10月27日 日曜日
【メキシコ】 メキシコシティー
メキシコシティーに来て2週間くらい経つのにまったく観光をしていません。
もはや何があるのか調べてもいません。
メキシコシティーには一体何があるんでしょう?
日本食レストランのモグ
クラブのパタネグラ
ミカサの週末のうどん
ジェノバストリート
アリシア先生のサルサ教室
アムステルダムのライブレストラン
バッグパッカーと無縁のところしか行ってない。
宿のみなさんは、
今日はルチャリブレのプロレス行ってきたよーとか、人類学博物館に行ってきたよーとか、なんとか市場に行ってきたよーとかいつも話しているので、そろそろ僕もひとつくらいは観光したいと思います。
テオティワカンというメキシコシティーの郊外にある遺跡に行きましょうか。
メキシコシティーに来たら必ず行くべき遺跡だそうです。世界遺産です。
「いやー、やっぱりメキシコに来てテオティワカンに行かないのは宮崎に来て天領うどんを食べないみたいなもんだよね。」
「そうそう、メキシコ来てテオティワカン行かんのは宮崎来て大晃のトンカツ食べんみたいなもんっちゃー。お母さん働いてるし。」
紀元前2世紀~6世紀にかけて栄えたテオティワカン文明の遺跡らしいです。
マヤでもアステカでもないです。でもピラミッドがあるらしいです。
つ、つ、つ、ついに古代文明の遺跡にいってしまう!!!!
「行っくぞボケどもおおおおおおおおおおおお!!!!!!メキシコを観光し倒してやりくされえええええええええ!!!!!!!ひょおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
というようなテンションには1ミリもなってませんけど、ケータ君と、ケータ君ファンのフミちゃんと、ちょうど今日行くという女の子もいたので4人で出発しました。
無駄にギター持って。
「ケエエエエエターーー!!!お前は女の子とダブルデートでピラミッド見に行ってピラミッドをピラミッドをピラピラああああああああああああああ!!!!!!!ひょひいいいいいいいいいいい!!!!!!!」
というテンションには1ミリもなってませんが地下鉄に乗って北バスターミナルに向かいます。
電車に乗った瞬間、スピーカーを背負ったオッさんが爆音でスリラーを流しています。
そして真顔でコピーCDを売って回ります。
スリラーかけながら。爆音で。
スリラーおじさんが降りると、入れ替わりで入ってきた兄ちゃんがシャボン玉吹きながら10ペソだよおおお!!と叫んでます。
ん?
ちょ、頭(´Д` )
もみあげ(´Д` )
だ、ダブル!?(´Д` )
ハァハァ……頼むからこれ以上笑わせんでくれ………
北バスターミナルから往復80ペソ、610円のバスで片道1時間の道のりを走り、あっという間にテオティワカンに到着した。
サボテンやたくさんの木が生えており、保護された地域だということがわかる。
う、うおぉ………緊張する………
ついに俺も古代文明の遺跡を見るに相応しい漢になったということですか、松陰先生。
ユーラシアとアフリカから大西洋を越え、新大陸であるこの地にかつて栄えた謎の文明。
地球の神秘とはまさにこの中南米にこそ詰まっているといっても過言ではない!!!
オーパーツだとか、太陽の神だとか、そんな神秘がここから始まるんだ!!
「フミちゃんってさ、◯射はやっぱりナシ派?」
「うーん、別にいいよ。好きな人だったら。」
「え!?マジで!?◯射アリなの!!」
そんな神秘的な会話をしながら歩いて行くと入場ゲートがあります。
57ペソだったかな。430円払ってゲートをくぐる。
みんなは学生証を作っているので無料です。
そして係員さんもろくにチェックしてません。
「フミちゃんってブログに顔出しOK?」
「えー、ダメだよぉー。顔は出さないでぇー。」
「ええ!?◯射はいいのに顔出しはダメなの!!?」
そんな地球ミステリーな話をしながら駐車場を歩いていくと、高い棒の上で民族衣装を着たおじさんたちが音楽を奏でてました。
おー、これが、テオティワカン文明かぁ………
あ!!ひっくり返った!!
危ない!!!!
