リアルタイムの双子との日常はこちらから
どうもこんにちは!!
皆さんあいも変わらず僕のブログを読んでくださって本当にありがとうございます!!!
最近の僕らはといえば、子育てに追われながらもなんか新しいことやりたくて、やろうと思っても現実の壁にぶつかっては諦め、またやろうと思ってはぶつかって諦め、という感じです。
チャレンジ精神だけはガソリン満タンなんですが、どうも慎重になりすぎてるような気がしてしまってモヤモヤが溜まる。
でもリスキーなことに突っ込んで取り返しのつかなくなる寸前で踏みとどまれてるのは、賢くなったってことなのかもしれません。
あの頃みたいな無鉄砲さがなくなってきてることに寂しさはありません。
だってマジ取り返しつかなくなるから。
失うもん多すぎるから。
うーーん…………
でもやっぱり慎重になりすぎるってのはつまんないことのような気もしてしまいます。
まぁ4年でひなた屋とkokageを作った時点であんま慎重じゃないのかもしれませんが。
イケイケだったなぁ。
子供できたらやっぱ慎重になりますよね。
カンちゃんはといえば最近味噌を作ろうとしています。
味噌とか自分で作る系のイケてる女の人になる!!と張り切っています。
「カンちゃん、味噌作るの?すごいね。」
「え?なに?作んないよ、そんなの。」
「え?作るって言ってたじゃん。」
「いや、作らないよ?全然興味ないし。ていうか作る意味ある?どこに掘るの?」
どうやら味噌を溝と聞き間違えていたようです。
「ブー!!溝って言ってるかと思った!!いやー!!溝とか作らないしウケるー!!」
まぁ金丸家、カンちゃんもイトヨリも僕も元気です!!
さて、北海道編、頑張って書いてくぞー!!
2004年11月25日 【富良野 ホテルバイト】
旭川空港に到着するとターミナルにどろどろの作業服のユウキがいた。
外に出ると、ほーらこれだよ。
広い駐車場と滑走路が真っ白な雪の絨毯。
オレンジ色の外灯に群がっているのは、羽虫じゃなくて降りしきる粉雪だ。
心地よい冷気が頬を刺す。
心のざわめきが落ち着いていく。
山田親方の大工バイトが終わってから、宮崎に戻っていたのは数日間だった。
知り合いの結婚式にサプライズで登場し、ライブで新曲を披露させてもらい、ブッ壊れたファントム号の廃車手続きをやり、テディーさんに挨拶し、慌ただしく過ごした。
ドサドサ雪が降る北海道から宮崎に戻ってみると、もちろん地面はアスファルトが見えてるし、みんな夏みたいな服装だし、家の屋根は瓦だし、ホント同じ国なのか?ってくらい気候が違いすぎてすごくビックリしたな。
愛する天領うどんを食べ、実家で両親と鍋をつつき、やること全部やって飛行機に乗ってまた北海道に戻ってきたってわけだ。
ヤシの木が揺れるあったかい宮崎から一気に真っ白な北の大地。
さぁ旅はまだまだ続くぞ。
富良野に戻ってからは、次のバイトが始まるまでの間、ひたすら旅人バスの作業をしていた。
地主の佐藤さんに宮崎土産の霧島を渡し、毎日雪の降る中、バスの座席の解体をした。
クッションを外し、鉄の骨組みと分け、分別していく。
佐藤さんも敷地内にある鉄屑なんかの撤去を進めてくれており、バスの周りがだいぶスッキリしてきている。
知り合いの大工さんのとこにお手伝いに行ったり、山田親方への恩返しで加工場の中を大掃除したり、中田さんとご飯食べたり、総島さんのとこで車のメンテナンスやってもらったり、それなりにバタバタ過ごす中、面白いイベントにも出演させてもらった。
それは富良野の年末の一大イベント、富良野紅白歌合戦。
「おー、金丸君。今日はよろしくねー。」
ギターを抱えて市民文化ホールにやってくると、『チェリー』のマスター、島さんが待っててくれていた。
富良野の音楽界の重鎮である島さんが主催しているイベントなので、こうしてまた呼んでもらえたってわけだ。
ゲスト控え室に荷物を置いてステージを見に行ってみた。
照明のバトン、頑丈そうなロープ、大きなウインチ、裏通路に置かれた看板や大道具の山。
懐かしいなぁ。
高校生の頃、こういうホールを借りて何度もライブを企画したもんだ。
開場するとなだれ込んできた爺ちゃん婆ちゃん。
舞台裏ではマツケンサンバの格好をしたおじさんや、着物をビシッとキメたおばさんたちが、小道具を持ってあっち行ったりこっち行ったりしている。
穏やかな毎日を送る富良野の人たちの今年1番の晴れ舞台。
緊張した顔にそれぞれの覚悟が浮かんでいる。
「さあー始まりました、富良野市民紅白歌合戦!!今日は白組を応援するかのように雪が降り積もってますねー。」
「いやいや、私今日のために朝、梅干を食べてまいりましたから!!」
どっかのアナウンサーらしき人たちの軽快な司会進行で会場に笑い声が響く。
まずはちびっ子歌合戦。
ピンクレディーの衣装を着た女の子がかわいらしく踊り、キンキラキンの着物を着せられた男の子が演歌を歌っている。
大人部門ではここぞとばかりに着飾った人たちの熱唱。
貫禄あるおじさんが緊張で直立不動になってれば、いかにもスナックで毎晩歌ってますってケバいおばさんが色っぽく手を伸ばす。
市長や道議員の挨拶が終わったら、さぁゲストコーナー。
「なんと日本一周をしながら全国の街で歌っているというミュージシャン、金丸文武さんです!!」
なんかすごい大物みたいな紹介だけど、俺ただの路上ミュージシャンですからね………
めちゃくちゃ緊張したけどいい雰囲気で歌うことが出来た。
勝敗は、審査員の投票したボールの数で決まるというどこかで聞いたことのあるルール。
そして結果は………紅組の勝ち。
最後に出演者全員がステージに並び、マイクを回しながら『上を向いて歩こう』を歌うという、どこかで見たことあるようなエンディング。
ささやかな拍手とともにステージの幕が降りた。
さぁ、明日からこの冬の北海道の間やることにある新しいバイトが始まるぞ。
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