スポンサーリンク





名もなき小さな町で歌おう

2016年6月21日(火曜日)
【ドイツ】 バードゼーゲベルグ ~ ノイミンシュター






広大な草原の中でカンちゃんが作ってくれた朝ごはんはこれ。







パンにオニオンチーズを塗り、その上にベーコンと玉ねぎを炒めたやつを乗せるシンプルトースト。






うめえええええええええ……………




今日も朝から草原に絶叫を吹きわたらせて、気合い入れて2枚食べたらお腹もたれて出発。


海外のベーコン、脂がキツい……………







ちなみにガス缶は未だ1本目。

麺料理を作ることが多いので水を沸かすために結構長時間使ってるけどなかなかもつ。

炒め物だけなら10回は料理できるんじゃないかな。






あと結構苦労してるのが水。

ヨーロッパって日本みたいな公衆トイレとか公衆の水場がほとんどないので、生活用水を補給するのが難しい。


料理にたくさん使うし、お皿の洗い物でも500mlは必要だ。

さらに歯磨きやシャンプーもしたいので全部やってたら2リットル以上はいる。





そんな時に助かるのが激安スーパーのアルディ。

1.5リットルの水が1本0.19ユーロという破格の安さ。23円だ。


これならまぁじゃんじゃん使ってもそこまで痛くない。





ただヨーロッパのスーパーではこうした飲み物を買った時に0.25ユーロのデポジットがかかる。

容器代だ。


これは飲み終わった後にスーパーに行って端っこのほうにある容器回収機に入れたらレシートが出てきて、それをお会計の時に出したら金額を引いてくれるという仕組み。



よく地元のオッちゃんとかがデカいビニール袋に大量にペットボトルを入れて持ってきている光景を見ることができる。


0.25ユーロだったら、15本集めればケバブが食べられる。ビールなら5本は買える。


なのでホームレスさんのかっこうの仕事にもなってるってわけだ。




他にも車旅に必要なものは色々あるので、北欧に入る前にこのドイツで色々買い揃えていかないとな。




















今日はどこの町で歌おうかなーと草原の中を車を走らせ、お昼過ぎくらいそれなりに大きな町に入ってきたので、車を止めて町を見に行ってみた。


かなりいい感じのホコ天のショッピングストリートがあり、カフェや洋服屋さんが可愛らしく並んでいる。


田舎ののどかな通りを太陽が照らし、人々がのんびり歩いていた。

バードゼーゲベルグという町だった。





















通りにあった壁の絵に、この町の中世の様子が描かれている。

数百年前の絵なのに家々の形は今と同じで、しかし町の真ん中にある小高い丘の上にお城がたっていた。


周りは草原に囲まれており、孤立したとても寂しげな様子。


これを見ると、この町が昔どんな場所だったかを想像することができる。







きっとそこまで大きく変わらないまま時代を経てきているんだろうな。

ここで子供たちは生まれ、年をとり、都会に憧れながら生き、老人になって死んでいく。


そんな当たり前の人生をたくさん飲み込んできた町だからこそ、心を惹きつけられる。









通りの真ん中でギターを抱えてゆっくりと鳴らすと、とても嬉しくなった。

こんな名もなき小さな町で歌えることがたまらなく嬉しい。


これぞ旅だ、って思える。



曲を終えると拍手が起こった。





















1時間ほど演奏していたんだけど、さすがにあんまり町が小さいので、何時間もやっても反応はこのままっぽい。


まだ15時だし、少し離れたところにもう少し大きめの町があったので移動してみることにした。


あー、1日にふたつの町で路上をやれるなんてめっちゃ贅沢だな。

たくさんの町に行けることが何よりも嬉しい。







ドイツ北部に来て草葺きの家をたまに見かける。















隣町のノイミンシュターには40分くらいで着いた。

ここはさっきの町よりは大きいんだけど、ショッピングストリートが広場みたいになっていて、路上向きの町ではなかった。










でもそれもまた面白い。

色んな町で歌えることは本当に楽しい。


ライバルもまったくおらず、なんなら物乞いもいない地元の人たちのためだけの町。

そんな街角でまた丁寧に歌った。





































