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あ、アフリカ?アフリカってなんだっけ?

2月23日 土曜日
【ヨルダン】 ペトラ ~ アカバ








ペトラでのお泊まりの夜が明けて………

photo:01









ゆうべからだったけど、彼氏の機嫌が悪い。

全然口をきいてくれず、そっけない。

気まずすぎて、変な空気が漂っているので、気を遣う彼女がその板挟みになってかわいそう。


わざと明るく振舞ったりしている彼女。

ほらほら、紅茶いれたわよ!!と彼氏にカップを渡すと、彼氏は紅茶に口をつけずにタバコをジュと中に入れた。



な、な、な、なんてことするの(´Д` )



気まずそうなアキ君。

photo:02








彼女は何日居てもいいのよと言ってくれるが、そんな感じなのでいてもたっていられなくなり、用意してくれた朝ごはんを食べ終わってすぐに出発することに。



「ゴメンね、なぜか機嫌悪いみたい。ゆうべもあんなに酔っ払いたちの中でたくさん歌わせちゃって。」



そう言ってくれた彼女。

一応にこやかに送り出してくれた彼氏。

俺たち、なんか悪いことしたかなぁ………





アラブ人、やっぱり苦手だなぁ。
でも彼女がものすごくいい子だったから………



って彼女、アメリカ人だった(´Д` )



と、とにかく、一宿一飯、ありがとうございました!!!









photo:05



さぁ、気を取り直して出発!!
今日はヨルダン南端の港町、アカバまで行きたい。
アキ君はアカバの手前にあるワディラムって砂漠に行く。


俺はそのままフェリーに乗ってエジプトへ。

アキ君は砂漠を見てからアンマンに戻りイスラエルへ行く。


ここで別れたらもう会えることもないかな。



別れに向かうヒッチハイク。


道は一本。
アカバまでは1時間30分の距離だ。
すぐに止まるだろうと町外れまで歩いてヒッチハイク開始!!!

photo:03




photo:04









しかし………
そうだよ、ここはヨルダンだよ。


「ハロー!!OK!!アカバ!!50ジュディーでいいよ!!」


「マイフレンド!!さぁ、アカバだね!!30ジュディーで行ってあげるよ!!」




タクシー以外でも、普通の乗用車やトラック、みんな止まってくれるんだけど、すべてお金を要求される。


「はぁ?ノーマネー?ガソリン代は?アカバまで120kmだぞ?何冗談言ってるんだよ?!」


「わかった!!20ジュディーでいいよ!!1人10ずつ!!さぁ、行こう!!」


「お金ないんです………」



ヒッチハイクという行為の意味をまったく理解してくれない。

そんなもんか………

虚しく時間ばかりがすぎていく。



「やっぱりペトラでヒッチハイクなんて無理でしたかねぇ。」




この小さな谷の町では、外国人は金を落としてくれる存在でしかない。

あきらめるか………



ちょうどやってきたミニバスに乗り込んだ。
1人5ジュディー。650円。

photo:06













広大な乾いた大地の中を走るミニバス。
どこまでも続く一本道。

この先はエジプトだ。
東に向かえばサウジアラビア。


イスラムが生まれた聖地。
砂漠の宗教。

photo:07
















見渡す限りの肌色の風景の中、分かれ道が見えてきた。
ここを曲がればワディラム砂漠。



「フミさん、楽しかったです。またどこかでやりましょう。」



砂埃舞う道に降りたアキ君。

インドで買ったというマントがひるがえる。


そしてバスは勢いよく走った。

何もない大地のど真ん中にアキ君を残して。



アキ君、めちゃくちゃ楽しかったよ。
またこの世界のどこかで一緒に演奏しよう。

それまでお互い、音楽で素晴らしい出会いをしていこうな。



バイバイ!!











1人になった俺を乗せたバスは、ヨルダン最南の町、アカバに到着した。


バスを降りた瞬間、4~5人のタクシー運ちゃんに囲まれる。


「エジプト?!イスラエルボーダー!?OK!!レッツゴー!!」


「エジプト!!チケット!!ノーターミナル!!10ジュディー!!チープチープ!!」



ああああああああ!!!!!!!うっとおしい!!!!!



断っても断っても、まったく諦めない。

無視して座ってタバコを吸ってる俺を取り囲んで、ワーワーがなっている。



彼らの話ではフェリーターミナルではエジプト行きのチケットは買えないみたいで、このアカバの町にある旅行代理店で購入してから港に行かないといけないみたい。


「チケットオフィスはどこですか?」


「OK!!カモン!!レッツゴー!!」


「いや、この近くなんですか?どっち方向ですか?」


「うん、大丈夫!!すべて回ってあげるから心配いらない!!さ、荷物はこれだね!!」



彼らは決して道を教えてくれない。
教えたら商売にならないから。



諦めて歩き回った。





photo:08



一応リゾート地であるこのアカバ。
汚い町の中を、ちらほらと白人観光客が歩いている。


しかしどのお店の人に聞いても、彼らは英語を喋れない。

英語を喋れるのがタクシーの運ちゃんだけという、とても厄介な町。



「ハロォォォォ!!!マイフレンド!!!フェリー!?ボーダー!?カモン!!!」


タクシーを路上に止めて、後ろからクラクション鳴らされまくりでもおかまいなしに車から降りてきて、俺を捕まえようとする。


無視して歩き、警察官がいたので話しかけるが、警察官も英語を喋れない。

なんとか警察に説明しようとしている真横で、俺がいるから大丈夫!!ほら行くよ!!と荷物を引っ張ってくるタクシードライバー。
ギャーギャーわめきながら。



話にならない。





あああああああああ!!!!!
うぜえ!!!



