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山形県民のための日記

9月15日 日曜日
【アメリカ】 ロサンゼルス






さて用事ってのは今日もデート(^-^)/


その相手はというと………








まぁジャニスなんですけどね。
ケンジさんの奥さん。

この土日でトーランスでラーメンフェスティバルっていうラーメンの一大イベントが開催されてるようなんだけど、ラーメン好きの俺のことを思ってジャニスさんが連れて行ってくれることになっていたのだ。





のだが、ジャニスさんが日本人の友達に聞いてくださったところ、このラーメンフェスティバル、値段がクソのように高いらしい。

たくさんのお店が出店するので、それぞれを食べ歩きできるように普通のラーメンの3分の1くらいのサイズのボールらしいんだけど、


その小さなボールが8ドルもするらしい。



アホらしいとしか言いようがないですね。
元祖長浜、450円だぞコノヤロウ!!

2杯食べたら16ドルですか。
ラーメンは庶民の食べ物ですよね?
富豪しか食えないです。

日本から仕入れてるから材料費がかかってるとおっしゃる?
嘘つけ!!このご時世で!!






というわけでラーメンフェスティバルは一瞬にして眼中から消滅。

俺の懐状況を配慮して下さってるジャニスさん。
他に何かないか探してくださって、とあるとても面白いイベントを見つけてくれた。





それが、IMONIパーティー。



イモニ……?イモニって何だっけ?
どっかの郷土料理かなんかだっけ?

とにかくそのローカルな響きが気に入ってそちらに行くことになったわけだ。





photo:01




マンハッタンビーチの桟橋の下で目を覚まし、シャワーを浴びて身だしなみを整え、待ち合わせ場所に向かうと、しばらくしてジャニスがやってきた。


「ハーイ!!フミー、今日も素晴らしい天気ね。」


ニコニコと優しさ丸出しの笑顔のジャニスはアジア人の面影があるけれど、クオーターなのでもう日本語はまったく喋れない。

でも分かりやすい英語で話してくれるのでとても話が弾む。






photo:02




ジャニスの車で日本人地区のトーランスにやってきた。

閑静な住宅地の中に入って行き、1軒のお宅に到着。

ここはジャニスのお友達のお家だ。



笑顔で迎えてくれたキースさんとシャーリーさんご夫婦もまた抱きしめたくなるような優しいご夫婦。

旦那さんのキースさんも日本人なんだけど、こちらで生まれたのか日本語は喋れない。



そんな4人で、いざ、イモニパーティーへと向かう。







photo:03




やってきたのは、町の中にある綺麗で大きな公園だった。
日曜日の公園にはたくさんの人々が遊んでおり、バーベキューをやってるグループがいくつもある。



photo:04




そんな中を歩いて行くと、奥にかなりの大人数のグループが見えた。

photo:05









するとそこにはこんな幕がかかっていた。

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どうやらロサンゼルスに住む山形県出身者による県民会のようだ。

そっか、芋煮って山形県の郷土料理か。






「あー、うぇるかむうぇるかむー、よくいらっしゃいましたー。どうぞエンジョイして下さいねー。」


photo:07




パーティーというかピクニックというか寄り合いというか、皆さんがそれぞれに作った料理を持ち寄り、食事をしながらお喋りをするとてもほのぼのとしたお食事会だった。

山形弁の日本語でみなさん喋っており、そのローカルさにすっかり嬉しくなってしまった。

参加費は1人8ドル。



その値段で…………









これ全部食べ放題なんですかああああああああああああ!!!????

photo:08






「たくさんあるからいっぱい食べてね!!」


唐揚げ、焼きそば、ポテトサラダ、冷やし中華、赤飯、炊き込み御飯、おいなりさん。

ケーキやポテトチップス、飲み物も麦茶なんかまである!!


そしてもちろん芋煮!!!

photo:09





しこたまよそって、暖かい日差しの中でがっついた。





はぁぁ…………

お店の料理も美味しいよ。
この前のアンディー松田さんの素晴らしい料理もオシッコ漏らすくらい美味しかった。


でも、




でもやっぱり、この田舎の郷土料理の優しい味わい。

ぶわーー!!!っと日本がよみがえる。


里芋、ゴボウ、ネギ、コンニャク、牛肉、甘めダシの汁に涙が出そうになる。

ジャニスさんたちも初めてのイモニの味が気に入ったみたいで、おかわりをしに行った。


戻ってきたジャニスが苦笑いしている。


「もう、お腹いっぱいだから少しだけ下さいって言ったのに、こんなに入れるのよー。」


器にもりもりつがれた芋煮。

そうそう、これが日本の田舎の風習だよね。
お腹いっぱいですと言ったって完璧にギブアップするまで無限に料理が運ばれてくるんだよね。



photo:10




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そんな微笑ましい時間を過ごし、お腹が爆発する寸前までつめこんだところで、写真撮影会。