ひゃーい
クルクル回りながら少しずつ足を結んでる紐が伸びていき地面に着地しました。
おおお………これがテオティワカン文明かぁ…………
すると降りてきたおじさんたちが、お土産物を観客に売り始めます。
今パフォーマンスしていた、棒からクルクル降りてくる一連のアレを忠実に再現したものです。
今まさに上からクルクル回りながら降りてきたおじさんが、オモチャの人形をクルクル回したり紐を巻き直したりまたクルクル回したりしています。
今まさにクルクル回りながら降りてきたおじさんが。
とてもシュールでした。
でもオモチャのクオリティはなかなかでした。
「◯射とかされて嫌とか思わないの?」
「いやー、好きな人なら別にいいんじゃないかなー。」
「え?やっぱりあれやと?◯射してるからそんなに肌綺麗やと?」
そんな崇高な話をしながら歩いていると、ついに目の前に現れました。
す、すげぇ………
こいつはすげえ………
雑草がはえた、荒れた広場の中に、城郭のような石垣が整然と組み上げられている。
黒ずんだ石は果てしない時の流れを固めた化石。
何もない。
何もない敷地に、ただ柔らかく風が吹いている。
向こうのほうに目を疑う巨大なピラミッドが見えた。
曇天模様の空を突くピラミッドの姿は、まるで大きな磁石。
見えない力を放っているよう。
ぼーっと立ち尽くした。
果てしない歴史が胸に迫る。
俺がここにいることが運命的に感じられるほどに。
あー、なんだろうこの気持ち。
今までヨーロッパの教会とか、街並みとか、比較的新しい理解の及ぶ範囲の人間の遺跡を見てきた。
宗教関連の建造物とかも、その深みをある程度想像をすることができる。
でもこの中南米の古代遺跡は、もう、全てのものを超えている。
神秘に満ちており、想像の範疇をはるかに越えるものの前では、思考が止まって、立ち尽くすことしかできない。
圧倒的な存在感。
ここに今いられることがたまらなく嬉しい。
知らないものを見たくて、こんなどうしようもない力に触れたくて世界に出たんだ。
地球は広い。こんなものがまだまだあるんだ。
テレビで観るのとじゃまったく違う。
世界一周ってすごいな。
ピラミッドにゾロゾロと登る人々。
頂上に上がると、たくさんの人たちが空に両手を広げて、何かを受け止めるような、交信するかのようなポーズをとっている。
中央には、何やら人だかりが出来ている。
かき分けて覗いてみると、人々が中央の石のセンター部分を指で押さえていた。
古代人たちが伝える根源的なエネルギーにあやかろうってところかな。
トロールもどうぞ。
これから中南米でたくさんの遺跡に行くぞ。
最初のテオティワカンでこれだけ衝撃的だったんだ。
世界はなんて面白くて、想像をはるかに超えるものなんだろう。
マチュピチュはもうすぐそこだぞ。
「やっぱり◯射って美白効果とかあるのかな。」
「でもあんなとこにピチュったりしたらダメだよね。」
「そうだよ、あれはあんなとこにピチュるものじゃないよ。」
今日はこれで終わらず、宿に戻り急いで買い出しへ。
この前やったバーベキューの炭が大量に余っているので、宿を出る前にもう一度やろうと話していたのだ。
今回は男前ケータ君が女子たちに声をかけていたので、宿にいる可愛い女の子が全員集合するという奇跡が起こった。
いきなりテオティワカン効果!!!
しかもみんな美女!!!
男たったの3人!!!
女子情報では、長期組の中にやって来る女の子に次から次へと手を出す男がいるらしく気をつけてくださいとお触れが出ているそうなんだけど、中庭で女の子たち独占してワイワイやってたので、確実に男性陣たちから恨みを買ったことでしょう。
前回のメンバーはもうみんないなくなっちゃったからな。
「えー、やっぱりみんなオアハカの死者の日に行くんですよね?」
「行く行くー、もちろんだよー。」
「じゃあこのメンバーまた全員集合だね。」
「ペイントして気合い入れてフェスティバルで大騒ぎするんですよー!!」
「そうそう!!金丸さんもペイントするんですよね?」
「ごめん、俺はしない。」
「えー、みんなで顔中にペイントして繰り出しましょうよー!!」
「そうですよー!!顔にペイントしてガイコツみたいな顔にするんですよー!!」
「いやー、ねぇ、フミちゃん。顔につけるのはあれだけで充分だよね。」
「何言ってんの?バカじゃないの?」
日記ではこんな1日中下ネタしか喋ってないみたいに書いてますけど、ほんとはそんなことないですからね。
カツオさんがいなくなったので下ネタで攻める仲間がいなくて寂しいです。
旅するラブレターのミギーさんが大好きです。
顔は知らないけど、きっと美白な方だと思います。
ミギーさん、いつかお会いしたいです。
って何書いてんだ俺。
楽しいバーベキューでした。