スポンサーリンク イギリス4日目にして超奇跡 2016/12/19 2016/12/01~ イギリス, ■彼女と世界二周目■ 2016年12月4日(日曜日)【イングランド】 ロンドン ~ リバプール朝、荷物をまとめてドミトリーを出た。今日は大事な大事な用事がある。その用事のためにイングランド北部にある町、リバプールに行かなければいけない。リバプールといえばもちろんビートルズの出身地。でも今回の用事はそれではない。またすぐにロンドンに戻ってくるので荷物を置いておけないかホテルに聞いてみると、親切なことに暗証番号つきの荷物小屋があった。好きなだけ置いといていいよー!とのこと。これで手ぶらで移動できるぞ。いやぁ、今日の用事のためにオーストリアにいるころからずっとワクワクしてたんだよな。カンちゃんと2人で楽しみだねー!!と毎日話していたのが、とうとう今日だ。マジで楽しみすぎる!!!!楽しみすぎて楽しみすぎて、しかしそれとはまた別のことでこの夜、オシッコがナイアガラフォールを越えてしまうことになるとは……………ホテルで朝ごはんを済ませてから出発。手ぶらで地下鉄に乗ってやってきたのは結構大きめな駅であるビクトリアステーション。その駅から少し歩いたところにあるビクトリアコーチステーションが長距離バスのターミナルだ。建物の中に入ると、ズラリと並ぶ乗り場と出発を待つ無数の人たち。うーん久しぶりだなぁ、この長距離バス乗り場の匂い。新しい場所に向かう期待感と、疲れた生活の匂いが混在している。サモサ&チップス。いきなりなんかカレー。奥に俺たちが乗るメガバスの乗り場があった。リバプールまでの交通手段を調べると、普通の電車やバスで50ポンドとかそんなもん。高いのだと160ポンド、23000円なんてものもあった。それがメガバスだと1人13ポンド。1900円。格段に安いけど、その分待ってる人には黒人さんや身なりの良くない人が多い。アメリカでもグレイハウンドバスなんて危険な乗り物絶対乗りたくない!っていう人がいたけど、まぁこの先進国で盗難とか強盗なんてまずないだろう。そして実際乗ってみると、ボロいと聞いていた話とは違ってとても綺麗な上にワイファイが飛んでいてしかもコンセントもついていた。こりゃ快適だ。おかげで5時間の移動もあっという間で、夕方前にリバプールに到着。そこからすぐにバスを乗り換えて向かったのは………………………空港の名前がジョンレノンエアポートとかヤバすぎる!!!!!!!!なにそのカッコいいコピー!!!!!僕らの上には空があるだけて!!!!「すみません、この場所ってどこにありますか?」「それはこのターミナルビルの向かいにあるイエローサブマリンビルよ。」ちょ!!!リバプールどんだけビートルズに頼りきってるの!!!!もう早くこのビートルズの聖地を回りたくてウズウズしてくるけど、今回はただ用事をすませるためだけに来ている。ビートルズ巡りは時間をかけてゆっくりやるつもりだ。そのためにも早いところ用事を完了させてしまうぞ!!ロンドンよりもかなり北に来たせいで気温が下がり、外はなかなかの寒さだ。でもヨーロッパの内陸であるオーストリアはもっと寒かったので別にこれくらいは大したことはない。ロンドンは15℃とかある。スコットランドの北部なんか行ったらめっちゃ寒いだろうけど、運がよかったらオーロラが見られる時もあるそう。なんだかんだ言って、やっぱりオーロラは死ぬまでに一度は見ておきたい地球の神秘。それが射程距離にあることだけでもドキドキしてくる。しばらくして1台の車がイエローサブマリンビルの前にやってきた。「フミとナオだね?カモン!」そしてその車に乗ってやってきたのは空港の敷地から少し離れたところにあるオフィスエリアだった。空港のインフォメーションで電話を借りて迎えに来てもらったんだけど、確かにここに自力でやってくるのはなかなか難しかったな。「ハーイ!!ハウアーユードゥーイン!!フミとナオだね!!レンタカー3ヶ月なんてマジロングだねウケる!!」そう、リバプールに来た用事。それはレンタカー!!!!イギリスはもちろん世界の先進国。国際免許バリバリオーケーなのでこのホテルも移動費もクソ高い国でレンタカー旅しない手は1ミリもない!!なんでロンドンじゃなくてリバプールなのかってのはもちろん値段だ。俺たちはいつもレンタルカーズドットコムっていうサイトで車を探しているんだけど、これだと各都市それぞれの車の値段がわかる。