スポンサーリンク





エジプト、バイバイ

3月15日 金曜日
【エジプト】 カイロ
~ 【チュニジア】 チュニス







たったの数日しかいなかったカイロ。


しかしカイロの本当の姿を知るためには数ヶ月の時間が必要だと思う。


タハリール広場での出来事も、オールドカイロの貧しさも、ピラミッドでの嘘も、ほんのカイロの一面でしかない。



この地球上で、人類にとって重要な歴史を持つエジプト。まだまだ奥深い魅力を隠している。


無邪気な笑顔も、すぐにケンカ始めるところも、クソみたいな嘘も、

人間の純粋さにおいては今まででトップじゃないかな。



こんなにめんどくさい街なのに、どこかまた来てみたいと思える不思議な魅力があるよ。カイロ。







荷物をまとめて宿を出る。


表に出ると入り口のところにいるヘチマおじさんが、俺を見ている。
ヘチマを売っているこのおじさん。
この数日毎日挨拶していた。

たくさんの日本人を見守ってきたんだろうな。



「おっちゃん、バイバイ。ヘチマ。」


「ヘチマァ。」



おっちゃん、元気で。





大きな荷物を担いで歩くには、エジプトの路地は狭すぎる。

ていうか秩序なさすぎ。

譲り合いの心なんて犬の餌にもならないこの国。

人を押しのけて、車を強引に止めて歩かなければいつまでも前に進めない。






今日は金曜日。
なので俺はドキドキしている。


金曜はイスラムの休日。
なので人々は街に繰り出し、デモを行う。

タハリール広場に金曜日に出かけることは、ボコボコにして身ぐるみはいで下さいって言ってるようなもんだ。








エジプトの歯車が狂ったのは2011年初めのムバラク大統領退陣からだ。


アメリカ寄りの政策を進めてきたムバラクさん。
イスラエルとの融和も推し進め、それによりイスラム主義団体からの反発を強行的に弾圧してきた。


しかしその独裁政権も民主化の流れの中でついに崩壊。


後釜のムスリム同胞団が政権を握る。


彼らはこれまでのイスラミックな国づくりを目指すが、国民の反発は強く、常に政情不安定な状態が続いている。

新しい政策を施行すればデモが起こり、また対策の政策を制定すればデモが起こり………


しかも来月4月には議員選挙が控えており、デモの激しさは加熱する一方なのだそう。



もはや1秒でも長くいたくねえ。

たどり着いたバス停から、空港行きのボロいバスに乗り込んだ。






2ポンド、30円のバスで1時間ほどかけて空港に到着。

エアコンの効いた綺麗な空港。



これからモロッコに飛ぶわけだが、経由地であるチュニジアでの待ち時間が9時間ほどあるので、何か食糧を買っておかないといけない。


パンでも買おうと、そこらの人にマーケットはありますか?とたずねる。


あっちだよと教えてくれる。



よかったよかった、と探し回るがどこにもない。



戻ってみると、教えてくれたボケがニヤニヤしながら待っていた。





人に嘘を教えて困ってウロウロしているのを見て楽しむエジプト人。




純粋、って良く言いすぎかな。




マクドナルドに行ってみたが、ものすごく高い。


エジプトではだいたいサンドイッチが1ポンドで買える。14円。

しかしマクドナルドの最安ハンバーガーは6ポンド。



誰が行くよ?そんなとこ。

しかしエジプト人の若者で賑わっているのも事実。

彼らはアメリカ文化をどう思ってるんだろうな。







インフォメーションのおばちゃんに、どこかでパンを買えませんか?お腹空いてるんですと言うと、ちょっと待ってなさいと無線で誰かを呼んだ。


集まってきたのは清掃員の人たちだった。

わけもわからず彼らに有り金の10ポンドを渡し、しばらく待っていると、どこからか出来たての大きなサンドイッチを4つも持ってきてくれた。


多分、従業員用のサンドイッチだろう。
わざわざ作って持ってきてくれたんだ。


ありがとう!!と言うと、旅を楽しんでね、と笑ってくれた。



エジプト、最後の最後にビッグな土産をありがとう。











エジプトのカスタムを通過。
出国税はなし。

イスラエルで出会ったカオルさんに触発されて、野菜を切るために買ったまだ一度も使っていないナイフを荷物チェックゲートで没収される。




飛行機は夜20時に離陸。

トルコから仕事で来ている可愛い女の子と喋ってるうちに、飛行機は高度を下げ、着陸した。

ここはチュニジアの首都、チュニス。









エジプトがあまりにも暑すぎたから、もうジャケットも上着も捨てるかどうにかしないといけないなぁと思っていたんだけど、


捨てなくてよかった。




チュニジア、めちゃくちゃ寒い!!


すぐにジャケットを着こみ、足にセーターを巻いて、空港内のベンチに寝転がった。





綺麗な空港。

深夜でも人の往来は絶えない。



エジプトから持ってきたサンドイッチをかじる。






エジプト。

その国名が持つ、あまりにもたくさんのイメージ。

古代文明という目の眩むようなロマンに彩られた歴史。

ほんの少しだったけど堪能させてもらったよ。

地球に生きてる以上、必ずこの目で見て、感じなければいけない国だな。


嘘つきだらけだけどね!!!


まぁそれも含めて楽しませてもらったよ。


エジプト、ショコラン!!














はい、そしてこの次の日にiPhoneをなくします………


怒涛の1日だったなぁ………


長文になると思いますが、思い出しながら書いていきます………


スポンサーリンク



ブログのランキングというやつをやっています。
よかったらクリックして下さい。
クリックが投票の代わりになります。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ
にほんブログ村



世界中のホテルが予約できるサイトです。
家族旅行もバッグパッカーも、ここから予約してくれたら僕にアレがアレなのでよろしくお願いします! ↓↓