どうもどうも、この前のクリスマスイブで40歳になりました金丸文武です。
たくさんのハッピーバースデーメールありがとうございました。
いやぁ、40歳だって。
人生折り返しですよ。
あと半分しかないとかマジ不安。
でもまぁ前半もだいぶ楽しんだしなぁ。
今のところかなり上手くやれてると思います。
後半で今まで積み上げたものをぶっ壊してしまわないよう気をつけないとなぁ。
でも慎重になりすぎてつまらん毎日を送らないようにもしないと。
チャレンジ精神を忘れずに新しいことドンドンやっていくぞ!!!
「フミ君おめでとう!!40歳だね!!四十不感だね!!」
嬉しそうに言うカンちゃん。
それは不惑だと思う…………
というわけで感受性は忘れずに40代もがんばります!!!
日本一周ブログももうしばらくお付き合いください!!
さて、時は18年前にさかのぼり………………
2004年 7月25日 【青森】
青森での予定は、何度も何度も日程を確認し、地図を頭に叩き込んだ結果、こう。
◯30日(金曜)………八戸花火大会
◯31日(土曜)………三沢市七夕まつり
◯1日(日曜)………八戸三社大祭
◯4日(水曜)………弘前ねぷた祭り
◯5日(木曜)………黒石ねぷた祭り
◯6日(金曜)………五所川原立佞武多
◯7日(土曜)………青森ねぶた祭り
この隙間をぬって各地の名所、見どころ、歴史、文化をおさえていく。
そして金曜・土曜の夜は確実に稼げる町で一晩最低1万円は稼いでいく。
青森ねぶたが終わり次第、ソッコーで下北半島むつ市へ。
1番北海道に近い大間崎からファントムを載せるとして、フェリー代が13000円だ。
この津軽海峡ではひとつどうしてもやりたい野望がある。
あの有名な津軽海峡、ただ普通に渡るなんて面白くない。
どうやって渡るのが1番面白いかと考えていたんだけど、ここはやっぱこれしかないだろう。
津軽海峡、泳いで渡ってやる!!!
富良野にいるユウキがすでに3連休をとって迎えにきてくれることになっており、8月9日に大間からフェリーに載せたファントムを函館で受け取ってもらい、8月10日に海峡を見渡せる高台で見張ってもらう。
泳ぐ時はもしもの時のために発煙筒を体にくくりつけておいて、海流に流されたりなんかで、もうどうやっても限界って判断したら発煙筒を焚き、ユウキにヘルプの合図を出す。
そしてなんか救助を呼んでもらうって寸法だ。
もちろん発煙筒を焚くつもりなんて1ミリもない。
必ず泳ぎ切ってやる。
ただ普通に旅するんじゃなくて、日本一周の中でドンドン面白いことにチャレンジしまくってやるぞ。
ひとしきり計画を練り終えたところで出発。
朝、あまりの暑さで飛び起きたせいでろくに寝ていないので、涼めるところを探して走っていると、百石町という海岸沿いの町で「みなくる館」というコミュニティーセンターを発見。
図書館で仮眠するかーと中に入っていくと、何やら懐かしい作業をしている人たちがいた。
アンプを担ぎ込んだり、ケーブルを引っ張ったり、ギターを抱えて打ち合わせをしている若者たちの姿。
どうやら今からここでライブをやるみたいだ。
開始は14時から。
リハーサルの音を聞きながら仮眠した。
目を覚まし、小さな多目的ホールに行くと、地元のおじさんおばさん、小学生、中学生、そして音楽やってますって感じのバンドマンたちがわらわら集まっていた。
懐かしいこの雰囲気。
ステージには「MOMO DE ライブ」の垂れ幕。
百石町だからモモデライブか。
いやー、ものすごい面白かった。
地元のバンド、青森県内から来てるバンド、ストリートミュージシャンの弾き語り、女の子のカラオケ、ベテランおじさんたちのゴスペル、髪長いおじさんたちのハードロック、
ジャンルは様々だけどみんなプロを目指す人ばっかりで、ゲスト審査員にソニーの人を呼んだりもしていた。
司会のお兄さんがまためっちゃ面白い。
「いやー、ここ百石町はホラ吹き大会っていうのがあるくらい嘘公認の町なんですよね。なので僕らもこんな温かい大人たちのおかげでなんとか前向きに育ってこられました。」
会場大爆笑。
