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どんどんネガティヴになっていってしまう

2016年12月13日(火曜日)
【イングランド】 イーストボーン





朝、車から出ると安定のどんより天気。




この曇りと霧の陰鬱な天気がイギリスってことだ。

こんな天気だと性格も暗くなってしまわないか心配になる。






今日は霧だけじゃなくて雨も混じっており、路上はできなさそうだった。

町の散策だけして明日の路上場所を探しておくか。


車に戻って草原の中、アクセルをふかした。




















イーストボーンの町はかなり大きかった。








サウスコースト沿いの地方都市のひとつなんだけど、この海岸沿いにはこれくらいの町ならズラリといくらでも並んでいる。

それだけイギリスは町が多い。



海沿いには豪華そうなホテルが無数に並んでおり、巨大なピアが海に突き出している。

船もたくさん停泊しており、どうやらちょっとしたリゾート地のような雰囲気だ。


今は冬のローシーズンなんだろうけど、夏にはロンドンからたくさんの観光客が訪れてマリンリゾートに興じるんだろう。

























町はやっぱりすごい人の数だ。


ホコ天の通りが中心部にあり、そこはもうオーストリアでいったら土曜の朝マーケットくらいの賑わいだ。
オーストリアでは週に1回の賑わいが、このイギリスでは毎日のことなんだろう。


路上ポイントを探しながら歩いていると、真ん中のショッピングセンターの前にホーンの楽隊がいて、みんなでサンタクロースの格好をして賑やかなクリスマスソングを演奏していた。

ただこんなに素敵なパフォーマンスなのに足を止めてる人はいなかった。












日本の100円均一ショップみたいな1ポンドショップがあったので入ってみると、すごい品揃えだ。

日本のあの豪華な100円均一ショップを超える勢いでありとあらゆるものが売ってる。










しかも日本の100円均一ショップだと、あれ?こんなすごいものが100円?って思ったらそれだけ300円だったりするけど、ここでは当たり前に全部1ポンド。


お皿もお菓子も飲み物も、ケータイの充電ケーブルも、なんならケータイの予備バッテリーも。






ビビったのはペプシの缶が4本で1ポンドだったこと。

やっす!!!

マジで安い!!!


ベーコンとかちょっとした生鮮食品も売ってるし、これから1ポンドショップ活用していきそうだ。














ていうか、そんな1ポンドショップのことなんかどうでもよくて問題は俺がただビビっていること。


このイギリスの路上でまったく稼げずに、人から冷ややかな目で見られ、なんならそんな意識の片隅にも俺のことなんて残っていないんじゃないかと思うと、路上に出ることにビビって億劫になってしまっている。


ドーバーではそれなりに稼げた。時給で2000円なら昔を考えればかなりのもんだ。


しかし今の俺は前回の旅のときの俺ではない。

それなりに上手くなったつもりだし、経験も積んできた。

あの頃のままだったり、あの頃と比較して満足しているならやめたほうがいい。


だからこそ、稼げない今が悔しくて怖い。






はっきり言って雨は今止んでいる。

車に戻ってギターをとってくれば、いまからでも2時間くらいはやれるはず。


なのに朝から雨が降っていてスウィッチを完全にオフにしているからという理由で俺はギターを取りに戻らなかった。






なんとかしないと。

このネガティヴになっている気持ちをどうにかしないと。



くそー…………イギリスなんか肌が合わねぇなぁ……………












この日は駅裏の小さなショッピングビルの中にあるカフェでカプチーノを飲みながらネット作業をした。

カプチーノのラージが2.1ポンド。300円。

ケバブが5ポンド、730円する国だけどコーヒーは安い。










それから車を走らせて、ゆうべと同じ町外れの草原に止めた。




カンちゃんが明るく振舞って焼きそばを作ってくれるけど、稼ぎもしてないのに飯ばっかり食べてる自分が情けなくなる。

口ばっかりモグモグ動かして、生産性のない人間だと思えてきて町田町蔵の飯食うなが頭の中を回る。



働かないと。

なんとかしなきゃ。

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