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東北の大都会、仙台へ







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2004年 6月9日  【宮城県】



車の中で目を覚まし、ドアを開けると川の音が聞こえる。


ゆうべは暗くて何も見えなかったが、かなり広い駐車場だったんだな。





昨日、福島から宮城に入り、そのまま夜のうちにやってきたこの材木岩という名所。


かなり山の中の人里離れた渓谷なんだけど、そんなところで1人で車中泊なんて怖くなりそうなものの、最近ではどんなところで寝ようがまったく怖さなんか感じなくなった。


だいぶ旅仕様の感覚になってきている。






駐車場から少し歩くと、川の向こうにものすごい断崖絶壁がそびえたっていた。


柱状節理のこの絶壁。


材木を立てかけているかのように見えるのでこんな名前がついているようだ。




この手の地形はよく見るが、ここまでスケールのデカい柱状節理は見たことない。


兵庫県にあった玄武洞以上だ。



さらにその奥にあった七ヶ宿ダムもなかなかの迫力だった。











白石市と山形の南陽市を結ぶ113号線は、おとぎ街道と呼ばれている。


山の中の細い道で、古い町並みと歴史ある名所が点在する、まぁどこにでもあるような道かな。




テキトーに走って七ヶ宿という集落にやってくると、町の中心に安藤家というお屋敷がある。


この七ヶ宿の名前の由来である7つの宿のうちの、現在残っている唯一の宿場跡。


白壁の、これだけ古めかしい立派な建物はあまり見たことがない。




すぐ近くの振袖地蔵は、とある大名が好きになったこの村の女性が死んだ時に作られたものらしい。











静まり返った山間の湖、長老湖のほとりで小鳥のさえずりを聞きつつ、宮城蔵王に向かう。


山形県との県境に位置する蔵王山は古くからスキー・スノボーのメッカとして人気だけど、宮城県側はそんなに栄えていないようで名所も少ない。


メインのお釜と呼ばれるカルデラ湖を見に行こうと、蔵王エコーラインのぐにゃぐにゃ道を登っていく。





はい濃霧。





なんでこうも俺が景色いいとこ見に行くと毎回濃霧なの?


またしてもガードレールから先が真っ白という雲の上状態。



一応上まで登ったものの一切何も見えず、高原らしい牧場の牛の臭いだけかいで終了。


またお釜はリベンジしてやる。










宮城県南部は他には特に見どころがないようなので、岩沼の竹駒神社を見てそのまま仙台市に突入した。



東京以北で最大の街、仙台市。

イメージは牛タンと伊達政宗。


そろそろ金がヤバいのでこの都会で短期バイトをしておこうってことで、すでにバイト先も決めている。


順調順調。




のはずなのに気分はすぐれない。


仙台市は都会だ。

100万人都市なだけあって博多並みにデカい。




都会は人の心を孤独にする。


コンクリートの迷路の中をたくさんの人が行き交って、誰もが見て見ぬふり。

通り過ぎる影が多いほど、心に落ちる影も濃くなる。


どこにも居場所がないような疎外感に心をギュッと掴まれる。



ううう、辛い。


早くこの街で居場所を見つけないと。














翌日。


仙台駅の東口にある30分100円のコインパーキングにファントムを止め、派遣会社「fullcast」の事務所にやってきた。


日当8000円。


安いが、仙台の派遣ではこんなもんみたいだ。


ただ問題なのは集合が泉中央という結構街中の駅前ということ。

そこからバスで現場に向かうことになるので、ファントムを止めておける場所を探さないといけない。



それにしても仙台は街だなぁ。


ビルは高いし地下鉄まで通ってるし、女の子肌白いし。






女の子肌白いし。








女の子マジで可愛い。








女の子おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!






はい、仙台といえば牛タン。


友達から聞いた話では「太助」ってところが1番古くて1番美味しいらしい。


というわけで駅から15分ほど歩いて国分町という飲み屋街にやってきて、ごちゃごちゃした雑居ビルが並ぶ通りに「太助」の暖簾を見つけた。



「いらっしゃいませー。定食でいいですかー?」



「え?あ、はい。」



店に入った瞬間、有無を言わせず強制的に注文完了。


まぁ博多の元祖長浜も入った瞬間、「はい1丁ー!!」と注文完了なので同じようなもんか。




カウンターに座ると、目の前に腰回りくらいある肉の塊がズン!!と置いてある。


見てると、それはタンを切ったスライスを1枚1枚ペタペタ貼り合わせて出来上がってる塊だった。


お兄さんがその塊から肉を剥がして炭火の網に投げる。




出てきたのは麦飯と牛タンとネギたっぷりのテールスープ。


これが仙台牛タンのお決まりの形らしい。


んー、うまい!!!

これは確かに美味い!!!!



「ナンバンつけて。」



「はいよー!!」



隣でなんか味噌みたいなのつけて食べてるスーツ姿の常連のオッさん。

通はそうやって食べるのかー。






ていうか値段1350円。





こ、こけへ……………



ランチで1350円て……………




な、なんて大富豪みたいなことをしてしまったんだ……………




だってこの店値段書いてねーんだもん…………


他の店よりかなり高かった…………


安いとこは750円とかだったのに…………








腹ごしらえしたら、とりあえずこの辺りの観光をしておこうと仙台一の名所である仙台城跡へ。


市内からわずか5分ほどの山の上にあるんだけど、まさかの駐車場代1時間400円。


おのれえええ…………












仙台の街を一望する場所にある、伊達政宗が築いたこのお城跡。

すでに石垣くらいしか面影はないんだが、伊達政宗の銅像があることでたくさんの観光客がやってくる。





由緒や歴史書きの看板が全然ないなぁと思ったら資料館があった。


入館料600円。


入りません。


極彩色の彫刻が施された大崎八幡宮は国宝に指定されるほどのものだから楽しみにしていたんだが、改修工事中で何も見えず。



おのれええええ…………








次にやってきたのは泉区。

水の森公園の沼のほとりにある堤焼きの窯元、乾馬窯。





300年の歴史がある窯元で、現在は4代目が看板を背負っている。


お茶をいただき、丁寧に工房を見学させていただいた。


3リューベーのガス窯、デカすぎ。





「自分のところで土を作り、釉薬も作る。物を作る者として当然のことです。」



普通の窯は土を買い、釉薬も買い、それが主流のはず。


なるほどその通りだよなぁ。


この窯元はナマコ釉という、黒地に白い釉薬がかかったものが看板らしい。









4代目に教わった情報をもとに、北環状線のスーパー銭湯にやってきた。

かなり古い建物だが入浴料600円。



高え…………




しかしここの駐車場が当たりだった。


周りにホームセンターや焼肉屋さんがあるため、やたらと広い。


しかもバイトの集合場所である泉中央駅まで歩いて30分。



よし、仙台での拠点決定だ。



ポケットの中には所持金3000円。


バイトして金が入るまで5日か。


節約しないとな。






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