大事なのは、すぐに決めてしまわないでこまめにチェックすること。イギリスに行くと決めてから、オーストリアにいる時からちょくちょくサイトをチェックして安い車を探していたんだけど、ロンドンに最安の車が出たりすることもあれば、他の都市にまた安い車が出ることもある。価格はよく変動するのでこまめなチェックが必要だ。イギリスは物価が高い。なのでレンタカー代も前回のスロバキアなんか比べ物にならないくらい高い。俺たちが前回借りていたシュコダのファビオは、スロバキアで3ヶ月借りると17万くらい。それがイギリスだと28万くらい。マジ高い。そして前回のレンタカー旅の経験をいかし、今回はどうしても少し大きめの車を借りたかった。なぜかというと、前回の車はさすがに小さすぎて、後ろのすべての荷物を一度運転席や助手席に積み直さないと寝床スペースを作れないという手間があった。この手間自体は全然苦ではなかったんだけど、問題は一度車の外に出ないと運転できないということ。何かトラブルがあった時に、荷物を動かさなくても車内から運転席に移動し、すぐに車を動かせるだけのスペースのある車が安全面でかなり大事になる。カンちゃんと車中泊旅をする以上、これは必要最低限の自己防衛だと前回のレンタカー旅で感じた。しかしそんな大きな車をイギリスで借りようと思ったらまぁ高い。3ヶ月で40万を超えてくる。イギリスのホテルはだいたい安くても2000円くらい。田舎に行けばそんなホステルなんかないので、平均して2人で7000円はするはず。移動費も高いだろうからだいたい1日平均8000円てとこか。90日でかけたら72万円だ。それが40万になる。ガソリン代やパーキング代を合わせても72万を超えることはないだろう。レンタカーだったら好きなところに好きなだけ行けて、荷物を持ち運ばなくていいので手ぶらで観光もでき、いつでもどこでも寝られる。絶景が多いと言われるスコットランドの秘境を巡るにはレンタカーは必須レベルだと思う。でも40万は高いよなぁ…………だからといってまた小さな車で毎日荷物を移動させるのもなぁ……………と悩んでいたそんなある日、カンちゃんがキャアアアアア!!という発狂とともにとんでもない物件を見つけ出した。なんと!!!7シートのデカいやつが21万!!!!!ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!なんで!!??なんでいきなり半額!!???事故車!!??乗った瞬間、怨念が出現してアクセル全開にして崖からダイブする系の車!!???マジで信じられないくらい安い。7シートもあったら荷物なんて余裕で積み放題で、寝床スペースも作りっぱなしでオーケー。それでこの値段だなんてぶっ飛ぶ安さ。この車をオーストリアで見つけた瞬間、秒で予約した。3ヶ月分の自動車保険も入れて24万円くらいだったので、もう分割支払いするのも面倒だったので一括で支払いも済ませた。新しいデカい車が手に入ること、そして支払いも完了させていたこと、それもあって今回のイギリス入国はなんとしてもくぐり抜けないといけないミッションだったわけだ。「3ヶ月もかけてどこを旅するんだい?2人だったら7シートもいらないだろ?なに!?車の中で寝る!?ワオ!!死んじまうぜ!!」いやー、僕マイナス15℃の雪の中で公園のベンチで寝袋1枚で寝てて一晩中野犬に吠えられ続けたりとかしたこともあるんですけど以外と死なないですよ、って言いかけたけど余計なこと言わないほうがいいので、布団あるから大丈夫です!と答えた。そう!!この新しいレンタカーのためにわざわざオーストリアから必要最低限の生活道具をバッグに詰め込んで持ってきている。フライパンとかガスコンロとか。細かいものはまた揃えないといけないけど、とりあえずはすぐに車中泊できるだけの装備はすでにバッグの中に入ってる。まぁそのバッグはロンドンのホテルだけど。なので早いところ手続きを済ませて今夜中にロンドンに戻らないといけない。「さーて、じゃあ保険はどうする!?この3万の保険だとこれくらい。5万の保険ならこれくらい。どっちもカバーに上限金額があるけど10万の保険だったらフルカバーで何の心配もいらないよ!!」「あれ?僕ら保険代はすでに支払って引き落としされてるはずですよ?」「そうかい?でも普通レンタカーってのは最長でも28日って決まってるんだよ。3ヶ月は異例の長さだから保険は適用されないはずさ!!」「いや、そんなことないです。ちゃんと払ってます。払ってますー!!」