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100人のトルコ人に囲まれる

1月3日 木曜日
【トルコ】 デニズリ ~ パムッカレ







やっぱりトルコのバスはすごい。

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最安値の会社だったから結構ボロいバスが来るんじゃないかなー、って思ってたんだけど、いやいや、半端じゃないです。


紅茶、ソフトドリンクのサービスはもちろん、各シートにモニターが付いており、テレビ、映画、ゲーム、インターネットし放題。
もちろん早いWi-Fiもバッチリ。



そんな快適なバスに揺られること11時間。
朝になったばかりのデニズリの町に到着。









お腹空いたので適当にカフェへ。

トルコ人の朝ごはんの定番、いつものパイ。

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ひき肉入りとチーズ入り、あとポテト入りがあり、イスタンブールでは路上にはこれを売っている露店が無数にあった。



味はなかなかイケる。
これで3トルコリラ。130円。







イスラム教のモスクの前には、たいがい足や顔を洗うための水場がある。

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ヨーロッパには公共の水道ってまずないんだよね。


おかげで歯磨きするのも顔を洗うのもいつもお店のトイレで強引にやっていた。



放浪者にはとても嬉しいこの水場。

ここぞとばかりにすべてやったよ!!


歯磨き、洗顔、足を洗い、靴下も洗剤でジャバジャバ洗いまくった。

ムスリムのおじさんたちが周りのベンチに座ってのんびりしているが誰も気に留めていない。

おおらかだなぁ。



思いっきりシャンプーをしていたら、1人のおじさんが近づいてきた。

うわ、さすがにシャンプーはまずかったかな………



するとおじさん、洗い終わった俺の頭にタオルをかけてくれた。


あー、やっぱりトルコ人は優しい。
客商売をやってなければトルコ人は最高の人種。









このデニズリ。
町中にこれといった名所はないんだけど、人通りも多く、地方都市としてそれなりに活気のある様子。

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この町でやることはただひとつ。

金を稼ぐこと。


ユーゴスラビア圏に入ってから、最近、少しずつ所持金が減り始めている。

アフリカでは稼げないはずだろうから、中東で少しでも減らさないように気合い入れていかなきゃいけない。




町を歩き回り、バザールのある中心部に大きな広場を見つけた。

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たくさんの人が行き交い、ベンチでは爺さん婆さんたちがのんびり談話しており、そこに紅茶の売り子さんが紅茶どうですかーと歩いて回っている。

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車の通りがあってちょっとうるさいけど、ここがベストの場所だ。

さぁ、気合い入れて路上開始!!!






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最初はまばらに立ち止まっていた人々だったんだけど、少しずつ増え始め、ていうかドンドン膨れ上がり、信じられないほどの人垣が出来上がった。


おいおい、マジかこれ?


さらにどこからかテレビカメラがやってきて撮影を始めると、なんだなんだ?と集まってきて、大袈裟じゃなく100人軽く超える人々に取り囲まれた。


「いいぞー!!紅茶飲む?」


「日本から来たのかい!?紅茶飲んで。」



足元には紅茶がとめどなく運ばれて来る。
紅茶飲み過ぎ。



そしてお金もドンドン入っていく。


日差しが強く、上着を脱ぎ、さらにセーターも脱ぎ、汗をかきながら歌った。

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人だかりは増える一方。
もちろん日本人が歌ってる?!って野次馬さんが半分なんだろうけど、それでも嬉しい。
ムスリムの人たちの拍手が鳴り響く。



これはエディルネ超えるんじゃないかーーーー!!?!!






