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アンデルセンと下ネタと

9月11日 火曜日


目を覚ますと突然の土砂降り雨。
大きな木の下のベンチを選んで正解だった。
荷物をたたむだけの猶予があるから。

走って駅に移動した。



しばらくして雨が止んだ。

メインストリートへ。
駅前からかなり広い地域にショッピングストリートが入り組んでいる。
どこで歌うか選び放題だ。

photo:01





ここオーデンセはデンマーク中部の都市で国内で3番目の町。
デンマークは島国家なんだけど、コペンハーゲンのある経済の中心となっている島がシェラン島、ここオーデンセがある島がフュン島、そして国内2番目の大きさのオーフスの町がある西の陸地と3つのエリアに分けることができる。すべてが橋でつながっている。

オーデンセの見所といえば、なんといってもアンデルセン。
童話で有名なアンデルセンさんの出身地で彼についての博物館と生家もあるようだ。
他に名所はないようで、完全にアンデルセン推しの町。

まぁ落ち着いたら行くとしよう。

photo:02







とりあえず腹ごしらえにケバブ屋さんへ。
ご飯を食べていると、なんだか店の中にアラブ人がいっぱい入ってくる。
なんだなんだ?なにが始まるんだ?

あー、テレビでサッカーやってるのか。
アラブ人もサッカー好きなんだな。



って、君が代!!!!!

相手日本やん!!!!



「ヤポン、ヤポン!!」


そう言って俺もケバブを持ってテレビの前へ。

イラン対日本、ワールドカップ予選か。
試合が始まる。かなり白熱しているイラン人たち。

photo:03






ボロ勝ちしたらどうしよう………


あ、日本がゴール入れた………


あからさまに不機嫌になるイラン人たち。


怖すぎるからハーフタイムで逃げた。


スウェーデンもデンマークも争いごとの大半はサッカーがらみっていうからすごいよな。





そして路上開始。
いい感じ。声の具合もバッチリだ。

そこにアジア人のカップルが話しかけてきた。

「あ、日本人ですよね?こんなとこで日本の歌聴けるなんて。」


日本人の唯と、中国人ハニーのシュウエイ。

色白で細く、クールな佇まいの唯くん。不思議な魅力のある男。


唯くん
「ほら、チョメチョメしましょうって言ってごらん。」


シュウエイ
「………モジモジ……」


なんてこと言わせようとしてんだ(´Д` )
下ネタのわかる面白い男だ。


唯くん
「よかったら今夜うちに泊まります?ルームメイトに中国人がいますけど良いやつなんで。」



というわけで、ちょうど雨も降ってきたので路上終了。
彼の家へ向かう。あがりは230クラウン。



役者志望の唯くん。
東京で演劇の舞台に立っていたそうで、デンマークには英語の勉強しにきてるみたい。



静かな住宅地の一角にあるアパートに着いた。

地下に降りてく唯くん。
配管とかむき出しになってる物置みたいな場所にベッドが2つ置いてある。パソコンをいじってる中国人の男。

ナイスなとこに住んでるな。

ビールを買いに行き、2人で乾杯!!


「デンマークの女の子可愛いんですけど興奮しないんですよね。いつも自分でしてます。」



「いやー、今までで1番よかったのは海の家でバイトしてるときにめちゃ可愛い女の子が来て、その子が泳いでる間に脱ぎたてのパンツを口に入れながらしたやつですね。」




アンタナカナカノヘンタイデスネ(´Д` )(´Д` )(´Д` )(´Д` )(´Д` )



デンマークで日本人の質を落としまくってる唯くん。
熟女が好きで「パコマンママ」とか「超熟」とかの聞いたこともないフェチサイトを愛する男。

見た目はすごくクールでカッコいいのにそのギャップがとても面白い。

photo:04




唯くん
「バイトしたいんですけど、なんかいいのありますかね?」


文武
「いっそのこと男娼とかしたら?」


唯くん
「男娼ですか………それいいかもしれませんね。サムライスピリットをアソコに宿してね。」



中国人のミンはシャイでクールな男。そんなゲスな唯くんと一線を起きつつも、とても仲がいい。


唯くん
「ミン、あれ言ってよ。」


ミン
「今日はそんな気分じゃない。ファッキンジャパニーズ。」


唯くん
「はいはい、彼恥ずかしがり屋だから。いつもアソコアソコピストンピストンって言ってくれるんですけどね。」


あんた何教えてるの?(´Д` )(´Д` )(´Д` )

そんなゲスな話でおおいに盛り上がり、ビールを飲みながら夜のオーデンセを散歩した。



久しぶりに日本人の若者と若者らしいくだらない会話。
とても落ち着いた。



部屋に戻ると、ミンは相変わらずパソコンをいじっている。


唯くん
「ミン、フミさんに歌ってもらおうよ。」


ミン
「いいね!聞きたい!!」


いきなり食いついてきたミン。
ケータイでビデオを構えている。

狭い地下の部屋の中、歌った。



ミン
「ワオ!!すごい!!アソコアソコピストンピストン!!」


大喜びのミン。
心を開いてくれた。


音楽は偉大だ!!!

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