レンタカーのプロであるスタッフが自信満々でそう言ってくるけど、俺たちは俺たちでキチンと確認して保険代を3ヶ月分払っている。カンちゃんの粘りもあり、スタッフのおじさんがレンタルカーズドットコムに問い合わせて確認をとってくれた。「ウン、イエス、イエス…………………オーケー、パーフェクト。………………フミ、ナオ、君たちの勝ちだ。君たちは3ヶ月分のフルカバー保険を持ってるよ!!」うん、流さないでちゃんと確認すること大事。「さぁ、これが君たちの車だよ!!快適なカーライフを楽しみやがれコンチクショウ!!」目の前に現れたのはプジョーの5008ってやつ!!デカい!!こいつは確かにデカい!!前のシュコダのファビオよりもひと回りデカい!!興奮しながらもまずは車の周りをライトで照らしながらゆっくりと傷の確認作業。すでについている傷を確認しておかないと、後から俺たちのせいになってしまう。まぁある程度の傷は保険でカバーされるから問題ないはず。そしてついに!!!俺たちの手に車のキーが渡された!!!!おおおおお……………このデカい最新式の車に乗っていいんだ…………なんかもうボタンが多すぎてバックトゥザフューチャーのデロリアンくらいひとつもわからないんですけど…………よし!!とにかく行くぞ!!目的地はロンドンだ!!「あ、あれ?バックが入らない?バックが入らない!!いやぁ!!バックどうやって挿れるの!!バックで挿れたい!!!」出た!!海外レンタカーあるある!!バックの挿れかたが毎回わからないの巻!!!チクショウ!!前回のファビオはギアレバーを下に押し込んでから動かすという手順だったのに、今回はそれでは入らない!!どうにもならずに慌てふためいていると、スタッフに聞きに行ってくれていたカンちゃんが走って戻ってきた!!「フミ君!!バックは棒をつかんで引っ張って挿れて!!」「な、なにそれ!?どんな状態!?」まさかのギアレバーの棒のところに指をひっかける場所があり、そこを引っ張り上げた状態でバックのところに動かすというやつ!!知らんし!!美々津出身者にそんなこと異次元のこと言われても知らんし!!なんとかバックして後ろに下がることができ、さぁいざ出発!!!!というところで何かの警告ランプが目に入った。あれ?なんかついてるぞ?なんのランプかわからなくてスタッフに聞いてみた。「ぬぬ………こいつはおかしいな…………タイヤの空気圧が減っているようだ。ちょっと待ってて。」スタッフのおじさんはすぐにオフィスからポンプを持ってきてくれたんだけど、どうやらかなり空気が減っているよう。「これはダメだな…………さっきまではなんともなかったのに今減ってるということは、ここに持ってくる間に釘か何かを踏んだのかもしれない。」「じ、じゃあどうしましょう。」「うーん……………この車はどうだい?この車も充分広くて同等レベルの車だけど。」おじさんはすぐ横に止めてある車を俺たちにオススメしてきた。しかしその車は広いとはいえど5シートの車。ファビオとそんなに変わりない。完全にランクダウンの車だ。悪くはないけど、3ヶ月乗ることを考えたらベストの車に乗りたい。俺たちがどうしてもこの7シートがいいと言うと、だとしたら明日の朝にまた来てもらってもいいかい?ということになった。修理をしておくからと。マジかよ…………俺たちはすべての荷物をロンドンに置いてきている。布団もお風呂セットも、歯ブラシすらない。となったらホテルをとるしかない。「ここの最寄りのホテルだったら空港にホリデーインとかマリオットがあるよ。」パンクかましたのは完全に向こうの責任で、そのせいで1泊足止めを食らっているというのにホテル代を負担させていただきますなんて誠意はまったくないスタッフさん。うーん、これって日本人的な考え方なのかなぁ。でもまぁ仕方ないか。しかし、この事件が後にあんな幸運をもたらすことになるとは…………………空港のホテルなんか泊まったらいくら取られるかわかったもんじゃないので、ワイファイに繋げさせてもらって自分たちで予約することにした。カンちゃんのパソコンで均衡のホテルを調べると、ここから10分ほどの郊外にツインルームで4000円というホテルを見つけた。もう少し離れたところにも同じような値段のところがあったけど、テキトーにそのホテルを選んで予約。「ソーリー、じゃあ明日の朝には修理しておくから今日はこの代わりの車に乗って行ってくれ。じゃあハバグッドイブニング!」ハバグッドイブニングじゃねぇよって思いながらも、車を動かしホテルに向けて出発。