スポンサーリンク





地上最低の町から逃げて

12月19日 水曜日
【アルバニア】ティラナ
~ 【マケドニア】スコピエ







吠え続けていた犬は、中からテントをバサバサ揺さぶったらクーン、とどこかへ行ってくれた。




悪夢、ホント悪夢のような夜だった。

それでもなんとか少しは眠ることができた。











テントを出た。

photo:01





雲がちぎれて空が見えていた。
日の出前の空の美しさ。
あー、今日はいい天気になりそうだ。それだけでだいぶ救われた気分。








昨日レストランで聞いた話ではマケドニア行きのバスは朝8時に町の中心から出ているとのことだった。
値段は10ユーロくらいだよと言っていた。

今6時半。
濡れた上着を着こみ、急いでテントを畳み、鉄板の隙間から道に出て歩き始めた。



近くのバス停から中心部に行けるよと教えてもらっていたんだけど、これを見たら乗る気が失せた。

これ、東南アジアとかでよくある光景ですよね?

photo:02




乗りすぎでドアが閉まらなくて、ドア開けっ放しで走っていくオンボロバス。

初めて見たけどウケる。


あんな中にこの大荷物で入っていく度胸はないので歩いて戻ることに。









今日も朝っぱらから狂ったようなクラクション。

photo:03




道路はボコボコで狭く、歩きにくいことこの上ない。

photo:04





路上に品物を並べている人々。

車のドアミラーやらライトやら、バンパーとかホイール、家のドアとか、中には便器まで置いて売っている。

photo:05




photo:06








俺は30歳。
小さいころ俺が住んでた町は工業都市の片隅の地域で、家の周りには小さな鉄工所やスクラップ工場、駄菓子の卸売り倉庫なんかがあった。
アスファルトは割れ、トタン屋根が風で音をたて、野良犬がうろつき、ドブ川が臭くて、有刺鉄線の巡らされたフェンスの穴をくぐって近道にしていた。

昭和の終わりのどこにでもあった風景。



この10年で日本は大きく変わった。
綺麗に整備され、環境問題の規制も厳しくなり、ホームレスの段ボールハウスもずいぶん町から消えた。




ここにはあのころの日本がある。

いやもっと昔の、もっと汚かった時代の光景だ。




俺はやっぱり文明国が好きだ。
こんな汚い無法地帯は嫌いだよ。

こんなんでアフリカ大丈夫かなぁ。



photo:07



「オラァ!!タクシー!?」









そんな地上最低の国、アルバニアのミニ情報!!
ごめんなさい!アルバニアのみなさん。あくまで僕にとってのイメージですので………


★首都……ティラナ
★人口……300万人
★言語……アルバニア語
★人種……白人、アラブ系多数
★独立……1912年、オスマン帝国から
★通貨……レク
★レート……1ユーロ = 140レク
★世界遺産……文化2件




まぁ弱い国なので、ローマ帝国、オスマン帝国、その後はイタリア、ドイツに占領され、戦後は共産主義国となるが、他のバルカン半島の国々とは違い、ロシアを批判、ユーゴスラビアを批判、援助をもらっていた中国も批判、もうやりたい放題のわがままっ子。

鎖国を貫き、宗教を禁止し、国民皆兵政策なんて狂気の政策で銃をばらまき、さらにネズミ講が国中で大流行して破綻とともに全国民の3分の1が全財産を失うという、ウケるとしか言いようのない国民性。
それを政府のせいにして暴動。


貧しさ + 単純 + 銃の所持


これで治安の悪さがよくわかると思います。

現在は町中にピザ屋があるし、路上でバナナを売ってる人をたくさん見るけど、長年の鎖国のせいで経済破綻をした1997年からの市場解放まで、ピザもバナナも知らない人がたくさんいたという驚き。


