。
カット代15ケツァール、180円。

ちなみにさっきの美容室は50ケツァール、600円。




「ホラー、なんか掃除機で頭吸ってるしー、意味わからんからー!」


シャンプーとかないので、掃除機で切った毛を吸ってくれるという良心的なサービス。


「わかった!!わかりました!!じゃあお兄さんこれにしてね!!これ!!こんな風に切ってね!!あ、間違えた、これじゃなかった。」

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ブローノ・ブチャラティの写真に苦笑いするお兄さん。
髪足りねぇし(´Д` )




早速イスに座ると、まずトイレットペーパーを首に巻かれます。
日本のタオルの部分ですね。

他にもことあるごとにトイレットペーパーを使います。

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なんだよこのモデル(´Д` )







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えー、途中こんなですが、結果は…………



ビフォー

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アフター



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普通に結構上手かったです。
ぬぬ…………元がいいからね………










さてと、このフロレスなんだけど、とにかく雨が多い。

ジャングルってやつはスコールが降るとか天気が変わりやすいって言うけど、本当に驚くくらい雨が降る。

さっきまで青空だったのが、いきなり滝のような雨になり、1時間後にはまた青空。

1日のうちに4~5回はそんなスコールが来る。


グアテマラの観光のメインであるティカル遺跡で雨に降られたくなかったので晴れるのを待っていたけど、こりゃいつ行っても変わらなそうだ。


というわけで明日、ティカル遺跡に行くことに。


このフロレスからティカルへの行き方としては、島の中にたくさんあるツアー会社に相談したらいいと思う。

基本往復80ケツァールだったかな。
親切なとこはそれを60ケツァールにしてくれる。960円が720円。

わずか1時間の距離なので、多分他のローカルなやつを見つければもう少し安くなるかもしれないけど、そこまで変わらないと思う。
それにツアー会社だと、ホテルの玄関前まで迎えに来てくれるってのもある。


さらにサンライズツアーやモーニングツアーなどの、人がいない早朝に訪れるのがオススメとのことなので、お迎えに来てもらえるツアー会社のバンがありがたい。


今回はモーニングツアーを選んだ。
迎えは4時45分。早ぇ………

観光で早起きなんてシナイ山登った時以来じゃねぇかな。

モーニングツアーだと、まだ朝霧がジャングルの中に立ち込めていて、その霧の中から現れる遺跡がものすごく雰囲気があるんだそう。

さらにたくさんの動物たちが活動を始める時間らしく、様々な動物を見ることができるんだそう。


4時45分出発で、14時前には帰って来られるとのこと。


ちなみにサンライズツアーだと3時30分出発らしい。
スーパー早いにもほどがあるけど、夜明け前のジャングルの幽玄さはそう味わえるものじゃないだろうな。


というわけでバスの手配もしたし、あとは早めに寝て明日の観光に備えるだけだ。











いきなり降り出したスコールに濡れながら宿に戻ると、同じ部屋に面白いアメリカ人がいた。名前をトッド。

さっき着いたところだそうで、話していたら意気投合して一緒にご飯行こうか誘った。

ケータ君もナオコちゃんも外国人がいることで萎縮するようなタイプではないので気を使わずに話ができる。
ナオコちゃんは英語ペラペラだしね。
ケータ君は俺と同じで文法無視の勢い英語。しかしコミュニケーションで必要なのは相手が何を言おうとしてるのか読み取る想像力だ。







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4人でいつものバーへ。
ここは本当になんでも安い。

このフロレス島自体、観光客がゆったりと過ごすためのリゾート地となっているため、全ての物価が高めに設定されている中で、このバーだけがダントツで安い。
ビールなんて酒屋で買うよりも安い。

なのでやっぱり酒盛りが始まってしまう。


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「ヘイガイズ、明日はティカルに行くんだろ?」


「そうなんだよ、だから今夜はあんまり遅くまで飲めないんだ。ゴメンね。」


「もちろん分かってるよ。明日は4時30分に出るんだろ?だったらあんまり遅くならないほうがいいね。」


「そうなんだ、あれ?ビールがもうないね。」


「そうだね、頼もうか。」


「うん、そうしよう。」



トッドが面白くてみんなご機嫌になって飲み進めること4時間。

いつの間にかテーブルには6リットルのビールの空き瓶が。


「や、ヤバイって………マジで帰ろう。」


「そうだぎゃー、もう帰るにゃー。」




ひとまず冷静になってお店を出ると、23時の島はもう寝静まっている。

さっさと帰って寝ようと宿に向かって歩いていると…………どこからともなくライブの音が聞こえてくるではないか。


この島にライブのお店なんてなかったはずだけど…………





すると、その音は小さな民家の中から聞こえていた。

シャッターが少し開いていたので、トッドと俺がかがみこんで中を覗き込む。

すると中ではほんの小さな内輪のパーティーといった雰囲気のライブをやっていた。


面白そうだなと、かがみこんで覗き込んでいると、中の人が気づいておいでおいでしてきた。

こ、こんな酔っ払いを招き入れてくれて、グアテマラの人はなんてフレンドリーなんだ(´Д` )



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中に入ると15人くらいの老若男女がニコニコとお酒を飲んでいた。
どうやら1人の女性の誕生日らしく、家族やお友達だけでバースデーパーティーをやっているところだった。

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乱入してきた酔っ払いにニコニコとビールを渡してくれるおばちゃん。




んー、楽しい!!



楽しいからバンドにも乱入。


お!?やれるのかい?!みたいな感じで、ギターのアンプのスイッチを入れてくれるバンドのおじさん。

みんないきなりやってきたアジア人がギターを持ったもんだから、興味津々で期待を膨らませている。






えーっと、ギター持ったはいいけど、何やろう………


あ、あれがあった。










ベサメ、ベサメムーチョ~、




「ウフオオオオオオオ!!!!」


「イイイイイヤッホオオオオオオ!!!!」



歌い始めた瞬間、みんなが大興奮で立ち上がり踊り始めた。

バンドのみんなも、ニヤリと笑ってすぐに熟練のアレンジでバックに入ってくれる。

小さなガレージみたいなスペースでみんなが踊る。

ケータ君も、貫禄のあるお婆ちゃんに捕まり、この前覚えたサルサを懸命に踊る。

ダンスなんて無縁そうなナオコちゃんもおじちゃんに捕まってクルクル回されている。

トッドももちろん、みんながベサメムーチョで大盛り上がり。



アンコールが鳴り止まずそのまま6~7曲やり、さらにギターを置いてからもバンドの情熱的な音楽に合わせて汗だくになって踊りまくった。

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みんなアリシア先生が教えてくれたような正しいステップなんて踏めない。

でもリズムに乗せて体を動かすことに関してラテンアメリカンの右に出るものは世界広しといえど、そうはいない。

色っぽいお姉さんの手を握り、おばちゃんのぷよぷよした腰を持ち、時間を忘れて大騒ぎ……………

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はっ!!

時間忘れてる場合じゃねぇ!!!


すでに1時(´Д` )

もう3時間ちょいしか眠れねぇ(´Д` )

しかもこんな泥酔してるのに。






もっといろよー!!
もっと歌ってくれよー!!

と言ってくれるみなさんを振り切り、家を出た。
いきなり乱入してきたアジア人たちを受け入れてくれた上にビールをご馳走になり、こんなに楽しませてもらって………

最高に心地いい気分で宿に戻った。



そして2秒でベッドにダイブして、眠ったのは言うまでもない。


明日ヤベェなぁ………
でも楽しめる時に楽しむのが人との出会いであり、旅だもんな。


寝過ごさないことを祈る………


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