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アンマン、コンビでゲリラライブ!!!

2月21日 木曜日
【ヨルダン】 アンマーン







ぐっすり眠って談話室に降りると、数人ののんびり組が黙ってインターネットの世界に浸っていた。


証券マンの太郎さんはゆうべ、ナースサーファーのキョウコさんは今朝早くに宿を出て行った。


みんなもうすぐ日本に帰ると言っていた。




ラーメン………(´Д` )




みんな楽しんでね(´Д` )












「おはようございます!!何時から行きますか?」


ヤル気満々のアキ君。
今日はユニット「」で荒稼ぎだ!!






朝・昼飯のシュワルマを頬張る。
イスラエルは物価が高くて肉のファストフードなんて食べられなかったから、ヨルダンの飯が美味い!!!

お肉をナンみたいな生地で巻いたケバブみたいなファストフードを中東あたりではシュワルマって言うんだけど、これがだいたい1ジュディー。
120円くらい。

美味い。








よーし、今日もいい天気!!!

アキ君と張り切って路上へ。


昨日と同じ銀行の前で、演奏開始!!

photo:01




うーん、やっぱりパーカッションが入るとリズムが出ていい!!

アキ君のカズーと俺のハーモニカでの掛け合いも楽しい。

そしてなんつっても2人のハモりが気持ちいい。

声質が合ってる人とハモると、1+1以上の相乗効果を出せる時がある。
アキ君とがそうだ。

photo:02






セッションはそれまでのお互いの音楽人生が混じり合い、新しい色を作る。

どこにもない、世界にただひとつの色だ。


それをヨルダンで、こんなにイカした色を出せるとはな。

photo:03











楽しくてノリノリで演奏していると、今日もやっぱりすごい人だかり。

一瞬で取り囲まれ、歩道が埋め尽くされた。



そして、まだ数曲しかやってないのに銀行からやめてくれと苦情が出てしまった。





場所を変えて、すぐに再開。


しかしまたすぐにすごい人垣が出来、歩行者が通れなくなり周りのお店から苦情が出る。




最初はこんな感じなんだけど………

photo:04








次第にこうなり………

photo:05








こんな大混雑。

photo:06






2人でやったらさらに半端じゃないことになる。
そして苦情で終了。




人が集まりすぎて歌えないなんて贅沢な悩みだ。


何回止められようが気合いで歌い続け、結局6回も場所を変えた。

これぞゲリラライブ。






そんな俺たちの後をついてくるのが物乞いの子供たち。

photo:07





小さい子供が砂糖かなんかを売り歩いているんだけど、俺たちといれば人を集まるというのを理解していて、ずっとついてきては人だかりに砂糖を売って回っている。


演奏中に俺たちにちょっかい出してきたりして、ハッキリ言ってうっとおしいんだけど、驚くことにこの子どもたち、売れるたびに俺たちに少しお金を入れてくれるのだ。

まだ6~7歳ってところなのに、ビジネスを理解してるのか、それともただ俺たちに、ありがとう、と言わせたいだけなのか。


それでもこの貧しい子たちは今日のビジネスパートナーだ。







ギターを遠慮なく触りまくってくるやつ、

アキ君の太鼓を破れそうな勢いで叩いてくるやつ、

歌ってる俺たちの間に立っておどけて観衆の笑いをとろうとするやつ、

トロールの髪の毛を掴んでグイグイ振り回すやつ、





アラブ人は相変わらず下品で忍耐がなく、待ったり先を譲るという行為が苦手。

かなりムカつきながらも、そんな中にたまに紳士がいるからなんとかやれるってもん。

photo:08




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兄さん、紅茶ありがとう!!

photo:10







人だかりの大きさに比例することはなく、あがりは35ジュディー。
1人、17ユーロ。














今夜は木曜日。
まだまだ終わらないぞ。


前回俺がお世話になったレインボーストリートのファストフード屋さんへ。


「おおーい!!久しぶりだな。イスラエルはどうだった?」


「あ!!シナイのキャンプ場には行ったかい!?」



顔なじみのみんなが声をかけてくれる。
今日も美味しいサンドイッチと飲み物を出してくれる。

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いい演奏するぞ。










3時間近くやったかな。
ダウンタウンと違ってやっぱりレインボーストリートの人たちは上品。
うっとおしく絡まれることもなく、自由に歌い、歓声があがる。

photo:12






「次、盛り上がるのいきましょ。」


人が集まってくると、アキ君がそう言う。
彼もパフォーマー。選曲の大事さをよくわかっている。
ずっと1人だから、そんなやり取りが出来ることが嬉しい。
戦友がいることの頼もしさ!!


あがりは26ジュディー!!

photo:13








1日中歌い続けて、2人ともヘトヘトになり、ビールを1本ずつ買って宿に戻った。












マンスールホテルは23時になると談話室が閉まり、お休みタイムになる健全な宿。

みんなそれぞれ部屋に戻ってネットしたり朝早くのツアーなんかに向けて早寝するわけだけど、元気な人たちは通路のソファーで飲んだりする。
もちろん寝ている人が多いので、声をひそめて。


俺たちも買ってきたビールで乾杯。



お互いの取り分、30ジュディー。
今日だけで62ユーロもゲットした。

ああーー!!!
ヨルダンでこれだもん!!
このコンビでヨーロッパでやったらすごいことになるぞ!!?


気持ちよく疲れた体にビールがしみる。



「実は僕、フミさんの歌聴いてるんです。YouTubeで。インドで会った日本人の旅人が、この人のブログ読んでるねんって教えてくれたのがフミさんのブログで、それで動画見たんです。その時僕2ヶ月くらい路上やってなかったんですけど、あの動画に刺激受けてインドの路上で歌ったんですよ。それで昨日ヨルダン着いて、宿の前でフミさんの顔見たときホンマ驚いたんです。」





自分のやってることが、自分の知らないところで誰かに刺激を与えられているということは、素直に嬉しい。



俺はライブが大好き。
ライブは演者の人生が浮き彫りになる。
特に弾き語りをすると人間性や考え方とか、その人間がむき出しになる。
その新鮮さがたまらなく面白い。


だから表現の中に人の真似が感じられたり、必然性のないありきたりな言葉だらけの歌なんて退屈で仕方ない。


日本を歌い回っていた頃は、どれだけ人間をむき出せるか?みたいなドギツイ連中とやりあってきたけど、今では自然でシンプルな言葉の中にどれだけの意味を込められるかという方向に変わってきているように思える。




なんでも、歌も、旅でも、奇抜なことはせず、自然体でシンプルに。


そうした中から生まれたものが周りに刺激を与えられたなら、これほど嬉しいことはない。




作られた奇抜さなんてまるでかなわない、そんな静かな歌が歌えたらいいな。



あぁ、ビール美味い!!!




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