政治というのはここまで国をダメにすることも出来るんだなぁ。
恐ろしや………










そんな危険国家、アルバニアから一刻も早く逃げるため、バスターミナルへ急ぐ。
結構早足で歩いたんだけど、ゆうべかなり遠くまで歩いていたようで、8時にバス停を見つけることが出来なかった。

ていうかバスステーションなんてあるのか?
昨日からバスはそこらへんの道端に止まって乗客を乗り降りさせていたもんな。

人に聞きまくったけど、英語をしゃべれる人が少なく、そもそもみんなバスの止まる場所を知らない。



町の喧騒に巻き込まれ、もう嫌になり、適当にそこらへんのファストフード屋さんに逃げこんだ。






70円のハンバーガーにかじりつく。
天気はとてもいい。
びしょ濡れのバッグやギターが日差しを浴びて白い蒸気をあげている。




「マケドニアに行くバスがどこから出てるかなんて知らないですよねそうですよねわかってます舐めたこと聞いてごめんなさい死にます。」


「え?そこだよ。」


「は?」


「マケドニア行きだろ?そこ。もうすぐ来るよ。」


そう言って店の前の道路を指差すおじさん。
は?だからただの路駐だらけの汚い道じゃないですか?冗談もほどほどに………

photo:08













来やがった(´Д` )

これか(´Д` )

photo:09






モラル無視の二重路駐でクラクションの嵐の中、小型バスに乗り込む。


周りにも同じようなバンが無数に走っている。

これが国民の足なんだな。


ていうかよそ者には2000パーセント理解できない。
この国のバス。



マケドニアの首都、スコピエまでは途中乗り換えないといけない。


ここティラナからマケドニア側の都市テトボまでが15ユーロ。
そこから乗り換えてスコピエまでが2ユーロ。
計17ユーロ。
ちなみにアルバニアもマケドニアも独自の通貨だけど、ユーロもたいがいの場所で使えるようだ。





9時に出発した小型バス。
ティラナのゴミ溜めを抜け出し、緑の中を走っていく。

photo:10




しかし、通りすぎる町、通りすぎる町、やっぱりとても貧しい。
ボロボロにもほどがある集落や、廃墟だらけの町。

photo:11





この21世紀に馬やロバで荷を運ぶ若者。
なんか見たこともない鳥を路上で売っているジプシー。
交差点で停止するとすぐジープスの子供が車に群がってきて窓の向こうで手を差し出している。

photo:12




photo:13




photo:14






そして国旗の多さがとても目に付く。
いたるところにこの赤い鳥の国旗がはためいている。シンボルになっているのは鷲。アルバニア人は鷲の子孫という美しい意識があるようだ。
みんなこのボロボロの国をこんなにも愛しているのだろうか。
もはや俺の目には貧しさの象徴にしか見えない。

photo:15












そんな光景を窓の外に見ながら走り、バスは大きな山を登って行く。
どんどんどんどん登り、かなり標高が上がった奥深い山の中に、国境のカスタムがあった。


パスポートを前の座席の人に渡し、その人が前に渡し、全部を集めて国境警備員に渡す。

photo:17




警備員さんはそれを事務所に持って行き、登録かなんかをするのか知らないけど、しばらくすると戻ってきて運転手にまとめて返す。

顔写真のチェックもなーんもナシってわけだ。
シェンゲンを出てからもこんな感じのサラッとした出入国がずっと続いている。






アルバニアの出国カスタムを抜けると、すぐにマケドニアの入国カスタム。

また同じように集めたパスポートを事務所に持って行き登録する警備員さん。



ここではとても久しぶりの、というかロシア以来か?荷物チェックがあった。
バッグの中身を開けて、警備員さんが手を突っ込んでチェックしている。


他の人のは、衣類とか引きずり出したりして厳しくチェックしてたのに、俺のは2秒で終わった。




え?!

