9月8日 土曜日
墓地の中をぼちぼち歩いていたんだけど、雨をしのげるような寝場所がないので、結局カルチャーセンターの軒先で寝た。
開館の10時になると、土曜日ということもあって家族連れやおじいちゃんおばあちゃんがたくさんやってきた。
このカルチャーセンターすごい。
図書館なんだろうけど、パソコンがいっぱいあってネットし放題。
CDの試聴コーナー。キッズコーナーではたくさんの絵本や遊具。
他にも色んな設備が充実している。
こんな市民のための素晴らしい箱物があるってことがデンマークって国の先進性をうかがわせるな。
ちなみに国民の幸福度ランキングで世界一になってるらしい。
今日もいつものケバブ屋さんで朝昼ご飯を食べてから路上開始。
うん、喉の調子がいい。
そしてイマジンは信じられないくらいウケる。
イマジンが上を向いて歩こうと片足の犬を抜いて稼ぎ頭に躍り出たな。
デンマークのありがとう、を教えてもらった。
ノルウェー南部やスウェーデンと一緒で、
「タックソアミケ」
でも通用することはするんだけど、ネイティブな言い方は、
「マンゲタック」
は、ハズカシイ(´Д` )!!!
ロマンチックが止まらない並みに恥ずかしさが止められない(´Д` )(´Д` )
言うたびに顔が赤くなる(´Д` )(´Д` )(´Д` )
年頃の女の子がお金を入れてくれる。
「マ、マ、マ、マン、マン、マンゲ、マンゲ?タック。」
言ってる自分が変態にしか思えない。
サン、を付けたらもっとひどいことになるぞ?
でもそれが正しいんだから言わないとな。
Mange takk!!
喉の調子もいいし、今日はいけるとこまでいってみようかと思っていたのに、15時を過ぎると急に通りのお店が店じまいを始めた。
そして人通りもぱったりなくなる。
これが土曜日ってわけね。
早く仕事を終えて、飲みに出かけるのかな。
5時に路上を終えて、ケバブ屋へ。
店員のアラブ人の兄さんとすっかり仲良しになった。
お腹いっぱいになれるメニューはこれだぜ!と出してくれたのは、ケバブロールとポテトのセット。これにコーラがついて55クラウン。
安すぎるぜ!!この店!!
明日この町を出るんだと言うと、アメをくれた。友愛のアメ。マンゲタック。
カルチャーセンターへ。
カフェではピアノと歌のミニライブ。
岸壁でキスをするカップル。
夕日に照らされたクロンボー城。
毎日歌い、パンを食べ、次の町へ。
ひとときの出会い、交わされる小さな会話、離れれば何気ない日常が待っている。
まだわずか2ヶ月。もう外国の旅に慣れたと言ってもいい。
この日々の中で何を手に入れられるか、探し始めてもいいころだ。
俺は何を手に入れられるかな。
人生は短いんだろうな。
金丸文武として生きられるのは一度きりなんだよな。
みんな、みんな、一度きりの人生を歩んでる。