「はいはいはいはいはい、終わりねー。ゴメンねー、終わりだよー。」




ああああああああああああ警察…………


ちょっとこの人だかりはやりすぎたか…………



お巡りさんが人垣をかき分けて入ってきた。

なんだよー、やらせてやんなよー、的なことを言ってくれる人々。


まぁみんな英語喋れないから何言ってるかひとつもわかんないんだけど。


このチンカスたぶん包茎だよ、とは言ってないと思う。

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人々に囲まれた中で、お巡りさんとジェスチャーでやりとり。


音楽ダメなんだよ、またやってるの見つけたらコレだよ、と手を交差させて手錠をかけられるジェスチャーをしてるお巡りさん。


俺が驚いてコレですか!!?と手錠のジェスチャーをすると、周りの観衆たちは大笑い。

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遠く日本からやってきた放浪者と地元のお巡りさんとのやりとりは、さながら人情映画のワンシーン。


そのほのぼのとしたやりとりを楽しむ地元の人々。
しばらくは彼らの話題になれるかな。





観衆の中に、カタコトだけど少しだけ英語の喋れる兄さんがおり、その兄さんと一緒に警察署へ。



みなさんバイバイ!!とお辞儀をすると、みんな笑顔で手を振ってくれた。














「オーウ!!マイフレンド!!ゴメンな、この町では音楽演奏しちゃいけないんだよ。紅茶飲む?」

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警察署の中で簡単なパスポートチェックをし、お巡りさんたちに取り囲まれほのぼのとお喋り。


「いやー、俺も音楽やってるから気持ちはわかるんだよ。ほら、これ僕の音楽。どうだい?あ、紅茶おかわりね。」


そう言ってYouTubeにアップしている自分の音源を聴かせてくれるお偉いさん。



みーんな、みんな、笑顔がとっても優しい。

あー、いい気分だな。










って余裕かましてる場合じゃねえ!!!!!!!


この町でも歌えないのかよおおおおおおおお!!!!!!!



ていうかお巡りさん言ってたけど、トルコでは路上演奏は違法だから、どこの街でも歌ったらいけないらしい。






こりゃかなりマズイことになったぞ。
ここで稼げなかったら、遺跡までの移動費や入場料をどう払う?

また換金か?

いや、もうこれ以上は換金したくないぞ?



こうなったら遺跡に行くだけ行って、その周辺で観光客を狙って稼ぐって手段でいくか?

お遍路した時にやってた門前路上のやり方。


もうそれしかない。


歌えない以上、このデニズリにもいられない。今日のあがりは47トルコリラ。






警察署を出た後、兄さんがご飯をおごってくれ、ウチに来るかい?と誘ってくれたけど、こういう時フットワークは軽く行きたい。もう先に進んでしまおう。

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兄さんに別れをつげ、ミニバスがひしめく通りで目的地までのバスを探し出し飛び乗った。

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3トルコリラ、寝不足でウトウトしているうちに1時間くらいでバスは目的地の町に到着した。




ここはパムッカレという町。
有名な世界遺産がある町。


夜の町はちょこちょこと観光客用のバーの明かりが見えるだけのど田舎。人の気配は皆無。

こりゃ明日歌えるのか?


とりあえず寝床を探そうと荷物を担いだところで、おっさんが声をかけてきた。


「マイフレンド、ホテル、ホテル。ジャパン?アイライクジャパン!」


こんなど田舎だったら寝るところなんていくらでもある。
気温も上着がいらないくらいの温度。

ホテルなんか泊まるわけない。


「俺は日本人の友達がいっぱいいるんだぜ。ほらこっち来なよ。」


そう言ってホテルの中に連れていかれる。

談話室の中はストーブが焚かれていて暑いくらいの温度。


「いやー、俺日本人大好きなんだよ。あ、紅茶飲む?」


「あのー、僕お金持ってないので泊まりませんよ。」


いきなり顔色が変わり笑顔が消える。


「チープチープ、安いから大丈夫。70リラでいいよ!!」


「僕40リラしか持ってませんよ。野宿するので大丈夫です。」


ドンドン顔色が変わるオッさん。


「OK、カモン。」


そう言って今度はホテルの庭に連れていかれる。


「ここでテント張ればいいから!ノープロブレム!!外は酔っ払いがたくさんいるから危ない。ここなら大丈夫。」


「だから僕お金持ってないですって。いつも路上で稼いでるんです。クレジットカードも持ってません。」


「OK、30リラでいいよ。紅茶もフリーだから!!昨日も日本人が泊まってたんだよ!ノープロブレム!!」



こいつマジ頭おかしいんじゃねぇか?
40しか持ってねぇやつから30取ったら明日どうやって飯食えっていうんだ?


