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ボロボロの山里 バンスカースチャヴニツァ

11月6日 火曜日


小高い丘の上は風がふきすさびテントがバサバサあおられてあまり眠れなかった。

寝不足で外に出ると、目の前に大きな白い建物がそびえていた。
これはニューキャッスルと呼ばれる建物。文字通り新しいお城。

photo:01




町を見下ろす丘の上、白くボロボロのお城。

これがヨーロッパの田舎の風景なんだな。


photo:02



山に囲まれた森の中に、1ヶ所だけわずかに建物が密集している。ここはバンスカースチャヴニツァ。
かつて金を産出する鉱山町として栄えた町で、ハンガリー王国時代には国内で4番目に大きい町として栄華を誇った。



というわけで町を散策。

photo:03



日本で言うところの、昭和で時の止まった町、だな。
ボロボロの建物の間を坂道が入り組み、廃墟の門には錆びた鎖がかけてある。

photo:04







地元のじいちゃんばあちゃんが歩いてるくらいで、犬の鳴き声が谷間にこだまする。

photo:05








こいつは絶対歌えねぇ(´Д` )




とりあえず、1番有名な広場へ行ってみた。

古びた建物が並ぶ広場の中心に、町の規模に対して不釣合いなほどの立派な塔が立っていた。
かつて、この塔の周りをたくさんの人が歩き回っていたんだろうな。繁栄の残骸。

photo:06








それにしてもこれが世界遺産か?

いやいや、これはあくまで町並みだ。
この町の地下、そして周辺の山の中を凄まじい長さの坑道が張り巡らされている。
それらも含めての世界文化遺産なんだよな。

日本にいるときも寂れた鉱山町に行くのが大好きだった。
当時をとどめた長屋通りも好きだし、山奥に行き、藪の中をかき分けて歩き、道無き道の奥にかつての集落の残骸なんかを見つけたりするとトレジャーハンターのような気分になったもんだ。

時の過ぎ去った様に心動かされるさびの心情。

今もそれは同じだ。



photo:07



とはいっても3時間も歩いていたらすっかり飽きてしまい、この町のメインである坑道探検について聞くためにインフォメーションへ。

観光客に公開されている坑道は、ここから1kmほど山のほうに上がったところに入り口があり、博物館も併設されているようだ。

ただもちろん入坑には係員さんの同行が必要なので、明日の朝9時、オープンと同時に行かないといけないそう。
ただ問題なのが、入坑には最低5人の人が集まらないといけないらしい。
1人のためにわざわざ案内はしませんよということか。


まったく観光客いないけど大丈夫か?
まぁさすがにメインの観光ポイントだから5人くらいは集まるだろう。




ていうわけでやること終了。




なにしよう?





うーん、暇だ。





静まり返った町。




ご飯を食べに行きたいが、この町にはピザ屋しかない。
まぁピザ好きだけどね。
適当に入ったお店で350円のピザを食べ、お店を出ると、まだ16時だというのに山には暗闇がおとずれようとしていた。

photo:08





山の鳴き声が谷間にこだまする。
煙を吐く煙突。煙のにおいがばあちゃんの家を思い出させる。五右衛門風呂を沸かすためにマキをくべてたなぁ。


そんなことを思い出させる山里の夕暮れ。
丘の上の白いお城。

photo:09





アルハニエルでビールを飲んだが、今夜は早めに切り上げて、夜の闇の中、山へ向かって歩いた。

photo:10










少し坂をのぼると、すぐに民家がなくなり、やがて外灯がなくなり、山路は完全な暗闇になった。

さすがにこれだけの暗闇はちょいと怖いな。
眼下に広がるささやかな街あかり。広大な森の中にポツリと寄り添う、人びとの暮らしの灯り。




真っ暗闇の山道の向こうに明かりが見えた。
近づいていくと、どうやらここが博物館のようだ。
このあたりで寝て明日、朝1番に坑道探検としけこもう。


夜空を見上げたら、ビックリするほどの星がまたたいていた。
宝石を散りばめたとはまさにこのことだな。




冷たい風がとても気持ちよかった
ずっと星を見ていた
知らない場所で

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