世界三大ウザい国はエジプト、モロッコ、インドだと言われているが、今の俺にとっての三大は、


アンマン
ペトラ
アカバ




あ、全部ヨルダンだった。(´Д` )



「僕ほんとにお金持ってないんです。だから諦めて下さい。お願いです。」


「なに?金がない?よし!!わかった!!そのギターをくれればそれで乗っていいよ!!なに?ギターはダメ?じゃあ電話持ってるだろ?それと交換!!」




頭おかしいんじゃねぇのか?

ほんとマジで正気を保てなくなるくらいウザいから。

お店のやつらとかもトロールを見ては髪の毛をガシッとつかんでくるし、ギターを見れば歌えよー!!と呼び止めてくる。


人の荷物を勝手に触るなんて考えられないことだよな。







こいつ強え(´Д` )

photo:10











photo:09



話にならないので、とにかく観光案内所で情報を得ようと、ツーリストインフォメーションはどこですか?と地元の人にたずねるが、みんな英語がわからない。




ひたすら歩き回る。






道端に立っている町の地図を発見し、それでツーリストインフォメーションの場所を確認。


やっとたどり着くことができた。






まぁツーリストインフォメーションの人の頼もしいこと!!

みんな英語が喋れるし、とても親切にすべての情報をネットを駆使して教えてくれる。


みんなも困ったらツーリストインフォに駆け込もう!!










ツーリストインフォから歩いて5分くらいのところにあるチケットオフィスへ。


さて、ここアカバからエジプトに行くためには、レッドシーこと紅海を横断するフェリーに乗らなければいけない。


この値段が65ドル。
かなり高い。


さらにヨルダンの出国税が10ジュディー。10ユーロ。

エジプトの入国税が15ドル。



ペトラでかなりお金が飛んでしまっているので、仕方なくイスラエルで稼いだシェケルをすべて両替。

両替は町の真ん中にあるウエスタンユニオンでかえると相当高いので、ツーリストインフォの近くにある両替屋さん通りでやろう。


ていうかアンマンにある換金屋さんのほうが断然いいレートでやってくれるので、あらかじめアンマンでやっといたほうがいい。







ほんとはなー、このアカバに数日滞在してフェリー代を稼ぎたいところだったんだけど、もうこのウザいところには1秒でも長くいたくない。


チケットオフィスで夜中1時出発のフェリーチケットを購入。
ドルでは65ドル。ジュディーでは46.5ジュディー。6000円。










町からフェリーターミナルまでは12kmほどあるので歩いて行くのはちょっときつい。


バスはどこだ?


しかしバスを探して海岸沿いを歩けば一瞬でタクシーがクラクション連発しながら横づけしてくる。

しばらく声をかけてきて、俺が無視してると諦めて走っていく。
するとすぐに次のタクシーが滑り込んでくる。


まるで田舎の車ナンパだ。





「フェリーターミナル?OKカモン!!レッツゴー!!アイライクジャパン!!ハジマシテ!!」


「2ジュディーなら行きます。」


「バ!!な、な、なに言ってんだよ!!最低5ジュディーだよ!!」


「さようなら。」


「ちょちょちょちょーー!!!4ジュディー!!安いだろおおおおお!!!!!」






2ジュディーのタクシーを探すが、なかなか見つからない。
でも交渉相手なら向こうから勝手にいくらでも群がってくる。


そして2ジュディーでOKさ!!というドライバーを見つけ、乗り込んだ。



案の定、降りる時に3ジュディー要求してくるオッさんに2ジュディーを渡して、フェリーターミナルに到着。






photo:11



生暖かい夜風が漂う待合所にはたくさんのエジプト人がいた。

みんなコップみたいな帽子をかぶり、ストンとしたワンピースを着ている。

実感がわかない。
ついにエジプトなんだ。








ヨルダン出国の手順!!!


オフィスに行き出国税を払う。
10ジュディー。1300円。

2階のイミグレーションでスタンプをもらう。


2秒で終了。








エジプト人たちに混じってベンチに座る。使い古された木のベンチは角が黒光りしている。

ヨルダンに入ってからかいできた、この甘い独特なコーヒーの匂い。


お腹が空いたので、商店でファラフェルとコーラを買った。
どちらも0.5ジュディー。60円。

photo:12













ついにアフリカに入る。

なんだろう、このドキドキは。



大陸が変わるということもあるんだろうけど、なにかアフリカにはそれ以上の巨大なロマンを抱かずにはいられない。






先入観、固定観念、情報

アフリカに対するイメージは腐るほど持っている。

それを実際にこの目で見られるんだ。
アフリカはどれほど期待を裏切る風景を見せてくれるだろう。






アフリカ、この世の果て。

旅をするなら、人類を知るためには、行かなければいけない大陸。





でも俺の心は穏やか。
コーラを飲みながら、エジプト人に混じってサッカー中継を見ている。








夜中の1時、とうとうフェリーの乗船が始まった。

我先にと走るエジプト人たち。

photo:13







ヨルダン、ウザかったけど楽しませてもらったよ!!


ショコラン!!!




そしてついにユーラシア大陸、バイバイ。





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