「いくらなら出せるんだい?わかった!20!いや、15!!」


「無理です。」


「10リラでいいよ!!ここでキャンプ!!10リラ!!紅茶フリー!!温かいサンドイッチも作ってあげる!!それから後でたくさん人が来るからそこで歌って稼ぐ!!グッドビジネス!!」






はぁ………
客商売のトルコ人、マジうぜえ。

金ないって言ってんのに、後のことなんか知ったこっちゃねぇってか?


「わかりました。明日町を散策するので荷物を置かせてもらえますか?あとケータイの充電もさせてください。Wi-Fiはありますか?」


「OK!OK!ノープロブレム!!中は温かいから、ほら!!入って入って!!」




朝、洗った靴下がまだ乾いてなかったのでストーブで乾かす。

充電がかなりヤバくなってきてたのでここでフル充電する。

そして荷物も置かせてもらえるし、サンドイッチも作ってもらえる。


これなら10リラ払う価値はあるか。
オッさんのしつこさはかなり癇に障るところだけど、まぁいいだろう。




テントを立て、ホテルに入ってバッテリーの充電をしながら談話室で日記を書く。



オッさんがすぐそこでテレビを見ているけど、金を払った途端いきなり態度が急変して完全に無口になった。


笑顔のかけらもない。




金さえもらえば後は知らねーよってとこか。
くそ、ムカつかせてくれるな。




ひと言、ふた言、会話をしたもののすごく投げやりな言い方。
早くホテルから出て行ってテント行きやがれって雰囲気。





しばらくして、トイレはどこですか?と聞いた。


するとものすげー不機嫌になる。


は?なんで?


嫌々トイレに連れて行ってくれる。
そしてオッさんの心情を的確に表した言葉が彼の口から飛び出した。


「アフター、クローズ。」



1回しか使わせないからな、と言われた。

とっとと出ていけということだ。





このボケ野郎。
キャンプだろうが客は客じゃねえか。

今頃あー、なんでこんな金にならねえ奴を入れちまったのかなって思ってるんだろう。


町の規模からしたらそこそこ大きなこのホテルだけど、客の姿はゼロ。
シーズンオフなので、なんとしても客を捕まえたいところなんだろうけど、あまりにやり方が雑すぎる。



結局、靴下もちゃんと乾かないまま、充電も終わらないままホテルを出て、庭のテントに入った。





テントに入れば、橋の下だろうがホテルの庭だろうが、どこでも一緒。

あー、無駄な金使っちまった。


このしつこい強引な客引きをバッサリ断れる強い意思を持たないとなぁ。


でもどんな下心のある笑顔だろうが、向けられた笑顔には冷たくしたくないんだよなぁ。

無償の愛をくれた人たちのことを考えるとそうなってしまう。





ボラれることにしても、あまり深くは考えないようにしてる。

誠実に接して、その後で言われた金額ならイチャモンをつけずにそれを払うようにしたい。





昔、ラジオで小沢昭一さんか誰かが話していたお話なんだけど、とても印象的な言葉を覚えている。

小沢さんが駆け出しだったころ、先輩に銀座に飲みに連れて行ってもらった。

遊び上手なその先輩は、いつも支払いをすべてしてくれていた。


それからしばらくして小沢さんも知名度が上がり、お金もそれなりに稼ぐようになってから、後輩を連れて銀座に行った。


しかしお会計の時にとても高い金額を請求された。


どういうことだ?と文句をつけたらしい。


そのことを、当時飲みに連れて行ってくれた先輩に話したところ、こう言われたそう。


それは銀座が君につけた値段なんだよ。
言われた値段を払えないようでは銀座で飲むには早い。









とまぁ、観光地のそれとこれとでは話は全然別なんだけどさ、それからお会計にケチをつけるのはかっこ悪いって思うようになった。

多少ボラれたとしても、サッと払える男でいたいな。












ってホームレスが言えるセリフじゃねえええええええ!!!!!!!!


ジジイ!!庭かすだけで10トルコリラってどういうことだ!あああああああんん?!
(420円)


便所くらい気持ちよく使わせやがれバカ!!






小沢昭一さんのご冥福を心からお祈りします。



寝よ寝よ。

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