イギリスは欧米諸国には多くない右ハンドル左車線の国だ。つまり日本と同じ。6ヶ月近く左ハンドル右車線を走っていたけどそこは俺も日本人なのですぐにカンを取り戻してスムーズに車を走らせる。と思ったら交差点で右折した時に思いっきり右車線に入ってしまった。ヌオオウウ!!!ギュオン!!!と左に避けて正面衝突はしなかったけど、対向車線の人にオーマイガーみたいな顔で見られてしまった。危ない危ない…………ていうかきっと内陸ヨーロッパから来てこういう状況になってしまう人って多いだろうな…………新しい国の運転はさすがに緊張するもので、そろりそろりとハンドルをきって進んでいき、なんとか予約していたホテルに到着。ホテルは郊外にある大きな公園沿いにたっており、見た目はいたってどこにでもある石造りの立派な一軒家といった雰囲気だった。ロンドンとは違い田舎なので車もそこらへんに止め放題というのもストレスがなくて嬉しい。中に入るとすぐ横がバースペースになっており、田舎のオッちゃんたちが集まるような小ぢんまりした感じが親しみがある。壁に壊れたギターが飾ってあるのもなんだかワクワクしてくる。「ハ~イ!チェックアウトは11時ね!!ブレックファーストは6ポンドだけどつける?」「いや、大丈夫です。」レセプションの若い女の子も明るくてすごく感じが良いし、部屋も悪くない。田舎の目立たないホテルにたまたま来られただけでちょっと得したような気分だ。パンクで1日予定が狂ったのもこのホテルのおかげで少しは紛れた。チェックインだけ済ませて近くに晩ご飯を買いに行くと、表通り沿いにテイクアウト専門の小さなお店が並んでいるところを見つけた。チャイニーズ、ピザ、ケバブと色んなお店があって、イギリスはこうした多国籍のご飯に困らないところが嬉しい。端っこにタイ料理屋さんがあったので、そこでグリーンカレーとレッドカレーを買ってホテルに戻った。ホテルに戻るとさっきまでガラガラだったバースペースがたくさんのお客さんで賑わっていた。おじちゃんおばちゃんばっかりで、地元の人たちの溜まり場みたいな雰囲気ですごくいい感じ。1杯やりたい気持ちもあるけど、まぁここは節約しとこうと、さっきタイ料理屋の横にあった酒屋で買った缶ビールで我慢することにした。ちなみにイギリスは440mlのビールが0.8ポンド。120円くらいだ。高くはない。部屋でベッドに座ってテレビをつけると、英語圏らしいアホな番組をやっていた。お金持ちのお坊ちゃんお嬢ちゃんが、セレブな生活以外を体験したい!ということでとんでもない企画をやらされるというもの。魚の目玉とかを食べさせられたり、洞窟の中で体をネズミが這ったりというキモすぎるものなんだけど、最後の1人がひどかった。頭に宇宙飛行士みたいな丸い容器を被せられるんだけど、その中に次々とキモすぎる生き物を投入されるというもの。最初はイモムシ3000匹。次にコウロギ3000匹。次にゴキブリ1000匹。それからもヤスデみたいなやつとかとにかく足がいっぱいある系のやつをドンドン入れられ、最後には蜘蛛10匹。丸い容器で閉鎖された顔中を虫が蠢くという、見てるだけで鳥肌がハンパないことになるアホな番組。英語なので言葉がわかるだけについ見てしまう。司会者爆笑。そんな、飯がまずくなるテレビ番組ではあったんだけど、買ってきたカレーはそれを吹っ飛ばすくらいとんでもなく美味しかった。「うっま!!!これうっま!!!!」「やばっ!!!こんな美味しいグリーンカレー久しぶり!!量も多いし完全に当たりのお店だったね!!!」あんまり美味しくてパクパク食べ、大満足。「いやー、パンクになった時はどうなることかと思ったけど、まぁこれも悪くないか。」「そうだねー、パンクのおかげでこのカレーが食べられたんだもんね。逆に良かったかもね。」実際そう思うくらい美味しかった。まぁレンタカーしていきなり暗い夜にロンドンまで運転するのはちょっと危なかったし、明日起きてからゆっくり移動するか。うん、これでよかったよかった。寝る前にタバコでも吸いに行こうよとカンちゃんを誘い、ホテルの玄関に出てきた。外国では屋内でタバコってのはほとんどダメなので、まぁこれはいつものこと。タバコに火をつけてゆっくりふかした。あー、そういえばここってリバプールなんだよなー。「フミ君、ここなんか書いてあるよ?スチュワートさんの家って書いてる。」「へー、そうー。」ホテルの呼び鈴の下にあるプレートに小さく書いてある文字を読んでるカンちゃん。