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ヒッピー、アムステルダムへ

5月13日 月曜日
【オランダ】 デルフト ~ アムステルダム







小鳥の鳴き声が森の中に響きわたる。


静寂の朝の森は小鳥たちのオーケストラが賑やかな演奏をしている。

少しエコーがかかった、その無数の様々な種類の鳥の鳴き声。


そんな穏やかなサウンドに包まれて目を覚ます。


テントをたたむ。

少しもやのかかった森と池。

地面がぬかるんでいて、外に荷物を置くとすぐに濡れてしまった。














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さぁ今日はこのヨーロッパの飫肥といわれるデルフトで路上だ。


スーパーでパンを買い、マクドナルドに行きチキンナゲットでパンをかじり腹ごしらえ完了。


チャリ乗りすぎ。

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町の中を歩き回ってみる。

このマクドナルドの通りを抜けて運河の橋を越えてまっすぐ行くと、新教会のある美しいスクエアがある。

その途中にある広場の銅像の前に場所を決めた。



デルフトでは普段から3組が路上演奏をしてるそうで、町の人たちも特に珍しがるわけでもなく、こっちを見もしないで歩いていく。


よーし、足止めさせてみせるぞ。


思いっきり声を出した。

石畳の上を流れる歌声。

通りのお店の人たちがお店から出てきて聴いてくれる。

教会の鐘が鳴り響いて歌と重なる。

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ポツポツと稼いでるところに、昨日のモフモフさんがやってきてくれた。


俺の横に差し入れを置いてくれ、ギターケースにお金を入れてくれた。

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「これ、オランダ語の簡単な単語集です。あとこれがアムステルダムの街の地図です。この辺りがあれこれで………」



ホットドッグとお水だけじゃなく、今日アムステルダムに向かう俺のためにオランダ語の単語集と地図をプリントアウトしてもってきてくれた。


なんて優しいんだー(´Д` )


「じゃあ、私これから行くとこあるので。お体気をつけて旅してくださいね。」


リスのような可愛い笑顔を残して、モフモフさんはチャリに乗って去って行った。

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モフモフさんのおかげでこんなローカルな小さな町にこれました。

普通に回ってたら絶対に立ち寄ることのない場所に行けることが旅の大きな楽しみのひとつ。


デルフト、オランダの大きな思い出のひとつになったよ。


モフモフさん!!ありがとう!!

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あがりは72ユーロ。

チャリ乗りすぎ!!

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12.5ユーロと、かなり高めの電車に乗り込みデルフトを後にしてやってきたのは、



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おっしゃ!!アムステルダム!!



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よし!!チャリ乗りすぎ!!


この巨大な立体駐車場、

全部チャリ用。

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チャリ立体駐車場の下が運河。


これぞオランダ。








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ちょ、建物傾きすぎなんですけどウケる(´Д` )


アムステルダムの街、ウケ狙いすぎ(´Д` )

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マジで地震の後ですか?ってくらい通りの建物のほぼ全てが前や横に傾いて歪んでる。

地盤ゆるすぎだろ?大丈夫か?




それもそのはず、デルフトでビックリしてたけど、このアムステルダムの街に張り巡らされている運河はもう数えきれない。

駅を端っこにし、そこから波紋が広がるように放射状に水路が巡らされており、ちょ、横棒入れすぎじゃねえか?ってくらい複雑なあみだくじ状態。

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上空から見ると、それがよくわかる人工的な街。





なのでどこを曲がっても同じような景色なので、すぐ自分の位置がわからなくなってしまい、立ち止まってキョロキョロ。





ていうかチャリ乗りすぎ。

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そんな風にキョロキョロしていると、どこに行きたいんだい?って親切な人がたまに声かけてくれるんだけど、ここオランダはすごい。


その声をかけてくれる人数が異常。

みんな、大丈夫かい?と話しかけてくる。




「どうしたんだい?うんうん、そうか、美術館に行きたいんだね。よし!カモン乗りな!!」


美術館に行きたいんですと言うと、ケツに乗りなと自転車の後ろを指差す。

チャリヒッチハイクですか。


オランダならでは!!



いや、ほんとそれくらいオランダ人って親切。

今まででトップ3に入るくらい。




いやー、ほんとトルコ人紅茶飲みすぎ。











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オランダってゴッホとかベルメールとかの出身地なんです。



やっぱゴッホは見とくかなぁー…
……

ゴッホだもんなぁ。


ゴッホゴッホ………って必ずやったもんなぁ。

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てなわけで明日アムステルダムしょっぱなはゴッホ美術館にすることにしよう。


美術館の周りが公園になっているので、そこで夜をすごして朝イチでゴッホに突撃という、ノルウェーのムンク美術館の時と同じ作戦。










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気合いで歩きまくり、なんとか大きな公園にたどり着いた。

21時をすぎてようやく夕暮れが街を包みはじめ、公園には外灯が灯り始める。


その中を駆け抜けて行くチャリ暴走族。










この公園、市内にあってかなり巨大で、森や湖がいくつも点在し、暗がりだらけなのでどこで寝ても良さそうだ。







チャリに跳ね飛ばされそうになりながら、しばらく公園の中をウロウロしていると、静かな池のほとりのカフェみたいなところを見つけた。


お、ここいいかな、と思ったら人影が。


おじさんとおばさんが自転車を止めておしゃべりしていた。




「ヘイ!!何か困ってるかい?ホテルはどこなんだい?」



ほんどオランダ人、会話までの時間が短い。





「知ってるかい?ここの公園。その昔、60~70年代のヒッピーの時代さ。ここはヒッピーコミュニティでね、この公園の中に数百人の若者たちが寝泊まりしてたんだ。フラワームーブメントとかのころさ。」



陽気なおじさんがそんな話をしてくれる。

へー、そんな面白い歴史のある公園なんだ。

ていうかオランダって本当昔から自由な気質の国だったんだなー。





「テント?もちろんさ!ここは静かで安全な公園だからね。」


一緒に良さそうなテントのスペースを探してくれるおじさん。


「お、ここなんか良いんじゃないか?綺麗な地面、ゴミもない、木々に囲まれてて外からも見えにくい。完璧じゃないか!!」


警察だけじゃなく地元の人にもたまに怒られたりすることがある公園テント。

でもここオランダではこうやって一緒に探してくれる。

フレンドリーな国民だなぁ。







「マリファナ?あー、街の中に行けばコーヒーショップっていうお店がたくさんあるからどこででも吸えるよ。外でも吸えるよ。そんな大量に持って出なければ多少は持って帰れるしね。路上で警察に火を貸してくれって言ってもノープロブレムさ。」



マジか?それはちょっとフリーすぎるだろ。







他の国はオランダのことを、低い地、と言って馬鹿にする。


でもオランダ人は逆に、俺たちは自分たちで国を作った、と誇りに思っているらしい。


自分たちの力で、ないものを作り出す、創造力のある国民性。


だからこそ売春にしてもマリファナにしてもヒッピーにしても、堅苦しくなりすぎないおおらかな政策を持っているのかな。



明日のアムステルダム周りが楽しみだ。

カエルの声を聞きながらテントに潜り込んだ。

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