9月4日 水曜日
目を覚まして、荷物を片付け、そのまま目の前の道路でヒッチハイク開始。
寝起きからヒッチハイク開始までわずか5分。
ギネス並み(^-^)/
しかしつかまらないこともギネス並み(´Д` )
国道だけど田舎の一本道なので高速みたいなもの。乗ってしまえば早いんだけどなぁ。
2時間かけてやっとの思いで1台目ゲット。
止まってくれたのは英語のわからない地元のおじいちゃん。
会話が一切できない。
なんとか単語のみで試みようとしたら、5分くらいで車が止まった。
おじいちゃん、ここで曲がるからまたここから続きやってくれ、とのこと。
車を降りる。
田舎の一本道。
森の中。
制限速度100km。
車を寄せられるスペースもない。
おじいちゃん、死ねということですね(´Д` )
「ちっくしょー!!あのジジイ!!やりやがった!!」
大声で叫んでも車は通らないし、周りには民家もない。
たまにやってくる車に手をあげるが、猛スピードで通り過ぎて行く。
ていうか、車を寄せられるスペースがない。
こんなとこじゃ止まらない。
諦めずに親指を立てる。
あ、ファックされた(´Д` )
……………
2時間がんばったけど、虚しく時間だけが過ぎて行く。
こりゃ時間の無駄だな、とバッグを担いだ。
道路看板の示す方向に適当に歩いた。
ここは一体どこなのか、不思議な感覚。スウェーデンの田舎ということはわかってる。きっともう二度と歩くことのない道。
その不思議な感覚が間違いなく今俺がここにいることの証だ。
小さな集落を見つけ、バス停があったので、そこにやってきたバスに乗りこんだ。
1時間もしないでやってきたのは、カネマル、じゃなくてカルマルの街。
地図を見る限り、南部の東海岸じゃ1番大きな街のようだ。
あー、バスって最高。
こんなに簡単に移動できてしまう。
散策の前に、まずは駅で次の町への移動金額をたずねた。
もうスウェーデンではゴットランドという大きな出会いがあったことだし、一気に進んでしまおう。
次はスウェーデン最後の町、ヘルシングボリ。
バスは出ていない。
電車で270クラウン。
目標が決まった。
駅前のショッピングモールにマクドナルドがある。
最近じゃマクドナルドがあると安心さえおぼえる。
Wi-Fi、充電、何時間でもいていい。
ほんとマクドナルドは偉大だ。
街の中心地は、ビスビーほどではないが城壁らしき石壁に囲まれていた。
門の外から中を見ると石畳の綺麗な通りが伸びている。
守られた街。
きっと戦争の名残りなんだろうな。
さすがはかつての北欧の支配者、スウェーデンだ。
賑やかなショッピングストリートが広がり、人々はベンチでくつろいでいる。中心地にはカネマル、あ、じゃなくて、カルマル大聖堂がドーンと座っており、城壁内の歴史を象徴している。
いい町だ。
しかし、いい町はこれから先も無数にあるはず。
毎回毎回、滞在していたらキリがない。
明日稼いで、夜の電車に乗ってしまおう。
coopで安いビールを調達して、城壁沿いの小さな公園の小屋の前に座った。
まずいビール。
安いからには理由があるよな。
静まり返った公園で曲作り。
なかなか固まってくれないが、きっといい曲になってくれるはず。
そう信じてる。