10月3日 水曜日
うおーーー!!!!
スーパー綺麗ーーーー!!!!!
町もスーパーーーーーーー
綺麗!!!!
ショッピングストリートにはたくさんの観光客の姿。
そりゃ、そうだ。こんだけ美しい町だもんな。
しかし理由はそれだけではない。
ここメルクの町はあの有名なドナウ川のほとりに広がっており、ここから下流のクレムスという町までの35km区間が、ヴァッハウ渓谷というそれはそれは美しい景観で、世界遺産に登録されているのだ。
古城や教会、廃墟などが川沿いに点在し、それらを楽しむ川下りが有名なんだって。
その起点となるのがこのメルクの町。
世界遺産といえば、そう、アジアンツーリストのターゲット。
首から巨大な一眼レフをぶら下げた中国人の団体が闊歩している。
みんな間違いなく一眼レフをぶら下げている。
アジア人=カメラ、のイメージにものすごく貢献してくれている。
ゆうべのピザ屋さんへ。
今日も陽気なおじさん。
玉ねぎとマッシュルームが乗ったピザを焼いてもらった。
これで5.9ユーロ(´Д` )(´Д` )
儲かってますか?
てか日本のピザ屋見習え!!
あー、うまいよーうまいよー
うまうまーーーーーー!!!!!!
しかも量が多くて食べきれないほど。
すると陽気なおじさん、残ったやつをパックしてくれた。
さらに紅茶とケーキまでサービスで出してくれる。
日本人のみんな、外国人にこんなおもてなししてあげて!!
パイプをふかしながらゆっくり紅茶を楽しみ、いざ、路上開始。
たくさんの人たちが立ち止まってくれ、拍手が通りに響く。ほんとありがたい。
それにしてもこんな中欧の田舎町で日本人が歌ってるっていうのに、日本人観光客って声かけてこないんだよな。
あれなんでなんだろ?みんな気になりながらもチラッとこっちを見るだけで通り過ぎていく。
まるでヨーロッパに観光に来てることが悪いことしてるみたいな感じでコソコソしてるように見える。
もっとフレンドリーにいこうぜ!!
って思ってしまうのは、俺が外国のコミュニケーションに慣れてしまったからなのか?日本人ってシャイだよな。
またひと組通り過ぎようとしたから、日本人ですか?と声をかけてみた。
あ、そうです、と警戒したような雰囲気で遠くから近づいてこない。
うーん、やっぱり日本人はシャイだ。
ちなみにまだ今のところ俺みたいな日本人バッグパッカーには会っていない。
気持ちのいい天気。
雲ひとつない快晴。
カフェでいこう人々に降り注ぐ暖かな陽気。太陽は町に活気を与える。
毎日がこんな天気というわけにはいかない。
雨の日、曇りの日はもちろんある。
ということは、この素晴らしい天気はまるで神様から人々への贈り物だなと思えた。
こんな美しい日を心から楽しまなければ大きな損だ。
歌い終えて、さぁ、教会に突撃!!と荷物を抱えて歩き始めたところで、後ろからハロー!!と声がした。
振り向くと黒人さんが手招きをしている。
なんだ?と呼ばれるままにバーの中に入って行く。
お前はすごい!!
たのむからビールおごらせてくれ!!
どうやらこの黒人さんはここのバーのマスターで、お店の中から歌を聴いてくれていたみたい。
ありがたくオーストリアビアーの「カイザー」でプロースト!!
アフリカのガーナ出身のこのおじさん。
アフリカのことや、日本のこと、たくさん話をした。
するとおじさん、1枚のチラシを出してきた。ライブのチラシだ。
このメルクから少し離れたペルテンという町でもカフェを経営しているおじさん。
あさっての金曜日にそちらのお店で、コメディのショーをやるらしいのだが、是非そこで歌ってくれ、とのこと。
久しぶりのお誘い。
行かない手はない。
明日、ヒッチハイクでこの世界遺産の川を下り終点のクレムスまで行き、あさってにペルテンに移動って流れだな。
行けないことはないぞ。
金曜日に会いましょうと握手をして店を出た。
うー、調子に乗ってビール2杯もいっちまった。
あ、もちろん2杯目はちゃんとお金払ったよ。
3ユーロ。安っ!
教会はちょいとした丘の上にあるので急坂を登らないといけないんだけど、ビールが効いた身体にこの荷物はきつい。
途中何度も休みながらようやく門までたどり着いた。
おー、こりゃ綺麗だ。
さぁ、中はどんなすごいことになってるのかなーって、
閉館ーーーー!!!!!!
喋りすぎた(´Д` )(´Д` )(´Д` )
仕方ない。明日、朝イチで出直そう。
晩ご飯もピザ屋さんへ。
すっかり仲良くなり、ここでもたくさん話をした。
ハンバーガーとお昼の残りのピザ。
ほんとはオーストリアは飛ばす予定だったんだよなぁ。
それがこんなにはまり込んでる。
こんないい国、飛ばさなくてよかった。
っていうのは、実際来たからこそ言えること。
来てなければ、へー、綺麗なとこなんだー、ふーん、くらいで済ませられる。
どこに行くか、どこを飛ばすか、その答えは風の中だ。