ホットドッグが自分にケチャップをかけるやつ。不敵に。




















さすがに田舎なので、17時を過ぎたころに一斉に通りのお店が閉まり始め、あっという間に人っ子ひとりいなくなってしまった。


いやー、ヨーロッパの町って本当に夕方になったらぱったりと町の機能が停止するんだよなぁ。

その規則正しいところもまた心地いい。


俺の仕事時間もそこで終了だ。



今日のあがりはふたつの町で1時間半ずつ歌って計117.5ユーロ、14000円。



あの少ない人通りでもこれだけいってしまうドイツって本当にいい国だ。


マジで国内のすべての町を回ってみたくなるよ。



なんかドイツと肌が合うんだよなぁ。こんなに居心地のいい国はなかなかない。稼ぎだけの話ではなく、人の雰囲気や町の美しさ、規則の厳しさとかあらゆる面において住みやすいと感じる。





















明日ドイツを出る予定なので、大量にあるユーロコインを紙幣に両替してもらおうと町のお店を訪ねて回った。


すんませーん、コインを紙幣に替えてもらえませんかー?とお店に入っていくと、快く両替してくれる人と、あっさり無理と断られるパターンがある。


狙い目はカフェやバー、それにケバブ屋さんなんかのファストフード店だ。

みんなお釣りが必要なので、すぐに両替してくれる。



おかげで数百ユーロあったコインを紙幣にできて、これで明日デンマークに向かう準備はできた。


もうこれでこの町でやることは終わったので、さっさと先に進んで夜のうちにデンマークに少しでも近づいておこう。

















と、そうして町を歩いていると、ほとんどのお店が閉まって静かになった通りに1軒だけポツンと開いているお店があった。


なにやらたくさんの人が集まっており、ワイワイとビールを飲んでいる。






近づいていくと、どうやらサッカーの試合をやっているようだった。


モニターがお店のあちこちに何個も取り付けられ、店内はもちろん、外にまではみ出した人々が夢中になって試合を見ながら歓声を上げている。

ドイツと北アイルランドの勝負みたい。






おお、楽しそうだな…………








いやいや、先に進もう。まだデンマークまでなかなかの距離がある。

夜のうちに移動しておいたほうがいい。



その時、ドイツチームがかなり押したところでシュートを外した。



と同時にワー!!と大声を上げる店のおじちゃんたち。

ドイツ語でなんて言ってるかわからないけど、雰囲気的に日本と同じようなもんか。




「カンちゃん、みんな何て言ってるの?」



「あんなもん、俺がシュートしたほうがまだマシやわー!!なにやっとんねーん!!って言ってるの。みんなご機嫌さんなの。」




サッカーって日本だと比較的若い世代のスポーツだ。どっちかっていったらチャラい。


でもヨーロッパでは白髪の爺ちゃんとかが夢中になって声を上げて見ていたりする。


それくらい国民的なスポーツだ。




「カンちゃん、飲んでく?」



「そうしちゃいます?」



「飲んでこ!!楽しそうすぎる!!」


















見知らぬ町の見知らぬバー。

見知らぬおっちゃんたちに混じってビールを飲んだ。

謎のアジア人カップルにみんな笑顔で声をかけてくれる。




横でバーベキューをしてると思ったら、さすがはドイツ。
ソーセージを焼いていた。




「一本いくらですか!?」



「こいつはタダだ!店の客へのプレゼントだよ!!」



「ドイツやべー!!!」
















試合はドイツが1対0で買った。


その瞬間、ドイツの国旗をつけた車が町にたくさん出てきて、クラクションを鳴らしながら走り回りだした。


ドイツ買ったぜー!!ってみんなが大喜びしていた。


日本も最近サッカーで盛り上がるけど、やっぱりこっちの熱の入りかたは気合いが違うな。



静まった町にクラクションがこだまする中、みんなに挨拶してほろ酔いで車に戻った。
















しかしここでトラブル発生。


さてー、しばらく車でゆっくりして酔いを覚ましてから郊外に出て寝るかなーと、車を止めていた立体駐車場に戻ってきて驚いた。



立体駐車場が閉まっていた。







え?どういうこと?


