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飲みまくりの夜

5月18日 土曜日
【フランス】 ストラスブール






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ここもまたとってもいい寝床だった。

静かで、人の来ない、ふっくらとした芝生のベッド。

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俺にしたら2つ星ホテルくらいだな。

これで水場があったら3つ星なんだが、そんなに贅沢は言えない。

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テントをたたんで町へ向かった。










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さてー、社長がすでに予約しているホテルの前でタバコを吸いながら到着を待つ。

豆沢さんのことを知ってる人ならタバコなんかもってのほかで、気をつけしてお出迎えするようなところなんだろうけど、俺は豆沢さんのビジネスなんて全然知らない。


ビビりまくっていたら、それこそ豆沢さんに失礼だ。

自然体で、俺のままであろう。









お昼すぎ、駅前の広場からこちらに手を振る人が見えた。


お、豆沢さん、到着だ。




「おーい、元気だったかい?」



相変わらずすごいオーラをまとった豆沢さん。

でも、別に高級ブランドの服を着てるわけじゃなく、パーカーにTシャツという普通の格好をしている。

しかし、やはりにじみ出るものが違う。



「じゃ、フミの部屋とろうか。値段なんて気にしないでいいから。」



そう言って俺の分のホテルをとってくれた。

さらに今夜、以前ドイツでお会いした時に一緒に遊んだドイツ人のマックスとその彼女もここに向かっているらしく、彼らの分の部屋も手配する豆沢さん。


彼らのここまでの足代も出している。


「俺が誘ったんだから、俺が出すのが当たり前だろ?仕事も遊びも全力を尽くすのが俺の主義なんだよ。」



そう言う豆沢さん。




ここまで登りつめてる人だ。
おそらく普段はすごく厳しいし、怒らせたら大変なことになるってのが、彼の笑顔を見ててわかる。

でも機嫌を取るのなんて絶対にしたくない。
豆沢さんくらい人の上に立つ人なら、ご機嫌取りにはウンザリしてるはずだろうし。



「はい、これ、お土産です。」


「ん?……………あーはっはっは!!!!いやー、ありがとう。」


そんな豆沢さんに、アムステルダム土産のコンドームをプレゼント。


な、なめてんのか?(´Д` )








ホテルに荷物を置いて、早速町の散策へ。

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昨日のうちに来ていたおかげでスムーズに町の見所を案内する。



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今日は久しぶりの素晴らしい天気。
土曜日ということもあって、町には凄まじい数の人々が溢れかえり、カフェやレストランのテラスはすべて満席。

青空にそびえる大聖堂の周りにはうじゃうじゃと観光客だらけ。

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そんな快晴の空の下、僕たちもカフェの席についてビールをあおる。


んー、なんて贅沢な時間。

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豆沢さんの会社はまぁ大きなところなんだけど、普段からヨーロッパへの出張にはいつも1人で来られている。

市場調査だけでなく、取引先や新規開拓への店周りにも1人で出かけるというアグレッシブさ。

わざわざ社長自らだ。

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「当然のことだよ。今回は小さな取引かもしれない。でも次は大きな取引になるかもしれない。ヨーロッパに来て、商談相手やお世話になっているご家族とご飯を食べる。大事な大事な仕事なんだよ。」



とても大切なことだよな。

俺は別に大きな仕事をしてるわけじゃない。
いつかのビジネスのために出会いを求めているわけじゃない。

でも、人との繋がりが思いがけず素晴らしい何かをもたらしてくれる時があるということを、旅の中でこれでもかというくらい思い知っている。





出会い出会いっていうと、ちょっと気持ち悪くなってしまうけど、人との出会いは間違いなく自分の人生を豊かにしてくれる。


その出会いをおろそかにするのも、より深い絆にするのも自分次第。


どう活かすかも自分次第。



しかしそこは打算的ではなく、あくまで、好きな人を喜ばせたいという気持ちを第一に考えて付き合っていけたら最高だよな。












ていうかこれなに?

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これとか。

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もうアゴが砕け散るんじゃないかって美味さですよね。

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豆沢さん!!
ご馳走様です!!!










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夜になってマックスたちが到着。

まぁまた遊び人のマックスらしく、エロい彼女連れてきやがった。

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なんだその乳は!!!不謹慎な!!











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んで、そっからはよく覚えてません。


クラブに行ってひたすら踊り狂って飲みまくって、いつの間にかホテルの部屋でした。




後から豆沢さんに聞いた話ですが、クラブでマックスの彼女がいきなりいなくなり、外に探しに行ったら、知らない男と思いっきりチューしててオッパイをすごい勢いで揉まれていたそうで、若干気まずいことになっていたそうです。


僕は一切覚えてませんが(^-^)/





とまぁ、そんな飲んだくれたストラスブールの夜でした。

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