く、臭いって言うな!!(´Д` )









マケドニアに入った瞬間、風景が様変わり。
暖かかったアルバニアから、山ひとつ越えて雪国に変身した。

photo:16




こりゃ、また寒い日々が続くのかよ。

photo:18











そして9時の出発から9時間後。
ようやくマケドニア側の町、テトボに着き、そこで違うバスに乗り換え。

photo:20





こ、これですか?!



うっひょーーーい!!!

綺麗なバスーーー!!!!


快適に走り出すバス。


うわー、道がきれー。

うわー、ビルディングがモダンー。

あー、イルミネーションがすごいー。





マケドニア、どうやらモダンカントリーなようです。




20分くらいでスコピエの街に到着。
大きくて綺麗なバスステーション。
15ユーロだけ換金して金を手にいれ、街に向かって歩いていると綺麗な橋があった。

寝床確保。




そして橋の近くに大きなショッピングモールがあった。






うおおおおおおおおおおお!!!!!!!

モダンンンンンンンンン!!!!!!!

photo:19







美しいいいいいい!!
国境越えただけで戦後から現代にタイムスリップしたあああああ!!!


あー、床がつるつるだよー。

え?!頬ずりしていいの?!

ぎゃあ!!久しぶりのマクドナルド!!

水とタバコを買いに建物の中の巨大なスーパーマーケットへ。

入り口で止められる。

荷物を降ろせと言う。

番号札を渡される。

無料荷物預かり。

奇跡的サービス。

あー、トイレが綺麗だよー。

え?!トイレ無料!!

こんなに綺麗なトイレなのに無料?

photo:21




photo:22




photo:23








なにこの、モダンな文明と程よい発展途上の親しみやすさを絶妙な配分で併せ持ったバランス感覚?




あ、そうかマケドニアはただの天国なのか。




天国なので洗面所でこれでもかってくらいシャンプーをする。


入ってきた子供たちにワットアーユードゥーイングと言われる。


見たらわかるだろ?
シャンプーをしてるのさ!!トイレでね!!




フードコートのファストフード屋さんへ。

レートもよくわからないし、メニュー見ながら悩んでると店員さんの兄さんが話しかけてきた。


「どんなのがいいんだい?ニコニコ。」


流暢な英語というわけですね。
教育の高さがうかがえますね。


「そんなに値段高くなくてたくさん食べられるやつでいいかい?ニコニコ。まかせて。」



あなた読心術が使えるんですか?(´Д` )



あ、そうか、マケドニア人はただの神なんだ。






しかも………



この建物の中、フリーWi-Fi飛んでます…………



わかった。
マケドニアはただの天国なんだ。



いやああああああああ!!!!!!!

アルバニアからのギャップが異常すぎてマケドニアに一瞬で心を奪われている自分がいるうううううううう!!!!!



なに?こんなにモダンなの?
今のところ旧ユーゴスラビアで1番モダンじゃねえか?

あ、マケドニアは旧ユーゴスラビアね。


アルバニアだけ違います。
あいつら鎖国してたから。



あああ、ユーゴスラビアー………
いい連合だったんだろうに。権力闘争さえなければ、きっと世界に意見できる素晴らしい共同体になっていたと思える。


それくらいユーゴスラビアを好きになってきていまスラブ!!!!



あ、なんかおかしなテンションになっていまスラブ。


あああ!!!マケドニア愛してるーーー!!!!



アルバニアなんて二度と行くかコノヤロウ!!!
いつも書いてる、出国の時のその国の言葉でのありがとう、が言えねーじゃねぇか!!聞けなかったから!!

グッバイ!アルバニア!!






やっと落ち着いて眠れるぜ………

photo:24






スポンサーリンク



ブログのランキングというやつをやっています。
よかったらクリックして下さい。
クリックが投票の代わりになります。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ
にほんブログ村



世界中のホテルが予約できるサイトです。
家族旅行もバッグパッカーも、ここから予約してくれたら僕にアレがアレなのでよろしくお願いします! ↓↓