ゲートがガッチリ閉まっており、中に入れない。


横に小さな看板があったので見てみると、20時でクローズ的なことがドイツ語で書いてあった。





やっちまった…………

マジかよ………………









駐車場がクローズって、外に出られないようになるのはわかるけど、中に入れなくなるとは想像もしてなかった。


駐車場の周りをぐるりと回ってみるけど、すべての出口が閉まっており、ドアも全て閉め切られている。


どうやっても中に入れない。







車に行けない。つまり寝るところがない。


そこそこ寒いドイツ北部の夜。









え?野宿か?


寝袋は?車の中です。



全て車の中。なのに入れない。







「え?これどうすればいいの?」



「これヤバいね…………どうしよう…………」



終わったと思いながらも2人とも楽観的なので、笑いながらゲートの前に座り込んで寄り添った。


毎日毎日ずっと一緒にいるのに、話そうと思ったらいくらでも話せる。

色んな話をしながら、夜をやりすごそうと思った。







町は22時で静まり返り、でも北緯が上がったことで空は明るかった。

懐かしいこの感じ。


町が眠っている。




















と、その時、駐車場の中からエンジン音らしきものが聞こえた。


え!?今のエンジンかける音だよな!?と驚いていると、中から車がやってきて、ウィーンとゲートが開き始めた。




うわあああああああ!!!開いたあああああああ!!!



マジで助かりましたー!!とその車の運転手さんにお礼を言うと、おばさんがニコニコしながらドイツ語で何かを言った。

良かったわね、と言ってくれたように思えた。






車に戻れる安心感がたまらない。

全てが今この中にあるんだもん。



静かな立体駐車場の中、今はもはや俺たち以外誰もいない。


笑い声を出すとそれが響いてトンネルの中にいるみたい。




そんな立体駐車場の中で辛ラーメンを作った。

草原の中、アルプスのバス停、色んなところで辛ラーメン作ってきてるけど、今度は夜の立体駐車場の中。こんなところで?!っていうシチュエーションならここもなかなかのもんだ。













「美味しいね。」



「うん、ドイツ楽しすぎるなぁ。」





ビールを飲んで、誰彼構わず話しかけて、自由に見知らぬ町を散歩して、そこらへんにいる人全てが優しくて上品で、

ドイツ大好きだなぁ。体が馴染む。





さぁ、明日はとうとう北欧、デンマークだ。





~~~~~~~~~~~~~~~~~


どうも!いつもブログを読んでいただきありがとうございます!!


リアルタイムはこれがアップされるころには僕らは最果ての地、スバールバルにいます。

マジでもうほぼ北極なので、向こうにネットがなかったら5日間程ブログの更新が止まると思います。

まあそんな場所でも一応人の住んでいる場所なので今の時代ワイファイくらいあるとは思いますが、念のために書いておきます!!


今まで行ってきた中でもうダントツの最北です!!!どんなところだろおおおおおおおおおっていうかあったかい服がねええええええええええええ!!!!!!!


5日間生き延びれるかな・・・・

とにかく行ってきます!!最北のレポート楽しみにしていてください!!






~~~~~~~~~~~~~~~~~



台湾の台北のホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!


台湾ってやっぱり人気ですね!アゴダをやっていると日本人に人気の場所がわかります( ^ω^ )


どうもありがとうございます!!







香港のホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!

香港で食べたもので1番印象に残っているのは吉野家です!!


吉野家食べてええええええええええ!!!!


どうもありがとうございます!!








スポンサーリンク



ブログのランキングというやつをやっています。
よかったらクリックして下さい。
クリックが投票の代わりになります。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ
にほんブログ村



世界中のホテルが予約できるサイトです。
家族旅行もバッグパッカーも、ここから予約してくれたら僕にアレがアレなのでよろしくお願いします! ↓↓