転換のセッティングに時間がかかる時なんかも、「はい!!つむぎの里勤務の24歳どうぞーー!!」とか言って面白いお兄さんたちが出てきて漫談みたいなことをやってお客さんを笑わせたり、めっちゃアットホームな雰囲気。
ライブのトリはその司会のお兄さんたちのグループ「女神ボーイズ」のステージ。
八戸で活動しているヒップホップグループだ。
「俺たちは地元でやって、地元で楽しんで、地元で楽しませて、すべてこの地元から発信していく!!東京でやるってのはもう古いんだ!!百石最高!!青森最高!!」
最高に微笑ましく、最高に熱いライブだった。
こんなふうに地元でガンガン活動しているミュージシャンが日本中にたくさんいるんだろうな。
東京が全てじゃない。
どこにいたって発信はできる。
女神ボーイズ、めっちゃカッコいい人たちだった。
ライブが終わり、十和田市を抜けて八甲田山へ向かった。
いい加減風呂に入りたくて、山の中に点在する温泉のひとつ、谷地温泉へ。
森の中に木造の古びた一軒宿がポツンと建っていた。
300円払って混浴の浴場に入る。
ここはなんと日本3秘湯のひとつに数えられる秘湯中の秘湯。
浴槽の底から湯が湧いていて、エキスの濃いそのままの源泉に浸かれるというワイルドさ。
38℃というぬるい湯なので1時間でも入っていられる。
裸電球が淡く浴場を照らしている中、お爺ちゃんお婆ちゃんの姿。
こういう山奥の温泉ってのは今でも湯治目的で長期滞在をし、毎日4~5回湯に浸かるという健康法をやってる人が多い。
湯から上がると体がジンジンして、いつまでも火照っていた。
ここは八甲田の山の中。
ついに東北の端っこまで来た。
それにしても十和田湖とか八甲田山とか、ねぶたとか、全部耳馴染みのある単語ばっかりでテンション上がる。
青森ってすごく遠い日本の端っこにあるのに、こんなにもメジャーなもので溢れた県なんだな。
翌日。
酸ヶ湯温泉は八甲田周辺で1番有名な温泉だ。
80坪もの巨大な浴槽が人気で、今日もたくさんの車が駐車場に止まっていた。
でも600円するのでさようなら。
ちょっと走ったとこにある饅頭蒸しと呼ばれる場所は、地面から地熱の蒸気が噴き出している穴に蓋をかぶせ、その上で蒸気風呂を楽しむというものだけど、そんな大したことなさそうなのでさようなら。
さらに八甲田山といえば「八甲田山、死の彷徨」。
1902年に起きた雪中行軍の悲劇があった山だが、残念ながら俺は映画見てないのでよく知らないからサヨウナラ。
さようならばっかり!!!
山を降り、黒石市に入り、津軽伝承工芸館というところに行ってみた。
津軽漆、藁の工房、焼き物、そしてねぶた絵。
他にも青森の郷土料理や伝統工芸なんかの展示場があったりして、かなり充実した施設だ。
印象深かったのは焼き物の烏城焼。
この近くにある窯元なんだけど、備前に似てて、自然釉が派手な表情で、なかなか好みだった。
郷土料理店ではおばちゃんに作ってもらったけの汁(200円)がめちゃくちゃ美味しかった。
米が貴重だった時代、不作だった年に作られたこの汁は、米の代わりに細かく刻んだ大根やニンジンが入っているみそ汁。
うん!!とても美味しい!!
それから黒石市内を散策。
城下町として栄えたこの黒石。
古民家が並ぶこみせ通りは、雪国の特徴で木造のアーケードがかかった通りになっており、歴史漂う古い建造物や造り酒屋の蔵が立ち並んでいる。
いいなぁ。
ひなびた空気がとても懐かしい気持ちにさせてくれる。
黒石めっちゃいいわ。
「菊の井」で軽く試飲をして、「玉垂」で日本一デカいという杉玉を見る。
「前は4年に一度しか作ってなかったんだぁ。20万円もするんだがらぁー。」
杉玉もこんなデカかったらそりゃ高くなるよな。
盛岡の酒販店「KIBUNE」で聞いた情報では、青森には「初駒」という隠れた名酒があるそう。
そしてその蔵があるのがこの黒石だ。
気合い入れて行きたいので明日の15時に見学の予約を入れた。
今日はこの辺で終了。
いやぁ、青森めっちゃ楽しいなぁ。
なんかすごく懐かしい雰囲気で親近感が湧いてくるんだけど、本州最北っていう寂しさもあって、なんかそのバランスが絶妙だな。
もっともっと見てまわるぞ。
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