2月4日 月曜日
【ヨルダン】 ジェラシュ ~ アンマーン
ヨルダンではイスラムの朝の祈りは6時から始まる。
イマムであるアリーはもちろんその時間にモスクに行き、やってくるムスリムたちを迎えなければいけない。
他国の文化を学ぶことが旅の大きな目的のひとつなので、僕はもちろん起きずに夢の中でした。
ダメすぎる(´Д` )
目を覚まして部屋で日記を書いていたら、寝巻き姿のアリーが起きてきた。
だいたいみんな朝早くにお祈りに起きて、また二度寝するんだって。
今日もいい天気。
暖かい日差しの中、テラスで紅茶を飲んでいたら、裏の空き地で兄ちゃんたちが何やら鉄筋をいじっていた。
のぞきに行ってみたら、どうやら鉄筋の加工をしているところだった。
お!!懐かしい!!
1人が墨打ちをして、1人が人力で鉄筋を曲げている。
柱に巻くフープ筋だね!!
このたくましい若者たちはエジプトから来ているようで、彼らにもうすぐエジプトに行くんだと言ったら、今はやめたほうがいいと言われた。
現在、エジプトではデモの真っ最中。昨日もテレビで火炎瓶や花火を投げまくってる映像がライブで流れていた。
アルジェリアをはじめ、イランでも、あのトルコでも、テロや暴動が発生している。
ヨルダンは平和な国だからー、と地元の人はいうが、危険な地域に入ってるということは改めて認識しなければいけないな。
「アリー、またどこかで会いましょう。ありがとう。チョコラン。」
「何言ってるんだい。私たちは必ず会えるよ。パラダイスでね。なぜなら私も君も素晴らしい魂を持っているのだから。インシャアッラー。」
アリー、そしてムハンマド。
素晴らしい教えを本当にありがとう。
俺はまだムスリムになろうとは思わないが、ムスリムの素晴らしさも、貪欲さも、そして処女が大好きというところも含めて、やっぱり俺はムスリムが好きだよ。
きっとまた会えるよな。
アッラーが望むならば。
インシャアッラー!!
2ジュディーの乗り合いタクシーでアンマーンに戻り、郊外から0.6ジュディーのバスでダウンタウンへ。
そしておととい戻ってくると約束していたファストフード屋さんへやってきた。
本当は戻らずにイスラエルに行ってしまいたかったんだけど、約束は約束。
今日までここで歌って、明日イスラエル突入だ。
「ハローフミ!!ちゃんと戻って来ると思ってたよ!!ありがとう!!木曜までよろしくな。」
は?木曜?
なんで木曜?
「忘れたのかい?言っただろ?ここのボスが木曜に来るから、その時友達もたくさん集まるんだ。その時までいなきゃダメだぜ。」
も、木曜ってまだ3日もあるじゃねぇか(´Д` )
うげー、それまで何しよう。
もうアンマーンは満足だし、周辺に観光地もない。
ペトラ遺跡まで行ってもいいんだけど南に下ってまた戻ってくるのはめんどくさい。
比較的近くに死海って有名な観光地があるんだけど、別に興味ないので行くつもりはない。
でもあと3日かぁ………
あー!!早くイスラエルに行きたいのに!!
とりあえず今日もお店の前で歌った。
お客さんみんなが聞いてくれ、あがりも上々。
食事も飲み物も無料。
差し入れでサンドイッチやお水やコーヒーがドンドン運ばれてくる。
先日仲良くなった女の子たちのグループもやってきて大盛り上がり。
いい場所なんだけど、この何もない町であと3日は長いなぁ。
でもこれだけお世話になっている人たちのお誘いだからなぁ。
「ヘイ、フミ。小銭を紙幣に換えてあげるよ。毎日俺たちに小銭をくれ。俺たちも助かるからね。」
よし、滞在してここで稼ぐか。
あがりは46ジュディー。
晩ご飯もご馳走になり、宿を考える。
数日滞在しているけど、このアンマーンには良さそうな野宿場所がないんだよな。
どこも汚くて、この前あがりを盗んだようなバカが多いし。
マンスールホテルに戻るかなぁ………
でもまた日本人だらけってのもなんかやだしなぁ………
でも安いしなぁ………
考えた結果、やっぱりホテルに戻った。
治安はそんなに悪くはないんだろうけど、4ジュディーで全て揃ってるんだから泊まらない手はないよな。
それに、女の子バッグパッカーに俺のネムルットダーをインディージョーンズさせるという計画もあるしね!!
宿に入ると、大学生たちがワイワイ盛り上がっていた。
今日、死海からとってきたという泥を顔に塗ってパックしてマジウケるー!!と大笑いしている。
う、うぉ………
馴染めねぇ………
「あ、フミタケさんもします?泥パック?」
「あ、い、いいかな。ありがとう。」
ネムルットダーは雪の下に眠ったままです…………
というわけであと3日間、アンマーンに滞在です。
沈没って言わないで(´Д` )