そしてメンバーの中のかなりご長寿なお婆さんがお誕生日だったらしく、みんなでハッピーバースデイを歌うことに。


何かあるかもとギターを持って行っていたので伴奏させてもらった。

県民会というくらいだから、普段はいつも決まったメンバーしか来ない会みたい。

そんなところに全然見ず知らずの俺がやってきていきなりギター弾き出したもんだから、大丈夫かな?と思ったんだけど、みなさんとても暖かく迎えてくださった。

まぁ自己紹介する暇はなかったのでロサンゼルス在住のやつって思われてたみたいだけど、まぁそれもいいだろう。

リクエストもらったりして、公園に日本語の合唱がなごやかに響いた。

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若いんだから食べなさい!!と残ったお菓子やらなんやらをしこたまお土産にもらって車に乗り込んだ。


「フミ、私の友達が今ラーメンフェスティバルに行ってるみたいだけど、ラーメン1杯食べるのに2時間並んだらしいわ。」


「うわー!!行かなくてよかったー!!こっちでこんなに美味しい料理たくさん食べて、色んな方とお話できて最高でした!!」


興奮気味な俺に笑顔のジャニス。









しかし、そんなに2時間も待つなんて一体どんなことになってんだ?と気になったので、ラーメンの方も見に行くだけ行ってみようということに。


着いたのはトーランスにある日本人のコミュニティセンターみたいなところ。
文化会館的な場所かな?

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会場がどこかはすぐにわかった。

人ごみが建物の外に溢れてかなりの行列を作っていた。






会場内は、まぁものすごい人でごった返していた。

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日本人だらけ(´Д` )

ロサンゼルスってこんなに日本人住んでんのか。

いくつものラーメン店の屋台が並び、特設ステージでは日本語で抽選会みたいなのが行われており、テンションの高いおばちゃんが日本語で会場を盛り上げている。

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日本人ばかりではなく、白人や黒人の姿もたくさんあり、ラーメンが今いかにブームを巻き起こしているのかがよく分かる。

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しかしまぁ情報通りラーメンは小さなボールが1杯8ドル。
食べるわけないですね。

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ところでラーメン屋の店主ってなんで写真撮る時に腕組むんでしょうね。


んでだいたい頭に黒いバンダナかタオル巻いてますよね。
黒いTシャツで。

ここはアメリカですからね。
そのTシャツの袖からタトゥーちらつかせてるんですよ。


チャラいです。

芋煮からのラーメン、チャラい。看板も。

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これ多分一生食べない。

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建物の中では、染物や焼き物、その他工芸品の展示をしており、お神輿まで用意されていた。

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さっきの芋煮会にしてもそうだけど、ロサンゼルスはとにかく日本人がたくさんいて、そのコミュニティがしっかりと根づいている。

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日本にも韓国街や中華街はたくさんあって、それに違和感を感じてしまっていたけど、ロサンゼルスに来ると外国でコミュニティを作ることってごく自然なことなのかなって考えを改めさせてもらえるな。

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これ誰か行くのか??

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とても有意義な1日だった。

ジャニス、誘ってくれてありがとう!!









マンハッタンビーチまでジャニスに送ってもらった時には、時間はすでに17時。

夕暮れのゴールデンタイムだ。

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急いで路上開始。





ビーチ沿いに40年以上住んでいる日本人ご夫妻。
白人と中国人のご夫婦。

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このロサンゼルスでも裕福な人しか住むことのできないエリアでさえ、アジア人の方々を見ることが出来る。


アメリカというお国柄でもあるんだろうけど、もはや人種を国で分けることなんてナンセンスでしかはいのかもしれないな。

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島国日本がいかに鎖国であるかを実感せずにはいられない。

みんな、この海の向こうから来て、異国で生きているんだ。


今日のあがりは72ドル。

photo:28




photo:30








さてー、またまた明日も面白い方とお会いする予定。

俺とってはちょいと緊張する方だけど、いつも通りお話しさせてもらおう。


いつも通りの格好がボロボロすぎるけど(´Д` )

早く服買お。



桟橋の下、寝袋にくるまった。





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