スチュワートさんって、昔の偉い人か誰かが住んでたのかな。確かに旧家って雰囲気だもんな。「ん?なんかこれビートルズのオリジナルメンバーって書いてるよ?」「え?またまたー。ビートルズがなんて?」「ほらここ。ビートルズのオリジナルメンバーだってー。そんな人いたっけ?」………………………………………………きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああその時、リバプールの町に絶叫が響き渡った。はああああああ!!!!!オェッ!!!オエエエエ!!!ちょ!!ビビりすぎて吐く!!!!ここスチュの家えええええええええええええええええええええええけえええええええええええええあええあばばばばばばばばば!!!!!!!!!!!スチュアートサトクリフの家ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!ビートルズがまだデビュー前!!!ジョンとポールと一緒にバンド活動をしていたあのベースのスチュ!!!!!儚そうな美少年でクールで妖艶で、不思議な魅力を持っていたあの5人目のビートルズと言われる伝説の男!!!!売れようと必死でもがいていた上昇志向の塊のジョンとポールについていけず、当時の彼女との純愛を貫いてバンドを辞めようとしていた時に、不良とのケンカが原因で脳出血を起こして21歳という若さでこの世を去った夭折の天才、スチュワートサトクリフの家でタイカレー食ったああああああああああ!!!!!!!あばばばばばばばばば!!!!!!!!きゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!なんなんだよこの奇跡いいいいいいいいいいいいい!!!!!!たっまたま!!マジたっまたま近場にあったホテルをテキトーに選んでやってきてみたらスチュの家とかある!!???そんなことあるぅ!!!!????イギリスまだ4日目なんですけどおおお!!????どんな奇跡だよおおおおおおおおおお!!!!!!!!どうも、スチュワートサトクリフの家でタイカレー食べた男、金丸文武ですって一生自慢するううううううううう!!!!!!隣の親戚のビートルズ好きの叔父さんに帰ってクソ自慢するううううううううううううう!!!!!!「やっば!!!やっばすぎる!!!!カンちゃん!!スチュだよ!!!!あのスチュだよ!!!!!ぐあああああ!!!!どうしたらいいんだ!!」「そうなんだー、そんな人なんだー。良かったねぇ良かったねぇ。」「カンちゃん!!スチュなんだよ!!??何!?カンちゃんだったら誰!?えーっと…………たまたま泊まったホテルが、えーっと、誰だったら喜ぶのおおおおおおお!!!!」「フミ君が嬉しいと嬉しいわぁ。」「あああああ!!!パンクのおかげだ!!!あそこでパンクしてなかったら来られんかった!!!!鎬紅葉って古タイヤを引きちぎれる知ってる!!??そんなんどうでもいいか!!パンクありがとおおおおお!!!」あまりにも興奮してしまい、もう飲んじまおう!!とバースペースに行ってビール買いながらさっきの感じのいい女の子にここってスチュの家だったの!?聞いた。「そうよ~。あ、良かったらビートルズの物とか見る?」そう言って奥に連れて行ってくれたんだけど、そこには使われてない邪魔そうな自動販売機が置いてあり、その裏に無数のビートルズ関連の写真が乱雑にしまわれていた。な、なんで!!!!なんでこんな写真がこんなところに邪魔そうに片付けられてるの!!!!????「昔は飾ってあったんだけどね、この建物のオーナーがアイルランド人のオーナーに変わってからビートルズの物は全部取り外されたのよ。好きなだけ見てていいからね~。」そこには大量の写真が額縁に入れて置いてあり、超有名な写真から見たことのないものまですごい貴重なものがたくさんあった。音楽から距離を置き画家を志していたスチュの作品とか、スチュが死んだ時の新聞記事とか、ファンからしたら発狂もののオンパレード!!!!ハンブルグでのライブのセットリストとかある!!!「神田さん!!!僕は今本当にイギリスに来て良かったと思っています!!!!イギリスなんですかこれは!!えええ!!??」「よかったねー、私の写真も撮っといてー。」もうマジでこの夜は死ぬほど興奮した。しかも狙って来たんじゃないという偶然。マジでパンクありがとう!!!!イギリス楽しくなって来たぞおおおおおお!!!!